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第684回。ウルトラマンレオが好きだ
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みんなには黙っていたが、私はL77星生まれなので同郷の先輩ということになる。
…コレを公式設定だってことにするとメキシコ居たのも設定ってことになりゃしないかキッドよ。
まあいい。
そう言い張りたくなるぐらい私はウルトラマンレオが好きなのだ。
だってカッコイイじゃん。
子供のころ、初めてみたウルトラ兄弟勢ぞろいの写真で一番目を引いたのがレオだったのを今でも覚えている。スーパーマーケットの片隅に、よくクルクル回る細長い本棚があって、そこに子供向けの絵本とか写真付きの小さい本売ってるじゃん?
そこにあった初代ウルトラマンから80までの写真が載った本。
それが多分、私が生まれて初めて見たウルトラマンだと思う。
ずいぶん長いこと愛読していたせいでボロボロになってしまいいつの間にか処分してしまっていたのだが、大人になってから全く同じ本を見つけたので買ってきた。
いま見るとアストラだけ宣材写真がないのか、たぶんガロン&リットル兄弟とのタッグマッチのときの写真を流用したのだろう。他の兄弟たちはピカピカのポーズ写真なのにアストラだけちょっと砂まみれの古い写真になっている。
で、レオ。
銀色のマスクにギラギラ光る瞳。力強いツノ。
決め技がキックだったのもいい。
ウルトラビッグファイト4 メカ怪獣出現!ってビデオをおばあちゃんが買ってくれて、ガメロットとの戦いで見せたレオキックに衝撃を受けた。
このガメロットの回は遠い宇宙からやってきた老科学者を、死神博士でもお馴染みの故・天本英世さんが見事に演じているのも見どころで、敵として出現したガメロットはレオを散々苦しめた強敵だった。
見た目はレオらしい実にシンプルでちょっと、こう、まあなんというか荒っぽい造形ではあるのだが、飛び上がるときのスプリングが軋む音とか、素早く動き回る様などは迫力がある。
最後のレオキックが命中して頭がぶっ飛んで、ちょっと繋がってるからぶらぶらしてるとこもイイ。
レオはウルトラシリーズの集大成ともいえるウルトラマンタロウをやり切っちゃった後なうえオイルショックでお金もない。それでもウルトラシリーズは作らなくてはならないというんで色んな試行錯誤が見られる作品でもある。
怪獣の造形もちょっと荒っぽく、ウルトラセブンのキングジョーのような緻密なデザインが施された怪獣・宇宙人はあまり出てこない。
またウルトラマンエースのように「なんでもいいから派手にやったれ!」という名古屋のババアみてえな豪快で贅沢な演出も出来ず、レオを取り巻く人間ドラマや等身大の宇宙人との殺陣がクローズアップされている。
これはこれで面白いし、市井の生活の中で暗躍する宇宙人は不気味で子供のころはホントに怖かった。カーリー星人とか。
第1話、第2話は豪華2本立て、しかも豪快な都市破壊に怪獣2匹にマグマ星人、ウルトラセブンまで登場する豪華版。
3対1でなすすべもなく蹂躙されるウルトラセブン。
バキバキ、ゴキッ!
というショッキングな音。ウルトラセブンが足の骨をへし折られ、粉々に砕かれた音。
そこへ助けに来る我らがニューヒーロー、ウルトラマンレオ!
という完全に出来上がったお膳立てなのだが、何しろこのあとが続かない。
ナンだったらこの第2話でギラス兄弟を仕留めたのはともかくマグマ星人を取り逃がした挙句シリーズ通しての敵役になるわけでもなく、あとで急に出てきてアッサリ倒されてしまうというオマケつき。
第1話・第2話でやり切っちゃったのか、あとは設定ありきで作られたストーリーと敵に対してちぐはぐな物語が続く。これがなんか、見ていてツライ時期もあった。
今はそれも味として楽しめるようになったけど…。
常軌を逸した特訓で身に着けた必殺技もあまり活かされない。
もっと色んなことが出来ただろうに、当時の様々な制約がそれを許さず、技術も追い付いていなかったのではないか。
今だってお金は無いかもしれないけど技術はあるもんな。
低予算で斬新なウルトラマンを、というのであればレオのリメイクもアリだと思う。
私がレオの中で推すとしたら、やはり
飛べ!レオ兄弟 宇宙基地を救え!
