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第1章 伏龍
第49話 会食
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――顔合わせ当日。
うどん、ミートソース、ピザ、焼きトウモロコシ、温かいコンポタ、冷たいコンポタ、枝豆、キュウリの浅漬け、スイカからなるお試し料理がサーブし終わるのを待って俺も席につく。
全員に料理の並べ順の通りに料理名を記載したお品書きを配ってある。
「今回はノア君との親睦を兼ねた懇親会だ。堅苦しい挨拶もよかろう。早速頂くとしよう」
「そうですな。ノア殿とはじっくりとお話したい」エルフ唯一の男性だ。
エルフの名前は難しいという事でパオラさんが事前に名前の入った席順表を渡してくれた。本当に卒が無くて有能だね。
司書長が上座に座り、司書長から見て左手手前が俺の席だ。
俺の正面に座る男性がアダンボルン・イ-ディセル師。
チャムとカロを受け取った時に話をしたエルフだ。
その隣の女性がエルディン・ドゥルド-ルドリ-師
そして俺から一番遠い端には、同じく女性のガラリル・ディシオルティル師
長い方のテーブルに三人のエルフが座っている。
俺の隣に座る女性がルインウィアス・ジージェッジリオン師
この人にも一度会って少し話をした。
その隣がスィギエティ・リンカーベリリ師だ
司書長の正面にパオラさんとレオさんが座っている。
って! 座るまで気づかなかったが俺の席上座じゃねぇか!
上座の概念がエルフにあるかは知らんが……。
俺との親睦会だからかな?
昨日リストを貰ったから名前は覚えたが、エルフの名前って噛みそうだな。
俺の隣のジージェッジリオン師が話かけてくる。
「ルルがなかなかノアちゃんに会わせてくれないのよ」
ルルが司書長の愛称のようだ。
詳しく聞くと司書長のアールヴが家族姓で母親の元の姓によってルルが付くらしい。
エルフ同士ならアールヴィルルと聞けば母方の血統も直ぐに分かるそうだ。
例えば、仮に司書長の父親が別の女性と結婚していたら女性姓がアールヴティルとかになるって事。
関西にも似たような風習あったよね? 女紋だっけ?
エルフはあれの更に複雑な感じかな。
三々五々に食事が始まる。概ねうどんの評判がいい。
エルフは肉類は鳥や魚を好んで食べるって聞いていた。そして肉よりも野菜が好きな傾向にある。
今回の為に用意したピザはオカラの素揚げひき肉風と豆乳チーズを使ったビーガンでも食べられる特別製だ。
それともう一つは鳥肉をトッピングしたものの二種類を用意した。
グルタミン酸とイノシン酸のダブルパンチだぜ。
一人だけ全種類食べているパオラさんはいの一番に注文を入れて、鳥肉トッピングピザと冷たいコンポタ、ミートソースをキープした。
ピザに手を伸ばすレオさんの手を叩きガルルルル言ってる。
あ! レオさんが諦めて同じものを注文にいった。
「ノア殿この枝豆と言う豆は美味しいですな」
イ-ディセル師が俺に話かけて来る。
この枝豆はメグでお馴染み雪印の味風香だ。
枝豆は大豆の未熟果だろって?その答えじゃB+も貰えないぜ。
大豆の中から甘味の強い品種を選抜育成したのが今の枝豆だ。大豆では食べない専用種だぜ。
その中でも味風香は香りがよく旨味がギュッと詰まった甘い品種だ。
「イ-ディセル師。お口に合って何よりです」
「今度ノア殿の畑を拝見に上がっても良いですか?」
「ええ。いつでもどうぞ」
そう答えるとイ-ディセル師はにっこりと微笑んだ。
「あたしも行きたい。この冷たいスイカというフルーツとキュウリの漬物? 美味しいね」
そうジージェッジリオン師が話しかけてくる。
そのスイカも特別性だ。
ナントの小玉スイカ、ピノ・ガール。種が小さくて柔らかい。
種ごと食べても気にならない画期的なスイカだ。スイカの革命と呼んでも過言では無い。
まぁ。俺はスイカの種を気にした事はないが、種のせいでスイカの消費が落ち込んでいるらしい。
大玉スイカの方が強い傾向にあるスイカの歯ざわり、シャリ感っていうんだが、小玉でもシャリ感が強いんだ。
スイカの赤い果肉部分。しかも中心の甘味の強いところだけを切り取って食べやすく盛付ている。
「ジージェッジリオン師。今日の為に料理人がたくさん用意しました。好きなだけ召し上がって下さい。畑の方もいつでもどうぞ」
なんでみんな畑に来たがるんだ? モルトが珍しいのかな?
蜜蜂の蜜が溜まったかチェックしたいのかな?
六月くらいにならないと蜂蜜はたぶん取れないよな。
俺は食事もそこそこに紅茶のポットをもってエルフへのあいさつ回りをする。
司書長以外の女性陣から愛称で呼んで良いとの許可がでた。
ものの見事に全員の名前を噛んだからな!
