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8章
62話「明かされる御子の運命」
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死者の塔にて自身に秘められている力を開花させようと、毎日瞑想をしながら自分の身体の内側に目を向けているアレス。ルトはそんなアレスの身体に寄り添い何かと感じられた事を伝えたり、アドバイスしたりしていた。
そんなある日、アレスの部屋に1人の女性が入ってくる。アレスはその女性が何故か敵ではない様に感じられて戸惑いながら言葉を掛ける。
「あ、あの……貴女は……?」
「……初めまして。私は貴女のお世話役に命じられたフィンと申します。安心して? 貴女の味方です」
「味方……闇の眷属達の仲間ではないんですか?」
「今の所表面上は仲間だけれど、貴女を隙を見て逃がす為に忍び込んでいます。そして、貴女には伝えなくてはならない事もあって。でも、今は貴女の信頼を得るのが先ですね」
フィン、そうランスロットの父であるフルームを生んだ天使の母である。生きていたフィンは死者の塔に孫娘であるアレスの存在を感じ取り駆け付けたのである。
アレスはフィンの事を知らない、それを知っているフィンもまた急いで全てを話す事はしなかった。ただ、ルトには天上界でしか使われない言語で話し掛けて自分の事を黙っててほしい、とお願いするのも忘れない様にして。
数日の時間を使ってフィンはアレスと交流を持つ。そして、アレスも自分の直感でフィンが本当に自分に害のない相手だと信頼をする様になっていっていた。
闇の眷属達はこの死者の塔にランスロットさえ来ればいい、だからアレスにはさして利用価値はないと思っている。それをフィンは逆手に取り今の内にアレスに力の使い方を教えようとしていた。
「それじゃフィンさんは私の力について知っているって事ですか?」
「はい。そして、その力の開花の方法も知っています。ですが、開花させれば間違いなく闇の眷属達に目を付けられます。ですから徐々に力を使いこなす様に訓練を致しましょう」
「訓練、ですね? 分かりました。ご指導をお願いします」
「まずは……」
フィンの教えを受けてアレスは自分の中にある力を見極めていく。最初は自分の中にあるだろうと思っていた力を見極める事から始める。
体内の中に力をイメージして、そのイメージした力に「形」を与える。その形を与えた力を今度は「視る」様にして力を見極めるのだとフィンは告げる。
最初から出来る事は限られている、それでもアレスは何回だってその行動を繰り返して少しずつ体内の力を見極めていく。だが、それを行うには体力の消費が激しく簡単には継続は不可能だった。
「っく……はぁ、はぁ……」
「今日はここまでにしておきましょう。でも、凄い。昨日より1時間も長く継続出来ました。この調子なら明日には見極める事が出来ると思いますよ」
「ん……また体力が回復したら少しやってみます。でも、フィンさんのいう通りにしてみて分かりました。力の存在を感じる方法ってこんなに難しいんですね」
「個人差はあります。……私が愛した人も自分の力には無頓着だった。でも、息子は生まれて間もないのにその才能を持っている事を知る程に力を溢れさせていたのですが、上手く使いこなせていたのかは分かりませんが……」
「フィンさんのご家族は皆さんお力を持っていたのですか?」
「夫は普通の人間でしたが、息子は私の血を引く為に力を持っているのは分かりました。でも……赤ん坊の頃に離れ離れになってしまったのでその子の最期を看取ってあげれなかったんです。でも、息子には2人の子供がいると聞いて、ずっと見守ってきたんですよ」
「お孫さんを見守り続けて来た……亡くなられた息子さんにとっては凄く安心出来る事だと思います。そのお孫さんとは会わないのですか?」
「会いたい、とは思いました。でも、私は孫達にはあまり歓迎される存在ではない気がして……面影を持っている孫達を目の前にしたら私は言葉を紡げないでしょう」
