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第三章
ハイム村の攻防戦2
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そこへ後方のアジルが一気に前に躍り出て、そのまま斬りかかる。その攻撃を受けて影の輪郭は濃くなると、影だった男の姿がハッキリしてくる。やがてドルフとアジルの前に黒装束に身を包んだ男が姿を現した。
「なんだよ!結局、真っ黒けじゃねぇか!?」
アジルがよくわからない悪態をつきながらも、素早く連撃を叩きこんでいく。男はそれをかわしながら、飛び上がったところに今度はドルフの衝撃波が飛ぶ。
レフェルト兄弟の連携攻撃は、ルンデルの大将軍バートラムも苦戦したほどである。ドルフの衝撃波に対応が遅れた男は、そのまま家の壁に叩きつけられた。
衝撃で家の壁が破壊されるのがギュンターと戦っている男の目にも入ると、男は笑いながら叫んだ。
「クハハ!!ギレ!おまえ何遊んでんだ!?助けてくれったって俺は行かねぇぞ?」
ギュンターが男に叩き込む剣圧を上げると、それを上回る圧力で男は押し返してくる。完全に遊んでるなコイツ。ギュンターはそう思いながらも相手に付き合ってる自分も同じかもしれないと自問自答する。
そして、もうひとつ気にいらないのは、奴の攻撃は今のところ突きだけなのだ。ハルバートの形状を活かす最大の攻撃方法は突きではなく、その形状と重量を活かして振り抜くのが正解だ。
そのとき、ギュンターの思考を見透かしたように男が話しかけた。
「こんだけ俺とやり合える奴は久しぶりだ。おまえも楽しいだろ?名残惜しいとこだが、そろそろ本気でやらせてもらうぜ?」
「望むところだ」
「クハハハ!一発で終わるなよ?」
そう言うと、男のオーラ量は今までの比ではないほどに膨れ上がった。ギュンターのオーラとぶつかり合いバチバチと弾け合う。男の構えが変わった。
「破岩斬!!!!」
刹那、ハルバートが斜めに打ち下ろされる。
来る!ギュンターもオーラを全解放する。
「霞崩《かすみくず》し、蒼天!!!!」
刀身がバチバチと音を立てる。柄の結晶石が強烈な青い光を放ちながら、振り抜く剣の軌跡を描いていく。互いの全オーラを乗せた最速、最大の技がぶつかり合った刹那、凄まじい衝撃が互いの武器に伝わる。
ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!
衝撃は互いの武器だけではない。轟音が響き渡ると、それに伴う衝撃波によって周囲の家の壁がメキメキと軋み亀裂が入った。しかし、異変はそれだけでは終わらなかった。
「くっ!」
ギュンターが小さくうめく。最大圧の技をお互いに掛けた結果、強度を上げたはずのギュンターの刀身にヒビが入り始めていた。ギュンターのオーラで強化したはずの剣より、相手の男の技の衝撃が上回ったということになる。
ギュンターと巨体の男が、広場で戦っているその向こう。影の男が壁に叩きつけられ、その衝撃で壁を突き破り穴の空いた家は静まり返っていた。
その家のドアがゆっくりと開いていく。家の様子をしばらく見ていたドルフとアジルだったが、一瞬で警戒モードに入った。
「来るぞっ!」
ドルフがアジルに声を掛けつつ、ふたりは開いていくドアに神経を集中させる。ゆっくり、ゆっくりと軋む音を立てながらドアは開いていく。
太陽の光は家の向こう側から差し込んでおり、開かれたドアから見える家の中は暗がりでよく見えない。やがて、ドアが完全に開いたが、そこから人が出てくる気配はなかった。
「兄貴、誰もいねーぞ」
アジルがそう言って家に近づく。ドルフはそう言われアジルを振り返った瞬間、ドルフはゾクッとした。アジルの影の中で何かがボコボコと動き出していたのだ。
「アジル!後ろだ!」
「えっ?」
