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「ふ…疲れた」
婚姻の儀が終わり控室に戻ってきた。披露は後日国外からの来賓を迎え行われるので、今日は身内だけで会食する事が決まっていて、それまでは部屋でのんびりします。重たいウエディングドレスを女官さんに手伝ってもらい脱ぐ。
ドレスは一旦トルソーにかけ、髪を解いて貰いながらぼんやりとドレスを眺める。
ウエディングドレスは母様達が仕立ててくれた。デザインはアビー母様が主体になり決め、装飾はマニュラ母様が担当でアクセサリーはなんと王妃様が選んでくれた。
だから超豪華!…だから重い。
試着した時にバージンロードを歩ききる自信が無くて、式までの間に寝る前にスクワットをしていた。それにしてもローランドはパッと見た感じ細マッチョなのに、あんな重いドレスを着た私を抱っこして走れたなぁ…
やっぱりレイラの加護があるから⁈
ぼんやりそんな事を考えていたら、髪が解けたので
ゆっくり湯浴みをし疲れた体を癒します。
今日の会食は身内だけだからドレスも楽な物にしてもらった。着替え終わると薄めに化粧し護衛騎士さんが来てくれるのを待つ。湯上がりでソファーなんかに座ったら…睡魔が…
「春香…起きれるか?」
「ふぁい!」
気がつくと目の前にアレクがいてとろけそうな微笑みで見つめている。お迎えに来てくれたんだ。アレックスの長く綺麗な髪を掬い
「なんか見慣れないから一瞬誰か分からないよ」
「聞き捨てならないなぁ!夫が分からないなら、もっと口付けが必要か?」
「大丈夫です!」
そうアレクは私の記憶が戻った時に髪と瞳の色が元に戻ったのだ。
『えっ⁉︎いつって?』
それは今朝の話。
ウエディングドレスに着替え控室で夫達を待っていたら1番にアレックスが来た。控室に入るなり破顔し駆け寄り抱きしめられた時に、急に頭痛がして膝から崩れアレックスが抱き支える。そしてスクリーンに映し出された映像を見るようにあの日の記憶が戻ってきた。
あの日の事を思い出した私は青い顔をし抱き止めるアレックスに…
「ちょっぷ!」
「!」
アレックスの頭に一発会心の一撃をおみまいした。目か点なアレックスに向かい
「たった今思い出した!あの日の洗濯していたらアレックスに理不尽に怒られて、私激ギレして興奮してプッツンしたんだ!」
「春香…記憶が…」
「はぃ!今戻って来ました!」
私を離し跪き頭を下げて謝罪するアレックスを仁王立ちで見つめる私。次に控室に来たミハイルが入口でフリーズしている。
「アレックス!髪が!」
ミハイルが声を上げたのを聞き我にかえりアレクの髪を見ると根元から深緑に変わっていった。さっきまで怒っていたけど、アレクの身に何かあったのかもと焦り、屈みアレクの顔を覗き込んだら瞳も元の茶色に!
『絶対私のちょっぷだ!』
アレクに抱きつき目があったら泣きそうになる。
「ごめんなさい!私のちょっぷのせいだ。どこが痛い⁈」
「あぁ…」
「どこが痛い?やっぱり頭?」
「・・・が」
「なんて?もう一回言って!」
「心が痛い」
この後ローランドも来て大騒ぎになった。
「恐らく春香が残る決断をした事で記憶が戻り、テクルスの使いの役目を終えたのではないか⁈」
「俺もそう思う」
「私のちょっぷのせいじゃない?」
「春香のチョップは全く痛くない」
「それはそれでショックだ。私地味に手が痛いのに…」
慌てたアレクが私の手を取る。少し赤くなった手を包みまた泣きそうな顔をする。そんなアレクに居た堪れなくなって
「思い出した時は腹がたったけど、あの日以来私を護ってくれたし大切にしてくれた。今は感謝してるし…その好きだから…」
「春香!」
「ゔぐっ!」
そうでなくてもウエディングドレスが重く苦しいのに、更にアレクに抱きつかれ気が遠くなる。ミハイルが助けに入ってくれてやっと息が出来た。この後控室にやって来たマニュラ母様が、アレクを見て卒倒したのは言うまでも無い。
「ふふふ…」
「なんだまだ寝ぼけているのか⁈」
「今朝のちょっぷを思い出していたの」
「自業自得だがその話は辛いな」
「容姿は戻ったけどアレクは変わらず大切な旦那様だよ」
するとアレクはソファーに座り膝の上に私を乗せ優しくちゅーをいっぱいくれる。すると盛大に私のお腹が鳴り響く。儀式の間苦しくならない様に、食事は控えていたからお腹がぺこぺこだった。
微笑んだアレックスが抱っこして会食会場まで運んでくれる。こんな時は過保護な夫でよかったと思う。
やっと会食の部屋についたら皆さんおそろいで楽しい夕食をいただいた。そして食後のデザートが運ばれて給仕がいなくなると、陛下がとんでもない事を言い出す。
「春香。暫くは新婚生活を楽しめばいい。しかし夫達は跡継ぎの為、世継ぎが必要ゆえ子作りは早目にな。初夜は夫達に任せればいい」
「はぁ?」
「春香。安心して私に身を任せない」
「ハルは何も心配いらない」
「俺達で話し合っているから」
「あの!私置き去りで勝手に決めないで!」
夫達は熱を持った視線を送り、父母達は孫の話で盛り上がる。いきなり子作りは何て言われ焦る私。だって私未経験だよ!
