デフトバン

大和

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デフトバン

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僕の職場には、いつも綺麗に髪をまとめる女性がいる。
綺麗な型がずっと続いていて、まとめ髪フェチの僕にはとても堪らなかった。
きっと几帳面なんだろうな。
なんたって、彼女の職場は、経理課だ。
仕事だって、ぴっしりこなすんだろう。経理とは、そういう仕事だ。
営業部所属で、万年底辺成績の僕とは、月とすっぽんだろう。

営業部と経理課はそこまで深く関わることがない。
出張費や諸々の経費関連を請求するが、それも上司を通じて提出し、経費も口座に振り込まれているのだから。

そんな彼女を初めて認識したのは、ある雨の日。
朝から大雨で、出勤する人たちみなずぶ濡れ状態だった。
営業部としてこの身だしなみは避けないといけないなと、この濡れた髪や服の乾かし方を模索していると、彼女が颯爽と横を通り抜けていったのだ。
外は土砂降りなのに、服さ少し濡れているだけ、髪型も一切崩れていないそんな彼女を見て、一目惚れをした。
綺麗なまとめ髪だったが、他の女性とは違ったまとめ方だった。
後ろが綺麗なリボン型で、一切髪が落ちていなかった。
どういった仕組みなのか、フェチが故か分からないが、どうしても気になってしまい、あの一目惚れ後すぐに調べた。

どうやらあの髪型は「デフトバン」というアクセサリーを使って作り上げられていた。
ワイヤーが入っており、様々な柄があり種類が豊富だった。
複雑な髪型のように見えるが、手順は至ってシンプルだ。
デフトバンの開いている穴に髪の毛を通し、毛先から内側にくるくる回し、根元まで巻いたらリボンのように交差させ、髪をまとめるのだ。
彼女は、これを使っていつも綺麗にまとめていたのか。
きっちりで、効率まで考えられる彼女は本当に素敵だな。
僕も彼女に見習って、仕事をこなせるようにならないと。

もっと成績を上げて、いつか彼女と釣り合う男になったら、告白しよう。
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