アジルが振り向くと同時に、影はアジルの背中にナイフを突き立てる。
「ぐああっ!」
アジルは痛みで叫ぶも、ドルフの声かけで身体を捻った分、わずかに狙いがそれた。そのおかげで致命傷を避けることが出来たのだ。
男がとどめを刺そうとするところへ、瞬時に動いたドルフの衝撃波が飛ぶ。その一撃を捌き切れずに影の男は吹き飛ばされた。ドルフはそのまま弟のところまで走り寄る。
「大丈夫か?動けるか?」
「ああ。兄貴、すまねぇ」
「気にすんな」
ドルフとアジルが態勢を立て直した時には、影の男はすでに闇の中に溶け込んでいた。
一方のギュンターは、刀身にヒビが入ったことで次第に押され始めていた。男は、猛烈な攻めに出る。もはや突きを主体とする攻撃ではなく、横に振り抜き、打ち下ろすハルバートの特性と威力を最大限に引き出した戦い方である。
ギュンターは防戦一方になりつつあった。そこから数十合打ち合ったところで、遂にギュンターの剣は衝撃に耐えきれなくなった。入り始めたヒビは少しずつ広がって行き、ハルバートによる強烈な一撃を受けて途中から真っ二つに折れ飛ぶ。
そのまま男の次の一撃が繰り出されたが、ギュンターは受けきることが出来なかった。折れた武器では、もはやあの重量のハルバートを受けきることは出来ず、身体ごと吹き飛ばされてしまった。
ギュンターの身体は、そのまま家の壁を突き抜け反対側の壁まで突き破り地面に叩きつけられる。
「クハハ!ちったぁ楽しめるかと思ったが、ここまでか?」
男はとどめを刺すために、そのまま家の裏に回り込んだ。
「ほぉー、あの一撃を受けてまだ立つのか。しぶといじゃないか!」
ギュンターは、ふらふらとよろめきながらであったが立ち上がっていた。息は荒く衣服は破れ、額と左肩からは血が流れている状態であったが、目は死んでいない。
半分に折れた剣を上段から下向きに構える。男はその状態を見て少しがっかりした。
「終わりだな」
ハルバートを振りかぶると、一気に打ち下ろそうとした刹那、横から十文字に切り裂く斬撃が男を襲った。咄嗟にハルバートを横に薙いで相殺する。
「ちっ、誰だ!?」
斬撃が飛んで来た方向を見ると、二刀を構えた兵士が突っ込んで来た。そこからの二刀による連撃は苛烈を極める。
オーラによる間断の無い斬撃の嵐を食らいながら、男は一歩また一歩と後退せざるを得なかった。その隙に兵士は、ギュンターの居る場所まで来るとニヤッと笑って声を掛ける。
「随分、派手にやられたじゃないか?」
その兵士にギュンターは驚きながらも答えた。
「抜かせ!やっとウォーミングアップが終わったところだ。ところで、なんでおまえがこんなところにいるんだ、ヴェルナー?」
「その質問に答えるのは後だ。その武器じゃもう戦えないだろう。これを使え、アルスさまからだ」
そう言って、一振りの剣をギュンターに渡した。
「これは・・・・・・」
「抜けばわかる」
ギュンターは剣を鞘から抜くと刀身が日の光をキラキラと反射させた。オークルの色が薄く刀身を彩り、鏡のように研ぎ澄まされた刃がギュンターの顔を映し出した。柄には結晶石が刻印石として埋め込まれ、まるで芸術品を見ているかのようである。
「見事だ・・・・・・それと、驚くほど軽く感じるな。これなら」
「礼はアルスさまに言っておけ。さあ、とっとと片づけるぞ」
ヴェルナーとギュンターは再度、男と対峙した。そこから激しい打ち合いが数十合続く。ヴェルナーとギュンターを相手に男は一歩も退かず、退却の角笛が鳴っても無視して戦い続けていた。
双方の打ち合いにさらに熱が籠っていくところで、男の後ろから抑揚のない、それでいてよく通る声が響く。
「エルヴィン、退くよ」
「クルトか、今面白ぇところなんだよ!」
エルヴィンと呼ばれた大男が言い返すと、クルトという少年は静かに答えた。
「聞こえなかったの?退くよ」
クルトにそう言われたエルヴィンは、舌打ちをして矛を収めた。ハルバートを肩に抱えて、踵を返そうとする男にヴェルナーが問いを投げる。
