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即死魔法の恐怖 再び
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「……あれ?」
デュラハンから無抵抗で死の宣告というスキルのような魔法を受けた。
のだが、
「俺、死んでる?」
「いいえ。生きてますよ?」
隣にいた聖女のほっぺをペタペタ触り、俺が幽霊でないことを確認させてもらった。
「なんだよ! 脅かしやがって!」
不発? 結局、デュラハンに戻っても不発かよ。
マジでビビったんだからな?
「はっ! おめでたい奴だな」
と、デュラハンはもう一度俺に指を指してくる。
「てめぇのスキルカードを見てみな」
スキルカードを?
言われるがまま、俺はスキルカードを確認する。
剣術スキル:レベル十二
ツッコミスキル:レベル九十四
恐怖耐性スキル:レベル百五十八
調理スキル:レベル八
ボケスキル:レベル八十四
恐怖スキル:レベル七
苦痛耐性スキル:レベル一
獲得称号:猪突猛進、老いる者、怖い物知らず、可愛いモノ好き、十死一生、ぶれない心、畏怖、露出狂
状態異常:死の宣告≪七日≫
「………………」
なに、この一番したの欄。
え? え?? 俺、受けたの?
困惑している俺に、デュラハンは意気揚々と俺の疑問に答えてくる。
「死の宣告ってのはな、任意で効果を遅らせる事が出来るんだよ。本来なら即死でも十分だが……おめぇには腹が立ってるからなっ! 死ぬまでの恐怖も一緒に味わって貰うんだよっ!!」
ケタケタと笑うデュラハン。
スキルカードを見る限り、俺の寿命はあと七日に指定された。ということになる。
お、落ち着け、俺!
俺には聖女様がいるではないか!
「さ、サントラ様。聞いた通りなんですけど、回復をお願いします」
俺は頭を下げた。
「……すみません」
その返答は、残念なものだった。
「私は解呪スキルを持っていないのです」
そう言われ、彼女は俺にスキルカードを見せてくる。
回復スキル:レベル二百三十
ツッコミスキル:レベル千三十二
祝福スキル:レベル五十一
初級魔法スキル:レベル三十
中級神聖術スキル:レベル四
斧スキル:レベル三百四十
ボケスキル:レベル百八十
獲得称号:駆け出しヒーラー、猪突猛進、老いる者、特攻副隊長、木こり、平凡ヒーラー、特攻隊長(笑)、天然ですか?、特攻隊長、真・特攻隊長、特攻隊長・リターンズ、天然ですね、中級ヒーラー、盗賊の頭、特攻隊長列伝、語り継がれる者、呪われし者
「………………」
ホントだ。解呪スキルって書いてない。
……他にも気になる点は沢山あるが、重要でないので割愛する。
「な、ならっ! モー子だっ! モー子様にお願いするしかないっ!!」
自分で言いながら、実は無理だろうなって思っていた。
とはいえ、可能性はゼロじゃない。
呪い系の魔法が使えるなら、解く方も使えるだろう。
「お願いしますっ!」
俺はこの一週間お世話になっているお爺さんとお婆さんの家に走って帰り、居間でくつろいでいたモー子へと土下座をした。
「無理じゃよ。貴様、我が回復魔法の一つでも使ったことをみたことがあるかのぉ?」
無いですね。知ってました。
「どうやら頼みの綱は全て切れたようだな」
またもやケタケタ笑うフルプレートの魔人。
その魔人に、モー子は座り直して言う。
「デュラハンよ。フィルの宣告を解除した方が良いぞ?」
「おいおい、おめぇも魔人なんだろ? それに、コイツに辛酸を舐めさせられてる。なんて愚痴を聞いたんだが?」
そんな愚痴を溢してたのか?
「そんな奴の味方でもするのか?」
そうなのか?
なんだかんだで嫌われていると思っていたが、実はツンデレって奴だったのか? ツン期だったのか?
「そんなわけなかろう」
「おい」
「貴様のためを思って解除を勧めておるのじゃ」
なぜかモー子は遠い目になる。
「最近のぉ。我は未来予知が出来るようになってきてのぉ」
え? 凄くね?
