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第12話
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「お嬢様、事情を説明してくださいまし。」
入学式の翌日朝。現在、激おこのマリリンの説教タイム。
昨日、リアム様に叱責されただけでもこたえているのに…これ以上私を追い詰めるべきではないと思うのです。
勘弁してくださらないかしら。
ベッドに正座して、仁王立ちのマリリンを上目遣いで見る。
「お嬢様!」
あ、マリリンの声のトーンが一つさがった…。
「ひゃい。」
ドギマギするあまり、かんじゃったわ。
「まずは、魔法ですが…。
そもそもお嬢様が、火遊びでボヤをおこした時に、ちゃんと問い詰めておくべきでした。
長い詠唱を覚えることのできないそのスカスカの頭で、お嬢様がそう簡単に魔法を使いこなせるわけがないと、油断しておりましたわ。
一体どうして突然、魔法なんて代物を使えるようになったのです?」
「その…。話せば長くなりますわよ?」
「いいでしょう。今日はとことんつきあいますわ。
一歩間違えば、お嬢様と連座して、私もしょっぴかれるところだったんですからね!
できうるかぎり状況を把握して、対策しませんと命がいくつあっても足りません。」
「またまたー。マリリンもおおげさですわー。」
けらけら笑うと、マリリンが…般若の形相に変わった。思わず背筋をすくめる。
「笑い事じゃありません。」
ぴー…。
マリリンの氷点下の眼差しに射竦められる。
目から見えない何かが絶対に出ていますわ…。
「お気を確かに…。」
私がこわごわとつぶやくと、マリリンが即座に「それはこちらのセリフです」と切り返した。
…解せぬ。
しょうがないので、マリリンには前世の話から洗いざらい白状した。
「はぁ。乙女ゲーム…。
にわかには信じられませんが、ポンコツお嬢様が当て馬令嬢と言われれば、恐ろしいほど説得力がありますね。」
何気にマリリンがめちゃくちゃ失礼なことを言ってくる…。
ひどい。
じと目でマリリンを見るが、抗議の気持ちを彼女は華麗にスルー。
あ、実はまだ怒っていますのね?
カルシウムが足りていないのじゃないかしら?
「しかし…お嬢様。出会いイベントの邪魔だての仕方が…乱暴すぎます。
どうしてあんな過激な真似を…。
バカですか?
はー。
失礼、バカでしたわ…。」
がっくりとうなだれるマリリン。
あなた、言葉の刃の切れ味がどんどん鋭くなっておりませんか?
この流れはいつまで続くのかしら?
悲しくなって、両手の人差し指をすりあわせて、いじいじしてみる。
チラッとマリリンをふたたび見ると、感情をたかぶらせたマリリンの悲痛な嘆きが段々と熱を帯びていく。
「前世の文字を媒体に魔法チートを手に入れたと言うのは…なんたる悲報!
神よ…。類まれなる力をどうして…何をやらかすか知れないバカになんぞ渡したのです…。
今後、このポンコツの暴走を止めるのは…私には荷が重すぎます…。
なんたる試練。
ああ、なんてかわいそうな私!」
いつものマリリンの一人舞台が始まった。
泣きまねなのは完全にバレていましてよ?
こういったくだり、本当に好きですわね?
私がチベットスナギツネの顔で、マリリンの泣き崩れる様子を見ていると、キっと目を吊り上げたマリリンに、ハリセンで急に頭をしばかれる。
「お嬢様!しらけている場合ですか!
私の嘆きをちゃんと受け止めてくださいませ。
もう、いい加減本当に、反省してください!」
はたかれて乱れた髪を黙って手櫛で整える。
マリリン…。
ハリセンですので、痛くはありませんが…毎回どこからそれを出していますの?
もう少し私の扱いに気を付けていただけないかしら?
私、公爵令嬢でしてよ?
え、忘れていませんわよね?
