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3章
31話「一度原点に戻るべきかもしれない」(R18)
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アルスの様子に気になったハルトは少し夜が深まるのを待ってから静かに気配を消して、アルスの部屋に向かって部屋を出て行く。アルスの部屋に忍び込むのは簡単だったが、アルスのベッドに近付いた時に異変に気付く。
微かに魘されているアルスのアクア色の髪に隠されてはいるものの、何かがアルスの首に纏わりついているのが分かってしまう。ハルトがその正体を確認する為にそっと首元に手を這わすと……黒い蛇の様な生物が手を上ってきた。
ハルトは慌てる事もなく、その蛇の様な生物を握り潰す。この正体をハルトは知っている。
「アルスが狙われたのは必然かな……今楽にしてあげる……」
ハルトの右手に淡い光が集まり、それがアルスの身体に吸い込まれていく。簡単ではあるがこれが一番の適した効果である事をハルトは知っている。
アルスの首にあった蛇の様な生物は呪いの1種でハルトはそれが意図的に掛けられたモノだと気付いた。誰が掛けたのかまでは分からないけれども、アルスの事だから気付かない内に呪いを受けている可能性もある。
ハルトの右手から光が無くなるとアルスの苦し気な声は無くなり穏やかな呼吸が聞こえてくる。アルスの部屋から出て行こうとしたハルトの名をアルスが弱々しく口にする。
「は、ると……」
「アルス? 起きたの?」
「あっ……いく、な……1人に……するなっ……」
「……アルス、ここにいるよ」
弱々しく伸ばしてきた腕を振り払う事が出来ないハルトは、その腕を受け入れてそっと抱き締めるとそのまま引っ張られてアルスの身体を押し倒す形になる。見下ろしているハルトの喉がゴクリと鳴る……一見すればアルスのその姿は欲情を促せるだけの情香を出しているからだ。
アルスの両腕がハルトの首裏に回り引き寄せる。そして重なる唇を割って舌を差し込んできたのはアルスの舌先であった。
「はっ、ふっ」
「んっ、ある、す……」
「はぁ、んんっ、んくっ」
ピチャピチャと音を立てながらアルスは舌先を使いハルトの唇を舐めたり吸ったり、時に舌同士を絡ませてグジュグジュと水音を立てながら官能的な雰囲気を出していく。アルスの身体が色付き始めてくる頃にハルトの左手がアルスの胸に忍び寄る。
インナー越しでも分かる程に主張している尖りを指先で撫で回す様にして、クリクリとしてあげればアルスの鼻から媚声が零れる。それと同時に舌の動きが激しくなっていく。
「ふっあ、あっふ、んふっ」
「ん、ふはっ、アルスのここ……もう立っているね……そんなに感じちゃったの……?」
「あっ、い、うなぁ……あぁ、んはっ」
乳首を刺激されて甘い声を響かせているアルスの顔は色香が凄いのがハルトの息子を固くさせるのには充分で。ハルトの右手は自分の身体を支えているので左手のみでアルスの乳首を愛撫し続ける。
ハルトからの愛撫で乳首が完全に勃ってしまったアルスは、触られる度にピクンと身体を主に腰を跳ねさせていた。吐息を漏らし、そして感じ入っている顔を晒しながらシーツにはアクア色の長い髪を散らして喘ぎながらアルスはハルトの息子を探し始める。
何度も身体を重ねているから大体のペースはお互いに把握しているからこそ、今の状況でハルトの息子を育ててやれるのはアルスだけだと自覚している。ハルトのズボンに手を差し込み盛り上がっている下着の上から息子の形を確認する様に、手を這わせていきながらアルスは次第に鼓動が激しくなるのを感じていた。
「はぁ、おっきい……」
「アルスの手で気持ちよくしてくれる? それとも口でしてくれる?」
「ん、口でしてやる……俺の穴も解して……」
「クスッ、いいよ……こっちにお尻向けて?」