初夜なんて考えても無かった!もしかして今晩いきなりなの!
結局…披露宴が近く明後日から他国の要人が訪れ慌ただしく、初夜は披露宴が終わってからになった。でもいつかは迎える初夜。私大丈夫なの⁈それも3人と?
『まさか同時とか言わないよね…』
新たな不安を抱えてこの日は早目に休む事になった。ベッド入りプロポーズから今日までの出来事を思い出していた。
婚約中は3人としっかり話し合った。私の不安が解消されないと、婚姻しないと私が断言していたからだ。早く婚姻したい3人は積極的に動いてくれた。
まず新居だ。子供を授かるまでは私が通い妻をする事になった。王城のローランドの私室隣に私の部屋が用意されて、ミハイルとは王都の町屋敷で生活し、ミハイルは私が他の夫の元に行く時は公爵家領地で過ごす。アレクは独立し王都に屋敷を構えた。
実はケイン父様がコールマン侯爵家の後継は長子のアレクではなく次子のエリックさんに決めた。
この決断はレイシャルでは異例の事でレイシャル貴族の間で話題になった。コールマン領地は王都から遠く移動に1日半かかり私が通うのは無理がある。
そこでアレクはローランドの専属騎士となり、陛下から伯爵位を叙爵しコールマン家から独立した。独立したアレクは伯爵家を立ち上げ家名を私の姓を取り、アレックス・オリタと改名しオリタ伯爵となったのだ。
急遽侯爵家を継ぐ事になったエリックさんはゴラスに婿入りしなくてよくなり、領地でグリフの研究が続けれると大喜びした。ケイン父様のお陰でコールマン侯爵家は丸く治まった訳だ。
私が危惧していた新居の不安は夫達と承諾してくれた両親にて解決した。私的には町屋敷で皆んなで同居が楽でいいと思ったけど、やはりローランドは次期王で警備面の問題があるのと、夫達が(私と)2人きりになりたいという希望から私の案は1番に却下はされた。
そして次の不安は王妃の公務だ。通い妻になると公務の時間がない。すると陛下が国務以外の公務は免除にしてくれた。陛下曰く
「王妃は普段は暇つぶしのお茶会しかしとらんから、春香は国務と国外の来賓対応のみでよい」
と言いこの発言に母達から反感をかう。
王妃様は貴族のご婦人や婚約者から色々情報を得ていると反論する。
確かにその手の情報はバカに出来ない。だから無理のない範囲で王妃の役割を行う旨を王妃様に伝えると…
「流石私の娘だわ。重要なお茶会はよろしくね」
「はい。色々教えて下さい」
これもクリアした。さて後は子供の事。陛下はやはり王家の血を継ぐ為に、ローランドの子を1番にと言う。それに対しレイモンド父様が公爵家も急ぐといい陛下と睨み合いになる。陛下に立てつくレイモンド父様にあたふたしていたらミハイルが
「ハル。心配する事ない」
「なんで!レイシャルの大貴族であるレイモンド父様でも陛下にあんな発言は」
「春香。陛下とレイモンドは幼馴染で親友だ。私とアレクみたいな関係なんだよ」
「マジで!初耳だよ」
だからレイモンド父様は陛下に遠慮が無いんだ。納得…って言っている場合では無かった。
「父様方にお願いがあります。私の世界では子は授かりものと言います。子供に関しては自然に任せたいのです。管理されるとプレッシャーになるし、家畜みたいでいやです」
「そうよ!春香ちゃんの言う通りよ!子を成す行為は元々愛のある行為。管理したり急かされものではないのよ!陛下もレイモンドも女性を軽んじているわ!」
とアビー母様が吠え、直ぐに王妃様とマニュラ母様が援護射撃し味方してくれた。これにより子作りの圧力は解消された。
婚姻に向けての話し合いがされてから3ヶ月後に私が婚姻を了承し婚姻準備に入った。やはり王太子の婚姻は準備が大変で最短で約1年かかり今日を迎えた。準備に尽力いただいた家臣の皆さんにお礼したいと思っていたら、寝室に夫が順番にお休みのちゅーをしに来た。婚姻しちゅーから少し先の事をする様になった夫達にまだついていけない私。本当に私初夜なんて迎えられるの⁈
婚姻の儀が終わり控室に戻ってきた。披露は後日国外からの来賓を迎え行われるので、今日は身内だけで会食する事が決まっていて、それまでは部屋でのんびりします。重たいウエディングドレスを女官さんに手伝ってもらい脱ぐ。
ドレスは一旦トルソーにかけ、髪を解いて貰いながらぼんやりとドレスを眺める。
ウエディングドレスは母様達が仕立ててくれた。デザインはアビー母様が主体になり決め、装飾はマニュラ母様が担当でアクセサリーはなんと王妃様が選んでくれた。