元はミノタウロスの進化種って聞いていたが、そいつは未来予知が出来るようになるのか。
「デュラハンよ。貴様は五日目の朝までに、この男にトラウマを植え付けられ、聖女の体と再び下り坂を転がる事になるのじゃ!」
意外と具体的!
もっとこう、「最終的に、コイツの宣告を取り下げる事になるのじゃ!」程度の予知だと思ってたんだが。
「はっ! そんな予知が当たるわけがねぇだろ? だがそうだな」
デュラハンは、未だに頭を擦り付けている俺の耳元で言う。
「おめぇが反省しているなら、解除するかも知れねぇなぁ。ははははっ!!」
その笑い声だけが脳に響き、俺の意識は真っ暗となった。
気が付けば、デュラハンから死の宣告を受けて五日が過ぎていた。
「ど、どういう状況なんだ? これは?」
お爺さんとお婆さんの家。その壁際で震えている聖女と、料理をテキパキと作っているデュラハン。
モー子は、出来た料理を摘まみながらテーブルへと運んでいた。って、摘まみ食いをすんなよ。
「お、やっとまともになったか」
デュラハンの口調が、マーアっぽくなっている。
あれ? また入れ替わったのか?
「あぁ……なにから説明すればいいのか…………まずはスキルカードを確認してみろ」
と、マーアに言われ、俺のスキルカードを確認する。
「……は?」
この五日間に、俺の身に何が起きたのだろうか。
剣術スキル:レベル十二
ツッコミスキル:レベル九十四
恐怖耐性スキル:レベル三千百二十八
調理スキル:レベル八
ボケスキル:レベル八十四
恐怖スキル:レベル三百四十二
苦痛耐性スキル:レベル五十六
獲得称号:猪突猛進、老いる者、怖い物知らず、可愛いモノ好き、十死一生、ぶれない心、畏怖、露出狂、耐える者、狂信者、乗り越える者≪恐怖≫、怖さ逸品
状態異常は綺麗さっぱり消えているが……それ以上に気になる点が。
「三千って……」
スキルレベルの上限っていくつなんだ。
という、現実逃避を試みていた。
「説明は我がするとしよう。二人は記憶が曖昧であるからな」
モー子の懇切丁寧な説明が、今、幕を開けた。
デュラハンから無抵抗で死の宣告というスキルのような魔法を受けた。
のだが、
「俺、死んでる?」
「いいえ。生きてますよ?」
隣にいた聖女のほっぺをペタペタ触り、俺が幽霊でないことを確認させてもらった。
「なんだよ! 脅かしやがって!」
不発? 結局、デュラハンに戻っても不発かよ。
マジでビビったんだからな?
「はっ! おめでたい奴だな」
と、デュラハンはもう一度俺に指を指してくる。
「てめぇのスキルカードを見てみな」
スキルカードを?
言われるがまま、俺はスキルカードを確認する。
剣術スキル:レベル十二
ツッコミスキル:レベル九十四
恐怖耐性スキル:レベル百五十八
調理スキル:レベル八
ボケスキル:レベル八十四
恐怖スキル:レベル七
苦痛耐性スキル:レベル一
獲得称号:猪突猛進、老いる者、怖い物知らず、可愛いモノ好き、十死一生、ぶれない心、畏怖、露出狂
状態異常:死の宣告≪七日≫
「………………」
なに、この一番したの欄。
え? え?? 俺、受けたの?
困惑している俺に、デュラハンは意気揚々と俺の疑問に答えてくる。
「死の宣告ってのはな、任意で効果を遅らせる事が出来るんだよ。本来なら即死でも十分だが……おめぇには腹が立ってるからなっ! 死ぬまでの恐怖も一緒に味わって貰うんだよっ!!」
ケタケタと笑うデュラハン。
スキルカードを見る限り、俺の寿命はあと七日に指定された。ということになる。
お、落ち着け、俺!
俺には聖女様がいるではないか!