フィンはそこまで話をしてアレスが大粒の涙を浮かべている事に気付く。それはアレスがきっと感受性豊かだからだと思って、今のフィンの話を聞いて悲しみに共感したのだろうと思っていた。
だが、アレスはフィンの手を優しく両手で包み込む様にして握り締めると小さな声でフィンに話す。その言葉はフィンの心を深くそして大きく動かした。
「フィンさんはお孫さん達に会うべきです。そして、会いたかった、そう告げればお孫さん達も受け入れてくれます。何が理由で離れ離れになってしまったのかは私には分かりません。でも、大事な家族と離れる理由を知ったら責める事もないと思うんです」
「アレスさん……」
「私がフィンさんのお孫さんだったら、きっとこんなに優しいフィンさんがお婆様で嬉しくて甘えちゃいます。だって、こんなにご家族の事を話す時のフィンさん、とても優しいお顔をされているの素敵です」
「……っ、そう……ですか?」
「愛する人との間に生まれた子供の最期は看取れなかった事は後悔する事でしょう。でも、その亡くなったお子さんの分までお孫さんを愛してあげればいいと思うんです。それも大事な愛情だって私は思います」
アレスは双眸からポロポロ涙を流しながらフィンを見つめる。あぁ、とフィンは愛するリーングルスを思い出してしまう。
「(リーングルスもこうして誰かの為に涙を流す様な人だった……子猫が死んだ時も、私が賊に連れ去られてしまう時も、その瞳を濡らしてくれていた。貴方の血はこうしてここに受け継がれている……)」
「あ、ごめんなさい……あまりにもフィンさんの事も知らないで私が勝手に泣いちゃうし、勝手な事ばかり話してしまって」
「アレスさん……今から貴女に話す事を信じてもらえますか?」
「フィンさん……?」
フィンは覚悟を決める、真実をアレスに伝える覚悟を。そして、その先にあるだろうアレスとの別れもフィンは受け入れようとする。
アレスはフィンの言葉を真剣に聞きそして、答えようと考えていた。まさか、自分の血筋と目の前のフィンが自分の祖母だと知った時は驚きで目をパチパチさせていたが。
「これが貴女に話さなくてはならなかった真実……私は貴女を孫娘だと分かっていた上で接触した。そして、貴女が聖女として覚醒をする手助けをする事で、息子フルームへの償いをしていたのです」
「……フィンさんが……私の、お婆様……本当に……本当に私のお婆様のですか?」
「はい、これが何よりの証拠となります」
フィンは自分の右手をアレスの右手の甲に刻まれたアルボリスの模様に触れさせる。そして、光が模様を包み込みアレスの脳裏にフルームが生まれた頃のリーングルスとフィンの姿が浮かんでくる。
フルームが生まれた時にアレスとランスロットが身に付けている模様がフルームの背中にもあるのが映像としてアレスに流れ込む。間違いない事実だと知ったアレスは目の前のフィンに抱き着いた。
「アレスさん……」
「お婆様! お婆様! ごめんなさい、何も知らないで偉そうな事言って……でも、お婆様とこうして再会出来たのは私はとても嬉しい。だって、私はランスロットが最期の家族だと思っていた。でも、こうして大切な家族との再会は私の希望でもあります」
泣きながらフィンの胸の中で言葉を告げるアレスをフィンは優しく背中を撫でながら抱き締める。フィンにとってランスロットとアレスは血を分けた最期の家族。
だから、死者の塔にアレスが捕まったのを知ったフィンは命を奪われる可能性もある中で、アレスの事を助けに来たのである。自分の血に秘められている力はきっとアレスを救う光となって、申し子として戦うランスロットを助ける事になると信じて。
ルトはアレスとフィンの和解が済むとフィンに問い掛ける。フィンもそれはされる質問だろうと考えていたのですんなりとルトに答えている。
『フィン、お前は天上界に戻るつもりはないのか?』
「ありません。そもそも、私は天上界から地上界に無断で降りて人間との間に子を成した異端者。こんな天使を神々はお許しにはなりませんよ」
