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本編
214:去る者、戻る者
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……「呪い」にも《幻梟》が取り憑いているのはこの際置いておくとして……。
得られた情報によると、これがシラーの核ともいうべきもので良さそうだ。
しかし、いつもの婉曲表現で若干誤魔化されている気もする。
実のところ、この置物がなんなのか、凍りついて光を反射しているせいでよく分からなかったのだが……一体、これはなんなのだろう?
確か、人形も本物のシラーもこの置物に手をついて枕にするようにしていた。
うーん……目の前まで来てもよく分からない。
大きさはバスケットボールとかラグビーボールとかそれくらいだと思うのだが……完全な球体ではない。
とりあえず、持ち上げてみるか? と、触れてみる。……僕にはとくに何の影響も無さそうだ。
「問題ねぇか?」
「ああ、何かあっても《幻梟》が取り憑いているし、僕なら相性も悪くないし」
「……何かあったら投げ捨てろよ」
「ああ」
ということで、両手で持ち上げてみる。
「うっ、重い……」
思ったよりも重かった。
何とか、落とさないように抱えるようにして検分してみると────。
「これは……兜?」
それは、西洋甲冑の兜が凍りついたものであるようだった。
金属製の兜であるにしても、どうしてこんなに重いんだ……と思ったところで────兜の下に添えた手が“中身”に触れる。
「っ!」
動揺で思わず落としそうになるが、どうにか耐えた。
……どうりで重いはずだ。…………しかも、重さ的に白骨化しているわけではないのだろう。
「……俺が持つか?」
「……いや、まだ、大丈夫だ」
見かねたバラムが提案してくれるが、これが『呪いの源泉』とまで言われているので、僕が持つのが一番安全だろう。落とさないかどうかはともかくとして。
ただ、いつまでも持ってはいられないので、やりたいことはやってしまおうか。
僕は兜を抱え直して、シラーの前まで戻る。
シラーは何とも言えない……ある種、諦観したような凪いだ表情で、僕の抱える兜を見ていた。
「……さっさと壊せば? キミならそれが出来るでしょ」
「そうだな」
「それが僕の命と呪いの源。壊せば僕はこの世界から完全に消える」
完全に消える……と言うのに、シラーの様子はとても穏やかだ。
いや、むしろ……。
「消えたかったのか」
「…………うん。もう、疲れた……」
そう言いながら、シラーは天を仰いで目を閉じる。
その様は、神話の一場面を切り抜いた絵画か彫刻のようだ。
「そうか……」
僕は兜を掲げて、根を巻きつける。
根は僕が指示しなくとも、待ち侘びていたかのように《滞りの呪い》の源泉へ殺到し、吸い上げる。
源泉から直接呪いを奪うことで、雪山やこの遺跡全体から呪いの気配が薄くなっていく。
呪いが無くなれば、また精霊や普通の魔物が棲みつくのだろう。
もしくは、呪いによって凍りついていただけで、呪いがなくなればまた何事もなかったかのように動き出すものもいるのかもしれない。
そうしてしばらくの後、全ての呪いを吸い取った。
〈特殊条件を満たしました。《凝滞》の力を獲得しました。一部技能に《凝滞》の力が追加されます〉
《凝滞》
対象を凝らせ、滞らせる。
全ての意志ある存在を侵す禁呪の力の一つが、ある程度制御可能な形となったもの。
────むしろ、これが本来の有り様であったかもしれない。
一部技能などでこの力を使うことが出来る。
使用可能技能:《編纂》《底根の根》《幻梟の夢渡り》
────僕は、さらに兜とシラーに〈汚れを濯ぐ〉をかけ、〈我が力を与えん〉と得たばかりの《凝滞》の力を少々注いだ。
「……なっ!? ちょっと、何してるの!?」
僕の不穏な動きに気づいたシラーが、取り乱す。
「何って……呪いだとか精霊の力だとかを取り除きつつ、君をこの世界にとどめる処理をしている」
「はぁ!? なんでそんなことをっ……もう、眠らせてよ!!」
シラーの悲痛な叫びに、僕は即答する。
「断る」
「なっ!?」
理解出来ないという目で僕を見てくるが……そんなに理解出来ないだろうか?
