不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

文字の大きさ
729 / 1,319

第714回。出来合いのB級グルメとインチキ軽薄レトロ

しおりを挟む
マカロンって美味いのか…?
どうもあれがそんな有難いと思えない病気で。

あれだろ、海外版の落雁みてえなもんだろ。
キンキキッズの堂本剛さんとマカロンが両方同時にやたら好きな人とはこれまでうまくいったためしがない。今後ないとも限らないけど。
堂本光一さんがやってたスシ王子は結構好きだったけどご本人に伝えたところで喜んでいただけるかは微妙だな…。

マカロンてのは結局どこから入ってきてどこのバカが煽って広めたんだ。
フランス?アメリカ?
アーモンドとか卵白とかお砂糖を練って固めたらああなるのか?
そんなアーモンドなんか炒って塩まぶして食えっての。

急に流行ってその後も居付いてるお菓子とか食い物ってあるよな。
エリンギなんか私が子供のころ、たぶん無かったもんな。それが急に、エリンギ、エリンギって言われるなーと思ったら今じゃ定着してるし。美味いし。
あれってキノコにしては味が淡泊なのがいいよな。クセが少ないんで何にしても美味しく食べやすい。バター焼きだろうと味噌汁の具だろうとなんでもいいもんな。

逆で言うとマカロン以外で何があるかな。
なんでコレがなくならねえんだろ、っていう。
御当地グルメフェアとかB級グルメナンバーワン決定戦とかも良し悪しだよな。
もうB級グルメのナンバーワン認定なんか流行語大賞みてえなもんで決まった瞬間終わったようなもんじゃん、前に地元でもやってたけど。
B級グルメったらアレだろ、明け方のサービスエリアでバカなガキの集団とか、長距離トラックの運転手さんとか、こんな時間から背広着てる営業の人とかがポツポツいる食堂で食券買って食べる食い物のことでさ。アメリカンドッグとか天ぷら蕎麦とか。全然なんの工夫のない、これぞ普通のカレー!って感じのカレーな。地元の名産品とか特産品とか有名人・歴史的人物にちなんだとか、そんなもん乗っけたら、そのトッピングが一番単価上げてるっつうんだよ。
そこをわざわざ狙って作ってる感じがしたら、もうそれは本末転倒っていうか。普通のせんべいが売れないんでわざわざ自分らで叩き割って「割れせんべい」にして売るようなもんだよな。
一生懸命作って、地元をアピールする、地産地消だの名産品・特産品・郷土ゆかりの人物を推してるのにB級ってしないと売れないのも寂しい話だな。今まで高いだけの土産物作ってきた連中なんかとっくにいなくなってて、自分らの代になったらこの不況で原料高で、って。そりゃかなわんわ。
まあそれはともかく、それこそ時代や流行に左右されることなくいつもそこに変わらずにあり続ける、淡々と存在しているだけのものこそがB級と呼ばれるべきものであり、そういう立場のものがあってもいい、そういうものが存在する余地が自然と形成されていることこそが豊かさの証ではないのか。
B級です!!!!!って言わないとその余白が作れないってのは実は結構やばいんじゃねえの?
フツーの天ぷら蕎麦とフツーのカツ丼頼んでモソモソ食って、ハタチぐれえの誰かが親のクルマ借りてるらしいお利口さんぽい男女数人ずつのこの先このグループ内でくっついたり離れたりするビバリーヒルズ青春白書的バカどもの話声が、パーカー着てるときにフード被ったまま横向くと夕焼けの空を見てるのに紐にピントが合ってるみたいな感じで耳に入ってきてすげえ居心地悪い思いをしたまま、淡々と流れてる交通情報とか点けっぱなしで誰も見てないテレビで年末のどうでもいい特番でどうでもいい歌手がなんかいい曲歌ってるのを視界の片隅にじわりと浮かせて、黙って食うのがB級グルメじゃんか。
そのビバリーヒルズ男女からしたら、青春の味、なんだとよ!ケッ!!!!!!!
お前らが味わうのはお互いの性器の味だ!!!!!!!!

あとアレよ、近所の駄菓子屋さんのお好み焼きとかタコ焼きの味。
うちは斜向かいがそうで、夏になるとこんもり盛ったカキ氷も作ってくれてたな。
あのソースやダシの、何とも言えない美味さ。
味の良さってんじゃなく、もう雰囲気というか、長年の味が作るたびに出るんだろうな。ああいうのは、こう、わざと古臭い広告とか黒ずんだ色の壁紙を貼った昭和レトロ居酒屋には死んでも出せない味でさ。
そりゃ衛生管理とか客単価とか利益率とかそういう難しくてちゃんとしてる数字の方はレトロ居酒屋のがいいだろうよ。別にそういう店行く奴らは自分も含めてそこがレトロ居酒屋である必要性が全くないんだから。客もバイトも店がどうのとかカンケーないんだよな。あと経営者がやたらFacebookみてえなこと言ってるとこは行きたくなくなる。たぶん明け方のサービスエリアで男女グループで旅行に行ってヨロシクやってた奴らの未来の姿だから。そこの女メンバー全員とやってそうだし。

でもホントにそこにあり続けてレトロになったお店、には、やっぱりその店だけの何かが宿ってたとしか思えないんだな。思い入れ補正と言えばその通りかもしれないけど、なんかそういう情念のようなものまで、安っぽい再現の中に含まれてると思われる、思われてると思う、というのがどうもケツの座りを悪くしている気がしてならない。

平成も終わることだし、ああいう独善経営絆絆礼儀美徳サムライ情熱インスタグラムはバイクと旅行、みてえなインチキくせえ連中のお為ごかし人生論ごと出来合いのB級グルメとインチキレトロ居酒屋もなくならねえかな。
店やめろとか作るなとは言わない、わざわざそんなもん名乗るよりほかにやり方はねえのかな、と。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...