お説教モードのマリリンが怖いので決して口にはしませんが…。
スーパーメイドのマリリンといえども欠点はあるもので、その独特すぎる演劇風なお説教に私は毎回ついていけない。マリリンのもつ類まれなる美貌のゆえの、自己陶酔的な発作なのかもしれないと実はこっそりと思っている。
「聞いてますか?」
ずいっと顔を近づけてくるマリリン。
アップでも美しいそのお顔。実に羨ましいかぎり。でも、今は超こわい…。
彼女の嘆きと言う名のお説教は、ずっと私の耳を見事なまでに綺麗にすり抜けていたが、私は慌ててちゃんと聞いていたというふうに、ぶんぶんと勢いよく首を縦にシェイクする。
「くわばら、くわばら。
静まりたまへ。清めたまへ。」
まるで悪霊の退散を願うように私は心の中で一人祈るようにつぶやく。
それが功を奏したのか「はぁ」と、マリリンが深いため息をつき、頭を左右にふって気持ちを切り替えるように今後の方針を口にする。
「まずはお嬢様の魔法をどうにかしませんと…。暴発されても困りますし。
ある程度使いこなせるようにしとかないと…この先、破滅まっしぐらです。
お嬢様、我々で魔法の特訓を行います。」
特訓!?
魔法の特訓?
何それ!すごく楽しそう!
とたんに元気をとりもどして、私がわくわくしていると、マリリンが嫌そうに言った。
「わー…。すごくやる気ですね…。うん。頑張りましょう。」
勧めたのはマリリンなのに今度はなぜ本気で泣くのか…解せぬ。
そんなマリリンを気にせず聞いてみる。
「どうやって特訓しますの?」
「そうですね。ギルドで冒険者登録をして、経験値を少しずつ上げてみるのはいかがでしょう。」
なんと!
すごい!
これぞまさしく憧れの「剣と魔法の世界」!
ここから冒険が始まるのか!
私は自分の活躍に想いを馳せご満悦。
きっとリアム様だって見直してくれると思うのです。
やる気にみなぎる私とは対照的になぜか憂鬱そうなマリリン。
本当に、苦労性なんですから!
ほほほ。
何事もポジティブシンキングで楽しくいかなくっちゃ、もったいないですわよ?
とにかく、今日のマリリンの説教を無事に乗り越えました!
よかった、よかった。
ようやくのびのびできますわ。
とりあえず、美味しいデザートを食べて、リフレッシュいたしましょう!
入学式の翌日朝。現在、激おこのマリリンの説教タイム。
昨日、リアム様に叱責されただけでもこたえているのに…これ以上私を追い詰めるべきではないと思うのです。
勘弁してくださらないかしら。
ベッドに正座して、仁王立ちのマリリンを上目遣いで見る。
「お嬢様!」
あ、マリリンの声のトーンが一つさがった…。
「ひゃい。」
ドギマギするあまり、かんじゃったわ。
「まずは、魔法ですが…。
そもそもお嬢様が、火遊びでボヤをおこした時に、ちゃんと問い詰めておくべきでした。
長い詠唱を覚えることのできないそのスカスカの頭で、お嬢様がそう簡単に魔法を使いこなせるわけがないと、油断しておりましたわ。
一体どうして突然、魔法なんて代物を使えるようになったのです?」
「その…。話せば長くなりますわよ?」
「いいでしょう。今日はとことんつきあいますわ。
一歩間違えば、お嬢様と連座して、私もしょっぴかれるところだったんですからね!
できうるかぎり状況を把握して、対策しませんと命がいくつあっても足りません。」
「またまたー。マリリンもおおげさですわー。」
けらけら笑うと、マリリンが…般若の形相に変わった。思わず背筋をすくめる。
「笑い事じゃありません。」
ぴー…。
マリリンの氷点下の眼差しに射竦められる。
目から見えない何かが絶対に出ていますわ…。
「お気を確かに…。」
私がこわごわとつぶやくと、マリリンが即座に「それはこちらのセリフです」と切り返した。
…解せぬ。
しょうがないので、マリリンには前世の話から洗いざらい白状した。
「はぁ。乙女ゲーム…。
にわかには信じられませんが、ポンコツお嬢様が当て馬令嬢と言われれば、恐ろしいほど説得力がありますね。」
何気にマリリンがめちゃくちゃ失礼なことを言ってくる…。
ひどい。
じと目でマリリンを見るが、抗議の気持ちを彼女は華麗にスルー。
あ、実はまだ怒っていますのね?
カルシウムが足りていないのじゃないかしら?
