異世界少年~ロリエルフにTS♀して日本に転生! 言葉は分からないけど、過保護で美人なお姉さんに拾われて何とか生きています!

二宮EX

文字の大きさ
7 / 84

7話 キス

しおりを挟む
 


◆エルちゃん視点



(貴族のお姉さんいい匂いがする、何だろう.......嗅いでいると心が落ち着くような)

 僕はまだここに来て日は浅いですが、貴族のお姉さんの事が好きになってしまいました。でも、今の僕は女の子です.......精神は男の子なので、凄い複雑な気持ちではあります。これが一目惚れ.......恋なのでしょうか。

「何だろう.......何で僕の心臓はこんなにバクバクしてるのだろう.......顔が熱い.......そしてお姉さんに褒められたい、撫で撫でされたい。昨日の自分は、お姉さんの事怖がってたのに今では.......」
「――――――!!」
「んみゃあっ!? 待って! お姉さん、どうして僕をいきなり押し倒すのですか!?」
「――――――♪」
「あっ.......」

 お姉さんが謎のボタンを押してから、黒くて薄い魔道具の画面が消えて部屋は静かになった。そして、僕とお姉さんの唇が重なり合う。

(お。お姉さんとキス、え? 僕は男ですよ? 身体は女の子だけど.......あっ、だめ!)

 何と! お姉さんは、自分の舌を僕の舌に絡めて来たのです! お姉さんの唾液が僕の舌に絡みあい、そして僕とお姉さんは一つになった。

(頭の中が真っ白になりそう、お姉さんの力が強くて僕のこの小さな身体では、抗えないよぉ。でも、何でだろう、僕の身体がお姉さんの事を受け入れてる?)

 駄目だと分かっているんだけど、僕はもう我慢の限界でした。お姉さんの全てが欲しい、人との温もりがこんなにも素晴らしいものだとは.......

「――――――♪」
「はぁ.......はぁ.......」

 お姉さんの表情が何だかエッチだ。お姉さんは目元に小さなホクロがあって、大人特有のセクシーで妖艶な雰囲気を醸し出しています。こんな美しいお姉さんに迫られてしまったら、男ならば我慢出来る筈がありません。

「お姉さんの胸が.......」

 何とお姉さんの柔らかくて大きな胸が、僕の貧相な胸を押し潰すかのように重なり合いました。

「ごくり.......柔らかい.......」
「――――――!!」
「え? この棒のお菓子を咥えろと!?」

 お姉さんは棒状のお菓子を取り出して、それを自分の口で咥えました。そこまでは特に問題は無かったのですが、何と! お姉さんの咥えてる棒状のお菓子を反対から咥えろと言わんばかりに、僕の口に押し付けて来るのです。

「一つのお菓子を2人で共有すると言う事でしょうか? こんなお高そうなお菓子、また頂いても良いのですか?」
「――――――♪」
「食べろという事でしょうか? でも、食べ始めてたらお姉さんの唇と僕の唇が当たってしまいますよ?」

 僕はどうしようか悩みました。これ以上、邪な心で綺麗なお姉さんの唇を奪う訳には行きません。なので僕はお姉さんの胸を押し返して拒否しました。するとお姉さんは名残惜しそうな顔をして、何とか諦めてくれました。

「あれ? お姉さん、何処へ行くのです」
「――――――、、。」
「ま、待って下さい! 僕を置いて行かないで!」

 僕は内心凄く焦りました。僕がキスを拒んだ事でお姉さんは怒ってしまったのでしょうか.......今ここでお姉さんに見捨てられてしまったら、僕は生きて行けません。もう、あのゴミを漁るような飢餓の苦しみを味わう日々には、もう戻りたくはありません。

「うぅっ.......お姉さん! ごめんなさいっ! いくらでもキスしますから、どうか僕を見捨てないで下さい!!」
「――――――!?」
「ふぇぇぇぇえええんんっ!!」

 僕はお姉さんの足にしがみついて、本物の幼い子みたいに泣きじゃくりました。


 ◆かえで視点


 どうも、一ノ瀬楓です。私はあれから我慢出来ずに、エルちゃんを押し倒してしまいました。私は実は、百合やエッチな事。可愛い女の子とイチャイチャするのが、物凄く大好きな至って普通の女です。部屋にはエロ同人誌に百合関連の本や官能小説等が沢山置いてあります。エルちゃんみたいに可愛い女の子が目の前に居たら、もう我慢出来る筈が無いじゃ無いですか!

「エルちゃん♡」
「――――――!? ――――――!!」
「恥ずかしがらないで、お姉ちゃんに全て任せて」

 プリっとした幼女特有のプルプルとした唇。うるうるしたぱっちりとした目に小さなお口。しかも不安げな表情で私を見るエルちゃん.......頬もほんのりと赤く、エルちゃんの長い耳がぴくぴくと動いています。

「エルちゃん~♡ はぁ、幸せ♡ 抱き心地も最高!」


 ★★★数分後★★★


 そんな感じでエルちゃんとイチャイチャしていたのですが、少し困った事になりました。
 エルちゃんがうっとりとした表情を浮かべている時でした。私は尿意を感じて、トイレに行こうとしたその時.......