だから超豪華!…だから重い。
試着した時にバージンロードを歩ききる自信が無くて、式までの間に寝る前にスクワットをしていた。それにしてもローランドはパッと見た感じ細マッチョなのに、あんな重いドレスを着た私を抱っこして走れたなぁ…
やっぱりレイラの加護があるから⁈
ぼんやりそんな事を考えていたら、髪が解けたので
ゆっくり湯浴みをし疲れた体を癒します。
今日の会食は身内だけだからドレスも楽な物にしてもらった。着替え終わると薄めに化粧し護衛騎士さんが来てくれるのを待つ。湯上がりでソファーなんかに座ったら…睡魔が…
「春香…起きれるか?」
「ふぁい!」
気がつくと目の前にアレクがいてとろけそうな微笑みで見つめている。お迎えに来てくれたんだ。アレックスの長く綺麗な髪を掬い
「なんか見慣れないから一瞬誰か分からないよ」
「聞き捨てならないなぁ!夫が分からないなら、もっと口付けが必要か?」
「大丈夫です!」
そうアレクは私の記憶が戻った時に髪と瞳の色が元に戻ったのだ。
『えっ⁉︎いつって?』
それは今朝の話。
ウエディングドレスに着替え控室で夫達を待っていたら1番にアレックスが来た。控室に入るなり破顔し駆け寄り抱きしめられた時に、急に頭痛がして膝から崩れアレックスが抱き支える。そしてスクリーンに映し出された映像を見るようにあの日の記憶が戻ってきた。
あの日の事を思い出した私は青い顔をし抱き止めるアレックスに…
「ちょっぷ!」
「!」
アレックスの頭に一発会心の一撃をおみまいした。目か点なアレックスに向かい
「たった今思い出した!あの日の洗濯していたらアレックスに理不尽に怒られて、私激ギレして興奮してプッツンしたんだ!」
「春香…記憶が…」
「はぃ!今戻って来ました!」
私を離し跪き頭を下げて謝罪するアレックスを仁王立ちで見つめる私。次に控室に来たミハイルが入口でフリーズしている。
「アレックス!髪が!」
ミハイルが声を上げたのを聞き我にかえりアレクの髪を見ると根元から深緑に変わっていった。さっきまで怒っていたけど、アレクの身に何かあったのかもと焦り、屈みアレクの顔を覗き込んだら瞳も元の茶色に!
『絶対私のちょっぷだ!』
アレクに抱きつき目があったら泣きそうになる。
「ごめんなさい!私のちょっぷのせいだ。どこが痛い⁈」
「あぁ…」
「どこが痛い?やっぱり頭?」
「・・・が」
「なんて?もう一回言って!」
「心が痛い」
この後ローランドも来て大騒ぎになった。
「恐らく春香が残る決断をした事で記憶が戻り、テクルスの使いの役目を終えたのではないか⁈」
「俺もそう思う」
「私のちょっぷのせいじゃない?」
「春香のチョップは全く痛くない」
「それはそれでショックだ。私地味に手が痛いのに…」
慌てたアレクが私の手を取る。少し赤くなった手を包みまた泣きそうな顔をする。そんなアレクに居た堪れなくなって
「思い出した時は腹がたったけど、あの日以来私を護ってくれたし大切にしてくれた。今は感謝してるし…その好きだから…」
「春香!」
「ゔぐっ!」
そうでなくてもウエディングドレスが重く苦しいのに、更にアレクに抱きつかれ気が遠くなる。ミハイルが助けに入ってくれてやっと息が出来た。この後控室にやって来たマニュラ母様が、アレクを見て卒倒したのは言うまでも無い。
「ふふふ…」
「なんだまだ寝ぼけているのか⁈」
「今朝のちょっぷを思い出していたの」
「自業自得だがその話は辛いな」
「容姿は戻ったけどアレクは変わらず大切な旦那様だよ」
するとアレクはソファーに座り膝の上に私を乗せ優しくちゅーをいっぱいくれる。すると盛大に私のお腹が鳴り響く。儀式の間苦しくならない様に、食事は控えていたからお腹がぺこぺこだった。
微笑んだアレックスが抱っこして会食会場まで運んでくれる。こんな時は過保護な夫でよかったと思う。
やっと会食の部屋についたら皆さんおそろいで楽しい夕食をいただいた。そして食後のデザートが運ばれて給仕がいなくなると、陛下がとんでもない事を言い出す。
「春香。暫くは新婚生活を楽しめばいい。しかし夫達は跡継ぎの為、世継ぎが必要ゆえ子作りは早目にな。初夜は夫達に任せればいい」
「はぁ?」
「春香。安心して私に身を任せない」
「ハルは何も心配いらない」
「俺達で話し合っているから」
「あの!私置き去りで勝手に決めないで!」
夫達は熱を持った視線を送り、父母達は孫の話で盛り上がる。いきなり子作りは何て言われ焦る私。だって私未経験だよ!
