おはなしの倉庫 児童向け短編集

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こわがり天井くん

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『こわがり天井くん』

天井くんは、毎日六畳の和室の上でじっとしていました。

でも、ある日ふと下の畳を見てしまいました。

「わっ、落ちるかと思った!!」

天井くんはちょっぴりブルブルしました。

畳の上には、ネコちゃんやちゃぶ台が楽しそうにしていて、のんびりしています。

「ぼくが落ちたら、みんな大変!」

ますます不安になりました。

そのとき、柱や壁がそっと声をかけました。

「天井くん、しっかり支えてるから大丈夫だよ!」
「ぼくたちがいるから、安心してね!」

天井くんは、まだ少しドキドキしていましたが、少し安心しました。

そっと障子の向こうから風が吹き、陽の光が畳に差し込みます。

「みんなは楽しそうにしているし、柱や壁が励ましてくれてる。ぼく、大丈夫かも!」

その日から、天井くんは不安になっても、一人じゃないことを思い出しました。

「ぼく、今日もみんなの上でがんばるぞ!」

天井くんはニコニコ笑って、和室の上で毎日を見守るのでした。

――おわり――

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