「エルちゃん.......あのね。お姉ちゃんトイレ行くだけだから、ここで少し待っててくれるかなぁ?」
「――――――!?」
「はぅ♡ 可愛い.......エルちゃん、お姉ちゃんすぐ戻るから、ね?」
「うぅ.......ぐすんっ.......」

 私が席を立ってトイレに行こうとしたら、エルちゃんが信じられないようなものを見た顔で、私の足にしがみついて来たのです! エルちゃんが可愛いくて内心めちゃくちゃ嬉しかったですが、そんなに泣きそうな顔で.......と言うか既に泣いていますね。

「エルちゃん良し良し♪ 良い子だから、少しの間だけ待っててくれるかな?」
「ふぇええええんんっ!!」

 エルちゃんが私に懐いてくれたのは嬉しいのですが、言葉が通じないと不便ではありますね。

「お姉ちゃん、エルちゃん、ただいまぁ! 帰りにおもちゃ屋さん寄ったんだけど.......って!? どうしたのエルちゃん!?」
「葵ちゃんおかえり~♪ 私トイレに行きたいだけなんだけど、エルちゃんが私の足にしがみついちゃって」
「ぐすんっ.......うぅ?」

 丁度タイミング良く葵ちゃんが帰って来ました。私は葵ちゃんにエルちゃんを抱っこしててもらうように、お願いをしてトイレに直行しました。


 ◆あおい視点


「エルちゃん♪ よしよし、楓お姉ちゃんはトイレに行くだけだから、安心して♪」
「――――――??」

 とりあえず泣き止んでくれて良かったよ。しかし、エルちゃんは軽いな~いつも楓お姉ちゃんが抱っこしてばかりだから、まともにエルちゃんを抱くのは初めてかもしれません。

「あ。そうだ! エルちゃん、魔法少女★みくるちゃんのウエハースは売り切れて無かったけど、無事みくるちゃんのコスプレセットは買えたよ♪ お着替えしてみようね~」
「――――――??」
「か、可愛い.......」

 もう、語彙力を失ってしまう程です。私はこれと言って特殊な性癖はありませんけど、エルちゃんのこの表情を写真に収めて、私の部屋に飾りたいです。そしてスマホの待ち受けにもしたいですね。

(とりあえずお姉ちゃんが戻って来たら、魔法少女★みくるちゃんの衣装をエルちゃんに着せて、そしてその後は配信かな。しばらく休止しますと突然言ったら、ファンの人達どんな反応するのかな)

 私はエルちゃんを抱っこしながら、配信の内容の言葉をどうするか考えていました。するとエルちゃんは私の胸に顔を埋めて、すりすりと甘えて来ました! エルちゃんはずるいです。これじゃ私の理性が持ちそうにありません!

「――――――?」
「もう~エルちゃんのえっち♡」
「――――――!?」
「ふふっ.......女の子同士だからセーフだよ♪」

 エルちゃんの頬っぺたにキスをしたら、エルちゃんは顔を赤くしてモジモジしながら、再び私の胸に顔を埋めてしまいました。

「照れ屋さんなのかな? ふふっ.......」
「葵ちゃん~お待たせ♪ あら? エルちゃん今度は、葵ちゃんに甘えてるのかな? お姉ちゃんは2人の可愛い妹が居て幸せです♡」
「お姉ちゃんったら、大袈裟なぁ~あ、そうだ! お姉ちゃん、魔法少女★みくるちゃんのウエハースは買えなかったけどコスプレセット無事に買えたよ~♪」

 お姉ちゃんの目がキラキラと輝いているように見えます。エルちゃんに余程着せたかったのかな? まあ、私も楽しみにしてるけどね♪

「あ。おっとと、エルちゃん危ないよ?」
「――――――!!」

 エルちゃんは楓お姉ちゃんを見てから、私の腕の中でモゾモゾと動いて居たので、地面に降ろして上げると一目散に楓お姉ちゃんの元へと行ってしまいました。

「ちゅっ!」
「うふふっ.......甘えん坊さん何だから♪ エルちゃんからキスされるなんてお姉ちゃん今日死んじゃうのかな?」

 う、羨ましいなんて思って無いんだからね! 楓お姉ちゃんとエルちゃんが仲良くキス何て.......

「羨ましい.......」
「あら? 葵ちゃん妬いてるの? 遠慮せずにお姉ちゃんの胸に飛び込んでおいで♪」
「お姉ちゃん♡ エルちゃんも大好き♡」

 そして私達は3人で抱き合ってイチャイチャしたりとしましたが、ここからお待ちかねの時間です。エルちゃんに魔法少女★みくるちゃんのコスプレをさせるのです! おもちゃ屋さんで買った、魔法少女のステッキ(980円)の準備もばっちりです!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...