秘密の関係の恋人は、ある日…妹との婚約を発表しました。私だけが特別ではなかったんですね、もういいです。

1.

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「君だけが特別だよ、愛してる。」
そう言ったのは、私の恋人。
...だけど、侯爵家の立場である以上、秘密の恋人なのだ。
私としては、いつでもこの関係を発表してくれて構わないのだけれど...。

「えぇ...！！　私も愛しておりますわ！
...ですけど、いつ私たちの関係を公にしてくれるんですか？もちろん、貴方の立場も分かっておりますけど...。」
私は尋ねた。

「もうすぐ、もうすぐに、発表する予定なんだ。
これから、場所を選ばずにイチャイチャできるね？」

「...もう、冗談はやめてくださいまし！」
照れながら、私は幸せな気持ちでいっぱいだった。


......だけど、特別なのは、私じゃなかったようです。

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「僕は、カリンと婚約をします。」


......私たちの婚約を発表すると、パーティーが開かれたのに...呼ばれたのは、妹の名前でした。
パーティーの参加者たちは、拍手をしています。

そして、今隣にいるのは、妹...カリン。
...私は、一般の参加者。
なぜ妹が彼の隣にいるのか、分からずに私は泣きだしそうになりました。

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彼と妹のところへ、問い詰めに行った。

「なぜ、私じゃないのですか！？　貴方は私を愛してると言ってくれましたよね！！」

彼は、ぶっきらぼうに答えた。
「あー、あれ、嘘だよ。」

「やだ、お姉さまそんなことも分からずに勘違いしちゃってたんですか～？
......可哀想～～～！！！」

...と、微塵も憐れんでいないような彼と妹の答えが返ってきた。


私の瞳には涙が浮かびました。

......でも、こんな性格の悪い人たちに...騙されたと考えると、馬鹿らしくなってきたわ。
私だけが特別ではなかったんですね、もう、いいです。
勝手に貴方達なんか破滅してればいいんですよ、

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