【R18】傲慢な王子

やまたろう

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第五章 王太子の愛情 メイヴィス×シャーロット❷

7・悪党と聖女と王子様*

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 ガラムとプリシラは見張り小屋にいた、鉱山の盗掘と奴隷が逃亡しない様に見張る為の小屋だが、ガラムとプリシラは時々ここで逢引きをしていた。


「あっ、あっ、あっ、ガラム。もっと突いて、もっと激しくして」


 プリシラはガラムを貪欲に欲しがり、肉棒を蜜壺に咥え込んで締め上げる。


「はぁ、はぁ、はぁ、うっ、この売女め」


 ガラムは激しくプリシラの中を突く、蟷螂かまきりの雌が雄を捉えて逃がさない様にプリシラはガラム腰に脚を回して固定する。


「もっとよ、もっと激しく突いて、ガラム」


「お前、随分溜まってるな、あのデブじゃ物足りない無いんだろ?」


「当たり前よ、あいつは自分が奉仕を受けるだけで、女を気持ち良くする気は無いんだから、それに男としても全然駄目だわ」


 ガラムはこの世の春を謳歌していた。ザカリーに拾われて鉱山の管理を任され、王都で一番だった娼婦を抱きたい放題だ。ザカリーは心配していたが、顔だけの王太子なんぞ怖くも何とも無い。


 あの時だってアイツは簡単に死にかけた。


 金鉱山を不正に採掘する為、魔獣の森を狭くしたら魔獣の被害が多発して、まずい事に騎士団が調査に来た。ガラムは一計を案じ、魔獣と騎士団の両方を一気に殲滅するため魔獣を興奮させる香りを焚いて、騎士団を襲わせのだ。


「いいぜプリシラ、お前最高だ。ああ、俺のモノが蕩けそうだ、流石は王都で一番人気の娼婦だな」


「貴方も中々よ、ガラム。もっと奥まで来て、ああっ!、良いわ、もっとして」


 ガラムはプリシラの腰を掴むと乱暴に突き上げる、肉棒に絡みつく女の媚肉からもたらされる快感で肉棒が膨張して破裂した時、プリシラも同時に達した。楽しむ時間はまだまだ有る誰も来ない離れた小屋で二人は再び絡み出した。





 ◆◇◆◇◆◇





 シャーロットとアリーは最後の巡回場所、ザカリー辺境伯のお膝元にある、孤児院と併設された教会に到着した。ここはメイヴィス達と合流予定の場所でシャーロットは孤児院へ、アリーは教会へ向かった。


 メイヴィス達はもう到着済みで、孤児院の子供達と遊んでいた。メイヴィスは女の子達に囲まれて長椅子に座り絵本を読み聞かせている。グリードは男の子達に簡単な体術を教えていた。


「・・・・石になったお姫様は呪いが解けて目が覚めると、勇敢な王子様と恋に落ちて、二人は幸せになりました、お終い」


 絵本の朗読を終えたメイヴィスの膝の上に子供達が乗って、彼にペタペタ触って色々と質問をしている、メイヴィスは微笑んで子供達を見ている。


 丁度部屋に入ってその光景を見たシャーロットは、メイヴィスの慈しむような表情にドキドキする、彼と子供達の邪魔をしない様にそっと部屋の角へ移動した。


「お兄ちゃんも王子様なんでしょ?、お姫様を助けてあげるの?」

「お兄ちゃんのお姫様はどんな人?」


 メイヴィスは穏やかに微笑んで子供達の頭を撫でる、シャーロットはその姿に、まだ見ぬ二人の子供と遊ぶメイヴィスを想像して照れた。


「私のお姫様はね、人々を助ける仕事をしている素敵な女性だよ、王子様はいつも一生懸命に頑張っているお姫様の事が大好きなんだ」


 美しい本物の王子様からお姫様との話を聞いた女の子達は、夢物語ではなく本当の恋物語に顔を赤くして ぼうっとメイヴィスを見つめて黙り込む。


 ふと部屋の中にシャーロットがいる事に気付いたメイヴィスは、悪戯っ子の笑みを浮かべて『内緒だよ』と子供達に小声で教えた。


「あの聖女様が私のお姫様だ」


 女の子達が、わっとシャーロットの所へ走り寄り彼女に抱きつく。全く会話が聞こえていないシャーロットはいきなり子供達に囲まれて混乱している。


「お姉ちゃんはお姫様なの?」

「ねぇねぇ、王子様の事好きなの?」

「あっ、王子様が助けに来たよ」



「えっ?、えっ?」



「愛しいシャーロット姫、あらゆる危険から私が貴女を護ります」


 メイヴィスは困っているシャーロットの側に行くとお姫様抱っこをして子供達から助け出す。二人の周りでは子供達が きゃーっきゃーっ 騒いでいる、シャーロットは恥ずかしさで更に混乱する。
 

「で、で、殿下?、これは一体何がどうなって、えっと重いですから、下ろしてください。」


「全然重く無い、むしろ軽くて心配になる。やっと逢えたねシャーロット、逢いたかった」


 メイヴィスはシャーロットを抱いた状態でクルリと一周回る、そして額に ちゅっ と口付けると周りにいた子供達が、きゃーっと騒ぐ、シャーロットは両手で真っ赤に熟れた顔を隠した、絵本を読んだせいかメイヴィスの王子様度が高くなっていた。


 教会に移動して治癒を始めるとメイヴィスはシャーロットの直ぐ後ろから覗き込んだ。自分の顔のすぐ横にあるメイヴィスの顔や近過ぎる身体から感じる熱で、シャーロットは治癒に集中する事が出来ずに、ややきつい声音で注意した。


「殿下、そんなに近くに寄られると緊張して上手く治癒が出来ません、少し離れて下さい」


「そうか、悪かった。君の近くに居たい私の気持ちが溢れ出てしまったようだ、治癒後なら抱き締めても良いかな?」


 メイヴィスが悲しそう顔で図々しい事を言う、シャーロットが赤く染まる顔で軽く睨むと、逆にメイヴィスは嬉しそうだ。


 シャーロットは彼を放っておく事にして治癒に専念した、これが聖女として最後の巡回治癒なのだ、悔いが残らないよう精一杯やり遂げる。シャーロットは時間ギリギリまで人々を治癒し続けた。


 メイヴィスはそんなシャーロットの姿をじっと見つめる。聖女として働くシャーロットは美しかった。


 メイヴィスは治癒に集中する彼女に自分を助けてくれた時の姿を重ねる。ほぼ意識が無かった自分は見る事が出来なかったが、あの時もきっとこんな風に美しかったのだろうと。


 人々に献身的に尽くす姿は正に聖女で、メイヴィスは運命の人シャーロットに出逢えた事を心から感謝した、そして・・・・・・


 ・・・・・もしかすると王子と名のつく存在は運命のお姫様に出会える生き物なのかも知れない・・・・・


 子供達にせがまれて何冊も絵本の朗読をしたメイヴィスの頭の中は、夢物語に毒されていた。


 最後の巡回治癒を終えた一行は、まだ明るい内にザカリー辺境伯の邸へと向かった。今夜はそこに宿を借りて一泊した後に帰路に着く予定だ。












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