太陽と龍の追憶

ダイナマイト・キッド

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白昼バイバイ

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君が都会へ行く
僕の街ののどかさに驚いて
海を見てため息をついてた
君が都会へ帰る
綺麗になった駅舎の
エスカレーターを昇ってゆく君を
僕はロータリーで茫然と見送った

間延びしたアナウンス
30分に1本の各駅停車
何もない街の何もない空
蝉時雨と眩しい陽射しを浴びて
オレンジ色の各駅停車

君が都会へ行く
僕の街の何もなさに驚いて
山を見て懐かしんでた
君が都会へ帰る
建て替えたばかりの駅舎の
自動改札を通り抜けた君の
思い出の中に僕は残るだろうか

背伸びした夏の日に
365分の1日のチャンス
何もない明日の何もない僕
潮騒と幻のような思い出を抱えて
狭いベッドの片道切符

泣きたくなるほど明日が空虚で
また起き出して仕事をするのも
早起きするためにそろそろ寝るのも
次に君と交わす約束が
確かなものになるまで長くて
遠くて、泣きたくなるほど
君が遠くて、また泣いて
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