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5章
36話「自分達に何が出来るだろうか」
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眠っているアレスの寝顔を見つめていたランスロットは、アレスが感じている不安について色々と考えてみていた。アレスが離れたくない、そう告げているのは過去にも似たような不安を強く感じた為であると本人は告げている。
それだけならばまだランスロットも手を打つ方法を考えるのだが、アレスの言葉にどうしても引っ掛かりを覚えてしまう。アレスは『近くまで何かが来ている』と言っていた……それは一体何なのだろうかとランスロットの心に引っ掛かりを生んでいる。
「んんっ……」
「……」
小さく身じろぎするアレスのブルーの髪の毛を優しく撫でながら、ランスロットの心は静かにアレスに寄り添う様にアレスの事を考えていた。エドゥル国とティクス国が国交を再度保てばエドゥル国との同盟もそう遠い話ではないだろう。
そして、ディズ国を牽制するのにもこの2国の同盟は優位である事も。だが、アレスは神々に愛された御子でもある。
そのアレスが不安を感じているままで離れてもいいのだろうか? そう考えているとアレスの伏せられた瞳がゆっくりと上がっていく。シルバーの瞳が薄っすらと水の膜を張っていくのをランスロットは確認する。
「アレス……」
「ら、んすろっ、と……」
「怖い夢でも見たか?」
「……らん、すろっとが……いなくなっちゃう……一人ぼっち……」
「……」
「私……いらない、子……あいされ、ない……みすて、子……」
「アレス、しっかりしろ。俺を見なさい」
「んぅ……」
夢の内容は分からないが、アレスは自分を愛されない子だと告げる言葉にランスロットは心が痛む。アレスが夢の影響で不安定なのかと思っていたが覚醒した時もこの状態だったので夢で見ていた内容が気になってしまう。
アレスは必死に笑顔を浮かべていた。それは今は誰にも心を開かない様に偽りの感情でもあり対処法でもある。
ランスロットはそれに気付きながらも、今の自分にアレスを包み込むだけしか出来ない事に悔やんでしまう。でも、そこまでアレスが苦しんでいるのを放置する気もサラサラないのだが。
「アレス」
「な、何?」
「神殿に行くぞ」
「神殿へ? 何をしに?」
「色々と気になる事もあってな。待っているか?」
「あ……行く、行くから!」
ランスロットは離れるのを嫌がる事を利用してアレスを連れてエドゥル国の大神殿へと向かう。大神殿では多くの市民達が利用しているのか、人の出入りは激しい。
ランスロットはアレスの手を握り締めて離れない様にすると、大神殿の重要な人物である大巫女に面会を取り継いでもらう。アレスは緊張から手が震えているがランスロットがしっかりとアレスの手を握り締めている事で落ち着かせていた。
そして、大神殿の最深部である大巫女の部屋に通された2人は、白髪で肩までの長さを維持している女性の前に用意された椅子に腰掛ける。大巫女はランスロットとアレスを見つめて来訪理由を訪ねてくる。
「それでは、そのお隣の女性が受けたとされる神託の内容を調べて欲しい、でよろしいですか?」
「はい。出来ますでしょうか?」
「えぇ、御子であられるのであればこの国でも御子として育ってきた者達と同じ、神託が下されていると考えてよろしいかと。でも、貴方様のお考えの通りであればまずそちらの女性に下した者は……」
「神々ではない、と断言してもよろしいかとは思います」
大巫女とランスロットの会話を黙って聞いていたアレスは、ランスロットの言葉に驚いているのか瞳を見開きランスロットの横顔を見つめる。自分の夢に出てきた光を纏った存在は神々ではない、そう断言するランスロットの自信の元が知りたいと思ってしまった。
そして、大巫女もまたアレスが受けた神託内容を聞いて眉を寄せて黙る。ランスロットとアレスは大巫女の言葉を静かに待っていた。
