キョンシーさんとともに異世界へ!

anemone

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ゆで卵を作ろうとして卵を電子レンジで温めたことがある人ー (^-^)ノノノノ

キョンシーさんの出来上がり

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『……ある意味、私達はこのお札のおかげで呪いから解放されるのかもしれません』

そう呟いた男の人は再び感情の感じない声で

「他に聞きたいことはありますか?マスター」

と、片膝をつく

……うん、前々から思ってたけど

「どうして私のことをマスターって呼ぶの?」

まあ、何となく分かるけど…その体勢も止めて欲しいし
私が落ち着かないよ…

「………死隷になると私達は人間ではない、だからという事になります」

「…つまり、死隷は人間の法律に引っ掛からないってこと?」

………嫌な予感がする

「はい、法律に引っ掛からない存在…当時禁止にされていた"奴隷の契約"をしても問題にならない、ということが分かりました」

「……じゃあ、死隷はずっと奴隷として生きていくの?…そんなむちゃくちゃな…」

……だけど、この世界では当たり前のことなのかもしれない

でも、おかしいと思うのは日本という安全な国にいたからそうおもうのかな?

……あれ?よく考えたら私、この人の気持ちも考えないで知らないからって理由で何でもかんでも根掘り葉掘り聞いてるんだよね!?
当然その中には思い出したくもないものがあるわけで…
うわぁ…しかも、奴隷の契約ってことは多分私がこの人の主人(マスター)何だろうけど
この感じだと、私が無理矢理命令で喋らせた様じゃん!!

「あの…ごめんなさい!」

「え?」

ガバッといきなり頭を下げる私の頭の上で困惑の声を漏らす

だけど、私はかまわずに喋る

「私、よく考えもしないで貴方の過去に不用心につっこんで
しかも奴隷の契約をしてるから貴方は断れないのに私は…」

私の昔からの悪い癖だ
後先考えずに行動して他人を傷付けてそれで後からその事に気づいて…

「……頭を上げて下さい。マスター」

「私は貴方にマスターと呼ばれる資格は…」

「まず、マスターは1つ勘違いをしています」

「…え?」

勘違い?

「私達はまだ、奴隷の契約をしていません
の奴隷契約です」

仮…?
それって、どういう…

おずおずと頭を上げるとお札の奥の瞳と目が合った気がした

……そんなわけないよね?

「マスターは、私の封印を解きました
ですが、それだけでは十分に奴隷の契約が成立したことにはなりません
本物の奴隷契約にはその死隷に名前を付ける必要があります」

「名前…?」

名前ねぇ…
そうだなぁ、この人だったら私は…
………って!何考えてるの!?私

「そう…なんですか?…」

「はい」

あぁ、でもそれ聞いてほっとした
私は誰かの人生を縛れるほど偉くないからね

「……それでは、マスター私に名前をつけて下さい」

「…………………はい?」

「私に名前をつけて下さい」

「……………………」

違う、聞いてなかったんじゃなくて意味が分からなかったの

「えっと…名前をつけたら本当の奴隷契約成立何ですよね?」

「はい、そうです」

「そして、私に名前をつけて欲しい」

「はい」

「………」

いや、何で!!??

「……私は貴方がマスターでも良いと思いました」

「え?」

「……駄目でしょうか?」

再び片膝をつき私を下から見上げる

………どうしてこの人は自分から奴隷になりたがってるんだろ…

「……嫌ですか」

何となく断りづらくて目を反らしながらも頷く

「…では、1つだけお願いを聞いてくれませんか?
勿論、名前をつける以外の」

名前をつける以外…それなら大丈夫かな?

私が頷くと男の人は立ち上がる

「では…私に名前をつけるとしたら、どういう名前にしますか?
…安心して下さい、本物の奴隷契約をする時には色々準備が必要なので今するのは無理ですから」

「…えっと、それなら……『キョンシー』」

何だか、この人の姿が地球にいたときのキョンシーってキャラクター似てるから思わず、口から出ちゃった

「キョンシー…ですか」

「あ、ごめんなさい!変な名前ですよね!?」

「いえ、良いと思います…キョンシーという名前…」

男の人がそう呟いた瞬間、いきなり私の足元が光出す
だけど、すぐに収まり周りの景色も体も特に異常はない

だが私は嫌な汗が背中を伝うのを感じる

「ま、まさか今のは…」

「はい、奴隷契約の成立です」

これからよろしくお願いします、マスター

男の人…もといキョンシーさんは私に片膝を立てた

あぁ、嵌められた……

~〇~〇~〇~〇~

やっと、キョンシーさんのキャラ紹介が出来る…!!
それでは、どうぞ!

【キョンシー】
主人公の死隷
鼠色の髪は肩に付かない程の長さで紅目
青寄りの水色の服にお札つきの帽子を被っている、身長高め
クールで冷静沈着だが腹黒
「………」

次回は主人公とキョンシーさんのステータスを書こうと思います

ザレスとルクドのステータスは……いりますか?φ(..)

もし二人のステータスが見たいという人は感想で教えて下さい

それでは、また!!
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