初夜なんて考えても無かった!もしかして今晩いきなりなの!
結局…披露宴が近く明後日から他国の要人が訪れ慌ただしく、初夜は披露宴が終わってからになった。でもいつかは迎える初夜。私大丈夫なの⁈それも3人と?
『まさか同時とか言わないよね…』
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実はケイン父様がコールマン侯爵家の後継は長子のアレクではなく次子のエリックさんに決めた。
この決断はレイシャルでは異例の事でレイシャル貴族の間で話題になった。コールマン領地は王都から遠く移動に1日半かかり私が通うのは無理がある。
そこでアレクはローランドの専属騎士となり、陛下から伯爵位を叙爵しコールマン家から独立した。独立したアレクは伯爵家を立ち上げ家名を私の姓を取り、アレックス・オリタと改名しオリタ伯爵となったのだ。
急遽侯爵家を継ぐ事になったエリックさんはゴラスに婿入りしなくてよくなり、領地でグリフの研究が続けれると大喜びした。ケイン父様のお陰でコールマン侯爵家は丸く治まった訳だ。
私が危惧していた新居の不安は夫達と承諾してくれた両親にて解決した。私的には町屋敷で皆んなで同居が楽でいいと思ったけど、やはりローランドは次期王で警備面の問題があるのと、夫達が(私と)2人きりになりたいという希望から私の案は1番に却下はされた。
そして次の不安は王妃の公務だ。通い妻になると公務の時間がない。すると陛下が国務以外の公務は免除にしてくれた。陛下曰く
「王妃は普段は暇つぶしのお茶会しかしとらんから、春香は国務と国外の来賓対応のみでよい」
と言いこの発言に母達から反感をかう。
王妃様は貴族のご婦人や婚約者から色々情報を得ていると反論する。
確かにその手の情報はバカに出来ない。だから無理のない範囲で王妃の役割を行う旨を王妃様に伝えると…
「流石私の娘だわ。重要なお茶会はよろしくね」
「はい。色々教えて下さい」
これもクリアした。さて後は子供の事。陛下はやはり王家の血を継ぐ為に、ローランドの子を1番にと言う。それに対しレイモンド父様が公爵家も急ぐといい陛下と睨み合いになる。陛下に立てつくレイモンド父様にあたふたしていたらミハイルが
「ハル。心配する事ない」
「なんで!レイシャルの大貴族であるレイモンド父様でも陛下にあんな発言は」
「春香。陛下とレイモンドは幼馴染で親友だ。私とアレクみたいな関係なんだよ」
「マジで!初耳だよ」
だからレイモンド父様は陛下に遠慮が無いんだ。納得…って言っている場合では無かった。
「父様方にお願いがあります。私の世界では子は授かりものと言います。子供に関しては自然に任せたいのです。管理されるとプレッシャーになるし、家畜みたいでいやです」
「そうよ!春香ちゃんの言う通りよ!子を成す行為は元々愛のある行為。管理したり急かされものではないのよ!陛下もレイモンドも女性を軽んじているわ!」
とアビー母様が吠え、直ぐに王妃様とマニュラ母様が援護射撃し味方してくれた。これにより子作りの圧力は解消された。
婚姻に向けての話し合いがされてから3ヶ月後に私が婚姻を了承し婚姻準備に入った。やはり王太子の婚姻は準備が大変で最短で約1年かかり今日を迎えた。準備に尽力いただいた家臣の皆さんにお礼したいと思っていたら、寝室に夫が順番にお休みのちゅーをしに来た。婚姻しちゅーから少し先の事をする様になった夫達にまだついていけない私。本当に私初夜なんて迎えられるの⁈
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