「そんな……。でも、お婆様は悪い事をしたのではありませんよね? どうして神々はお許しにならないのですか?」
『禁断の赤い実か』
「……人間との間に出来た子はいつかはその魂を神々が祝福はしてくれます。ですが、その為には赤い実を食べなくてはなりません」
「赤い実……?」
『この場合で言うなら……天使であるフィンの心臓を指すな』
「!!」
「ランスロットとアレスの為なら捧げる事は構わない。でも、私にはまだやるべき事があります。それを果たすまではまだ死ねないのです」
「お婆様、お願いですから危ない事をしないでっ」
アレスは必死にフィンの胸の中で止める。フィンもまたアレスに優しい瞳を向けてこう告げる。
「アレス、貴女には御子としての運命があります。それはこの先に控えている闇の眷属達との戦いで決して避けれない過酷な選択肢を迫られる運命です。でも、貴女なら……アレスならきっと乗り越えれると信じています」
「お婆様……、その運命って……」
「ランスロットの事を愛するのであれば、その身に神々の力を受け入れてはなりません。自身の力だけで運命に立ち向かう必要があります。そして、それは貴女の身体に永遠の傷痕を残す事になるでしょう……その傷痕が貴女とランスロットの絆として残ります」
フィンから話される御子としての運命をアレスは真剣に聞いていた。ランスロットの事を守りたいだけではいけない事もアレスは気付いている。
そして、同時にアレスの運命はこの時に大きく動きを見せて、それは破者の王にある種の興味を抱かせてしまった。門から声を響かせる破者の王「ラオン」は闇の眷属達に命じる。
『神々の御子を連れて来い』
「何故あの小娘を?」
『その小娘、神々の器になるだけの存在だ。上手く突けば我が肉体の男への切り札になるやもしれん』
「なるほど。それでは連れて参ります。少々お待ち下さい」
闇の眷属の者達がアレスの元に向かう。ラオンは低く笑い声を出しながら自身に流れ込んでくる闇の力に満足している様ではあった。
アレスの力を感知しているラオンはアレスを使って何をしようとしているのか? そして、アレスの身に迫る闇の眷属達。フィンとの再会と自身の運命を知ったアレスの運命が大きく動き始める――――。
そんなある日、アレスの部屋に1人の女性が入ってくる。アレスはその女性が何故か敵ではない様に感じられて戸惑いながら言葉を掛ける。
「あ、あの……貴女は……?」
「……初めまして。私は貴女のお世話役に命じられたフィンと申します。安心して? 貴女の味方です」
「味方……闇の眷属達の仲間ではないんですか?」
「今の所表面上は仲間だけれど、貴女を隙を見て逃がす為に忍び込んでいます。そして、貴女には伝えなくてはならない事もあって。でも、今は貴女の信頼を得るのが先ですね」
フィン、そうランスロットの父であるフルームを生んだ天使の母である。生きていたフィンは死者の塔に孫娘であるアレスの存在を感じ取り駆け付けたのである。
アレスはフィンの事を知らない、それを知っているフィンもまた急いで全てを話す事はしなかった。ただ、ルトには天上界でしか使われない言語で話し掛けて自分の事を黙っててほしい、とお願いするのも忘れない様にして。
数日の時間を使ってフィンはアレスと交流を持つ。そして、アレスも自分の直感でフィンが本当に自分に害のない相手だと信頼をする様になっていっていた。
闇の眷属達はこの死者の塔にランスロットさえ来ればいい、だからアレスにはさして利用価値はないと思っている。それをフィンは逆手に取り今の内にアレスに力の使い方を教えようとしていた。
「それじゃフィンさんは私の力について知っているって事ですか?」
「はい。そして、その力の開花の方法も知っています。ですが、開花させれば間違いなく闇の眷属達に目を付けられます。ですから徐々に力を使いこなす様に訓練を致しましょう」
「訓練、ですね? 分かりました。ご指導をお願いします」
「まずは……」
フィンの教えを受けてアレスは自分の中にある力を見極めていく。最初は自分の中にあるだろうと思っていた力を見極める事から始める。