である。これが実質的な最終回と言ってもいいぐらい完成度が高く、アストラも出るし、ウルトラシリーズの防衛軍の偉い人にしては物分かりのいい紳士だし、名作エピソードの誉れも高い。
ここで完全に出し切ったうえで、次のクールであの
恐怖の円盤生物シリーズ
が始まる。
これは大人になってから見た方がいい。
子供のころは、まして他のシリーズやゴジラまで見ている目と体の肥えたガキ(私だ)には操演による怪獣との戦いや都市破壊は物足りなさを覚えるかもしれないけど、今になって見ると犠牲者の名前が張り出されたり、楽しいお誕生日会の真っ最中に襲撃を受けたショック性などの方をリアルに感じられるようになっているだけに、あの話の凄惨さが伝わって来るのだ。
トオル君もゲンも身近な人を根こそぎ失い、トオル君にしたら母もおらず、父も星人に真っ二つにされ、今度は妹を失ってしまうというトンデモ境遇ぶり。
生き残ることすら地獄という日々の中でレオの背中を見て少年が一人の男になってゆく。
ここで初期クールのサブタイトル、泣くな!お前は男の子、などが効いてくる。
レオと円盤生物との戦いは、トオル君の戦いでもあったのだ。
ちなみに好きな円盤生物はブリザード、シルバーブルーメ、ノーバ。
心に忍び寄るタイプばかりだ。
ノーバは、あのショボくれたような恨めしいような、感情のない顔が好きだ。
アイツに憑りつかれたら、私だって何をしでかすかわかったもんじゃない。
ウルトラマンレオはシリーズの異色作であり、心に打ち勝つ男のドラマでもあったのだ。
強いぞ!ウルトラマンレオ!!
というヒーロー路線は変わらずに、大人が見てもグっとくるのはそうした人間臭いドラマの部分であり、火加減を間違えた感じの熱さだと思う。
ブニョとかギロとかサタンビートルとか、ちょっと変わった切り口の怪獣、星人が出てくるのも面白い。
ああ、これも新機軸である兄弟ウルトラマン、アストラたんについて書きたかったのにもう2400文字を超えている!
ウルトラ兄弟でいちばん強いのは意見が分かれるところだろうが、いちばん可愛いのはアストラたんである!これだきゃ譲らねえ。ああ文句のある奴ぁかかってこい!レオキックだ!!
…コレを公式設定だってことにするとメキシコ居たのも設定ってことになりゃしないかキッドよ。
まあいい。
そう言い張りたくなるぐらい私はウルトラマンレオが好きなのだ。
だってカッコイイじゃん。
子供のころ、初めてみたウルトラ兄弟勢ぞろいの写真で一番目を引いたのがレオだったのを今でも覚えている。スーパーマーケットの片隅に、よくクルクル回る細長い本棚があって、そこに子供向けの絵本とか写真付きの小さい本売ってるじゃん?
そこにあった初代ウルトラマンから80までの写真が載った本。
それが多分、私が生まれて初めて見たウルトラマンだと思う。
ずいぶん長いこと愛読していたせいでボロボロになってしまいいつの間にか処分してしまっていたのだが、大人になってから全く同じ本を見つけたので買ってきた。
いま見るとアストラだけ宣材写真がないのか、たぶんガロン&リットル兄弟とのタッグマッチのときの写真を流用したのだろう。他の兄弟たちはピカピカのポーズ写真なのにアストラだけちょっと砂まみれの古い写真になっている。
で、レオ。
銀色のマスクにギラギラ光る瞳。力強いツノ。
決め技がキックだったのもいい。
ウルトラビッグファイト4 メカ怪獣出現!ってビデオをおばあちゃんが買ってくれて、ガメロットとの戦いで見せたレオキックに衝撃を受けた。
このガメロットの回は遠い宇宙からやってきた老科学者を、死神博士でもお馴染みの故・天本英世さんが見事に演じているのも見どころで、敵として出現したガメロットはレオを散々苦しめた強敵だった。
見た目はレオらしい実にシンプルでちょっと、こう、まあなんというか荒っぽい造形ではあるのだが、飛び上がるときのスプリングが軋む音とか、素早く動き回る様などは迫力がある。
最後のレオキックが命中して頭がぶっ飛んで、ちょっと繋がってるからぶらぶらしてるとこもイイ。
レオはウルトラシリーズの集大成ともいえるウルトラマンタロウをやり切っちゃった後なうえオイルショックでお金もない。それでもウルトラシリーズは作らなくてはならないというんで色んな試行錯誤が見られる作品でもある。
怪獣の造形もちょっと荒っぽく、ウルトラセブンのキングジョーのような緻密なデザインが施された怪獣・宇宙人はあまり出てこない。
またウルトラマンエースのように「なんでもいいから派手にやったれ!」という名古屋のババアみてえな豪快で贅沢な演出も出来ず、レオを取り巻く人間ドラマや等身大の宇宙人との殺陣がクローズアップされている。
これはこれで面白いし、市井の生活の中で暗躍する宇宙人は不気味で子供のころはホントに怖かった。カーリー星人とか。
第1話、第2話は豪華2本立て、しかも豪快な都市破壊に怪獣2匹にマグマ星人、ウルトラセブンまで登場する豪華版。
3対1でなすすべもなく蹂躙されるウルトラセブン。
バキバキ、ゴキッ!