彼の様子を見るに、本当に分からないようなので、処理している間にサクッと伝えてしまおう。
「君を消さない理由は大きく二つある。一つ目は、僕に君の望みを叶える筋合いはないということだ。聞くが、理不尽に自分を傷つけてくる相手の望みを君は叶えてやろうと思うのか?」
「………………ぐっ」
僕の言葉に反論できなかったのか、シラーが悔しそうに呻く。
なんなら……。
「こう見えて、これまでの君の所業にはまだとても腹が立っている。許さない」
「…………ふん」
まぁ、この一つ目の理由だけでも、シラーの望みを拒否するのに十分だとは思うが、二つと言ってしまったしな。
「二つ目は、僕はまだこの世界に来て何ものも倒したことがない」
「……はぁ? それが何なの?」
「僕がはじめて倒すのが、君なのは嫌だ。……なんか、縁起が悪い」
ユヌ周辺の適当な魔物を倒す方がまだマシだ。
「……は? ……はぁっ!? ちょっと、それどういう意味!?」
「言った以上の意味はない」
シラーが先ほどまでの儚げな雰囲気を吹き飛ばして元気に喚く。
と、ここで処理が全て終わる。
すると────。
「っ!」
シラーの見た目に変化が起こる。薄氷色の髪や瞳の色が濃く鮮やかになり、瑠璃色になっていた。しかし《滞りの呪い》だったものも少し混じっているからか、薄氷色も僅かに混じっている。
なぜか装備も随分と様変わりし、極寒の地にあるまじき薄布の服から、シンプルな旅装束といった感じの服装になっていた。……シンプルではあるが、妙にヒラヒラが多い気がするのは一体……?
あと気になるところといえば、何故か袖の長さが左右で違っていることだろうか。
そして、肌も相変わらず白くはあるが、ビスクドールのような陶器感がやわらぎ、幾分人っぽい雰囲気になった。
シラーを拘束する根によって、立ち上がるように促してから拘束を解く。
瑠璃色の瞳が僕を睨みつける。
その瞳には僅かに熱が滲んでいた。
「……これが、キミの報復ってわけ」
「そうだ。ほら、これを持ってどこへなりとも行くといい」
そう言って、僕は持っていた兜をシラーへと差し出す。
兜の“凍りつき”もとれているが、ささやかな《凝滞》の力によって、中身が腐って酷いことになるということはないだろう。
ただ、この兜と一体化しているシラーの心は身体へ戻すことは出来ず、相変わらず彼の命の核はこの兜になるようだった。
だから、この兜は彼が抱えていかないといけない。
「……」
瑠璃色の少年は、僕の手から兜を受け取ると……愛おしそうに抱えて、そっと唇を落とした。
顔を上げると、静かに足を踏みだす。
僕たちの横を通りすぎて、レリーフの反対側にいつの間にか出現していた通路へ繋がる出入り口へと向かっていく。
一度、立ち止まって僕たちの方を振り返る。
「本当にキミのこと、気に食わない。こんなに可憐でか弱いボクを身一つで放逐するなんて最低!」
「僕も君のことが気に食わない。性根と口が悪すぎだ」
この期に及んでまだつっかかって来たので、僕も応じる。
「ふんっ!」
頬を膨らませてそっぽを向くと、シラーは今度こそ大股で足を踏み出して通路の影へと消えていった。
………………。
「…………バラム」
「は、お前は甘いな。どれだ?」
「……『根』で」
「分かった」
恐ろしく察しの良いバラムが僕の意図を汲んで最小限の応答で《走狗召喚》によって『根』の狗を召喚する。
「行け」
『バウッ!』
これだけで意思疎通出来ているのか分からないが、狗がシラーを追って通路の影に消えていく。
この雪山の領域さえ出られればなんとかなるだろう。…………僕の予想通りなら。
「……ふぅ」
雪山に足を踏み入れてから起こり続けた怒涛の出来事はこれですべて片付いただろうか……と身体の力を抜こうとしたところで────。
「む」
盟友の証が反応を示す。
左耳の方ではなく、首元にあるほうだ。
首元のカメオが強く震えたかと思うと────そこから黒い不定形の塊が飛び出し、ぐにゃぐにゃと蠢いている内に二つの黄色い光が現れ、四つの足が生え、二本の大きな角が形成されていく。
────そして、角まで真っ黒な牡山羊がひらりと着地し、広間に重低音の渋い声が響き渡る。
『クハハハハハッ! 我、復活! である!』
────────────
送り犬的な。
そして、黒山羊妖精カムバックです( 'ω' )و
得られた情報によると、これがシラーの核ともいうべきもので良さそうだ。
しかし、いつもの婉曲表現で若干誤魔化されている気もする。
実のところ、この置物がなんなのか、凍りついて光を反射しているせいでよく分からなかったのだが……一体、これはなんなのだろう?
