妖怪~化け猫〜

桃香

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6.閻魔大王

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ふわり~

ふわり~

一反木綿の背中はふわっとしている。
だけど乗り心地はいい。
右に向けば右に布が動いて腰をきちんと支えてくれる。

20分程で閻魔大王がいる山の頂上に着いた。

「早いにゃ~ね」

「空を飛ぶと早いんだよ。あっと言う間だよ」

「一反木綿さんすごいにゃ」

「照れるなあ」

一反木綿は赤くなった。

「着いたけどここからは1人で頑張ってね!」

「えっ?一反木綿さんは?」

「私はいいよー。さっき閻魔大王に怒られたばかりだし」

「でも、、、、君のせいだよね~にゃにゃ」

「はい。。すみません」

「一緒についてきてにゃ」

「わっわかりました」

僕は半ば強引に一反木綿にもついてきてもらう事にした。
だって。。
だって。。。

『責任はしっかりとってもらうにゃ!』

僕たちは閻魔大王がある山奥まで歩きました。しばらくすると、赤い門構えが見えてきました。表札には

『閻魔大王』と書いてある。

「ここです」

一反木綿は言いました。

「うん。見てわかるにゃ」

「さすがです!ねこちゃん!」

「いやいや、こんな大きな表札かかってたら、バカでも分かるにゃ」

「確かに。。」

「感心してないで早く行くにゃ!」

僕達は門をくぐるとお寺を大きくした、いや、お城みたいなお家に入って行きました。

恐い顔した鬼さん達がハチマキを頭にまいて
掃除している。

「あー。今掃除の時間だ。
お昼ご飯を食べたらみんなで掃除だった」

「はいにゃ。。綺麗好きなんだにゃね、閻魔大王さん」

「そうだよー。おかしいぐらいに潔癖症だよ。ってか、強迫神経症だね」

一反木綿は偉そうに言いました。

「……」

「どうしたの?ねこさん?」

「後ろにいるにゃ」

「きゃー!!!!!!」

一反木綿は震えました。

「誰が~潔癖症だぁ~?はぁ~?
だ、れ、が、強迫神経症だあ~!!」

閻魔大王は叫んだ。
すごい大きな声。身体中に響き渡る
恐ろしい声。

「ごっごめんなさい!!」

一反木綿は布をくるくる巻いて、
巻物みたいになりました。

『怖いと一反木綿さんはあーなるのかにゃ』

閻魔大王は巻物みたいになった、
一反木綿を隣の山奥まで投げとばしました。

「あれ~~!!!」


一反木綿の声は虚しくも消えて行きました。

「でだあ、なんじゃ!お前!!」

閻魔大王が聞いてきました。

「ぼっ僕はねこです。名前はありません。
え~っと。え~っと。」

閻魔大王は瞬きもしないで僕の顔をじっとじっと見てきました。

『こわいにゃー』

僕は恐ろしさのあまり唾をごくんと飲みました。





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