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第3章
第22話 帰還
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誰かに尾行されている。
感づいたキクは警戒を怠らなかった。
この気配…天界人か?
だとしたら狙いはやっぱり…
「めんどくせーな…」
キクはため息をついて考え込んだ。
あと少し、あと少しだけ時間が欲しいんだ。
邪魔される訳には行かない。
ちょうどミヨコに会いに行くし、丁度いいか。
キクは暫く学校を休むことにした。
久々の里帰りだ。
「ただいま」
キクは家の玄関をあけた。
…靴が2つ?それも、男物?
キクは急いで部屋へ向かった。
「きゃっ、お兄ちゃん、おかえりなさい」
ちょうど夕飯時、ミヨコとラティモアは夜ご飯を食べていた。
「誰だテメェ…」
キクは知らないラティモアに警戒した。
「これはお兄様、お初にお目にかかります。私は天界人のラティモアと申します」
ラティモアは気さくに挨拶をした。
「違うのお兄ちゃん!これはカクカクシカジカで…」
ミヨコは慌ててキクに今までのことを説明した。
「…やっぱり納得いかないな。ただの怪しい居候じゃないか」
キクはムスッとしながらご飯を頬張る。
探し物だって、きっとあのことに決まってる。
「悪いがそれ食べ終わったら帰ってくれよ」
キクは冷たくそう言った。
「あぁ、もちろん、急ぎでは無いしね。今日のとこはおいとましますよ」
「えっ、帰っちゃうの?」
今まで普通に暮らしてたから驚くミヨコ。
「あぁ、そろそろ天界の仕事もしなくちゃだからね、世話になったよ」
ぽんっと美代子の頭を撫でるラティモア。
「気安く触んな」
キクは警戒を緩めなかった。
ラティモア「まぁまぁ。あ、そうだ、キク君にプレゼントがあるんだ」
取り出したのはミヨコとおなじチョーカー。
「人間界は危険だからね。それが守ってくれるよ。」
そう言うとラティモアは魔法陣で帰っていった。
「ミーヨーコー…」
キクはミヨコを睨みつける。
「ご、ごめんって!悪い人じゃないんだって!今まで何も無かったし…朝ごはん作ってくれるし…」
ミヨコも下心はあったみたいだ。
「はぁ…たく。」
キクはポンとミヨコの頭を撫でた。
ぐりぐりぐりっ
「いぃぃ痛いよお兄ちゃん!」
「俺は明日には帰る。油断すんなよ」
そう言って今日は直ぐに二人で眠った。
そんなに怒られなくて良かったな…
ミヨコはほっとして眠りについた。
早朝、ミヨコは朝起きると既に居なくなったキクの布団を見て相変わらずだなと感じた。
さてと。
ミヨコは学校へ行く支度を始めた。
まったく、どこ行きやがったんだアイツ。
ナユタは1日欠席したキクを探し回っていた。
まさか、気づかれたか?俺がそんなヘマをするとは考えにくいが…
そう考えていると噂をすれば黒兎のご登場だ。
呑気に登校してきやがって。
ナユタは早速尾行をはじめた。
「…悪いけど俺を尾行しても意味ないぞ」
キクは校庭の陰に隠れるナユタに語りかける。
…何故バレた…?擬態は完璧のはずだったのに。
「なんだ、バレてたのか。やるじゃないか」
悟られないよう、ナユタは平気なフリして黒兎に話しかけた。
気配は消していた。それなのにコイツ…
それに、身につけてるチョーカーから魔力を感じる。
ナユタは警戒して後退んだ。
だが向こうがその気ならやるしかない。
「君を捕まえるのが僕の課題でね、悪いけど観念してもらうよ」
ナユタは天界リングを取り出した。
「こっちも捕まる訳には行かないんだよね」
キクは警戒しながら構えた。
その時、
「にゃぁ~」
ナユタ「…なんだ、あっち行け黒猫」
キク「いや、まて、うちの子なんだ」
いやいや、こんな時に…。ナユタは拍子抜けした。
キクに擦り寄る猫を抱き抱えキクは黒猫を見つめた。
「…そうか。わかった。」
キクは立ち上がって言った。
「悪いが、急用だ。また今度な」
「は!?いや、待てよ!」
ナユタはキクの肩を掴んだ。
「あ、そういえばこれ、ラティモアとか言うやつに渡しといてくれ。」
!?ラティモア様を知っている!?
「貴様、これは天界のアイテムじゃないか!どこでこれを…」
慌てて前を見ると、キクは忽然と姿を消していた。
「くそっ!黒兎めー!!」
ナユタは悔しながらにそう叫んだ。
感づいたキクは警戒を怠らなかった。
この気配…天界人か?