というショッキングな音。ウルトラセブンが足の骨をへし折られ、粉々に砕かれた音。
そこへ助けに来る我らがニューヒーロー、ウルトラマンレオ!
という完全に出来上がったお膳立てなのだが、何しろこのあとが続かない。
ナンだったらこの第2話でギラス兄弟を仕留めたのはともかくマグマ星人を取り逃がした挙句シリーズ通しての敵役になるわけでもなく、あとで急に出てきてアッサリ倒されてしまうというオマケつき。
第1話・第2話でやり切っちゃったのか、あとは設定ありきで作られたストーリーと敵に対してちぐはぐな物語が続く。これがなんか、見ていてツライ時期もあった。
今はそれも味として楽しめるようになったけど…。
常軌を逸した特訓で身に着けた必殺技もあまり活かされない。
もっと色んなことが出来ただろうに、当時の様々な制約がそれを許さず、技術も追い付いていなかったのではないか。
今だってお金は無いかもしれないけど技術はあるもんな。
低予算で斬新なウルトラマンを、というのであればレオのリメイクもアリだと思う。
私がレオの中で推すとしたら、やはり
飛べ!レオ兄弟 宇宙基地を救え!
である。これが実質的な最終回と言ってもいいぐらい完成度が高く、アストラも出るし、ウルトラシリーズの防衛軍の偉い人にしては物分かりのいい紳士だし、名作エピソードの誉れも高い。
ここで完全に出し切ったうえで、次のクールであの
恐怖の円盤生物シリーズ
が始まる。
これは大人になってから見た方がいい。
子供のころは、まして他のシリーズやゴジラまで見ている目と体の肥えたガキ(私だ)には操演による怪獣との戦いや都市破壊は物足りなさを覚えるかもしれないけど、今になって見ると犠牲者の名前が張り出されたり、楽しいお誕生日会の真っ最中に襲撃を受けたショック性などの方をリアルに感じられるようになっているだけに、あの話の凄惨さが伝わって来るのだ。
トオル君もゲンも身近な人を根こそぎ失い、トオル君にしたら母もおらず、父も星人に真っ二つにされ、今度は妹を失ってしまうというトンデモ境遇ぶり。
生き残ることすら地獄という日々の中でレオの背中を見て少年が一人の男になってゆく。
ここで初期クールのサブタイトル、泣くな!お前は男の子、などが効いてくる。
レオと円盤生物との戦いは、トオル君の戦いでもあったのだ。
ちなみに好きな円盤生物はブリザード、シルバーブルーメ、ノーバ。
心に忍び寄るタイプばかりだ。
ノーバは、あのショボくれたような恨めしいような、感情のない顔が好きだ。
アイツに憑りつかれたら、私だって何をしでかすかわかったもんじゃない。
ウルトラマンレオはシリーズの異色作であり、心に打ち勝つ男のドラマでもあったのだ。
強いぞ!ウルトラマンレオ!!
というヒーロー路線は変わらずに、大人が見てもグっとくるのはそうした人間臭いドラマの部分であり、火加減を間違えた感じの熱さだと思う。
ブニョとかギロとかサタンビートルとか、ちょっと変わった切り口の怪獣、星人が出てくるのも面白い。
ああ、これも新機軸である兄弟ウルトラマン、アストラたんについて書きたかったのにもう2400文字を超えている!
ウルトラ兄弟でいちばん強いのは意見が分かれるところだろうが、いちばん可愛いのはアストラたんである!これだきゃ譲らねえ。ああ文句のある奴ぁかかってこい!レオキックだ!!
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