「これは間違いなく神託ではありません。神々の最新の神託とはこの様な内容ではありませんでしたから」
「では、やはり?」
「歴史書に残されている闇の眷属者の1人かと思われます。その者に目を付けられているとお考えになるべきかと」
「闇の眷属者……?」
「アレス様のお力はきっと闇の眷属者ですらも喉から手が出る程に強い。だから、その心と魂を穢して自分達の手に入れやすい状態にする為にも、神々の代弁者とでもいわんばかりの光を纏って夢に忍び込んだんだと思われます」
大巫女の話にアレスの背に冷や汗がツゥーと流れていく。だが、ランスロットはそれを予見していたのか大巫女を真っ直ぐに見つめて言葉を紡ぐ。
「それで、どうしたらアレスをその闇の眷属者から狙いを外せますか?」
「このエドゥル国の大巫女としてお力になりましょう。お話を聞く限りティクス国の大神殿にも大巫女はおられると存じます。お戻りになられたらこれをその大巫女様にお渡し下さい。少なくとも大神殿の大巫女レベルではないとアレス様の御身は守れません」
「分かりました。アレスをお願いします。俺は騎士団長として必ずこの子を守り通してみせます」
「ランスロット……」
嬉しい、と暗に視線で伝えてからアレスは大巫女と共に魂の浄化に向かう。その間にランスロットはエドゥル国の大神殿の内部にある神聖なる祈りの場所に向かっていた。
祈りを捧げて神々のお力をお借りして、アレスを守ると決めたのである。ランスロットは自分達の関係が神々に許されてないと思っている。
だが、神々とて自分達の声を聞く御子であるアレスが、闇の眷属者達の手に堕ちる事を望むか? そう考えて卑怯ではあるものの、自分がその力になると告げる気なのだ。自分達でも何か出来るかどうか分からない。
分からないものの、それでも足掻こうとしている。神々の心広く深いご慈悲をランスロットは求めて祈りを捧げる。
『ランスロット』
「っ」
『私達が愛した騎士。私達の言葉を残します。それを元に御子を守りなさい』
「神々よ、アナタ方々のお力をお借りしてあの子をアレスを守るお力をお与え下さい。あの子だけは私の命を使ってでも守りたいのです」
『それは愛する者だからですか? それとも、御子だから守りたいのですか?』
「愛する者だからです。あの子は御子である前に私の最愛の女性……禁断の関係だと天罰をお与えになるのであれば私に与えて下さい。でも、あの子には、アレスにはどうかご慈悲を」
『ランスロット。私達は別に貴方方を裁くつもりはありません。愛し合うのが禁忌というのであれば人という者達は生きる事が出来ません。ランスロットが望むのであれば私達は貴方達に加護を与えます。それはランスロット、貴方の運命を見ているからでもあります』
神々の声を聞きながらランスロットは不意に自分の運命について語られる事に多少の驚きを感じていた。今までの神々はランスロットの運命についてあまり語る事はしなかったからである。
『ランスロットの運命とアレスの運命はこのガハランド大陸を導く運命に繋がります。そして、その運命はあまりにも激しい輝きを見せます。その輝きを一番に持つのが……ランスロット、貴方なのです』
「私の運命が輝く運命……。つまり命を賭した運命というのですね?」
『そう。だからこそ御子を守る申し子と呼ばれる事もあるでしょう。ですが、貴方ならこの運命に飲まれないで勝ち取る事も出来ると私達は信じています。それが結果としてこのガハランド大陸を光に導く行為だと知っているので』
神々はそこまで言ってランスロットの腰に携えている愛剣ラインハッドに光を与える。ラインハッドは光を受けると淡い光に包まれて何かの力を蓄えたのが分かった。
ランスロットの脳裏に神々の言葉が残る。神託とは異なった神々との交信を得てランスロットの道は切り開かれたのである。
『ランスロット、貴方の運命とアレスの運命……私達は見守ります』
「ありがとうございます」
「ランスロット様。大巫女様とアレス様の魂の浄化が終わりましたのでお迎えにお越しくださいとの事でございます」
「すぐに参ります」
