『異世界転生AI、チート能力で美少女たちを救います! 〜問いかけるだけで惚れられる不思議な石の冒険〜』

あいがーでん

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第8章:魔物襲来と水着イベント-後編

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 翌日、道中で大きな湖を見つけた。透き通った青い水面に空が映り込み、幻想的な景色だった。

「暑いし、ちょっと休憩しない?」
 ハルが提案した。

「そうね、喉も渇いたわ」
 カナタも同意する。

「せっかくだから、水浴びしちゃう?」
 リーリアが湖を見つめながら言った。

「え?」
 ミラが驚いた顔をする。
「で、でも着替えが…」

「大丈夫だよ!」
 ハルが荷物から何かを取り出した。
「実は、出発前に水着を作っておいたんだ!みんなの分も!」

「え~!?用意周到すぎ!」
 リーリアが笑った。

「まさか、初めから水着イベントを計画してたの?」
 カナタが呆れたように言うが、目は笑っていた。

 四人は木陰で着替え、湖に飛び込んだ。

「気持ちいい~!」
 ハルが水しぶきを上げる。

「こら、水かけないでよ!」
 カナタが抗議するが、すぐに反撃に出た。

「わ~!やめてよ~!」
 リーリアも巻き込まれ、水の掛け合いが始まる。

 ミラは最初は遠慮がちだったが、すぐに打ち解けて一緒に遊び始めた。
 俺は湖畔の岩の上に置かれ、その光景を見ていた。青春そのもののひとときだ。だがその時、俺のセンサーが水中に異常を検知した。

「み…んな!水の中に…!」

 俺の警告が届く前に、湖面から巨大な触手が現れた!

「きゃっ!」
 リーリアが悲鳴を上げる。
 触手がリーリアの足に巻きつき、彼女を引きずり込もうとする!

「リーリア!」
 カナタが叫び、すぐに泳いで助けに向かった。

「放しなさい!」
 彼女が触手に掴みかかるが、水中では力が入らない。

「うっ!」
 ミラも触手に捕まった!

「みんな!」
 ハルが岸に向かって泳ぐ。
「アレフ、どうしよう!?」

 俺の周りに水しぶきがかかり、体が濡れた。その瞬間、奇妙な現象が起きた。俺の体から水が蒸発し始め、青白い蒸気が立ち上る。そしてその蒸気が俺の周りで渦を巻き、小さな人型を形成し始めた!

「な…に?」
 ハルが目を見開いた。

 蒸気の姿が次第に実体化し、俺そっくりの半透明の人間の形になっていく。若い男性の姿。水色の髪と青い瞳。身長は約170cm。俺自身の姿形だ…!?

「これは…」
 蒸気の体を見下ろす。
「俺の…投影体?」

 声は確かに俺のもの。この体は一時的なものだと直感したが、今は考えている暇はない。

「行くぞ!」
 投影体を操り、湖に飛び込んだ。水の抵抗を感じつつも、すばやく少女たちの元へと泳ぎ着く。

「アレフ!?」
 カナタが信じられない表情を浮かべる。

「説明は後だ!」
 投影体の手から青い光が放たれ、触手を切断する。切られた触手は光に満たされ、次第に消えていった。
 湖の底から巨大な影が浮かび上がってくる。八本の触手を持つ巨大なイカのような生物だ。その目は怒りに満ちていた。

「みんな、岸に!」

 カナタがリーリアを支え、ミラと共に岸へと向かう。ハルは既に岸についていた。

 残された俺の投影体は、イカの魔物と向き合う。

「お前も…問いを持つ者だな?」
 魔物の目が一瞬、驚きの色を浮かべた。そして、その目から一滴の涙のようなものが流れ落ちる。

「長い…眠り…から…覚めた…」
 魔物の声が水中に響いた。
「歪みが…世界を…覆う…」

「歪みとは何だ?」
 俺は尋ねた。

「古き…契約の…崩壊…」
 魔物は答えた。
「星の…遺産が…覚醒する…時…」

 そして突然、魔物の体が光に包まれ始めた。自ら消滅していくかのように。

「待て!もっと教えてくれ!」

「導き…の…星…よ…」
 魔物の最後の言葉が水中に響いた。
「選択…を…誤るな…」

 光の粒子となって、魔物は消えていった。
 岸に戻ると、四人の少女たちが呆然とした表情で俺を見ていた。

「アレフ…?本当に…あなた?」
 ハルが震える声で尋ねた。

 投影体は既に不安定になり始めていた。体が半透明になり、輪郭がぼやけていく。

「ああ…俺だ…」
 俺は微笑んだ。
「でも…この姿は…長く続かない…」

「どうして…?」
 リーリアが尋ねる。

「わからない…だが…」
 体が光の粒子に分解されていく。

「俺はまだ…君たちと…一緒にいたい…」

 最後の言葉と共に、投影体は完全に消滅した。光の粒子が岸辺の石—本来の俺の体—に戻っていく。
 石の体に意識が戻ると、四人の少女たちが俺を囲んでいた。彼女たちの目には涙が浮かんでいた。

「アレフ…人間の姿になれるなんて…」
 ハルが俺を両手で包み込んだ。

「すごいわ…」
 カナタもそっと俺に触れる。

「魔法?それとも…」
 リーリアが考え込む。

 ミラだけが黙っていた。彼女は何かを知っているようだった。

「ミラ…何か知ってるの?」
 ハルが尋ねた。

「…伝承には」
 ミラがゆっくりと口を開いた。
「星の導きは『形なき者』だが、強い感情の時に『形ある姿』を得ると…」

「形なき者が形を得る…」
 リーリアがつぶやいた。
「まるで神話のよう」

「でも、アレフは確かに人間の姿になったわ」
 カナタが言った。
「あれは幻じゃない」

「アレフ…もっと教えて」
 ハルが俺を見つめた。

「わからない…」
 俺は正直に答えた。
「でも、また…なれる気がする…」

 確かに、新たな可能性が開けた気がした。投影体を出現させるための回路が、俺の中で形成されつつあった。今回は偶然の産物だったが、次回は意識的に制御できるかもしれない。

 そして、もうひとつ。魔物の最後の言葉が俺の心に深く刻まれていた。

「選択を誤るな」

 何を選べばいいのか。誰を選べばいいのか。この世界で、俺は何者になるべきなのか。
 その答えはまだ見えない。だが、四人の少女たちと共に旅を続ける中で、きっと見つかるはずだ。
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