「待て!おまえらは十傑のメンバーだな?」
「クハハ!おまえらが勝ったら教える約束だったが、邪魔が入った。またどっかで会うかもな」
その問いにピクリと反応したエルヴィンであったが、振り向きもせずにそれだけ言うと去っていった。ヴェルナーは、エルヴィンと呼ばれた男の反応を見て確信した。
あの男ほどの武技を持つのはこの国では十傑と呼ばれる連中しかいない。それに、エルヴィンの戦闘を止めた男。あの男はさらに不気味だった。戦闘終了の角笛を無視しても戦いを愉しむことを止めなかった男がクルトという男の声には従った。それは、先ほどの男よりもさらに強い力を持っているということなのだろうか。
「ギュンターの兄貴、一体あいつらなんだったんでしょうね?」
いつのまにかドルフ、アジル兄弟がギュンターのところに戻って来ていた。ギュンターがそれに気付いて視線をヴェルナーに投げると、兄弟もそれに気付く。
「あれ!?ヴェルナーの兄貴じゃないっすか!なんでここに?」
「ここに襲撃があるということを報せに来たんだがな、一足遅かったようだ」
ヴェルナーは苦笑しながら答えた。
「いや、それよりおまえらの戦ってた相手はどうなった?」
ギュンターが割って尋ねるとアジルが答える。
「いや~、俺がドジッちまってちょっとやばかったんすけど。いつのまにか居なくなってましたね」
「たぶん、さっきの連中と一緒に引き上げたんだろう」
「ヴェルナー、いったい王都で何があった?」
ヴェルナーの発言の後にギュンターが、先ほどから疑問に思っていたことを尋ねた。彼は、ここに襲撃が来ることを報せに来たと言ったのだ。つまり、それは王都で何かがあってこのエルン州が襲撃されることを事前に察知していたことになる。そして、ヴェルナーが先ほどの賊に向かって十傑か?と尋ねていたことも疑問であった。
「なんだよ!結局、真っ黒けじゃねぇか!?」
アジルがよくわからない悪態をつきながらも、素早く連撃を叩きこんでいく。男はそれをかわしながら、飛び上がったところに今度はドルフの衝撃波が飛ぶ。
レフェルト兄弟の連携攻撃は、ルンデルの大将軍バートラムも苦戦したほどである。ドルフの衝撃波に対応が遅れた男は、そのまま家の壁に叩きつけられた。
衝撃で家の壁が破壊されるのがギュンターと戦っている男の目にも入ると、男は笑いながら叫んだ。
「クハハ!!ギレ!おまえ何遊んでんだ!?助けてくれったって俺は行かねぇぞ?」
ギュンターが男に叩き込む剣圧を上げると、それを上回る圧力で男は押し返してくる。完全に遊んでるなコイツ。ギュンターはそう思いながらも相手に付き合ってる自分も同じかもしれないと自問自答する。
そして、もうひとつ気にいらないのは、奴の攻撃は今のところ突きだけなのだ。ハルバートの形状を活かす最大の攻撃方法は突きではなく、その形状と重量を活かして振り抜くのが正解だ。
そのとき、ギュンターの思考を見透かしたように男が話しかけた。
「こんだけ俺とやり合える奴は久しぶりだ。おまえも楽しいだろ?名残惜しいとこだが、そろそろ本気でやらせてもらうぜ?」
「望むところだ」
「クハハハ!一発で終わるなよ?」
そう言うと、男のオーラ量は今までの比ではないほどに膨れ上がった。ギュンターのオーラとぶつかり合いバチバチと弾け合う。男の構えが変わった。
「破岩斬!!!!」
刹那、ハルバートが斜めに打ち下ろされる。
来る!ギュンターもオーラを全解放する。
「霞崩《かすみくず》し、蒼天!!!!」
刀身がバチバチと音を立てる。柄の結晶石が強烈な青い光を放ちながら、振り抜く剣の軌跡を描いていく。互いの全オーラを乗せた最速、最大の技がぶつかり合った刹那、凄まじい衝撃が互いの武器に伝わる。
ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!
