妖怪~化け猫〜

桃香

文字の大きさ
12 / 12

警視庁猫科

しおりを挟む
結局…花魁の猫さんに案内して頂き、
化け猫村警視庁に連れて来てもらった。
外観は…旅館だあ…旅館??

「ちょい待ってにゃ!ここ?僕が泊まっていた旅館だにゃ!」

「ふふふ、旅館の裏に化け猫村警視庁があるのよ」

「裏?!もしかして…表向きは旅館だけど、
裏家業は警察とかかにゃ?」

「いや…違う。ふふふただ単に、間取りの問題で、旅館の裏にしっかり警視庁があるのよ。ふふふ」

旅館の裏側に行くと、本当に警視庁があった。
外観は商店みたい感じだ。小ぢんまりとしている。

『まぎわらしいにゃ』と思いながら

「商店みたいな感じですにゃ?」

「あーあーそうね…基本皆さん外に出ているから小さい作りの方がいいみたいよ」

さすが、花魁は違う。何でも知ってる。

「お客様に警視庁の方も?」

「内緒よ。おませな猫ちゃん、ふふふ」

この花魁やるなあって思った。
間違いなく、売れっ子だと僕は確信した。


「猫ちゃんー!警視庁の長官さんがいらっしゃったわよ」

見ると、玄関の前に立派な着物を着た太った猫が立っていた。閻魔様から聞いていたんだろなあ。

「お前さんが、新人の猫か?」

「はっはいにゃ!現世の悪い奴を倒します!」

めんどくさいけど…

「今、めんどくさいって思っただろ?」

「思ってませんにゃ!」

何で、地獄の世界のやつはすぐに心を読むなあ!

「生き返って兄弟に会いたいからにゃ」

めんどくさいけど、それは本心。

「いやいや、めんどくさいと思うよ。でも目的があるなら、頑張れるだろう!なあ!」

「は…はい」

「まあ、実際、現世の悪い奴が多すぎて亡者だらけで困っとるからね、地獄は」

しみじみと長官さんは言った。

「まあ!今は妖怪だから、能力もいっぱいあるし、あとは、、少し道場で稽古したらデビュー出来るだろう」

「えー!僕って今、能力があるのかにゃ?」

「あるよ。知らなかったの?」

もう!!!知らない事ばかりだよにゃ…

「知りませんでしたにゃ」

「地獄のみんな説明が嫌いだからね。ははは反対に天国は丁寧だよー。説明書まで付いてくるからね。ははは」

はあ…やっぱり天国が良かった…


「とりあえず簡単に言うと、化け猫の能力は
まず三味線を弾きながら、相手に幻覚を見させることが出来る、次は三味線の天神部分が刀で、後は目を見開いたら、地獄に連れて来られる、次は、幻聴を聴かせたり、やり方は…」

「もうー!いいですにゃ!多い!多すぎにゃ!覚えられないにゃ!」

びっくりした…こんなにあるなんて…

言ってよー言ってよー閻魔様ー!


「徐々に覚えられるよ」

「あの…私、お仕事があるから…」

花魁さんは僕を置いて帰っていった。

「とりあえず…またたびジュース飲む?」

さすが、化け猫村。
何かと言うとまたたびジュースが出てくる…美味しいから、まあ、良いんだけどにゃ…

ただ、またたびジュース飲むと、頭がポヤポヤすんだにゃ…


僕は、長官さんからまたたびジュースをもらい、明日から、道場でお稽古をする事になった。

「今日はどこに泊まったらいいですかにゃ?」

「ははは、旅館がお前さんの家だよ」


「え??お宿探せって言われましたが…」



くそぉー!また騙されたにゃー!!!


タムロン村長ー!!!

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。 の続編です。 アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな? 辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...