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第1章
第9話 お昼ごはん
しおりを挟むキーンコーンカーンコーン
午前中の授業の最後の終了チャイムが鳴った。
先生に挨拶をした後、私は大きく背伸びをした。
ふと、キュトアちゃんの方を見るとさっきまでやっていた数学の計算を一生懸命解いていた。
「どう?終わりそう?」
私はそうキュトアちゃんに話しかけてみた。
「うぅ、皆どーしてそんなに早く解けるの?難しいよぉ」
キュトアちゃんは消しゴムで計算式を消しながら答えた。
「だ、大丈夫だよ……!私で良ければ教えてあげるよ」
「はぅ、ありがとミヨコちゃん……」
キュトアちゃんは目をうるうるしながら力尽きたように机に顔を伏せた。
「……その前にお昼ご飯食べようよ、サフィアちゃんとナルちゃんも誘って!」
するとキュトアちゃんはガバッと起き上がり、そうだね!!お昼ご飯!!♪と言いながら立ち上がった。
「そうと決まればサフィアちゃん達の所へレッツGO!!」
キュトアちゃんはすっかり元気を取り戻したようだ。
私の手を掴みあっという間に引っ張られていった。
「あら、遅かったわね。」
サフィアちゃん達の所へ行くと、既にナルちゃんと一緒にお弁当を食べていた。
「ごめ~ん!数学の課題が終わらなくてぇ」
キュトアちゃんは、あははっと笑いながらそう言った。
「……その様子ならちゃんと真面目に授業は受けていたようね。良かったわ。」
サフィアちゃんはホッとして言った。
「キュトアちゃん頑張っていたよ。あとでさっきの課題、もう1回一緒に頑張ろうね。」
「あぅ、課題のことは、わ、忘れてくれてもいいんだよぉ……」
キュトアちゃんはあわあわしながらそっぽを向いた。
「まったく、ミヨコちゃんがいて良かったわ。しっかり勉強教えてもらいなさい。キュトア。」
「わ、私もそれほど勉強出来るわけじゃないけど汗」
私にそんな大役務まるのかな。頼ってもらえるのは嬉しいケド……。
「あう~っわかったよ!ミヨコちゃんよろしく頼むよぉ~」
「だ、大丈夫!ゆっくり教えてあげるからね……!」
私はキュトアちゃんに向かってガッツポーズをした。
「……ナルはさっきからどこを見ているの?」
サフィアちゃんは窓の外をじーっと見ているナルちゃんに話しかけた。
「……あれ。」
ナルちゃんは窓の外を指さした。
「あれって、天使の子と……新入生代表を務めた子じゃない?」
キュトアちゃんは窓の外をのぞき込みながらそう言った。
「あの2人仲いいのかな?一緒にお弁当食べてるみたい!」
外の学校の庭でお弁当を食べてる2人。
でも、何か揉めてる?みたい?
「……あぁ、あの2人ね。仲は良くないわよ。あの新入生代表のわんこって子が無理やりあの天使に付きまとってるの。」
「へ~、やっぱ天使だから気になるのかねぇ。」
キュトアちゃんは、ほうほう、と言いながら2人を眺めていた。
「でも、あそこの庭で食べるのいいね。気持ち良さそう。」
私はそう思ったことが口に出てしまった。
「いいね~!今度私たちも行ってみよ~!」
キュトアちゃんはノリノリでそう言った。
「ハイハイ、おしゃべり終了。キュトア、さっきの続きの勉強しなさい。私も見てあげるから。」
「ひぃ、忘れたと思ってたのに……。」
「キュトアちゃん!私も頑張って教えてあげるからね!」
「うぅ~」
キュトアちゃんは渋々、数学のノートを取り出した。
勉強は嫌いみたいだけど、キュトアちゃんはやってみると結構出来るみたい。
サフィアちゃんの教え方も、とても上手。
ますますいいコンビの姉妹だなぁ。
「……ふ。」
横を見るとナルちゃんは勉強してる2人を見て微笑んでいた。
私も釣られて笑顔になる。
そんな昼休みを終え、ついに「人間学」の授業が始まろうとしていた。
10話に続く。
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