104 / 106
エピソードFINAL『白金愛梨と万屋太陽』
【第103話】白金愛梨と万屋太陽⑪
しおりを挟む太陽は現在――
剛士、皐月コンビと模擬戦闘の最中だった。
「も……もう駄目……!」
「皐月! もう充分だ! 休んでろ!」
「う、うんっ!」
「オレの炎で――火傷しない所でなぁ!!」
皐月が退避した事を確認すると、剛士は全力で力を発揮する。
【発火能力】――それが、剛士の能力だ。
メラメラと燃え盛る炎の量が増加する。
その熱気は、二十メートルは離れた所にいる太陽の身体にすら、ジリジリと影響を及ぼす。
「……相変わらず、スゲェ炎だなぁ! 火焔先輩!! 受験勉強で訛ってねぇか心配したけど、安心したぜ!!」
「お前相手に遠慮は要らねぇよなぁ!? 太陽!!」
「もちろんだ!! 全力で来いよ!!」
「うおおぉおぉおおおぉおおおーーっ!!」
「うぉおおぉおおおぉおおぉおーーっ!!」
剛士の業火と、太陽の拳がぶつかり合う。
その一方で、二人の闘いの影響を受けない場所に避難している、他の元ヒーローの面々。
そこへ、皐月も合流した。
「はぁ……はぁ……。何なのあの二人……? 強過ぎ……闘いに着いていくので精一杯だったわ……はぁ……はぁ……」
疲労困憊で倒れ込む皐月。
そんな彼女へ、スポーツドリンクを渡し労いの声を掛ける透士郎だった。
「お疲れ様です。むしろ、戦闘タイプでもないのに、よく粘った方ですよ」
「あ、ありがとう……」
「それにしても……」も、大地が言う。
「良くもまぁ……こんだけSランカーと連戦して、疲れも見せずに闘えますよねぇ?」
「私なんて一試合でヘトヘトだよぉー」
姫がそんな弱音を吐く。
「万屋は、根っこが戦闘狂だからね……強い人とやるのが、楽しくて楽しくて仕方がないのよ」
そう言うのは宇宙で。
「くそっ! 私達のコンビネーション攻撃、『ウルトラスケスケハイパーパンチジェネレーション』が決まっていれば勝てたのになぁー! なぁ!? 千草くん!?」
「くっそー、太陽の奴ー、思いっきり殴りやがってぇー……もう、心配なんてしてやんないからなぁー!」
負け惜しみを言っているのは、静と千草だった。
千里眼を使い、太陽VS剛士の闘いを眺めている透士郎が言う。
「剛士さんが押され始めてる……もうすぐ、決着だな……」
「そっかぁ……」と、落胆の声を上げるたのは千草だった。
「今回も一位と二位の入れ替えは無し、かぁー。やっぱエグいなぁ……太陽の奴……」
「それより……あっちは間に合うの? もう……終わっちゃうんでしょ?」
宇宙は計画の進行具合が気になっているようで……。
「本当に愛梨は……来るのかな?」
「来るわよ」
「え?」
「愛梨ちゃんは……絶対に来る。答えを持って……必ず!」
そう断言したのは皐月だった。
その言葉に、宇宙の心が少しホッとした。
「そう……ですよね……」
「うん、だから信じて……待ちましょ」
「……はい。皐月さん……」
するとここで、透士郎が声を上げる。
「あ、どうやら終わったみたいだ」と……。
戦闘現場では――――
剛士の炎の拳を太陽が躱し、カカト落としが決まった所だった。
「ぐっ!!」
よろける剛士。
ここぞと言わんばかりに、太陽が連撃を加える。
トドメの右ストレートをくらった剛士の身体が宙を舞い、地面へと落ちる。
その瞬間――燃え盛っていた炎、全てが鎮火した。
勝負あり。
太陽の勝利。
ゆっくりと、倒れている剛士に近付いていく太陽。
「ありがとうございました! やっぱNo.2の肩書きは伊達じゃないですねぇ!」
「うるせぇよ……最強……」
「にひひっ!」
太陽の差し出された手を取る剛士。引っ張られて起こされる。
「それにしても……コレ一体、何だったんですか? 皆運動不足で運動したかったんですか? それとも、皆久しぶりに模擬戦やりたくなって、オレをサンドバッグにしようとした……とか……?」
「んな訳あるかよ。誰が『最強の超能力者』をサンドバッグにしようとか思うんだよ……。ったく……あーあ……もう少し、時間稼ぎをしたかったんだが……間に合うかなぁ? アイツら」
「時間稼ぎ? アイツら……? 火焔先輩、それってどういう……」
その時――――
太陽の目の前に、忍と月夜が【瞬間移動】で現れた。
