片腕の伝説

ポタロー

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武の追求

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試合を重ねるごとに、彼の戦いは異様さを増していった。

ある時は わずかな体捌きだけで相手のパンチを外し、
ある時は 相手の重心を崩して一撃で沈める。

「まるで拳の武道家だ……」

佐伯は試合を見ながら確信していた。
「重心操作」「呼吸」「間合い」、どれをとっても 実戦古武術の動き。

「こいつ……ボクサーじゃない。戦う求道者だ」

片腕ボクサーは 純粋な武を追求していた。
だが、彼はなぜボクシングのリングを選んだのか?

その答えは、彼の過去にあった。
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