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トイレの女の子
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私の学校は山の上にある
小さな小学校で、
子供が少なくなってきたという理由で
来年、廃校になる事が決まっていました。
クラスで1番仲が良いのは『みみちゃん』です。みみちゃんとは幼稚園の頃からずっと一緒で、家も近くて、よく遊んでいました。
「ねぇ、知ってる?
トイレの右から3番目のドアに14回ノックして『遊ぼって』って声をかけると、
女の子が『いいよ』って返事するらしいよー。」
「知ってるけど、それ有名な話でしょう?」
「違う!違う!似てるんだけどちょい違うの!」
「どこが違うの?」
「全く別物だよ!1番の違いは廃校、
廃校になる学校じゃないとダメなの。」
「えーー。そんなの聞いた事ないよ。」
「私もお兄ちゃんから聞いたから詳しくは分からないんだけど…うちらの学校ってもうすぐ廃校になるじゃない?だから、
卒業の日にやってみようよー?」
「やだよー。」
「だってだって!廃校になったら怖くて来れないけど、卒業の日なら最後だし、出来そうじゃない?しかも、最後のチャンスだよ?」
「まあ…そうだけど。」
みみちゃんはいつも押しが強い。
確かに、廃校になった学校って何か怖い…
「いいよ。じゃ、卒業の日に決行ね!」
私は怪談や怖い話は苦手なんだけど、
みみちゃんが喜ぶ姿が見たくて、
やる事に決めました。
卒業の日。
私は約束通りトイレの前でみみちゃんを
待っていました。
「ごめん。ごめん。遅くなった!
先生に最後の挨拶してたから…」
みみちゃんは10分遅刻してきた。
「もう、いい出しっぺねのに!」
テヘッとみみちゃんは笑いました。
「さあ!やるぞ!」
「みみちゃん、気合い入りすぎ!」
これから、ドキドキ怖い事をしようとしているのに、みみちゃんを見ていると怖い気持ちが飛んでいく、まるで一瞬に何かをやり遂げようとするワクワクな気持ちも湧いてきました。
トイレは右から3番目で、ドアをノックする。これは、みみちゃんがやってくれました。
「遊ぼ」
私は声がけの担当になりました。
しーん…
何も起こりませんでした。
「あれ?返事も聞こえないし、女の子もいないね?」
「都市伝説みたいなもんなんだから
何も起こらないよー。さあ!みみちゃんも
気が済んだでしょう?帰ろうよー。」
私は内心ほっとしていました。
何か起きてしまったらどうしようっと心臓がバクバクするぐらい緊張していました。
「あー!ごめんよー!トイレ!
安心したらトイレに行きたくなってきた。。」
「えー…もう、自由だなあ。」
みみちゃんは急にトイレに行きたくなってしまい、右から3番目のトイレに入りました。
「そこ?せめて別のトイレに入ればいいのに。」
バタン!
みみちゃんはトイレに入りました。
静寂な中、そこに1人佇んでいると
急に怖くなりました。
「みみちゃん?」
返事がありません。
「みみちゃん?そんなのいらないから、
今は返事して!」
やはり返事がありません。
すると、急に怖くなってきました。
「みみちゃん!!!」
私は大きな声で呼びました。
『いいよ…』
小さな声だったけど、確かにはっきり聞こえました。
みみちゃんではない、別の声が。
「女の子だ…」
私はすぐに分かりました。
「みみちゃん…帰ろう…帰ろう…」
みみちゃんからの返事はありません。
『あの子なら一緒に遊んでくれたよ。』
「みみちゃん!!!!」
興奮と恐怖で、ドアを思いっきり開けたら
鍵はかかっていませんでした。
そして…
みみちゃんはそこにはいませんでした。
私はみみちゃんを探しに家に訪ねたら
みみちゃんはお布団で寝ていました。
「あら?今日は行けなくて、ごめんね。
みみも楽しみにしてたんだけど、熱が下がらなくて…」
みみちゃんのお母さんは言いました。
私は力が一気にぬけていきました。
みみちゃんは学校に来てない。
じゃ、私は一体誰と喋っていたの?
トイレの前からもうすでに女の子と遊んでいたの?