大盛況のうちに食事会は成功し、最後に料理人達を紹介し盛大な拍手のもと懇親会は終了した。
――おみやは蜂蜜だ。
パオラさんからも用意した方が良いよって言われてたしな。
エルフは蜂蜜が好きなんだろう。
市場では見かけなかったので日本産の蜂蜜を用意して瓶だけ現地で調達した。
この後いよいよ俺の方針説明会だ。
うまくいくと良いな。
うどん、ミートソース、ピザ、焼きトウモロコシ、温かいコンポタ、冷たいコンポタ、枝豆、キュウリの浅漬け、スイカからなるお試し料理がサーブし終わるのを待って俺も席につく。
全員に料理の並べ順の通りに料理名を記載したお品書きを配ってある。
「今回はノア君との親睦を兼ねた懇親会だ。堅苦しい挨拶もよかろう。早速頂くとしよう」
「そうですな。ノア殿とはじっくりとお話したい」エルフ唯一の男性だ。
エルフの名前は難しいという事でパオラさんが事前に名前の入った席順表を渡してくれた。本当に卒が無くて有能だね。
司書長が上座に座り、司書長から見て左手手前が俺の席だ。
俺の正面に座る男性がアダンボルン・イ-ディセル師。
チャムとカロを受け取った時に話をしたエルフだ。
その隣の女性がエルディン・ドゥルド-ルドリ-師
そして俺から一番遠い端には、同じく女性のガラリル・ディシオルティル師
長い方のテーブルに三人のエルフが座っている。
俺の隣に座る女性がルインウィアス・ジージェッジリオン師
この人にも一度会って少し話をした。
その隣がスィギエティ・リンカーベリリ師だ
司書長の正面にパオラさんとレオさんが座っている。
って! 座るまで気づかなかったが俺の席上座じゃねぇか!
上座の概念がエルフにあるかは知らんが……。
俺との親睦会だからかな?
昨日リストを貰ったから名前は覚えたが、エルフの名前って噛みそうだな。
俺の隣のジージェッジリオン師が話かけてくる。
「ルルがなかなかノアちゃんに会わせてくれないのよ」
ルルが司書長の愛称のようだ。
詳しく聞くと司書長のアールヴが家族姓で母親の元の姓によってルルが付くらしい。
エルフ同士ならアールヴィルルと聞けば母方の血統も直ぐに分かるそうだ。
例えば、仮に司書長の父親が別の女性と結婚していたら女性姓がアールヴティルとかになるって事。
関西にも似たような風習あったよね? 女紋だっけ?
エルフはあれの更に複雑な感じかな。
三々五々に食事が始まる。概ねうどんの評判がいい。
エルフは肉類は鳥や魚を好んで食べるって聞いていた。そして肉よりも野菜が好きな傾向にある。
今回の為に用意したピザはオカラの素揚げひき肉風と豆乳チーズを使ったビーガンでも食べられる特別製だ。
それともう一つは鳥肉をトッピングしたものの二種類を用意した。
グルタミン酸とイノシン酸のダブルパンチだぜ。
一人だけ全種類食べているパオラさんはいの一番に注文を入れて、鳥肉トッピングピザと冷たいコンポタ、ミートソースをキープした。
ピザに手を伸ばすレオさんの手を叩きガルルルル言ってる。
あ! レオさんが諦めて同じものを注文にいった。
「ノア殿この枝豆と言う豆は美味しいですな」
イ-ディセル師が俺に話かけて来る。
この枝豆はメグでお馴染み雪印の味風香だ。
枝豆は大豆の未熟果だろって?その答えじゃB+も貰えないぜ。
大豆の中から甘味の強い品種を選抜育成したのが今の枝豆だ。大豆では食べない専用種だぜ。
その中でも味風香は香りがよく旨味がギュッと詰まった甘い品種だ。
「イ-ディセル師。お口に合って何よりです」
「今度ノア殿の畑を拝見に上がっても良いですか?」
「ええ。いつでもどうぞ」
そう答えるとイ-ディセル師はにっこりと微笑んだ。
「あたしも行きたい。この冷たいスイカというフルーツとキュウリの漬物? 美味しいね」
そうジージェッジリオン師が話しかけてくる。
そのスイカも特別性だ。
ナントの小玉スイカ、ピノ・ガール。種が小さくて柔らかい。
種ごと食べても気にならない画期的なスイカだ。スイカの革命と呼んでも過言では無い。
まぁ。俺はスイカの種を気にした事はないが、種のせいでスイカの消費が落ち込んでいるらしい。
大玉スイカの方が強い傾向にあるスイカの歯ざわり、シャリ感っていうんだが、小玉でもシャリ感が強いんだ。
スイカの赤い果肉部分。しかも中心の甘味の強いところだけを切り取って食べやすく盛付ている。
「ジージェッジリオン師。今日の為に料理人がたくさん用意しました。好きなだけ召し上がって下さい。畑の方もいつでもどうぞ」
なんでみんな畑に来たがるんだ? モルトが珍しいのかな?
蜜蜂の蜜が溜まったかチェックしたいのかな?
六月くらいにならないと蜂蜜はたぶん取れないよな。
俺は食事もそこそこに紅茶のポットをもってエルフへのあいさつ回りをする。
司書長以外の女性陣から愛称で呼んで良いとの許可がでた。
ものの見事に全員の名前を噛んだからな!
大盛況のうちに食事会は成功し、最後に料理人達を紹介し盛大な拍手のもと懇親会は終了した。
――おみやは蜂蜜だ。
パオラさんからも用意した方が良いよって言われてたしな。
エルフは蜂蜜が好きなんだろう。
市場では見かけなかったので日本産の蜂蜜を用意して瓶だけ現地で調達した。
この後いよいよ俺の方針説明会だ。
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