体内の中に力をイメージして、そのイメージした力に「形」を与える。その形を与えた力を今度は「視る」様にして力を見極めるのだとフィンは告げる。
最初から出来る事は限られている、それでもアレスは何回だってその行動を繰り返して少しずつ体内の力を見極めていく。だが、それを行うには体力の消費が激しく簡単には継続は不可能だった。
「っく……はぁ、はぁ……」
「今日はここまでにしておきましょう。でも、凄い。昨日より1時間も長く継続出来ました。この調子なら明日には見極める事が出来ると思いますよ」
「ん……また体力が回復したら少しやってみます。でも、フィンさんのいう通りにしてみて分かりました。力の存在を感じる方法ってこんなに難しいんですね」
「個人差はあります。……私が愛した人も自分の力には無頓着だった。でも、息子は生まれて間もないのにその才能を持っている事を知る程に力を溢れさせていたのですが、上手く使いこなせていたのかは分かりませんが……」
「フィンさんのご家族は皆さんお力を持っていたのですか?」
「夫は普通の人間でしたが、息子は私の血を引く為に力を持っているのは分かりました。でも……赤ん坊の頃に離れ離れになってしまったのでその子の最期を看取ってあげれなかったんです。でも、息子には2人の子供がいると聞いて、ずっと見守ってきたんですよ」
「お孫さんを見守り続けて来た……亡くなられた息子さんにとっては凄く安心出来る事だと思います。そのお孫さんとは会わないのですか?」
「会いたい、とは思いました。でも、私は孫達にはあまり歓迎される存在ではない気がして……面影を持っている孫達を目の前にしたら私は言葉を紡げないでしょう」
フィンはそこまで話をしてアレスが大粒の涙を浮かべている事に気付く。それはアレスがきっと感受性豊かだからだと思って、今のフィンの話を聞いて悲しみに共感したのだろうと思っていた。
だが、アレスはフィンの手を優しく両手で包み込む様にして握り締めると小さな声でフィンに話す。その言葉はフィンの心を深くそして大きく動かした。
「フィンさんはお孫さん達に会うべきです。そして、会いたかった、そう告げればお孫さん達も受け入れてくれます。何が理由で離れ離れになってしまったのかは私には分かりません。でも、大事な家族と離れる理由を知ったら責める事もないと思うんです」
「アレスさん……」
「私がフィンさんのお孫さんだったら、きっとこんなに優しいフィンさんがお婆様で嬉しくて甘えちゃいます。だって、こんなにご家族の事を話す時のフィンさん、とても優しいお顔をされているの素敵です」
「……っ、そう……ですか?」
「愛する人との間に生まれた子供の最期は看取れなかった事は後悔する事でしょう。でも、その亡くなったお子さんの分までお孫さんを愛してあげればいいと思うんです。それも大事な愛情だって私は思います」
アレスは双眸からポロポロ涙を流しながらフィンを見つめる。あぁ、とフィンは愛するリーングルスを思い出してしまう。
「(リーングルスもこうして誰かの為に涙を流す様な人だった……子猫が死んだ時も、私が賊に連れ去られてしまう時も、その瞳を濡らしてくれていた。貴方の血はこうしてここに受け継がれている……)」
「あ、ごめんなさい……あまりにもフィンさんの事も知らないで私が勝手に泣いちゃうし、勝手な事ばかり話してしまって」
「アレスさん……今から貴女に話す事を信じてもらえますか?」
「フィンさん……?」
フィンは覚悟を決める、真実をアレスに伝える覚悟を。そして、その先にあるだろうアレスとの別れもフィンは受け入れようとする。
アレスはフィンの言葉を真剣に聞きそして、答えようと考えていた。まさか、自分の血筋と目の前のフィンが自分の祖母だと知った時は驚きで目をパチパチさせていたが。
「これが貴女に話さなくてはならなかった真実……私は貴女を孫娘だと分かっていた上で接触した。そして、貴女が聖女として覚醒をする手助けをする事で、息子フルームへの償いをしていたのです」