確か、人形も本物のシラーもこの置物に手をついて枕にするようにしていた。
うーん……目の前まで来てもよく分からない。
大きさはバスケットボールとかラグビーボールとかそれくらいだと思うのだが……完全な球体ではない。
とりあえず、持ち上げてみるか? と、触れてみる。……僕にはとくに何の影響も無さそうだ。
「問題ねぇか?」
「ああ、何かあっても《幻梟》が取り憑いているし、僕なら相性も悪くないし」
「……何かあったら投げ捨てろよ」
「ああ」
ということで、両手で持ち上げてみる。
「うっ、重い……」
思ったよりも重かった。
何とか、落とさないように抱えるようにして検分してみると────。
「これは……兜?」
それは、西洋甲冑の兜が凍りついたものであるようだった。
金属製の兜であるにしても、どうしてこんなに重いんだ……と思ったところで────兜の下に添えた手が“中身”に触れる。
「っ!」
動揺で思わず落としそうになるが、どうにか耐えた。
……どうりで重いはずだ。…………しかも、重さ的に白骨化しているわけではないのだろう。
「……俺が持つか?」
「……いや、まだ、大丈夫だ」
見かねたバラムが提案してくれるが、これが『呪いの源泉』とまで言われているので、僕が持つのが一番安全だろう。落とさないかどうかはともかくとして。
ただ、いつまでも持ってはいられないので、やりたいことはやってしまおうか。
僕は兜を抱え直して、シラーの前まで戻る。
シラーは何とも言えない……ある種、諦観したような凪いだ表情で、僕の抱える兜を見ていた。
「……さっさと壊せば? キミならそれが出来るでしょ」
「そうだな」
「それが僕の命と呪いの源。壊せば僕はこの世界から完全に消える」
完全に消える……と言うのに、シラーの様子はとても穏やかだ。
いや、むしろ……。
「消えたかったのか」
「…………うん。もう、疲れた……」
そう言いながら、シラーは天を仰いで目を閉じる。
その様は、神話の一場面を切り抜いた絵画か彫刻のようだ。
「そうか……」
僕は兜を掲げて、根を巻きつける。
根は僕が指示しなくとも、待ち侘びていたかのように《滞りの呪い》の源泉へ殺到し、吸い上げる。
源泉から直接呪いを奪うことで、雪山やこの遺跡全体から呪いの気配が薄くなっていく。
呪いが無くなれば、また精霊や普通の魔物が棲みつくのだろう。
もしくは、呪いによって凍りついていただけで、呪いがなくなればまた何事もなかったかのように動き出すものもいるのかもしれない。
そうしてしばらくの後、全ての呪いを吸い取った。
〈特殊条件を満たしました。《凝滞》の力を獲得しました。一部技能に《凝滞》の力が追加されます〉
《凝滞》
対象を凝らせ、滞らせる。
全ての意志ある存在を侵す禁呪の力の一つが、ある程度制御可能な形となったもの。
────むしろ、これが本来の有り様であったかもしれない。
一部技能などでこの力を使うことが出来る。
使用可能技能:《編纂》《底根の根》《幻梟の夢渡り》
────僕は、さらに兜とシラーに〈汚れを濯ぐ〉をかけ、〈我が力を与えん〉と得たばかりの《凝滞》の力を少々注いだ。
「……なっ!? ちょっと、何してるの!?」
僕の不穏な動きに気づいたシラーが、取り乱す。
「何って……呪いだとか精霊の力だとかを取り除きつつ、君をこの世界にとどめる処理をしている」
「はぁ!? なんでそんなことをっ……もう、眠らせてよ!!」
シラーの悲痛な叫びに、僕は即答する。
「断る」
「なっ!?」
理解出来ないという目で僕を見てくるが……そんなに理解出来ないだろうか?