神々に深々と一礼してランスロットは大巫女とアレスの元に向かう。そして、同時に神々の力を受けたラインハッドがランスロットには強い相棒だと感じる事が出来た。
魂の浄化を受けていたアレスは少し身体が怠そうではあったが、大巫女の話だとこの浄化を定期的に受ける事で闇の眷属者からの接触を避けれるという。アレスの腰に腕を回して抱き寄せて背中を撫でてやるとアレスは落ち着くまで、ランスロットの服を握り締めて深呼吸を繰り返す。
その間に大巫女にランスロットは先程までの神々と話していた内容を伝える。そして、大巫女はその内容を聞いてやはりと前置きをして自分の考えを話し始める。
「やはりと言いますか、貴方様とアレス様は”神々の愛する子”ではありますようで」
「それは私には判断は出来兼ねますが、大巫女様にはその様にお見受け出来るだけの内容ではありましたでしょうか?」
「このエドゥル国の巫女達も中には強い力を継ぐ者達も当然います。その者達からも時々神々のお言葉を頂戴すると聞きます。その者達は決して私利私欲の為だけに力を使ったりは決してしない心清らかな者達。それと同等だと申し上げているのです」
「だとしたら私はなおの事、アレスを守り通さないといけません。この運命を示唆して下さった神々のお心に沿える為にも私は愛するアレスを守り通して、このガハランド大陸を導く光になりたいと思います」
「ご自身達の運命を受け入れるのは素晴らしい事。そして、その運命に立ち向かう威勢もきっと神々はお認めになられますでしょう。どうか貴方方に神々のお導きがあります事を」
アレスを連れて大神殿を出たランスロットは、アレスの手を握り締めて仮住まいの家に向かう。アレスは今回の他国訪問が結果的にランスロットをより高い位置への気高さを得る為の旅になった、そう感じた。
自分には何が出来るだろうか? この愛する人の為に何が出来るだろうか? アレスの心の中でいつもいつも同じ考えと答えが回り巡っている。そう、アレスがランスロットに出来るのは隣で微笑みを浮かべ、その愛情に応え、そして、共に運命を乗り越えて行く為のパートナーとして共に前に進む事、それがアレスに出来る最大のランスロットへの愛情表現だとも言えるのであった――――。
それだけならばまだランスロットも手を打つ方法を考えるのだが、アレスの言葉にどうしても引っ掛かりを覚えてしまう。アレスは『近くまで何かが来ている』と言っていた……それは一体何なのだろうかとランスロットの心に引っ掛かりを生んでいる。
「んんっ……」
「……」
小さく身じろぎするアレスのブルーの髪の毛を優しく撫でながら、ランスロットの心は静かにアレスに寄り添う様にアレスの事を考えていた。エドゥル国とティクス国が国交を再度保てばエドゥル国との同盟もそう遠い話ではないだろう。
そして、ディズ国を牽制するのにもこの2国の同盟は優位である事も。だが、アレスは神々に愛された御子でもある。
そのアレスが不安を感じているままで離れてもいいのだろうか? そう考えているとアレスの伏せられた瞳がゆっくりと上がっていく。シルバーの瞳が薄っすらと水の膜を張っていくのをランスロットは確認する。
「アレス……」
「ら、んすろっ、と……」
「怖い夢でも見たか?」
「……らん、すろっとが……いなくなっちゃう……一人ぼっち……」
「……」
「私……いらない、子……あいされ、ない……みすて、子……」
「アレス、しっかりしろ。俺を見なさい」
「んぅ……」
夢の内容は分からないが、アレスは自分を愛されない子だと告げる言葉にランスロットは心が痛む。アレスが夢の影響で不安定なのかと思っていたが覚醒した時もこの状態だったので夢で見ていた内容が気になってしまう。
アレスは必死に笑顔を浮かべていた。それは今は誰にも心を開かない様に偽りの感情でもあり対処法でもある。
ランスロットはそれに気付きながらも、今の自分にアレスを包み込むだけしか出来ない事に悔やんでしまう。でも、そこまでアレスが苦しんでいるのを放置する気もサラサラないのだが。
「アレス」
「な、何?」
