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プロローグ「その竜騎士は風と共に舞い踊る」
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大空の色が黒煙に包まれ、同時に周囲からは肉を焼く焦げ臭い煙と香りが大地から立ち上がり、空を我が物で飛び回る大きな黒い翼を持つ生物が口に灼熱の火球を生み出して大地で空を見上げている人間達へ攻撃を仕掛けようとしていた。その生物は黄金色の瞳を細めて地上の人間達を見下ろして不敵な笑みを浮かべ……そこで気付く。
自分より上の位置に飛行する存在がある事、そして、その存在と共に自分へと攻撃を仕掛けようとしている存在がある事を。黒い翼の生物、ブラックドラゴンは警戒を露わにし同時に空からの襲撃者に向けて咆哮を浴びせるが襲撃者は怯む訳でもなく、向かってくる速さが落ちる事は確認出来なかった。
『我に挑みし汝は……我らが宿敵の竜騎士か!?』
「お察しの通りだ。お前は少し悪ふざけが過ぎたんだよ。いくらドラゴンでも竜騎士の攻撃は嫌だろ? 大人しく巣に帰ってくれよ」
『愚かな。我々ドラゴンは誇り高き種族である。人間の、ましてや宿敵である竜騎士の攻撃を前にして背を向けるなど、我の……ブラックドラゴンとしての誇りが許さぬ!』
「誇りがあるのは分かるが、それで死んでしまえば元もこうもないんじゃないか? 生きて人間と共存する事も立派な生き方だと思うんだが」
『人間と共存? 笑わせる。我々は遥か古の時代よりこのアルガスト大陸に存在し、支配してきた。それを後からやってきた人間と分かちながら生きるなどはらわたが煮え返るわ! このアルガスト大陸で一番の力を持つ我々ドラゴンに人間が従うのが道理。それが出来ぬのであれば喰われても仕方なき事だ!』
「話し合いも無理、か。それじゃ俺は人間代表としてブラックドラゴン、お前の命を狩らせてもらう。それが俺達竜騎士として生きる者達の業でもあるからな。ルーピン!」
『グォ!』
ルピナス色の鱗を持つ竜は大空に翼を広げて存在を大きく見せながらブラックドラゴンへと急降下していく。背に乗っているフルアーマーの竜騎士は右手に光輝く槍を握り締めて眼前に迫りつつあるブラックドラゴンへと狙いを定めて……右手の槍を脇に構えてルピナス色の竜から跳躍。
ブラックドラゴンの瞳にはその竜騎士の背に透明な羽根が生えている、まるでそのような錯覚をさせる程に高度に跳躍した竜騎士の姿が捉えられていた。そして……。
「安らかに眠れ、誇り高きブラックドラゴン!」
『ぐっ! 我は……ほろ……びぬっ……』
「ブラックドラゴンと言えど命は1つしかないんだぜ……」
ブラックドラゴンの頭上から槍を差し込み命を奪った竜騎士は落下を始めるブラックドラゴンの身体からルピナス色の竜へと跳躍して戻った。地上に落下したブラックドラゴンの死体は地上で待ち受けたブラックドラゴン討伐隊の者達が死んだのを確認し始める。
竜騎士はルピナス色の竜の背に座って被っていたヘルムを着脱すると、アクア色の長い髪の怪我フワリと押し込められていた状態から解放されて吹いている風に乗って靡いた。髪の毛をかき上げる竜騎士はルピナス色の竜に問い掛ける、この戦いの果てに何があるのか、と……。
「確かにこのアルガスト大陸が出来上がった頃からドラゴンと竜は存在し、大陸全土を支配して生きてきた。だが、いつまでもその英華は続かない……、俺達人間がこの大陸を自分達の住処にするべく侵略してきたからだ。最初はドラゴンと竜は共に人間相手に共同戦線を張って抵抗していたが次第に人間の数がドラゴンや竜の数よりも増えて量で攻め出した結果、竜は人間との共存の道を選択しドラゴンと袂を分かち人間側に付いた事で長い戦いも終わりを見せる。そして、人間達は竜と共に戦う為に竜と心を通わせた人間達の事を「竜騎士」と呼び、それが今の代にまで引き継がれてきた。でも、いい加減に終わらせなきゃいけない筈だ。このドラゴンと人間の悲しき戦いの時代を」
竜騎士はそうルピナス色の竜に告げて綺麗なアクア色の瞳を伏せる。長きに渡るドラゴンと人間との戦いの果てにあるのは悲しみの未来しか見えない今、竜騎士はこの悲しみの連鎖を断ち切ろうとする為に動き始めようとしていた。ルピナス色の竜はそんな主である竜騎士を乗せてゆっくりと翼を動かして地上へと降りて行く。
地上に降り立った竜騎士は討伐隊の仲間達からブラックドラゴン討伐の賞賛を送られる。しかし、竜騎士は首を横に振り死体と化したブラックドラゴンに視線を向けて静かに祈りを捧げる……それに討伐隊の面々はハッとして同じように祈りを捧げ始める。
