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揺影
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俺たちは気付くのを怠った
まともな奴なんて居なかった
はじめから 何処にもな
まともで居られる筈がない
遠くで揺れる影が その濃さを
増すたびに 蘇る悪夢は 手触りを増す
そして 痛みと 憎しみと 匂いがする
真っ赤な血だ
俺たちは逃げ出すべきだった
まともで居ようとし過ぎたんだ
はじめから 無理だった
まともに成れる筈も無い
焼跡みたいな心が その灰を
積もらせて 生み出した この手で
そして 指先で 憎しみで 匂いを嗅ぐ
お前の血だ
忘れることも 音を上げることもしないつもりだ
どれほど深く埋めても お前の偽善は消えない
どれほど遠く離れても お前の偽悪は消さない
唯の屑 それがお前さ 偽善も偽悪も 暴力さえも
可愛いものさ
俺たちは伝えるべきだった
まともな別れなんかじゃなかった
はじめから お前はな
まともな別れを迎える筈がない
揺らめく醜い影が 俺たちに
忍び寄る その悪夢 手触りと
こびりついた 痛みと 匂いがある
俺の血だ 真っ赤な 痛い 痛い
真っ赤な血だ
どれほど深く埋めても どれほど遠く離れても
忘れることも 音を上げることもしないつもりだ
まともな奴なんて居なかった
はじめから 何処にもな
まともで居られる筈がない
遠くで揺れる影が その濃さを
増すたびに 蘇る悪夢は 手触りを増す
そして 痛みと 憎しみと 匂いがする
真っ赤な血だ
俺たちは逃げ出すべきだった
まともで居ようとし過ぎたんだ
はじめから 無理だった
まともに成れる筈も無い
焼跡みたいな心が その灰を
積もらせて 生み出した この手で
そして 指先で 憎しみで 匂いを嗅ぐ
お前の血だ
忘れることも 音を上げることもしないつもりだ
どれほど深く埋めても お前の偽善は消えない
どれほど遠く離れても お前の偽悪は消さない
唯の屑 それがお前さ 偽善も偽悪も 暴力さえも
可愛いものさ
俺たちは伝えるべきだった
まともな別れなんかじゃなかった
はじめから お前はな
まともな別れを迎える筈がない
揺らめく醜い影が 俺たちに
忍び寄る その悪夢 手触りと
こびりついた 痛みと 匂いがある
俺の血だ 真っ赤な 痛い 痛い
真っ赤な血だ
どれほど深く埋めても どれほど遠く離れても
忘れることも 音を上げることもしないつもりだ
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