「神殿に行くぞ」
「神殿へ? 何をしに?」
「色々と気になる事もあってな。待っているか?」
「あ……行く、行くから!」
ランスロットは離れるのを嫌がる事を利用してアレスを連れてエドゥル国の大神殿へと向かう。大神殿では多くの市民達が利用しているのか、人の出入りは激しい。
ランスロットはアレスの手を握り締めて離れない様にすると、大神殿の重要な人物である大巫女に面会を取り継いでもらう。アレスは緊張から手が震えているがランスロットがしっかりとアレスの手を握り締めている事で落ち着かせていた。
そして、大神殿の最深部である大巫女の部屋に通された2人は、白髪で肩までの長さを維持している女性の前に用意された椅子に腰掛ける。大巫女はランスロットとアレスを見つめて来訪理由を訪ねてくる。
「それでは、そのお隣の女性が受けたとされる神託の内容を調べて欲しい、でよろしいですか?」
「はい。出来ますでしょうか?」
「えぇ、御子であられるのであればこの国でも御子として育ってきた者達と同じ、神託が下されていると考えてよろしいかと。でも、貴方様のお考えの通りであればまずそちらの女性に下した者は……」
「神々ではない、と断言してもよろしいかとは思います」
大巫女とランスロットの会話を黙って聞いていたアレスは、ランスロットの言葉に驚いているのか瞳を見開きランスロットの横顔を見つめる。自分の夢に出てきた光を纏った存在は神々ではない、そう断言するランスロットの自信の元が知りたいと思ってしまった。
そして、大巫女もまたアレスが受けた神託内容を聞いて眉を寄せて黙る。ランスロットとアレスは大巫女の言葉を静かに待っていた。
「これは間違いなく神託ではありません。神々の最新の神託とはこの様な内容ではありませんでしたから」
「では、やはり?」
「歴史書に残されている闇の眷属者の1人かと思われます。その者に目を付けられているとお考えになるべきかと」
「闇の眷属者……?」
「アレス様のお力はきっと闇の眷属者ですらも喉から手が出る程に強い。だから、その心と魂を穢して自分達の手に入れやすい状態にする為にも、神々の代弁者とでもいわんばかりの光を纏って夢に忍び込んだんだと思われます」
大巫女の話にアレスの背に冷や汗がツゥーと流れていく。だが、ランスロットはそれを予見していたのか大巫女を真っ直ぐに見つめて言葉を紡ぐ。
「それで、どうしたらアレスをその闇の眷属者から狙いを外せますか?」
「このエドゥル国の大巫女としてお力になりましょう。お話を聞く限りティクス国の大神殿にも大巫女はおられると存じます。お戻りになられたらこれをその大巫女様にお渡し下さい。少なくとも大神殿の大巫女レベルではないとアレス様の御身は守れません」
「分かりました。アレスをお願いします。俺は騎士団長として必ずこの子を守り通してみせます」
「ランスロット……」
嬉しい、と暗に視線で伝えてからアレスは大巫女と共に魂の浄化に向かう。その間にランスロットはエドゥル国の大神殿の内部にある神聖なる祈りの場所に向かっていた。
祈りを捧げて神々のお力をお借りして、アレスを守ると決めたのである。ランスロットは自分達の関係が神々に許されてないと思っている。
だが、神々とて自分達の声を聞く御子であるアレスが、闇の眷属者達の手に堕ちる事を望むか? そう考えて卑怯ではあるものの、自分がその力になると告げる気なのだ。自分達でも何か出来るかどうか分からない。
分からないものの、それでも足掻こうとしている。神々の心広く深いご慈悲をランスロットは求めて祈りを捧げる。
『ランスロット』
「っ」
『私達が愛した騎士。私達の言葉を残します。それを元に御子を守りなさい』
「神々よ、アナタ方々のお力をお借りしてあの子をアレスを守るお力をお与え下さい。あの子だけは私の命を使ってでも守りたいのです」
『それは愛する者だからですか? それとも、御子だから守りたいのですか?』
「愛する者だからです。あの子は御子である前に私の最愛の女性……禁断の関係だと天罰をお与えになるのであれば私に与えて下さい。でも、あの子には、アレスにはどうかご慈悲を」