分かっているのだ、人間達もこの悲しみの果てにある悲しみの連鎖を断ち切らないと本当の意味で、このアルガスト大陸にて平和、この二文字を示す事は出来ないのであると。
「アルス」
「ハルト……怪我は?」
「だいぶいいよ。ごめんね、大事な時にサポート出来なくて」
「仕方ない。そうじゃなくてもハルトは普段から俺のサポートで苦労させてるから」
「でも、それが僕にとっては生き甲斐えもあるから苦じゃないよ。……ブラックドラゴン討伐はあまり気乗りしてなかったから考えているんだね……?」
「正直、お互いの間にある溝は深過ぎて簡単に埋める事は不可能だって分かってはいる。でも、誰かがその溝を埋めて行かないとこの悲しみの連鎖は終わらないのもまた事実なんだ」
「うん、だからこそ今このアルガスト大陸では竜騎士を先頭にドラゴンとの共存の道を探し始めた。幸いにホワイトドラゴン・ブルードラゴン・グリーンドラゴンとは和平の協定を結べたから彼らの協力を得ながら残りのドラゴン族との和平を模索していく事が急務だ。僕やアルスもその為にアルガスト大陸全土を飛び回って各地にいるドラゴンの問題を話し合いで解決していっている。……今回は討伐になってはしまったけれど」
栗色の肩まで伸ばした男性が右腕に包帯を巻いた状態で竜騎士アルスの元に近付く。ハルトと呼ばれたその男性はアルスが抱えている悲しみを理解し、分かち合って共に旅を続けている大事なパートナー。
アルスはルピナス色の竜ルーピンと呼んでいる愛竜の背を撫でながらアルスなりの未来を思い描く。ハルトもその様子を見てからアルスとルーピンを休ませる為の宿泊地になっている討伐隊の宿営地へ行くようにアルスへ提案する。
「僕が細かい事後処理はしておくから先に宿営地に戻って。終わり次第僕も合流するから」
「分かった。それじゃルーピンと先に戻っておく。行くぞルーピン」
『キュオ』
ルーピンの背に跨ったアルスは大空に上がって宿営地へ向かって飛んでいく。ハルトはそれを見送って事後処理を終わらせる為に討伐隊の仲間達の集まる場所に歩いて行った。
ドラゴンが強いのは生物としての頂点に君臨する為に鍛え上げてきた生まれ持った才能と力を鍛えてきたから、誰かがそう話すのを聞いた覚えがある。そして、竜騎士はそのドラゴン達を超える為に限界を超えた力を持ってドラゴンに挑み、そしてその勇気を持ってしてドラゴンを倒して来たとも。
1つの種族と共存を叶えたい、それだけの事が成功するには深い溝を埋めなくてはならないのが現実だと分かっている。だからこそ、お互いが歩み寄ろうとする事を拒んではいけない……それが仮初の平和を築くだけだとしても――――。
自分より上の位置に飛行する存在がある事、そして、その存在と共に自分へと攻撃を仕掛けようとしている存在がある事を。黒い翼の生物、ブラックドラゴンは警戒を露わにし同時に空からの襲撃者に向けて咆哮を浴びせるが襲撃者は怯む訳でもなく、向かってくる速さが落ちる事は確認出来なかった。
『我に挑みし汝は……我らが宿敵の竜騎士か!?』
「お察しの通りだ。お前は少し悪ふざけが過ぎたんだよ。いくらドラゴンでも竜騎士の攻撃は嫌だろ? 大人しく巣に帰ってくれよ」
『愚かな。我々ドラゴンは誇り高き種族である。人間の、ましてや宿敵である竜騎士の攻撃を前にして背を向けるなど、我の……ブラックドラゴンとしての誇りが許さぬ!』
「誇りがあるのは分かるが、それで死んでしまえば元もこうもないんじゃないか? 生きて人間と共存する事も立派な生き方だと思うんだが」
『人間と共存? 笑わせる。我々は遥か古の時代よりこのアルガスト大陸に存在し、支配してきた。それを後からやってきた人間と分かちながら生きるなどはらわたが煮え返るわ! このアルガスト大陸で一番の力を持つ我々ドラゴンに人間が従うのが道理。それが出来ぬのであれば喰われても仕方なき事だ!』
「話し合いも無理、か。それじゃ俺は人間代表としてブラックドラゴン、お前の命を狩らせてもらう。それが俺達竜騎士として生きる者達の業でもあるからな。ルーピン!」
『グォ!』
ルピナス色の鱗を持つ竜は大空に翼を広げて存在を大きく見せながらブラックドラゴンへと急降下していく。背に乗っているフルアーマーの竜騎士は右手に光輝く槍を握り締めて眼前に迫りつつあるブラックドラゴンへと狙いを定めて……右手の槍を脇に構えてルピナス色の竜から跳躍。
ブラックドラゴンの瞳にはその竜騎士の背に透明な羽根が生えている、まるでそのような錯覚をさせる程に高度に跳躍した竜騎士の姿が捉えられていた。そして……。
「安らかに眠れ、誇り高きブラックドラゴン!」
『ぐっ! 我は……ほろ……びぬっ……』
「ブラックドラゴンと言えど命は1つしかないんだぜ……」