彼の様子を見るに、本当に分からないようなので、処理している間にサクッと伝えてしまおう。
「君を消さない理由は大きく二つある。一つ目は、僕に君の望みを叶える筋合いはないということだ。聞くが、理不尽に自分を傷つけてくる相手の望みを君は叶えてやろうと思うのか?」
「………………ぐっ」
僕の言葉に反論できなかったのか、シラーが悔しそうに呻く。
なんなら……。
「こう見えて、これまでの君の所業にはまだとても腹が立っている。許さない」
「…………ふん」
まぁ、この一つ目の理由だけでも、シラーの望みを拒否するのに十分だとは思うが、二つと言ってしまったしな。
「二つ目は、僕はまだこの世界に来て何ものも倒したことがない」
「……はぁ? それが何なの?」
「僕がはじめて倒すのが、君なのは嫌だ。……なんか、縁起が悪い」
ユヌ周辺の適当な魔物を倒す方がまだマシだ。
「……は? ……はぁっ!? ちょっと、それどういう意味!?」
「言った以上の意味はない」
シラーが先ほどまでの儚げな雰囲気を吹き飛ばして元気に喚く。
と、ここで処理が全て終わる。
すると────。
「っ!」
シラーの見た目に変化が起こる。薄氷色の髪や瞳の色が濃く鮮やかになり、瑠璃色になっていた。しかし《滞りの呪い》だったものも少し混じっているからか、薄氷色も僅かに混じっている。
なぜか装備も随分と様変わりし、極寒の地にあるまじき薄布の服から、シンプルな旅装束といった感じの服装になっていた。……シンプルではあるが、妙にヒラヒラが多い気がするのは一体……?
あと気になるところといえば、何故か袖の長さが左右で違っていることだろうか。
そして、肌も相変わらず白くはあるが、ビスクドールのような陶器感がやわらぎ、幾分人っぽい雰囲気になった。
シラーを拘束する根によって、立ち上がるように促してから拘束を解く。
瑠璃色の瞳が僕を睨みつける。
その瞳には僅かに熱が滲んでいた。
「……これが、キミの報復ってわけ」
「そうだ。ほら、これを持ってどこへなりとも行くといい」
そう言って、僕は持っていた兜をシラーへと差し出す。
兜の“凍りつき”もとれているが、ささやかな《凝滞》の力によって、中身が腐って酷いことになるということはないだろう。
ただ、この兜と一体化しているシラーの心は身体へ戻すことは出来ず、相変わらず彼の命の核はこの兜になるようだった。
だから、この兜は彼が抱えていかないといけない。
「……」
瑠璃色の少年は、僕の手から兜を受け取ると……愛おしそうに抱えて、そっと唇を落とした。
顔を上げると、静かに足を踏みだす。
僕たちの横を通りすぎて、レリーフの反対側にいつの間にか出現していた通路へ繋がる出入り口へと向かっていく。
一度、立ち止まって僕たちの方を振り返る。
「本当にキミのこと、気に食わない。こんなに可憐でか弱いボクを身一つで放逐するなんて最低!」
「僕も君のことが気に食わない。性根と口が悪すぎだ」
この期に及んでまだつっかかって来たので、僕も応じる。
「ふんっ!」
頬を膨らませてそっぽを向くと、シラーは今度こそ大股で足を踏み出して通路の影へと消えていった。
………………。
「…………バラム」
「は、お前は甘いな。どれだ?」
「……『根』で」
「分かった」
恐ろしく察しの良いバラムが僕の意図を汲んで最小限の応答で《走狗召喚》によって『根』の狗を召喚する。
「行け」
『バウッ!』
これだけで意思疎通出来ているのか分からないが、狗がシラーを追って通路の影に消えていく。
この雪山の領域さえ出られればなんとかなるだろう。…………僕の予想通りなら。
「……ふぅ」
雪山に足を踏み入れてから起こり続けた怒涛の出来事はこれですべて片付いただろうか……と身体の力を抜こうとしたところで────。
「む」
盟友の証が反応を示す。
左耳の方ではなく、首元にあるほうだ。
首元のカメオが強く震えたかと思うと────そこから黒い不定形の塊が飛び出し、ぐにゃぐにゃと蠢いている内に二つの黄色い光が現れ、四つの足が生え、二本の大きな角が形成されていく。
────そして、角まで真っ黒な牡山羊がひらりと着地し、広間に重低音の渋い声が響き渡る。
『クハハハハハッ! 我、復活! である!』
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送り犬的な。
そして、黒山羊妖精カムバックです( 'ω' )و
2,070
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