「しかし…お嬢様。出会いイベントの邪魔だての仕方が…乱暴すぎます。
どうしてあんな過激な真似を…。
バカですか?
はー。
失礼、バカでしたわ…。」
がっくりとうなだれるマリリン。
あなた、言葉の刃の切れ味がどんどん鋭くなっておりませんか?
この流れはいつまで続くのかしら?
悲しくなって、両手の人差し指をすりあわせて、いじいじしてみる。
チラッとマリリンをふたたび見ると、感情をたかぶらせたマリリンの悲痛な嘆きが段々と熱を帯びていく。
「前世の文字を媒体に魔法チートを手に入れたと言うのは…なんたる悲報!
神よ…。類まれなる力をどうして…何をやらかすか知れないバカになんぞ渡したのです…。
今後、このポンコツの暴走を止めるのは…私には荷が重すぎます…。
なんたる試練。
ああ、なんてかわいそうな私!」
いつものマリリンの一人舞台が始まった。
泣きまねなのは完全にバレていましてよ?
こういったくだり、本当に好きですわね?
私がチベットスナギツネの顔で、マリリンの泣き崩れる様子を見ていると、キっと目を吊り上げたマリリンに、ハリセンで急に頭をしばかれる。
「お嬢様!しらけている場合ですか!
私の嘆きをちゃんと受け止めてくださいませ。
もう、いい加減本当に、反省してください!」
はたかれて乱れた髪を黙って手櫛で整える。
マリリン…。
ハリセンですので、痛くはありませんが…毎回どこからそれを出していますの?
もう少し私の扱いに気を付けていただけないかしら?
私、公爵令嬢でしてよ?
え、忘れていませんわよね?
お説教モードのマリリンが怖いので決して口にはしませんが…。
スーパーメイドのマリリンといえども欠点はあるもので、その独特すぎる演劇風なお説教に私は毎回ついていけない。マリリンのもつ類まれなる美貌のゆえの、自己陶酔的な発作なのかもしれないと実はこっそりと思っている。
「聞いてますか?」
ずいっと顔を近づけてくるマリリン。
アップでも美しいそのお顔。実に羨ましいかぎり。でも、今は超こわい…。
彼女の嘆きと言う名のお説教は、ずっと私の耳を見事なまでに綺麗にすり抜けていたが、私は慌ててちゃんと聞いていたというふうに、ぶんぶんと勢いよく首を縦にシェイクする。
「くわばら、くわばら。
静まりたまへ。清めたまへ。」
まるで悪霊の退散を願うように私は心の中で一人祈るようにつぶやく。
それが功を奏したのか「はぁ」と、マリリンが深いため息をつき、頭を左右にふって気持ちを切り替えるように今後の方針を口にする。
「まずはお嬢様の魔法をどうにかしませんと…。暴発されても困りますし。
ある程度使いこなせるようにしとかないと…この先、破滅まっしぐらです。
お嬢様、我々で魔法の特訓を行います。」
特訓!?
魔法の特訓?
何それ!すごく楽しそう!
とたんに元気をとりもどして、私がわくわくしていると、マリリンが嫌そうに言った。
「わー…。すごくやる気ですね…。うん。頑張りましょう。」
勧めたのはマリリンなのに今度はなぜ本気で泣くのか…解せぬ。
そんなマリリンを気にせず聞いてみる。
「どうやって特訓しますの?」
「そうですね。ギルドで冒険者登録をして、経験値を少しずつ上げてみるのはいかがでしょう。」
なんと!
すごい!
これぞまさしく憧れの「剣と魔法の世界」!
ここから冒険が始まるのか!
私は自分の活躍に想いを馳せご満悦。
きっとリアム様だって見直してくれると思うのです。
やる気にみなぎる私とは対照的になぜか憂鬱そうなマリリン。
本当に、苦労性なんですから!
ほほほ。
何事もポジティブシンキングで楽しくいかなくっちゃ、もったいないですわよ?
とにかく、今日のマリリンの説教を無事に乗り越えました!
よかった、よかった。
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とりあえず、美味しいデザートを食べて、リフレッシュいたしましょう!
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※この作品は、『小説家になろう』様でも公開しています。
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