衝撃は互いの武器だけではない。轟音が響き渡ると、それに伴う衝撃波によって周囲の家の壁がメキメキと軋み亀裂が入った。しかし、異変はそれだけでは終わらなかった。
「くっ!」
ギュンターが小さくうめく。最大圧の技をお互いに掛けた結果、強度を上げたはずのギュンターの刀身にヒビが入り始めていた。ギュンターのオーラで強化したはずの剣より、相手の男の技の衝撃が上回ったということになる。
ギュンターと巨体の男が、広場で戦っているその向こう。影の男が壁に叩きつけられ、その衝撃で壁を突き破り穴の空いた家は静まり返っていた。
その家のドアがゆっくりと開いていく。家の様子をしばらく見ていたドルフとアジルだったが、一瞬で警戒モードに入った。
「来るぞっ!」
ドルフがアジルに声を掛けつつ、ふたりは開いていくドアに神経を集中させる。ゆっくり、ゆっくりと軋む音を立てながらドアは開いていく。
太陽の光は家の向こう側から差し込んでおり、開かれたドアから見える家の中は暗がりでよく見えない。やがて、ドアが完全に開いたが、そこから人が出てくる気配はなかった。
「兄貴、誰もいねーぞ」
アジルがそう言って家に近づく。ドルフはそう言われアジルを振り返った瞬間、ドルフはゾクッとした。アジルの影の中で何かがボコボコと動き出していたのだ。
「アジル!後ろだ!」
「えっ?」
アジルが振り向くと同時に、影はアジルの背中にナイフを突き立てる。
「ぐああっ!」
アジルは痛みで叫ぶも、ドルフの声かけで身体を捻った分、わずかに狙いがそれた。そのおかげで致命傷を避けることが出来たのだ。
男がとどめを刺そうとするところへ、瞬時に動いたドルフの衝撃波が飛ぶ。その一撃を捌き切れずに影の男は吹き飛ばされた。ドルフはそのまま弟のところまで走り寄る。
「大丈夫か?動けるか?」
「ああ。兄貴、すまねぇ」
「気にすんな」
ドルフとアジルが態勢を立て直した時には、影の男はすでに闇の中に溶け込んでいた。
一方のギュンターは、刀身にヒビが入ったことで次第に押され始めていた。男は、猛烈な攻めに出る。もはや突きを主体とする攻撃ではなく、横に振り抜き、打ち下ろすハルバートの特性と威力を最大限に引き出した戦い方である。
ギュンターは防戦一方になりつつあった。そこから数十合打ち合ったところで、遂にギュンターの剣は衝撃に耐えきれなくなった。入り始めたヒビは少しずつ広がって行き、ハルバートによる強烈な一撃を受けて途中から真っ二つに折れ飛ぶ。
そのまま男の次の一撃が繰り出されたが、ギュンターは受けきることが出来なかった。折れた武器では、もはやあの重量のハルバートを受けきることは出来ず、身体ごと吹き飛ばされてしまった。
ギュンターの身体は、そのまま家の壁を突き抜け反対側の壁まで突き破り地面に叩きつけられる。
「クハハ!ちったぁ楽しめるかと思ったが、ここまでか?」
男はとどめを刺すために、そのまま家の裏に回り込んだ。
「ほぉー、あの一撃を受けてまだ立つのか。しぶといじゃないか!」
ギュンターは、ふらふらとよろめきながらであったが立ち上がっていた。息は荒く衣服は破れ、額と左肩からは血が流れている状態であったが、目は死んでいない。
半分に折れた剣を上段から下向きに構える。男はその状態を見て少しがっかりした。
「終わりだな」
ハルバートを振りかぶると、一気に打ち下ろそうとした刹那、横から十文字に切り裂く斬撃が男を襲った。咄嗟にハルバートを横に薙いで相殺する。
「ちっ、誰だ!?」
斬撃が飛んで来た方向を見ると、二刀を構えた兵士が突っ込んで来た。そこからの二刀による連撃は苛烈を極める。