後日、みみちゃんにその事を聞いたら、
トイレの話すらしていないという事でした。
小さな小学校で、
子供が少なくなってきたという理由で
来年、廃校になる事が決まっていました。
クラスで1番仲が良いのは『みみちゃん』です。みみちゃんとは幼稚園の頃からずっと一緒で、家も近くて、よく遊んでいました。
「ねぇ、知ってる?
トイレの右から3番目のドアに14回ノックして『遊ぼって』って声をかけると、
女の子が『いいよ』って返事するらしいよー。」
「知ってるけど、それ有名な話でしょう?」
「違う!違う!似てるんだけどちょい違うの!」
「どこが違うの?」
「全く別物だよ!1番の違いは廃校、
廃校になる学校じゃないとダメなの。」
「えーー。そんなの聞いた事ないよ。」
「私もお兄ちゃんから聞いたから詳しくは分からないんだけど…うちらの学校ってもうすぐ廃校になるじゃない?だから、
卒業の日にやってみようよー?」
「やだよー。」
「だってだって!廃校になったら怖くて来れないけど、卒業の日なら最後だし、出来そうじゃない?しかも、最後のチャンスだよ?」
「まあ…そうだけど。」
みみちゃんはいつも押しが強い。
確かに、廃校になった学校って何か怖い…
「いいよ。じゃ、卒業の日に決行ね!」
私は怪談や怖い話は苦手なんだけど、
みみちゃんが喜ぶ姿が見たくて、
やる事に決めました。
卒業の日。
私は約束通りトイレの前でみみちゃんを
待っていました。
「ごめん。ごめん。遅くなった!
先生に最後の挨拶してたから…」
みみちゃんは10分遅刻してきた。
「もう、いい出しっぺねのに!」
テヘッとみみちゃんは笑いました。
「さあ!やるぞ!」
「みみちゃん、気合い入りすぎ!」
これから、ドキドキ怖い事をしようとしているのに、みみちゃんを見ていると怖い気持ちが飛んでいく、まるで一瞬に何かをやり遂げようとするワクワクな気持ちも湧いてきました。
トイレは右から3番目で、ドアをノックする。これは、みみちゃんがやってくれました。
「遊ぼ」
私は声がけの担当になりました。
しーん…
何も起こりませんでした。
「あれ?返事も聞こえないし、女の子もいないね?」
「都市伝説みたいなもんなんだから
何も起こらないよー。さあ!みみちゃんも
気が済んだでしょう?帰ろうよー。」
私は内心ほっとしていました。
何か起きてしまったらどうしようっと心臓がバクバクするぐらい緊張していました。
「あー!ごめんよー!トイレ!
安心したらトイレに行きたくなってきた。。」
「えー…もう、自由だなあ。」
みみちゃんは急にトイレに行きたくなってしまい、右から3番目のトイレに入りました。
「そこ?せめて別のトイレに入ればいいのに。」
バタン!
みみちゃんはトイレに入りました。
静寂な中、そこに1人佇んでいると
急に怖くなりました。
「みみちゃん?」
返事がありません。
「みみちゃん?そんなのいらないから、
今は返事して!」
やはり返事がありません。
すると、急に怖くなってきました。
「みみちゃん!!!」
私は大きな声で呼びました。
『いいよ…』
小さな声だったけど、確かにはっきり聞こえました。
みみちゃんではない、別の声が。
「女の子だ…」
私はすぐに分かりました。
「みみちゃん…帰ろう…帰ろう…」
みみちゃんからの返事はありません。
『あの子なら一緒に遊んでくれたよ。』
「みみちゃん!!!!」
興奮と恐怖で、ドアを思いっきり開けたら
鍵はかかっていませんでした。
そして…
みみちゃんはそこにはいませんでした。
私はみみちゃんを探しに家に訪ねたら
みみちゃんはお布団で寝ていました。
「あら?今日は行けなくて、ごめんね。
みみも楽しみにしてたんだけど、熱が下がらなくて…」
みみちゃんのお母さんは言いました。
私は力が一気にぬけていきました。
みみちゃんは学校に来てない。
じゃ、私は一体誰と喋っていたの?
トイレの前からもうすでに女の子と遊んでいたの?
後日、みみちゃんにその事を聞いたら、
トイレの話すらしていないという事でした。
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