ブラックドラゴンの頭上から槍を差し込み命を奪った竜騎士は落下を始めるブラックドラゴンの身体からルピナス色の竜へと跳躍して戻った。地上に落下したブラックドラゴンの死体は地上で待ち受けたブラックドラゴン討伐隊の者達が死んだのを確認し始める。
竜騎士はルピナス色の竜の背に座って被っていたヘルムを着脱すると、アクア色の長い髪の怪我フワリと押し込められていた状態から解放されて吹いている風に乗って靡いた。髪の毛をかき上げる竜騎士はルピナス色の竜に問い掛ける、この戦いの果てに何があるのか、と……。
「確かにこのアルガスト大陸が出来上がった頃からドラゴンと竜は存在し、大陸全土を支配して生きてきた。だが、いつまでもその英華は続かない……、俺達人間がこの大陸を自分達の住処にするべく侵略してきたからだ。最初はドラゴンと竜は共に人間相手に共同戦線を張って抵抗していたが次第に人間の数がドラゴンや竜の数よりも増えて量で攻め出した結果、竜は人間との共存の道を選択しドラゴンと袂を分かち人間側に付いた事で長い戦いも終わりを見せる。そして、人間達は竜と共に戦う為に竜と心を通わせた人間達の事を「竜騎士」と呼び、それが今の代にまで引き継がれてきた。でも、いい加減に終わらせなきゃいけない筈だ。このドラゴンと人間の悲しき戦いの時代を」
竜騎士はそうルピナス色の竜に告げて綺麗なアクア色の瞳を伏せる。長きに渡るドラゴンと人間との戦いの果てにあるのは悲しみの未来しか見えない今、竜騎士はこの悲しみの連鎖を断ち切ろうとする為に動き始めようとしていた。ルピナス色の竜はそんな主である竜騎士を乗せてゆっくりと翼を動かして地上へと降りて行く。
地上に降り立った竜騎士は討伐隊の仲間達からブラックドラゴン討伐の賞賛を送られる。しかし、竜騎士は首を横に振り死体と化したブラックドラゴンに視線を向けて静かに祈りを捧げる……それに討伐隊の面々はハッとして同じように祈りを捧げ始める。
分かっているのだ、人間達もこの悲しみの果てにある悲しみの連鎖を断ち切らないと本当の意味で、このアルガスト大陸にて平和、この二文字を示す事は出来ないのであると。
「アルス」
「ハルト……怪我は?」
「だいぶいいよ。ごめんね、大事な時にサポート出来なくて」
「仕方ない。そうじゃなくてもハルトは普段から俺のサポートで苦労させてるから」
「でも、それが僕にとっては生き甲斐えもあるから苦じゃないよ。……ブラックドラゴン討伐はあまり気乗りしてなかったから考えているんだね……?」
「正直、お互いの間にある溝は深過ぎて簡単に埋める事は不可能だって分かってはいる。でも、誰かがその溝を埋めて行かないとこの悲しみの連鎖は終わらないのもまた事実なんだ」
「うん、だからこそ今このアルガスト大陸では竜騎士を先頭にドラゴンとの共存の道を探し始めた。幸いにホワイトドラゴン・ブルードラゴン・グリーンドラゴンとは和平の協定を結べたから彼らの協力を得ながら残りのドラゴン族との和平を模索していく事が急務だ。僕やアルスもその為にアルガスト大陸全土を飛び回って各地にいるドラゴンの問題を話し合いで解決していっている。……今回は討伐になってはしまったけれど」
栗色の肩まで伸ばした男性が右腕に包帯を巻いた状態で竜騎士アルスの元に近付く。ハルトと呼ばれたその男性はアルスが抱えている悲しみを理解し、分かち合って共に旅を続けている大事なパートナー。
アルスはルピナス色の竜ルーピンと呼んでいる愛竜の背を撫でながらアルスなりの未来を思い描く。ハルトもその様子を見てからアルスとルーピンを休ませる為の宿泊地になっている討伐隊の宿営地へ行くようにアルスへ提案する。
「僕が細かい事後処理はしておくから先に宿営地に戻って。終わり次第僕も合流するから」
「分かった。それじゃルーピンと先に戻っておく。行くぞルーピン」
『キュオ』
ルーピンの背に跨ったアルスは大空に上がって宿営地へ向かって飛んでいく。ハルトはそれを見送って事後処理を終わらせる為に討伐隊の仲間達の集まる場所に歩いて行った。
ドラゴンが強いのは生物としての頂点に君臨する為に鍛え上げてきた生まれ持った才能と力を鍛えてきたから、誰かがそう話すのを聞いた覚えがある。そして、竜騎士はそのドラゴン達を超える為に限界を超えた力を持ってドラゴンに挑み、そしてその勇気を持ってしてドラゴンを倒して来たとも。
1つの種族と共存を叶えたい、それだけの事が成功するには深い溝を埋めなくてはならないのが現実だと分かっている。だからこそ、お互いが歩み寄ろうとする事を拒んではいけない……それが仮初の平和を築くだけだとしても――――。
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