だとしたら狙いはやっぱり…
「めんどくせーな…」
キクはため息をついて考え込んだ。
あと少し、あと少しだけ時間が欲しいんだ。
邪魔される訳には行かない。
ちょうどミヨコに会いに行くし、丁度いいか。
キクは暫く学校を休むことにした。
久々の里帰りだ。
「ただいま」
キクは家の玄関をあけた。
…靴が2つ?それも、男物?
キクは急いで部屋へ向かった。
「きゃっ、お兄ちゃん、おかえりなさい」
ちょうど夕飯時、ミヨコとラティモアは夜ご飯を食べていた。
「誰だテメェ…」
キクは知らないラティモアに警戒した。
「これはお兄様、お初にお目にかかります。私は天界人のラティモアと申します」
ラティモアは気さくに挨拶をした。
「違うのお兄ちゃん!これはカクカクシカジカで…」
ミヨコは慌ててキクに今までのことを説明した。
「…やっぱり納得いかないな。ただの怪しい居候じゃないか」
キクはムスッとしながらご飯を頬張る。
探し物だって、きっとあのことに決まってる。
「悪いがそれ食べ終わったら帰ってくれよ」
キクは冷たくそう言った。
「あぁ、もちろん、急ぎでは無いしね。今日のとこはおいとましますよ」
「えっ、帰っちゃうの?」
今まで普通に暮らしてたから驚くミヨコ。
「あぁ、そろそろ天界の仕事もしなくちゃだからね、世話になったよ」
ぽんっと美代子の頭を撫でるラティモア。
「気安く触んな」
キクは警戒を緩めなかった。
ラティモア「まぁまぁ。あ、そうだ、キク君にプレゼントがあるんだ」
取り出したのはミヨコとおなじチョーカー。
「人間界は危険だからね。それが守ってくれるよ。」
そう言うとラティモアは魔法陣で帰っていった。
「ミーヨーコー…」
キクはミヨコを睨みつける。
「ご、ごめんって!悪い人じゃないんだって!今まで何も無かったし…朝ごはん作ってくれるし…」
ミヨコも下心はあったみたいだ。
「はぁ…たく。」
キクはポンとミヨコの頭を撫でた。
ぐりぐりぐりっ
「いぃぃ痛いよお兄ちゃん!」
「俺は明日には帰る。油断すんなよ」
そう言って今日は直ぐに二人で眠った。
そんなに怒られなくて良かったな…
ミヨコはほっとして眠りについた。
早朝、ミヨコは朝起きると既に居なくなったキクの布団を見て相変わらずだなと感じた。
さてと。
ミヨコは学校へ行く支度を始めた。
まったく、どこ行きやがったんだアイツ。
ナユタは1日欠席したキクを探し回っていた。
まさか、気づかれたか?俺がそんなヘマをするとは考えにくいが…
そう考えていると噂をすれば黒兎のご登場だ。
呑気に登校してきやがって。
ナユタは早速尾行をはじめた。
「…悪いけど俺を尾行しても意味ないぞ」
キクは校庭の陰に隠れるナユタに語りかける。
…何故バレた…?擬態は完璧のはずだったのに。
「なんだ、バレてたのか。やるじゃないか」
悟られないよう、ナユタは平気なフリして黒兎に話しかけた。
気配は消していた。それなのにコイツ…
それに、身につけてるチョーカーから魔力を感じる。
ナユタは警戒して後退んだ。
だが向こうがその気ならやるしかない。
「君を捕まえるのが僕の課題でね、悪いけど観念してもらうよ」
ナユタは天界リングを取り出した。
「こっちも捕まる訳には行かないんだよね」
キクは警戒しながら構えた。
その時、
「にゃぁ~」
ナユタ「…なんだ、あっち行け黒猫」
キク「いや、まて、うちの子なんだ」
いやいや、こんな時に…。ナユタは拍子抜けした。
キクに擦り寄る猫を抱き抱えキクは黒猫を見つめた。
「…そうか。わかった。」
キクは立ち上がって言った。
「悪いが、急用だ。また今度な」
「は!?いや、待てよ!」
ナユタはキクの肩を掴んだ。
「あ、そういえばこれ、ラティモアとか言うやつに渡しといてくれ。」
!?ラティモア様を知っている!?
「貴様、これは天界のアイテムじゃないか!どこでこれを…」
慌てて前を見ると、キクは忽然と姿を消していた。
「くそっ!黒兎めー!!」
ナユタは悔しながらにそう叫んだ。
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