少し驚いた太陽だが、とっさに状況を理解したつもりになる。
「お! 次はひょっとして月夜が相手なのか? 良いねぇ! No.2の後は、No.3ってか? 良いぜ! やろうやろう!!」
「バーカ、あんたみたいな戦闘狂と模擬戦なんてする訳ないでしょ? そもそも火焔さんが勝てない時点で、私に勝ち目なんてないんだから、やらないわよ」
「何だそれ!? お前! それでもオレの妹か!?」
「敵を知り己を知れば百戦危うからず――って事。言っておくけど私、勝てない勝負はしない女なの。それに――――
もう……時間稼ぎする必要もないしね」
「は?」キョトンとする太陽へ、月夜が更に一言。
「後ろ……振り返ってみなさい」
「へ? 後ろ……?」
太陽が振り返るとそこに――――
白金愛梨の姿があった。
時が止まったような感覚を……太陽は味わった。
先日――別れた筈の元カノが……そこに居たからだ。
「愛……梨……? お、おいおい、月夜! これってどういう――」
「話したい事があるんだってさ」
「話したい事!?」
「そ」
月夜は剛士に肩を貸しながら言う。
「そんな訳で、お邪魔蟲は撤収する事にしますか。火焔さん」
「……だな」
「ってな訳で土門、【瞬間移動】お願いしまーす」
「心得た」
「お、おいっ! お前ら!!」
【瞬間移動】で、その場から立ち去る、月夜、剛士、忍の三名。
こうしてこの場には……太陽と愛梨の二名だけが残された。
気まずい雰囲気が流れる。
沈黙が続く。
「あ……あのっ…………!!」
その沈黙を破ったのは……愛梨だった。
「つ……月夜ちゃんが言ったように……私……太陽くんに、話があって……その……」
「………………」
すると太陽が動き出した。
ゆっくりと歩き、無言のまま、愛梨の横を通り過ぎる。
愛梨はショックだった。
これは……自分と話す気がないという意思表示なのかと、疑ってしまった。
しかし――どうやらそうではないようで……。
太陽はこの場所に設置されているベンチに、どかっと座り。無言のまま、手招きをした。
ベンチの空いているスペースをポンポンと叩き、『ここに座れ』と合図を出す。
その意図を汲み取り、愛梨がゆっくりと近付き……ベンチの空いたスペースに座った。
その瞬間、バチーンッ! と乾いた音がした。
「いったぁーい……!」
太陽が愛梨の額に、手厚いデコピンをかましたのだ。
「前にも言ったろ? くん付けなんてよそよそしい呼び方するなって」
「だからって、何もデコピンする事ないじゃない!」
「仕方ねぇだろ……色々とお前には溜まってたんだよ……」
「それは……ごめんなさい……」
風が吹く……まだ少し肌寒く感じる……風が……。
「で? 話って何だ?」
「あ、えーっと……」
「それと、この状況は一体何だ? 何が起こってるんだ? 何故オレは、Sランカー共と模擬戦闘を連戦させられたんだ? 今のこの状況と関係あんのか?」
「え!? 模擬戦闘してたの!? ここで!?」
「ああ」
「Sランカーの全員と!?」
「お前と月夜以外のな」
「その全員に勝っちゃったの!?」
「まぁな。伊達に最強名乗ってねぇよ」
「すご……」
愛梨もつい先程、月夜と模擬戦闘ならぬ本気の殺し合いを行っていたから分かる。
ソレが、どれ程凄い事なのか……。
身に染みて……知っている。
「で? どうなんだ?」
「え……えっと……先ずは、太陽く……コホン、太陽がここで模擬戦闘をさせられてたであろう理由から、説明するね」
「おう」
愛梨は、忍が企画したという『恋愛振り返りツアー』についての説明をした。
その経緯を……行った事を……概要を……説明した。
「なぁーるほどなぁー……って事は、全員グルか……やられたなぁ……忍め……模擬戦闘の時もっとボコボコにしてやれば良かった……」
「何で太陽……が、模擬戦闘やらされていたのかは、分からないけど……」
「そりゃ、時間稼ぎの為だろ? それと多分――気を使ってくれたんだろうな……」
「気を……?」
「皆……オレが模擬戦好きなの知ってるから、熱中させて……嫌な事を考えさせないようにしてくれたんだろ? 多分だけどな……」
「ああ……そういう事か……」
「…………」
申し訳なさそうに……俯いていた顔が、更に俯いてしまう愛梨。