アルスの熱に溶かされた顔でお願いされて、ハルトはすぐに聞いてあげる為に身体を一度起こす。ハルトはアルスと位置を入れ替えて下になるとアルスを自分の上に顔の方に下半身が来る69の体勢を取らせる。
ハルトの息子をズボンを下げて下着から取り出したアルスは迷いもせずに、その息子をパクっと口に咥えてジュプジュプと音を立てながらフェラをし始める。アルスの後ろの秘穴を右手でクニクニと触れるハルトは指を自分の唾液で濡らしてその秘穴にそっと埋めていく。
「んふっ、んんっ、ふぅぅ」
「ふふっ、気持ちいいよアルス……そんなに奥まで入れたら呼吸できないよ?」
「ふぁ、んっ、美味しいから平気だっ、はふっ」
「アルスの中は安定して締め付けている……こんなに僕の指を咥え込んで美味しそうに包み込んじゃって……」
ハルトの言葉に反応するかの様に秘穴はヒクヒクとしながらもハルトの指を美味そうに飲み込んでいる。それと同じでフェラしているアルスの口も秘穴をイメージさせる様に吸い付いたりしてハルトの息子をひたすら愛撫していた。
卑猥な水音が部屋中に響きながらもフェラに集中しているアルスは、自分の息子から既に先走りを大量に垂れ流ししているのに気付かずに腰を揺らしながら、ハルトの秘穴を解す行為に感じ入っていた。ハルトは秘穴を解しながら左手をアルスの息子に伸ばしてズボンにシミを作ってるのを確認して、そっとズボンと濡れている下着の上から握り締める。
「ひゃぁん!」
「こんなにしちゃって……なぁに? 僕のを舐めているだけでこんなに濡らしちゃったの? エッチなアルス。こんな姿をディーリ達に見られたらどうするの?」
「あっあっ、そんな……そんな見られたりしたら! はぁん!」
「ふふっ、見られた時の事を想像してまた大きくしたね? 本当、アルスはエッチで淫乱な子だ。僕のでここを埋めたら喜んで離さないもんね?」
「んくっ! はふっ! あぁん!」
ハルトの言葉にすら感じて先走りに白濁とした液を混ざらせてしまう位に感じてしまうアルス。それと同時にハルトの指をキツク締め付けるとハルトは指の本数を増やして秘穴を更に愛撫していく。
適度に解し終わった秘穴から指を引き抜いたハルトはアルスに自分で入れる様に促す。ハルトの促しに本能的に快感を求めたアルスは身体を起こしてハルトの腰に跨る。
そして、秘穴にハルトの息子を宛がいゆっくりではあるが根元まで簡単に飲み込んでいく。腰を下ろし終えたアルスは体内に感じるハルトの息子の大きさと熱さにうっとりとしながら、締め付けつつ腰を持ち上げる。
持ち上げた腰をまた下まで下ろす行動を繰り返して、ハルトの息子への刺激を与えていたがハルトが下から突き上げてしまえばそれは終わりを告げる。ハルトは下から不規則にアルスを突き上げて秘穴の中を味わっていればしなだれてきたアルスを抱き締めても腰の動きを止めたりはしなかった。
「あっあっ! いいっ! いいっん!」
「アルスの中は本当に具合がいいんだから。これを他の誰かに味わわせたらお仕置きだからね?」
「んやぁ! あっ! ハルト、ハルト以外に! 抱かれたりしないからぁ! お仕置きはいやぁ!」
「あれ? お仕置きって聞いて締まったね? 期待しちゃったのかな」
クスクス笑いながら下から突き上げられてアルスはたまらず限界を迎える。だが、それで終わる程ハルトは優しくもなかった。
それからバックで2回、正常位で2回、駅弁で3回と7回もイかされてアルスはぐったりとベッドの上に伸びていた。ハルトは伸びているアルスの髪を優しく撫でながら静かに見つめている。
アルスはそっと身体を反転させてハルトと向き合う様になると気怠い状態ではあるものの、アルスは右手をハルトに伸ばす。ハルトもその右手をそっと握り締めて抱き寄せる。
「疲れた……」
「ふふっ、ごめんね?」
「お前……絶倫過ぎ。まじで何回抱けば気が済むんだよ」
「アルスが可愛いからつい、ね」
「んで、俺に何かしにきたのか?」
「あぁ……アルス、呪い掛けられていたよ」
「……マジ?」
「うん。マジ」
アルスはハルトに言われるまで無自覚だったのか気付いてすらなかった様で。ハルトは首元に残っていないか最終確認してから大丈夫だと教える。
