少年の物語

魔の森

ある日の昼頃、いつものように森の中をフゥを肩に乗せたままあるいていると突然叫び声が聞こえた。
ソラは気になり叫び声が聞こえた所に向かう。

そこには1人の女の子とそれを守るように三人の男が5メートル程のジャイアントゴーレムと対峙していた。

「ちくしょう！なんでジャイアントゴーレムに出くわすんだレムはその男めがけてパンチを繰り出す。

避けろ。と他の2人は助けられる距離にいないため叫ぶ事しか出来ない。
だが、ドゴゥと音が聞こえジャイアントゴーレムは吹っ飛んでいったのだ。
1人の少年がジャイアントゴーレムを蹴り飛ばしたのだ。


「大丈夫？後は僕に任せて」


蹴り飛ばした少年はソラだった。ソラは蹴り飛ばしたジャイアントゴーレムに向かって走る。

ジャイアントゴーレムには蹴り飛ばしたダメージは見られない。立ち上がるとソラに殴りかかってきた。ソラは、ジャイアンとゴーレムの拳を躱しジャイアントゴーレムの腕を切り落とす。

ジャイアントゴーレムの腕を切り落としたが、すぐに腕の再生が始まる。だが、ソラは再生が追いつかない程の速さでジャイアントゴーレムの腕や足を次々に切り落としていく。

ソラはジャイアントゴーレムが再生に時間がかかっている間にジャイアントゴーレムをじっと見つめる。そしてソラは、突然動き出しお腹の真ん中あたりを突いた！すると、ジャイアントゴーレムはボコボコと音を立て崩れ去った。

ふぅと息を吐きソラは刀を鞘に収めた。


「良く核のある場所が分かったな。それよりありがとよボーズ、助かったよ」

隊長と呼ばれていた男が近いてきた。

「ボーズじゃないよ。ソラ＝リムウエルだよ」

「すまない！俺はメジト＝ハリシフトだ。助けてもらった男の方がジム、もう一人の方がカイだ。こっちの子供がエミリアだ」

エミリアの見ためは金髪の髪色で腰まで伸ばしており、子供だが可愛らしい顔立ちをしている。

よろしくとソラがエミリアに挨拶をするが、メジトの後ろに隠れながら泣いている。

「すまんな。普段は活発な子供なんだが、ジャイアントゴーレムがよっぽど怖かったらしい」

そう言いながらエミリアの頭を撫でる。