「さ、サントラ様。聞いた通りなんですけど、回復をお願いします」
俺は頭を下げた。
「……すみません」
その返答は、残念なものだった。
「私は解呪スキルを持っていないのです」
そう言われ、彼女は俺にスキルカードを見せてくる。
回復スキル:レベル二百三十
ツッコミスキル:レベル千三十二
祝福スキル:レベル五十一
初級魔法スキル:レベル三十
中級神聖術スキル:レベル四
斧スキル:レベル三百四十
ボケスキル:レベル百八十
獲得称号:駆け出しヒーラー、猪突猛進、老いる者、特攻副隊長、木こり、平凡ヒーラー、特攻隊長(笑)、天然ですか?、特攻隊長、真・特攻隊長、特攻隊長・リターンズ、天然ですね、中級ヒーラー、盗賊の頭、特攻隊長列伝、語り継がれる者、呪われし者
「………………」
ホントだ。解呪スキルって書いてない。
……他にも気になる点は沢山あるが、重要でないので割愛する。
「な、ならっ! モー子だっ! モー子様にお願いするしかないっ!!」
自分で言いながら、実は無理だろうなって思っていた。
とはいえ、可能性はゼロじゃない。
呪い系の魔法が使えるなら、解く方も使えるだろう。
「お願いしますっ!」
俺はこの一週間お世話になっているお爺さんとお婆さんの家に走って帰り、居間でくつろいでいたモー子へと土下座をした。
「無理じゃよ。貴様、我が回復魔法の一つでも使ったことをみたことがあるかのぉ?」
無いですね。知ってました。
「どうやら頼みの綱は全て切れたようだな」
またもやケタケタ笑うフルプレートの魔人。
その魔人に、モー子は座り直して言う。
「デュラハンよ。フィルの宣告を解除した方が良いぞ?」
「おいおい、おめぇも魔人なんだろ? それに、コイツに辛酸を舐めさせられてる。なんて愚痴を聞いたんだが?」
そんな愚痴を溢してたのか?
「そんな奴の味方でもするのか?」
そうなのか?
なんだかんだで嫌われていると思っていたが、実はツンデレって奴だったのか? ツン期だったのか?
「そんなわけなかろう」
「おい」
「貴様のためを思って解除を勧めておるのじゃ」
なぜかモー子は遠い目になる。
「最近のぉ。我は未来予知が出来るようになってきてのぉ」
え? 凄くね?
元はミノタウロスの進化種って聞いていたが、そいつは未来予知が出来るようになるのか。
「デュラハンよ。貴様は五日目の朝までに、この男にトラウマを植え付けられ、聖女の体と再び下り坂を転がる事になるのじゃ!」
意外と具体的!
もっとこう、「最終的に、コイツの宣告を取り下げる事になるのじゃ!」程度の予知だと思ってたんだが。
「はっ! そんな予知が当たるわけがねぇだろ? だがそうだな」
デュラハンは、未だに頭を擦り付けている俺の耳元で言う。
「おめぇが反省しているなら、解除するかも知れねぇなぁ。ははははっ!!」
その笑い声だけが脳に響き、俺の意識は真っ暗となった。
気が付けば、デュラハンから死の宣告を受けて五日が過ぎていた。
「ど、どういう状況なんだ? これは?」
お爺さんとお婆さんの家。その壁際で震えている聖女と、料理をテキパキと作っているデュラハン。
モー子は、出来た料理を摘まみながらテーブルへと運んでいた。って、摘まみ食いをすんなよ。
「お、やっとまともになったか」
デュラハンの口調が、マーアっぽくなっている。
あれ? また入れ替わったのか?
「あぁ……なにから説明すればいいのか…………まずはスキルカードを確認してみろ」
と、マーアに言われ、俺のスキルカードを確認する。
「……は?」
この五日間に、俺の身に何が起きたのだろうか。
剣術スキル:レベル十二
ツッコミスキル:レベル九十四
恐怖耐性スキル:レベル三千百二十八
調理スキル:レベル八
ボケスキル:レベル八十四
恐怖スキル:レベル三百四十二
苦痛耐性スキル:レベル五十六
獲得称号:猪突猛進、老いる者、怖い物知らず、可愛いモノ好き、十死一生、ぶれない心、畏怖、露出狂、耐える者、狂信者、乗り越える者≪恐怖≫、怖さ逸品
状態異常は綺麗さっぱり消えているが……それ以上に気になる点が。
「三千って……」
スキルレベルの上限っていくつなんだ。
という、現実逃避を試みていた。
「説明は我がするとしよう。二人は記憶が曖昧であるからな」
モー子の懇切丁寧な説明が、今、幕を開けた。
応援ありがとうございます!
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