ハルトがあの時違和感を感じて部屋に来なかったらアルスの身体に呪いは何かをしていたと思うと、ハルトのおかげでアルスは助かったと言える。アルスは自分がいつ呪いを掛けられたのか考えて心当たりを探す。
アルスが考え込んでいるのを髪を撫でながら見守っていたハルトは、あの蛇の様な生物を扱う者を考える。そして1つ思い当たるのは、夕方頃に合流した時にアルスとリリスに人が集まっていた事が思い当たる。
「アルス、あの酒場で掛けられたんじゃない?」
「あの酒場で? 妬みとかか?」
「可能性はある。ビブスル製の防具って簡単に買えないし手に入れれる人も少ないから妬みとかで掛けられたっておかしくない」
「マジかよ……。でも、一番身体に合っていたのがビブスルだったしなぁ……」
「体形が変わったのはあまりよろしい事じゃないけれど、今の現状で最適な防具を付けるのは戦闘職である竜騎士には必要な事だから。とりあえず僕も防具見直さないと。でも、この街の防具は合わないみたいなんだよね」
「そうなのか? ならガルーダの防具は?」
「どんなのがあるの?」
「軽いのが主だけれど防御力もある」
「あ、なら合うかも。僕は素早さを活かす戦い方だから重いとそれが出来ないから困るんだよね」
アルスとそんな会話をしていると2人揃ってそろそろと睡魔の訪れを感じ始めていた。そして、アルスが甘えてくるのでそれを受け入れて腕枕をしてあげたハルトはアルスを抱き締めて眠りへと落ちていく。
アルスもハルトに包まれている事で安心してスヤスヤと眠りへと落ちていく。この腕の中にいる間は他の事を考えなくていい、そうアルスは感じていたし思ってもいた。
翌朝の太陽と小鳥の鳴き声を聞きながら目を覚ました2人は少し身体は怠いが、それでもいつも通りの朝を迎える。ディーリ達と合流して宿屋を出た4人はアイテムの補充を済ませてからルーピンとルドルド達と合流する。
「それじゃまずはアルスの故郷であるガルーダに行くんだね?」
「あぁ、そこで原点に戻る」
「ガルーダってどんな国なのかしら?」
「書物で見た限りでは竜の研究が進んでいる国だと見ました」
4人が一路ガルーダに向かう為に空に上がって移動を開始する。そして、このガルーダへの移動中にも色々と起こるのだろう――――。
微かに魘されているアルスのアクア色の髪に隠されてはいるものの、何かがアルスの首に纏わりついているのが分かってしまう。ハルトがその正体を確認する為にそっと首元に手を這わすと……黒い蛇の様な生物が手を上ってきた。
ハルトは慌てる事もなく、その蛇の様な生物を握り潰す。この正体をハルトは知っている。
「アルスが狙われたのは必然かな……今楽にしてあげる……」
ハルトの右手に淡い光が集まり、それがアルスの身体に吸い込まれていく。簡単ではあるがこれが一番の適した効果である事をハルトは知っている。
アルスの首にあった蛇の様な生物は呪いの1種でハルトはそれが意図的に掛けられたモノだと気付いた。誰が掛けたのかまでは分からないけれども、アルスの事だから気付かない内に呪いを受けている可能性もある。
ハルトの右手から光が無くなるとアルスの苦し気な声は無くなり穏やかな呼吸が聞こえてくる。アルスの部屋から出て行こうとしたハルトの名をアルスが弱々しく口にする。
「は、ると……」
「アルス? 起きたの?」
「あっ……いく、な……1人に……するなっ……」
「……アルス、ここにいるよ」
弱々しく伸ばしてきた腕を振り払う事が出来ないハルトは、その腕を受け入れてそっと抱き締めるとそのまま引っ張られてアルスの身体を押し倒す形になる。見下ろしているハルトの喉がゴクリと鳴る……一見すればアルスのその姿は欲情を促せるだけの情香を出しているからだ。
アルスの両腕がハルトの首裏に回り引き寄せる。そして重なる唇を割って舌を差し込んできたのはアルスの舌先であった。
「はっ、ふっ」
「んっ、ある、す……」
「はぁ、んんっ、んくっ」
ピチャピチャと音を立てながらアルスは舌先を使いハルトの唇を舐めたり吸ったり、時に舌同士を絡ませてグジュグジュと水音を立てながら官能的な雰囲気を出していく。アルスの身体が色付き始めてくる頃にハルトの左手がアルスの胸に忍び寄る。
インナー越しでも分かる程に主張している尖りを指先で撫で回す様にして、クリクリとしてあげればアルスの鼻から媚声が零れる。それと同時に舌の動きが激しくなっていく。
「ふっあ、あっふ、んふっ」
「ん、ふはっ、アルスのここ……もう立っているね……そんなに感じちゃったの……?」
「あっ、い、うなぁ……あぁ、んはっ」
乳首を刺激されて甘い声を響かせているアルスの顔は色香が凄いのがハルトの息子を固くさせるのには充分で。ハルトの右手は自分の身体を支えているので左手のみでアルスの乳首を愛撫し続ける。
ハルトからの愛撫で乳首が完全に勃ってしまったアルスは、触られる度にピクンと身体を主に腰を跳ねさせていた。吐息を漏らし、そして感じ入っている顔を晒しながらシーツにはアクア色の長い髪を散らして喘ぎながらアルスはハルトの息子を探し始める。
何度も身体を重ねているから大体のペースはお互いに把握しているからこそ、今の状況でハルトの息子を育ててやれるのはアルスだけだと自覚している。ハルトのズボンに手を差し込み盛り上がっている下着の上から息子の形を確認する様に、手を這わせていきながらアルスは次第に鼓動が激しくなるのを感じていた。
「はぁ、おっきい……」
「アルスの手で気持ちよくしてくれる? それとも口でしてくれる?」
「ん、口でしてやる……俺の穴も解して……」
「クスッ、いいよ……こっちにお尻向けて?」
アルスの熱に溶かされた顔でお願いされて、ハルトはすぐに聞いてあげる為に身体を一度起こす。ハルトはアルスと位置を入れ替えて下になるとアルスを自分の上に顔の方に下半身が来る69の体勢を取らせる。
ハルトの息子をズボンを下げて下着から取り出したアルスは迷いもせずに、その息子をパクっと口に咥えてジュプジュプと音を立てながらフェラをし始める。アルスの後ろの秘穴を右手でクニクニと触れるハルトは指を自分の唾液で濡らしてその秘穴にそっと埋めていく。
「んふっ、んんっ、ふぅぅ」
「ふふっ、気持ちいいよアルス……そんなに奥まで入れたら呼吸できないよ?」
「ふぁ、んっ、美味しいから平気だっ、はふっ」
「アルスの中は安定して締め付けている……こんなに僕の指を咥え込んで美味しそうに包み込んじゃって……」
ハルトの言葉に反応するかの様に秘穴はヒクヒクとしながらもハルトの指を美味そうに飲み込んでいる。それと同じでフェラしているアルスの口も秘穴をイメージさせる様に吸い付いたりしてハルトの息子をひたすら愛撫していた。
卑猥な水音が部屋中に響きながらもフェラに集中しているアルスは、自分の息子から既に先走りを大量に垂れ流ししているのに気付かずに腰を揺らしながら、ハルトの秘穴を解す行為に感じ入っていた。ハルトは秘穴を解しながら左手をアルスの息子に伸ばしてズボンにシミを作ってるのを確認して、そっとズボンと濡れている下着の上から握り締める。
「ひゃぁん!」
「こんなにしちゃって……なぁに? 僕のを舐めているだけでこんなに濡らしちゃったの? エッチなアルス。こんな姿をディーリ達に見られたらどうするの?」
「あっあっ、そんな……そんな見られたりしたら! はぁん!」
「ふふっ、見られた時の事を想像してまた大きくしたね? 本当、アルスはエッチで淫乱な子だ。僕のでここを埋めたら喜んで離さないもんね?」
「んくっ! はふっ! あぁん!」
ハルトの言葉にすら感じて先走りに白濁とした液を混ざらせてしまう位に感じてしまうアルス。それと同時にハルトの指をキツク締め付けるとハルトは指の本数を増やして秘穴を更に愛撫していく。
適度に解し終わった秘穴から指を引き抜いたハルトはアルスに自分で入れる様に促す。ハルトの促しに本能的に快感を求めたアルスは身体を起こしてハルトの腰に跨る。
そして、秘穴にハルトの息子を宛がいゆっくりではあるが根元まで簡単に飲み込んでいく。腰を下ろし終えたアルスは体内に感じるハルトの息子の大きさと熱さにうっとりとしながら、締め付けつつ腰を持ち上げる。
持ち上げた腰をまた下まで下ろす行動を繰り返して、ハルトの息子への刺激を与えていたがハルトが下から突き上げてしまえばそれは終わりを告げる。ハルトは下から不規則にアルスを突き上げて秘穴の中を味わっていればしなだれてきたアルスを抱き締めても腰の動きを止めたりはしなかった。
「あっあっ! いいっ! いいっん!」
「アルスの中は本当に具合がいいんだから。これを他の誰かに味わわせたらお仕置きだからね?」
「んやぁ! あっ! ハルト、ハルト以外に! 抱かれたりしないからぁ! お仕置きはいやぁ!」
「あれ? お仕置きって聞いて締まったね? 期待しちゃったのかな」
クスクス笑いながら下から突き上げられてアルスはたまらず限界を迎える。だが、それで終わる程ハルトは優しくもなかった。
それからバックで2回、正常位で2回、駅弁で3回と7回もイかされてアルスはぐったりとベッドの上に伸びていた。ハルトは伸びているアルスの髪を優しく撫でながら静かに見つめている。
アルスはそっと身体を反転させてハルトと向き合う様になると気怠い状態ではあるものの、アルスは右手をハルトに伸ばす。ハルトもその右手をそっと握り締めて抱き寄せる。
「疲れた……」
「ふふっ、ごめんね?」
「お前……絶倫過ぎ。まじで何回抱けば気が済むんだよ」
「アルスが可愛いからつい、ね」
「んで、俺に何かしにきたのか?」
「あぁ……アルス、呪い掛けられていたよ」
「……マジ?」
「うん。マジ」
アルスはハルトに言われるまで無自覚だったのか気付いてすらなかった様で。ハルトは首元に残っていないか最終確認してから大丈夫だと教える。
ハルトがあの時違和感を感じて部屋に来なかったらアルスの身体に呪いは何かをしていたと思うと、ハルトのおかげでアルスは助かったと言える。アルスは自分がいつ呪いを掛けられたのか考えて心当たりを探す。
アルスが考え込んでいるのを髪を撫でながら見守っていたハルトは、あの蛇の様な生物を扱う者を考える。そして1つ思い当たるのは、夕方頃に合流した時にアルスとリリスに人が集まっていた事が思い当たる。
「アルス、あの酒場で掛けられたんじゃない?」
「あの酒場で? 妬みとかか?」
「可能性はある。ビブスル製の防具って簡単に買えないし手に入れれる人も少ないから妬みとかで掛けられたっておかしくない」
「マジかよ……。でも、一番身体に合っていたのがビブスルだったしなぁ……」
「体形が変わったのはあまりよろしい事じゃないけれど、今の現状で最適な防具を付けるのは戦闘職である竜騎士には必要な事だから。とりあえず僕も防具見直さないと。でも、この街の防具は合わないみたいなんだよね」
「そうなのか? ならガルーダの防具は?」
「どんなのがあるの?」
「軽いのが主だけれど防御力もある」
「あ、なら合うかも。僕は素早さを活かす戦い方だから重いとそれが出来ないから困るんだよね」
アルスとそんな会話をしていると2人揃ってそろそろと睡魔の訪れを感じ始めていた。そして、アルスが甘えてくるのでそれを受け入れて腕枕をしてあげたハルトはアルスを抱き締めて眠りへと落ちていく。
アルスもハルトに包まれている事で安心してスヤスヤと眠りへと落ちていく。この腕の中にいる間は他の事を考えなくていい、そうアルスは感じていたし思ってもいた。
翌朝の太陽と小鳥の鳴き声を聞きながら目を覚ました2人は少し身体は怠いが、それでもいつも通りの朝を迎える。ディーリ達と合流して宿屋を出た4人はアイテムの補充を済ませてからルーピンとルドルド達と合流する。
「それじゃまずはアルスの故郷であるガルーダに行くんだね?」
「あぁ、そこで原点に戻る」
「ガルーダってどんな国なのかしら?」
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