「……フィンさんが……私の、お婆様……本当に……本当に私のお婆様のですか?」
「はい、これが何よりの証拠となります」
フィンは自分の右手をアレスの右手の甲に刻まれたアルボリスの模様に触れさせる。そして、光が模様を包み込みアレスの脳裏にフルームが生まれた頃のリーングルスとフィンの姿が浮かんでくる。
フルームが生まれた時にアレスとランスロットが身に付けている模様がフルームの背中にもあるのが映像としてアレスに流れ込む。間違いない事実だと知ったアレスは目の前のフィンに抱き着いた。
「アレスさん……」
「お婆様! お婆様! ごめんなさい、何も知らないで偉そうな事言って……でも、お婆様とこうして再会出来たのは私はとても嬉しい。だって、私はランスロットが最期の家族だと思っていた。でも、こうして大切な家族との再会は私の希望でもあります」
泣きながらフィンの胸の中で言葉を告げるアレスをフィンは優しく背中を撫でながら抱き締める。フィンにとってランスロットとアレスは血を分けた最期の家族。
だから、死者の塔にアレスが捕まったのを知ったフィンは命を奪われる可能性もある中で、アレスの事を助けに来たのである。自分の血に秘められている力はきっとアレスを救う光となって、申し子として戦うランスロットを助ける事になると信じて。
ルトはアレスとフィンの和解が済むとフィンに問い掛ける。フィンもそれはされる質問だろうと考えていたのですんなりとルトに答えている。
『フィン、お前は天上界に戻るつもりはないのか?』
「ありません。そもそも、私は天上界から地上界に無断で降りて人間との間に子を成した異端者。こんな天使を神々はお許しにはなりませんよ」
「そんな……。でも、お婆様は悪い事をしたのではありませんよね? どうして神々はお許しにならないのですか?」
『禁断の赤い実か』
「……人間との間に出来た子はいつかはその魂を神々が祝福はしてくれます。ですが、その為には赤い実を食べなくてはなりません」
「赤い実……?」
『この場合で言うなら……天使であるフィンの心臓を指すな』
「!!」
「ランスロットとアレスの為なら捧げる事は構わない。でも、私にはまだやるべき事があります。それを果たすまではまだ死ねないのです」
「お婆様、お願いですから危ない事をしないでっ」
アレスは必死にフィンの胸の中で止める。フィンもまたアレスに優しい瞳を向けてこう告げる。
「アレス、貴女には御子としての運命があります。それはこの先に控えている闇の眷属達との戦いで決して避けれない過酷な選択肢を迫られる運命です。でも、貴女なら……アレスならきっと乗り越えれると信じています」
「お婆様……、その運命って……」
「ランスロットの事を愛するのであれば、その身に神々の力を受け入れてはなりません。自身の力だけで運命に立ち向かう必要があります。そして、それは貴女の身体に永遠の傷痕を残す事になるでしょう……その傷痕が貴女とランスロットの絆として残ります」
フィンから話される御子としての運命をアレスは真剣に聞いていた。ランスロットの事を守りたいだけではいけない事もアレスは気付いている。
そして、同時にアレスの運命はこの時に大きく動きを見せて、それは破者の王にある種の興味を抱かせてしまった。門から声を響かせる破者の王「ラオン」は闇の眷属達に命じる。
『神々の御子を連れて来い』
「何故あの小娘を?」
『その小娘、神々の器になるだけの存在だ。上手く突けば我が肉体の男への切り札になるやもしれん』
「なるほど。それでは連れて参ります。少々お待ち下さい」
闇の眷属の者達がアレスの元に向かう。ラオンは低く笑い声を出しながら自身に流れ込んでくる闇の力に満足している様ではあった。
アレスの力を感知しているラオンはアレスを使って何をしようとしているのか? そして、アレスの身に迫る闇の眷属達。フィンとの再会と自身の運命を知ったアレスの運命が大きく動き始める――――。
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