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2話

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さっきの話だ…俺が寝ていたベットに女の子(自称妹)が、乱入おれを突き落とし寝ていた模様…そしてその子はロリいやいや…たしかに可愛い妹だと俺は思うが実際俺には妹も弟も姉も兄もいない兄弟がいない一人っ子のはずなのだが…
 お兄ちゃんお兄ちゃんと言われ慣れないこの言葉とこの雰囲気朝の五時を過ぎたあたりだった。
 くぅぅと可愛い寝息を立てもう一度夢の世界に旅たった…
 「もー何なんだよこれ、何でこうなるんだよ…こいつは寝るし、何か俺が別の世界に取り残されてる感覚なんだが…」
 刻刻と時間はすぎもう七時かよ…結局俺は寝れなくてなぜこいつだけこんなに寝れるんだよ…
 眠たい目を擦りつつも制服に着替え学校に向かう事に決めた。
 「お兄ちゃん学校に行っちゃうの?私を置き去りにして学校に行っちゃう?」
 「まてまて俺は高校だから休んだら、留年という災厄な事が有り得るんだが…」
 なんだこいつはだけまくったこの服装…ヤバいってある意味と言うよりも全て。
 それでも俺は振り切って行こうとしたが…
 「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん…」
 「お前中学生あるだろ!学校にいけよ!」
 「わっ私は特権で行かなくてもいいのだ」
 なんだよその特権…
 「なんだよ絶賛引きこもりニート的な感じなのか」
 「引きこもりニートじゃない!特権なの!」
 だから何の特権なんだよ…
  「まーいいが俺は学校に行かせてもらうからなだから離せ!そして!下着を露出させるな!」
 「ろっろろろそんな所ばっかり見ないでよ!ばか!ばか!お兄ちゃんのばか!」
 もいーいい強行突破だ…
 「行ってくるからな」
 目をうるうるさせこちらを見ているがその攻撃はもう通じないからな。
 振り切り俺は高校に向かった…
 これから毎朝こんなふうな事になるなら本当に萎えるわ。
 「はぁ面倒臭い」 
 なんだ…背中が重い…
 そして甘い匂いなんだこの柔らかい感触が背中に感じる。
 「お兄ちゃん」
 「はぁぁぁぁ!!!!!!!」
 なんだこいつは化け物なのか幽霊なのか!?いったい何なんだ!背中に張りつくように俺の制服を甘噛みしながら引っ付いていた…まさに蝉の様に…
 「分かった帰るか」
 「うん!」
 留年したら、こいつを言い訳にすればいいか親に対して…災厄だ。
 
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