甘いコーヒーと和菓子

甘いコーヒーには和菓子を1つ

深夜になった。昼間は、片手にワインを持ち、騒いでいた人もタオルを握りしめて悲しんでいた人も静かになる深夜になった。

私が一番好きな時間だ。

私が住んでいる町は世間でいう田舎の中の田舎なので街頭はなく今の時間は暗闇に飲まれている。懐中電灯を片手に公園まで行ってブランコに乗る。この一連の流れが好きで、毎日欠かさず行っている。雨の日も雪の日も欠かさずに行う行動だ。

今日は今年一番の積雪により深夜の真っ暗な道を歩くのは自殺行為といえるだろう。

しかし、リスクを考えたら人生はつまらないと思っているので、家族が就寝につき、深い眠りに入っている時に窓からこっそりと温かい恰好をして公園に向かった。小さな声で

「行ってきます。」

風が木々を揺らして音を奏でて、公園入り口には、新種のホタルが光り輝き優しく迎えてくれてるようだ。正直懐中電灯があるが、街灯もない道を進むのは怖かった。吹雪いてる中だから公園に着いた時には疲れ切ってしまった。吹雪いてる時にはベンチの上に電気毛布を固定して携帯用充電器に接続してセッティングしてその上に横になって電気毛布を上からかける。自分の身体も固定すれば安全だ。今日のように吹雪の日は固定されているベンチも少し揺れて心地よい。今日は今年大寒波の日の影響もあって凄く眠くなってきた。

「おやすみなさい。」

私は電気毛布の暖かさに身を任せてぐっすりと深い眠りについた。