太陽が言う。
「で? 愛梨の話ってのは何なんだ?」
「ああ……その事、なんだけど……さ……」
「ん?」
「さっきの……『恋愛ツアー』で、私……皆に、色々と教えて貰ってさ……その……間違ってたなぁ……って、思って……」
「間違ってた?」
「うん……えーっと……その……あれ? 何言おうとしてたんだっけ……? あれ? えへへ……上手く言葉が、出て来ないや……おかしいな……」
「…………」
「え……えっとね? だから……」
「愛梨、顔を上げろ」
「え?」
「良いから、兎に角顔を上げて、前を見てみろ」
「前……? あっ……!」
愛梨が顔を上げたその先には――――
辺り一面に、桜が咲いていた。
満開の桜が、辺り一面を……鮮やかな桃色に染めている。
パラパラと舞う桜の花弁が綺麗で、神秘的な光景だった。
「綺麗だろ? 以前来た時には、見られなかった光景だ」
「う……うん……。凄く綺麗……凄く……素敵……」
「だろ? こんなスゲェ良い景色に、ここまで気付いてなかったんだぞ? お前。パニクり過ぎだ。もっと落ち着けよ。俯いてちゃ心が上向かねぇし、そりゃ言葉も出て来ねぇっつーの」
「太陽……」
「ん?」
満開の桜に後押しされるように……愛梨の口から……自然に……言葉が溢れ出てくる。
「私が……ワガママになっても、好きでいてくれる?」
「当たり前だろ」
「私が……プレゼントを選べない女でも……嫌じゃない?」
「嫌じゃない」
「私が……変なプレゼントを買っても……失望しない?」
「しないよ。お前から貰った物なら、きっと何でも嬉しいしな」
「私が……実は、紅しょうが嫌いって知ったら……幻滅する?」
「する訳……って! えぇ!? お前! 紅しょうが嫌いなの!?」
「私が……実は大晦日の時、紅しょうが焼きそば内心嫌がってたのを知ったら……見捨てる?」
「見捨てる訳ねぇだろ!! つーか言えよ! 嫌いなら嫌いって! 無理すんなよ!!」
「……私が……救いようのないバカでも……傍にいてくれる……?」
「当たり前だろ? それで離れるくらいなら、そもそも付き合ってねぇよ」
「…………ぐすっ……私がぁ…………ごめん……って言ったらぁ……許して……くれる……?」
「もちろんだ。言ったろ……? いつまででも、待つってさ」
「……うっ……うぅ……ぐすっ……太陽ぉ……」
「何だ? 愛梨」
「わ……私……ぐすっ……やっぱり……太陽の事がぁ……大好き……なのぉ……だから……だからぁ……! 私に……もう、一度……チャンス、を……」
「愛梨」
「っ!?」
太陽は……泣きじゃくる愛梨を、優しく抱き締めた。
優しく……包み込むように……。
愛梨の涙が……止まらなくなる。
「う、うわぁぁあーん! ごめん……ごめんなさぁい! 私……私本当はぁ……! 太陽と、別れたくなかったのぉ……! 大好きなのに……大好きだったのにぃ……! 私がバカだからぁ……! 傷付けちゃって……ゴメンなさい……!!」
「傷付いてたのは……お前も同じだろ? バカやろう……」
「……ぐすっ……太陽……」
「なに……?」
「私……太陽の事が……大好き……! 離れたくない……! もう……二度と……」
「ああ……オレもだ……オレも、もう二度と……離れたくない……」
「ずっと一緒に……いて欲しぃ!」
「ああ……ずっと一緒だ……ずっとずっと……もう絶対に……離さないからな……」
「……ぐすっ……うん……!」
満開の桜をバックに……。
二人は誓いの口づけを交わした。
もう二度と……離れ離れに……ならないように。
そんな願いを込めて……。
「おーおー! 熱いねぇー、あの二人」
と、茶化すような事を言ったのは透士郎だった。
「上手くいって良かったわね……忍くん」
「……ああ。本当に、良かった……ぐすっ……」
少し涙ぐんでいる忍を見て、皆も同じように……泣きながら、笑っていた。
思う存分泣き笑いした後……月夜は再び、復縁した太陽と愛梨へと視線を向けて、小さく小さく呟いた……。
「良かったね……兄貴……そして……愛梨さん……」
冬が終わろうとしていた……。
さぁ――間もなく、二度目の春が……やって来る。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる