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2章
20話「生きて未来を掴むと誓い合ったあの日の夜」
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世界樹の妖精ミリーアから激痛を与えられているガイアとフェランド、アベルゾやルーデリッシュが支えながら2人が試練といえるであろうこの激痛を乗り越える事を信じていた。レジェースの総団長アルフォードもミリーアを肩に乗せた状態で激痛に耐えているガイアとフェランドを見守る。
ミリーアはこの魔神アガルダの魔力に染まった魂の転生者達が少しの希望でもいい、乗り越えた先に彼らでしか成し遂げることの出来ない希望を繋ぐ為の道を歩む事を願っていた。世界樹の加護を受けているアルフォードとエヴァでは決して果たす事の出来ない希望の証を持つ運命の転生者ではなければならないと世界樹はミリーアに告げている。
「はぁ、はぁ、……くっ!」
「俺達の……俺達は……ここで、おわ、るわけには、……いかないんだぁ!」
「「「!!」」」
「魂の輝きが……満ちて行く!」
ミリーアがアルフォードの肩から飛び上がりガイアとフェランドの頭上を飛び回る。その羽根からキラキラとした光の粒子がガイアとフェランドの身体に振り掛かり徐々に身体の痛みを和らげていく作用を見せていた。
アベルゾとルーデリッシュがそれぞれに身体を支えて落ち着かせるように楽な姿勢を取らせるとガイアは額に浮かんだ汗を拭い、フェランドは痛みが和らいできているがまだ痛む身体の力を抜いてアベルゾに寄り掛かっていた。ガイアもフェランドの魂が世界樹が愛したのはもしかしたら運命を変えるだけの強い力を持ち得ているから……、そうアルフォードは静かに試練を乗り越えた2人を見つめて考えていた。
2人はアベルゾとルーデリッシュが支えてそれぞれの自室へと連れて行かれて身体を休ませる様にと団長命令で暫くの間は任務も見張りなどの業務にも携わる事はしなくていいとの許可も受けて2人は痛みが残る身体を回復させる為に休ませる事に意識を専念させた。
「アルフォード」
「エヴァか……。報告は聞いているか?」
「あぁ……。彼らこそが本当の運命の子供達だったのだな」
「世界樹が生んだ妖精が与えた試練を乗り越え、そして新たな時代の道標になる為の道筋を見出す為の存在である運命の子である事は妖精であるミリーアから断言はされた」
「俺達は世界樹の加護は受けているが、運命を変えるだけの運命の力を持っている訳ではない。だからこそ、この時代でこの苦しみと悲しみと恐怖の時代を終わらせる事が出来るかは分からなかった。だが、この時代に運命の子供達が転生者として魔神アガルダの手により産み落とされて、そして、世界樹は2人の運命を愛した。俺達がその運命の子達を導き、そして、このオルガスタン大陸を、世界を平和へと導く為の土台になる事もまた運命なのだろう」
アルフォードとエヴァは自分達の運命を嘆いている訳ではない方だ。自分達の時代にこの暗黒の時代を終わらせる事が叶うのであれば自分達の人生はどうなっても構わないと考えていた……家族と言う存在を残してまでそこまでの覚悟をしているのにも理由はある。
だが、その理由をガイアもフェランドもまだ知る事は出来ない。エヴァはアルフォードにある計画書の書類を差し出して静かな声で告げる。
「ルーベリド王女の正式な女王着任の儀式が行われる。これでスジエルは正式に魔神アガルダの国として存在するオジナル国への攻撃態勢を取る事が可能になる。防衛は今までレジェースだけの権利で行ってきたが、ここで国としての正式な機能が働けば周辺各国との連携も限りなく図りやすい。オルターナを始めとする解放国が徐々に戦力も回復させてきているのもあって、中心となるこのスジエルを起点にオジナルへの攻勢へ出る時が近い」
「だが、ルーベリド王女が女王になるのはいいとして……オジナルがそう簡単にスジエルへ軍を派遣するだろうか。アガルダが本当の理由で破壊神バルシスの復活を望むのであれば、復活させる為の入口があるこのスジエルを落としに掛かるのは分かる。だが、マナを枯れるまで吸い上げて各地の国を配下に置いていくのを考えると、もっと何か別の理由があるように考えてしまうのだが……」
「アルフォード、我々はあの夜に誓った筈だ。どんな事が起きたとしても希望を捨てずに生きて未来を掴むと。オジナルがどんな目的を隠し持っていたとしたとしても、それを打ち砕き未来への光を繋げる為に騎士になったのを忘れたか?」
「……俺達も覚悟を誓い合った騎士だ。だからこそ、あの運命の子達を死なすのは許されない。エヴァ……もしもの時は頼むぞ」
2人の手が握り締め合うとそこに固い決意が秘められている事は2人にしか分からない。だが、それだけの覚悟と、それだけの運命をアルフォードとエヴァは持っている。ミリーアは夜の空の下で世界樹へと祈りを送っていた。
運命の転生者達への言葉を伝えた事、そして、運命の転生者達に秘められている絶対的に避けれない運命の天秤が動き始めている事。それらを含めてミリーアは世界樹に問い掛ける。
『世界樹よ、運命の子達はこの暗黒を払い終わった後は神に祝福されるのでしようか。それともまた暗黒の時代の再来に備えて魂は闇に捕らわれるのでしょうか。必死に生きようとする人間達も、このオルガスタン大陸に生きる全ての命を持つ者達にとっても、運命の子達の存在は確かな希望でもある。その希望は儚くも揺れる幼い火の様で……。私は運命の子達に何が出来るのでしょうか……』
ミリーアはただ願う、運命の子達を包み込まんとする闇の力。そして、それに抗う為に世界樹と創造神ディゼッグから与えられた光の力。
それらは反発を繰り返して徐々に大きな歪みとしてこのオルガスタン大陸を包み込むだけの大きさになり得る可能性を考えると、運命の子達の存在はどれだけの意味をこのオルガスタン大陸にもたらすのだろうか……。
――――
「失礼します」
「アベルゾか、どうした?」
「はい。現在女王陛下着任式の為の警備体制計画が完成致しましたのでお持ち致しました」
「そうか。やはり軍師騎士と呼ばれるだけの実力があれば完成も早いか」
「お言葉ではございますが……私は過去の先人達が残した資料を元にして自分なりの知識と経験を合わせて作り上げただけでございます。私個人の実力とは到底申し上げる事は出来ないかと思います」
「アベルゾ、君は自分の評価を過小にしているが俺はそれらを踏まえた上で君の事を評価している。先人達の知識と経験を元にしているとはいえ、それと共に自分の経験や知識を織り交ぜる事は並大抵の事ではない。普通の者ならばその行為をする事も抵抗があって簡単には出来ないと言うのに、だ」
「アルフォード団長……」
「どんな優れた騎士であろうと、その実力には裏付けられた努力が必要だ。アベルゾ、君はその努力を影でしているからこそ、軍師騎士としての2つ名に恥じぬ騎士として俺は誇りに思っている。だからこそ、もう少しだけ自分に自信を持ちなさい」
アルフォードはアベルゾから警備体制の計画書を受け取り微笑みながら肩を叩く。アベルゾの肩から感じるアルフォードの手の温もりは少なくとも今のアベルゾにはとても自信を与えてくれるだけの温もりであるのは確かな事だった。
ガイアとフェランドは痛みがだいぶ取れて日常の生活程度なら出来るまでに回復していた事もあったが、ルーデリッシュがこまめに世話をしてくれた事もあってから色々と世話になった事を痛感しているかは自分達が一番に理解していた。ルーデリッシュが今度行われるルーベリド王女の女王着任式についても色々と分かる範囲で2人に話をしてくれる。
「それじゃルーベリド王女様が女王になられるだけでも国としての機能が正常に働く、って事の見解で合っていますか?」
「そうだ。今までレジェースが防衛の要として国としての姿をしていたこのスジエルを守り通してきたが、それもあまり良い状態とは言えない所だった。そこで先王の一人娘であられるルーベリド王女を正式に王族として、そして仕えるべき君主として女王へ据え置く事で国全体の機能を回復させてから、いずれは戦う事になるだろうオジナルとの戦争に備える目的も含まれると言う事になる」
「まだ齢12歳のルーベリド王女が女王ともなるならば後見人の存在が必要不可欠の筈。それは一体誰が?」
「エヴァ様がなられると言う事で満場一致しているそうだ。そして、ルーベリド王女が女王になる条件としてもエヴァ様を後見人として認めなければ女王になる事はしない。とのお言葉を出されているとも聞いている」
ルーベリドはガイアとフェランドが初陣の任務で救出したこのスジエルの最後の王族である少女。その年齢からまだ政治的な判断も出来ないと思われていたが、救出されてから限られてはいたがエヴァやアルフォードの手を借りて政治的な勉強や国の成り立ちについての勉学を独学で行っていたとはガイアとフェランドも知っている。
その少女は自分が表舞台に立つ事で、この暗黒の時代を終わらせる為の希望へとなる為にお飾りだとしても希望の存在へとなろうと決心したのだとルーデリッシュが教えてくれた。ガイアもフェランドもそのルーベリドが決意した心の強さに感服する事になる。
「お前達は警備計画上参加は見逃されている。だが、緊急時には剣を持って王女を……女王陛下をお守りする役目を持て」
「「はいっ」」
「大丈夫だ。この警備の計画はアベルゾが色々なシーンや知識を織り交ぜて完成させた。どんな緊急事態だろうと冷静に対処すれば必ず落ち着く事が出来る」
ルーデリッシュが2人に寄せる信頼を2人は心から嬉しいと感じている。まだ新人騎士であり、実戦にて生き抜いてはいるけれども実力が高い訳でもない若い騎士の2人に、ベテランの騎士であるルーデリッシュがここまで信頼を寄せている。
2人はこのオルガスタン大陸の未来を変える為に生まれてきた運命の子供達だから、それだけの理由でルーデリッシュが信頼を寄せている訳ではない。ルーデリッシュがここまで信頼を寄せている理由を2人は知った時、誰よりも、どんな理由だろうとこのレジェースに所属出来た事とルーデリッシュを始めとする大人の騎士達に出逢えた事に心から感謝の気持ちを抱くのであった――――。
ミリーアはこの魔神アガルダの魔力に染まった魂の転生者達が少しの希望でもいい、乗り越えた先に彼らでしか成し遂げることの出来ない希望を繋ぐ為の道を歩む事を願っていた。世界樹の加護を受けているアルフォードとエヴァでは決して果たす事の出来ない希望の証を持つ運命の転生者ではなければならないと世界樹はミリーアに告げている。
「はぁ、はぁ、……くっ!」
「俺達の……俺達は……ここで、おわ、るわけには、……いかないんだぁ!」
「「「!!」」」
「魂の輝きが……満ちて行く!」
ミリーアがアルフォードの肩から飛び上がりガイアとフェランドの頭上を飛び回る。その羽根からキラキラとした光の粒子がガイアとフェランドの身体に振り掛かり徐々に身体の痛みを和らげていく作用を見せていた。
アベルゾとルーデリッシュがそれぞれに身体を支えて落ち着かせるように楽な姿勢を取らせるとガイアは額に浮かんだ汗を拭い、フェランドは痛みが和らいできているがまだ痛む身体の力を抜いてアベルゾに寄り掛かっていた。ガイアもフェランドの魂が世界樹が愛したのはもしかしたら運命を変えるだけの強い力を持ち得ているから……、そうアルフォードは静かに試練を乗り越えた2人を見つめて考えていた。
2人はアベルゾとルーデリッシュが支えてそれぞれの自室へと連れて行かれて身体を休ませる様にと団長命令で暫くの間は任務も見張りなどの業務にも携わる事はしなくていいとの許可も受けて2人は痛みが残る身体を回復させる為に休ませる事に意識を専念させた。
「アルフォード」
「エヴァか……。報告は聞いているか?」
「あぁ……。彼らこそが本当の運命の子供達だったのだな」
「世界樹が生んだ妖精が与えた試練を乗り越え、そして新たな時代の道標になる為の道筋を見出す為の存在である運命の子である事は妖精であるミリーアから断言はされた」
「俺達は世界樹の加護は受けているが、運命を変えるだけの運命の力を持っている訳ではない。だからこそ、この時代でこの苦しみと悲しみと恐怖の時代を終わらせる事が出来るかは分からなかった。だが、この時代に運命の子供達が転生者として魔神アガルダの手により産み落とされて、そして、世界樹は2人の運命を愛した。俺達がその運命の子達を導き、そして、このオルガスタン大陸を、世界を平和へと導く為の土台になる事もまた運命なのだろう」
アルフォードとエヴァは自分達の運命を嘆いている訳ではない方だ。自分達の時代にこの暗黒の時代を終わらせる事が叶うのであれば自分達の人生はどうなっても構わないと考えていた……家族と言う存在を残してまでそこまでの覚悟をしているのにも理由はある。
だが、その理由をガイアもフェランドもまだ知る事は出来ない。エヴァはアルフォードにある計画書の書類を差し出して静かな声で告げる。
「ルーベリド王女の正式な女王着任の儀式が行われる。これでスジエルは正式に魔神アガルダの国として存在するオジナル国への攻撃態勢を取る事が可能になる。防衛は今までレジェースだけの権利で行ってきたが、ここで国としての正式な機能が働けば周辺各国との連携も限りなく図りやすい。オルターナを始めとする解放国が徐々に戦力も回復させてきているのもあって、中心となるこのスジエルを起点にオジナルへの攻勢へ出る時が近い」
「だが、ルーベリド王女が女王になるのはいいとして……オジナルがそう簡単にスジエルへ軍を派遣するだろうか。アガルダが本当の理由で破壊神バルシスの復活を望むのであれば、復活させる為の入口があるこのスジエルを落としに掛かるのは分かる。だが、マナを枯れるまで吸い上げて各地の国を配下に置いていくのを考えると、もっと何か別の理由があるように考えてしまうのだが……」
「アルフォード、我々はあの夜に誓った筈だ。どんな事が起きたとしても希望を捨てずに生きて未来を掴むと。オジナルがどんな目的を隠し持っていたとしたとしても、それを打ち砕き未来への光を繋げる為に騎士になったのを忘れたか?」
「……俺達も覚悟を誓い合った騎士だ。だからこそ、あの運命の子達を死なすのは許されない。エヴァ……もしもの時は頼むぞ」
2人の手が握り締め合うとそこに固い決意が秘められている事は2人にしか分からない。だが、それだけの覚悟と、それだけの運命をアルフォードとエヴァは持っている。ミリーアは夜の空の下で世界樹へと祈りを送っていた。
運命の転生者達への言葉を伝えた事、そして、運命の転生者達に秘められている絶対的に避けれない運命の天秤が動き始めている事。それらを含めてミリーアは世界樹に問い掛ける。
『世界樹よ、運命の子達はこの暗黒を払い終わった後は神に祝福されるのでしようか。それともまた暗黒の時代の再来に備えて魂は闇に捕らわれるのでしょうか。必死に生きようとする人間達も、このオルガスタン大陸に生きる全ての命を持つ者達にとっても、運命の子達の存在は確かな希望でもある。その希望は儚くも揺れる幼い火の様で……。私は運命の子達に何が出来るのでしょうか……』
ミリーアはただ願う、運命の子達を包み込まんとする闇の力。そして、それに抗う為に世界樹と創造神ディゼッグから与えられた光の力。
それらは反発を繰り返して徐々に大きな歪みとしてこのオルガスタン大陸を包み込むだけの大きさになり得る可能性を考えると、運命の子達の存在はどれだけの意味をこのオルガスタン大陸にもたらすのだろうか……。
――――
「失礼します」
「アベルゾか、どうした?」
「はい。現在女王陛下着任式の為の警備体制計画が完成致しましたのでお持ち致しました」
「そうか。やはり軍師騎士と呼ばれるだけの実力があれば完成も早いか」
「お言葉ではございますが……私は過去の先人達が残した資料を元にして自分なりの知識と経験を合わせて作り上げただけでございます。私個人の実力とは到底申し上げる事は出来ないかと思います」
「アベルゾ、君は自分の評価を過小にしているが俺はそれらを踏まえた上で君の事を評価している。先人達の知識と経験を元にしているとはいえ、それと共に自分の経験や知識を織り交ぜる事は並大抵の事ではない。普通の者ならばその行為をする事も抵抗があって簡単には出来ないと言うのに、だ」
「アルフォード団長……」
「どんな優れた騎士であろうと、その実力には裏付けられた努力が必要だ。アベルゾ、君はその努力を影でしているからこそ、軍師騎士としての2つ名に恥じぬ騎士として俺は誇りに思っている。だからこそ、もう少しだけ自分に自信を持ちなさい」
アルフォードはアベルゾから警備体制の計画書を受け取り微笑みながら肩を叩く。アベルゾの肩から感じるアルフォードの手の温もりは少なくとも今のアベルゾにはとても自信を与えてくれるだけの温もりであるのは確かな事だった。
ガイアとフェランドは痛みがだいぶ取れて日常の生活程度なら出来るまでに回復していた事もあったが、ルーデリッシュがこまめに世話をしてくれた事もあってから色々と世話になった事を痛感しているかは自分達が一番に理解していた。ルーデリッシュが今度行われるルーベリド王女の女王着任式についても色々と分かる範囲で2人に話をしてくれる。
「それじゃルーベリド王女様が女王になられるだけでも国としての機能が正常に働く、って事の見解で合っていますか?」
「そうだ。今までレジェースが防衛の要として国としての姿をしていたこのスジエルを守り通してきたが、それもあまり良い状態とは言えない所だった。そこで先王の一人娘であられるルーベリド王女を正式に王族として、そして仕えるべき君主として女王へ据え置く事で国全体の機能を回復させてから、いずれは戦う事になるだろうオジナルとの戦争に備える目的も含まれると言う事になる」
「まだ齢12歳のルーベリド王女が女王ともなるならば後見人の存在が必要不可欠の筈。それは一体誰が?」
「エヴァ様がなられると言う事で満場一致しているそうだ。そして、ルーベリド王女が女王になる条件としてもエヴァ様を後見人として認めなければ女王になる事はしない。とのお言葉を出されているとも聞いている」
ルーベリドはガイアとフェランドが初陣の任務で救出したこのスジエルの最後の王族である少女。その年齢からまだ政治的な判断も出来ないと思われていたが、救出されてから限られてはいたがエヴァやアルフォードの手を借りて政治的な勉強や国の成り立ちについての勉学を独学で行っていたとはガイアとフェランドも知っている。
その少女は自分が表舞台に立つ事で、この暗黒の時代を終わらせる為の希望へとなる為にお飾りだとしても希望の存在へとなろうと決心したのだとルーデリッシュが教えてくれた。ガイアもフェランドもそのルーベリドが決意した心の強さに感服する事になる。
「お前達は警備計画上参加は見逃されている。だが、緊急時には剣を持って王女を……女王陛下をお守りする役目を持て」
「「はいっ」」
「大丈夫だ。この警備の計画はアベルゾが色々なシーンや知識を織り交ぜて完成させた。どんな緊急事態だろうと冷静に対処すれば必ず落ち着く事が出来る」
ルーデリッシュが2人に寄せる信頼を2人は心から嬉しいと感じている。まだ新人騎士であり、実戦にて生き抜いてはいるけれども実力が高い訳でもない若い騎士の2人に、ベテランの騎士であるルーデリッシュがここまで信頼を寄せている。
2人はこのオルガスタン大陸の未来を変える為に生まれてきた運命の子供達だから、それだけの理由でルーデリッシュが信頼を寄せている訳ではない。ルーデリッシュがここまで信頼を寄せている理由を2人は知った時、誰よりも、どんな理由だろうとこのレジェースに所属出来た事とルーデリッシュを始めとする大人の騎士達に出逢えた事に心から感謝の気持ちを抱くのであった――――。
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