オーラによる間断の無い斬撃の嵐を食らいながら、男は一歩また一歩と後退せざるを得なかった。その隙に兵士は、ギュンターの居る場所まで来るとニヤッと笑って声を掛ける。
「随分、派手にやられたじゃないか?」
その兵士にギュンターは驚きながらも答えた。
「抜かせ!やっとウォーミングアップが終わったところだ。ところで、なんでおまえがこんなところにいるんだ、ヴェルナー?」
「その質問に答えるのは後だ。その武器じゃもう戦えないだろう。これを使え、アルスさまからだ」
そう言って、一振りの剣をギュンターに渡した。
「これは・・・・・・」
「抜けばわかる」
ギュンターは剣を鞘から抜くと刀身が日の光をキラキラと反射させた。オークルの色が薄く刀身を彩り、鏡のように研ぎ澄まされた刃がギュンターの顔を映し出した。柄には結晶石が刻印石として埋め込まれ、まるで芸術品を見ているかのようである。
「見事だ・・・・・・それと、驚くほど軽く感じるな。これなら」
「礼はアルスさまに言っておけ。さあ、とっとと片づけるぞ」
ヴェルナーとギュンターは再度、男と対峙した。そこから激しい打ち合いが数十合続く。ヴェルナーとギュンターを相手に男は一歩も退かず、退却の角笛が鳴っても無視して戦い続けていた。
双方の打ち合いにさらに熱が籠っていくところで、男の後ろから抑揚のない、それでいてよく通る声が響く。
「エルヴィン、退くよ」
「クルトか、今面白ぇところなんだよ!」
エルヴィンと呼ばれた大男が言い返すと、クルトという少年は静かに答えた。
「聞こえなかったの?退くよ」
クルトにそう言われたエルヴィンは、舌打ちをして矛を収めた。ハルバートを肩に抱えて、踵を返そうとする男にヴェルナーが問いを投げる。
「待て!おまえらは十傑のメンバーだな?」
「クハハ!おまえらが勝ったら教える約束だったが、邪魔が入った。またどっかで会うかもな」
その問いにピクリと反応したエルヴィンであったが、振り向きもせずにそれだけ言うと去っていった。ヴェルナーは、エルヴィンと呼ばれた男の反応を見て確信した。
あの男ほどの武技を持つのはこの国では十傑と呼ばれる連中しかいない。それに、エルヴィンの戦闘を止めた男。あの男はさらに不気味だった。戦闘終了の角笛を無視しても戦いを愉しむことを止めなかった男がクルトという男の声には従った。それは、先ほどの男よりもさらに強い力を持っているということなのだろうか。
「ギュンターの兄貴、一体あいつらなんだったんでしょうね?」
いつのまにかドルフ、アジル兄弟がギュンターのところに戻って来ていた。ギュンターがそれに気付いて視線をヴェルナーに投げると、兄弟もそれに気付く。
「あれ!?ヴェルナーの兄貴じゃないっすか!なんでここに?」
「ここに襲撃があるということを報せに来たんだがな、一足遅かったようだ」
ヴェルナーは苦笑しながら答えた。
「いや、それよりおまえらの戦ってた相手はどうなった?」
ギュンターが割って尋ねるとアジルが答える。
「いや~、俺がドジッちまってちょっとやばかったんすけど。いつのまにか居なくなってましたね」
「たぶん、さっきの連中と一緒に引き上げたんだろう」
「ヴェルナー、いったい王都で何があった?」
ヴェルナーの発言の後にギュンターが、先ほどから疑問に思っていたことを尋ねた。彼は、ここに襲撃が来ることを報せに来たと言ったのだ。つまり、それは王都で何かがあってこのエルン州が襲撃されることを事前に察知していたことになる。そして、ヴェルナーが先ほどの賊に向かって十傑か?と尋ねていたことも疑問であった。
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