『ランスロット。私達は別に貴方方を裁くつもりはありません。愛し合うのが禁忌というのであれば人という者達は生きる事が出来ません。ランスロットが望むのであれば私達は貴方達に加護を与えます。それはランスロット、貴方の運命を見ているからでもあります』
神々の声を聞きながらランスロットは不意に自分の運命について語られる事に多少の驚きを感じていた。今までの神々はランスロットの運命についてあまり語る事はしなかったからである。
『ランスロットの運命とアレスの運命はこのガハランド大陸を導く運命に繋がります。そして、その運命はあまりにも激しい輝きを見せます。その輝きを一番に持つのが……ランスロット、貴方なのです』
「私の運命が輝く運命……。つまり命を賭した運命というのですね?」
『そう。だからこそ御子を守る申し子と呼ばれる事もあるでしょう。ですが、貴方ならこの運命に飲まれないで勝ち取る事も出来ると私達は信じています。それが結果としてこのガハランド大陸を光に導く行為だと知っているので』
神々はそこまで言ってランスロットの腰に携えている愛剣ラインハッドに光を与える。ラインハッドは光を受けると淡い光に包まれて何かの力を蓄えたのが分かった。
ランスロットの脳裏に神々の言葉が残る。神託とは異なった神々との交信を得てランスロットの道は切り開かれたのである。
『ランスロット、貴方の運命とアレスの運命……私達は見守ります』
「ありがとうございます」
「ランスロット様。大巫女様とアレス様の魂の浄化が終わりましたのでお迎えにお越しくださいとの事でございます」
「すぐに参ります」
神々に深々と一礼してランスロットは大巫女とアレスの元に向かう。そして、同時に神々の力を受けたラインハッドがランスロットには強い相棒だと感じる事が出来た。
魂の浄化を受けていたアレスは少し身体が怠そうではあったが、大巫女の話だとこの浄化を定期的に受ける事で闇の眷属者からの接触を避けれるという。アレスの腰に腕を回して抱き寄せて背中を撫でてやるとアレスは落ち着くまで、ランスロットの服を握り締めて深呼吸を繰り返す。
その間に大巫女にランスロットは先程までの神々と話していた内容を伝える。そして、大巫女はその内容を聞いてやはりと前置きをして自分の考えを話し始める。
「やはりと言いますか、貴方様とアレス様は”神々の愛する子”ではありますようで」
「それは私には判断は出来兼ねますが、大巫女様にはその様にお見受け出来るだけの内容ではありましたでしょうか?」
「このエドゥル国の巫女達も中には強い力を継ぐ者達も当然います。その者達からも時々神々のお言葉を頂戴すると聞きます。その者達は決して私利私欲の為だけに力を使ったりは決してしない心清らかな者達。それと同等だと申し上げているのです」
「だとしたら私はなおの事、アレスを守り通さないといけません。この運命を示唆して下さった神々のお心に沿える為にも私は愛するアレスを守り通して、このガハランド大陸を導く光になりたいと思います」
「ご自身達の運命を受け入れるのは素晴らしい事。そして、その運命に立ち向かう威勢もきっと神々はお認めになられますでしょう。どうか貴方方に神々のお導きがあります事を」
アレスを連れて大神殿を出たランスロットは、アレスの手を握り締めて仮住まいの家に向かう。アレスは今回の他国訪問が結果的にランスロットをより高い位置への気高さを得る為の旅になった、そう感じた。
自分には何が出来るだろうか? この愛する人の為に何が出来るだろうか? アレスの心の中でいつもいつも同じ考えと答えが回り巡っている。そう、アレスがランスロットに出来るのは隣で微笑みを浮かべ、その愛情に応え、そして、共に運命を乗り越えて行く為のパートナーとして共に前に進む事、それがアレスに出来る最大のランスロットへの愛情表現だとも言えるのであった――――。
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