性癖の館

正妻キドリ

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SMの部屋

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 無限にも思える数の部屋を移動しながら、なんとか裸ロングコートおじさん達を巻いた美桜と沙羅は、身を隠すためにクローゼットの中に隠れていた。



「…もう行った?」



「…いないよ!」



 美桜と沙羅は、裸ロングコートおじさんがいないことを確認すると、クローゼットからゆっくりと出てきた。



「お姉ちゃん!あそこに大きな扉があるよ!」



 沙羅が指さした先には大きな扉があった。美桜と沙羅は、その扉を押して開き、中へと入っていった。



 中は広めの部屋だった。そして、部屋の奥にはステージがあった。



「…。」



 2人が黙ったままステージを見つめていると、いきなり、天井から何かがゆっくりと下に降りてきた。



 それは縄で縛られているおじさんだった。



「お姉ちゃん、縄で縛られたおじさんが降りてきたよ。」



「うん。見ればわかるから、いちいち言語化しなくていい。」



 おじさんが下に降りきった後、ステージの裾から女の人が出てきた。



 その女の人は、顔に目元を隠すマスク、ボンテージドレス、ハイヒール、片手には鞭という、いかにも”女王様”という格好をしていた。



 女の人はおじさんの前まで来ると、おじさんのお尻に一発鞭を入れた。



「ああっ…!」



 おじさんは悩ましい声を出して悶えていた。



 美桜と沙羅は黙ってその様子を見ていたが、やがて美桜がその女の人に質問した。



「あなた…誰?」



 すると、おじさんがその質問に答えた。



「私はサラリーマン兼、女王様の奴隷のクソ豚太郎だ。」



「…あなたには聞いてません。」



 美桜はおじさんを睨みながら言った。すると、おじさんは嬉しそうに言った。



「おお…!素晴らしい!君には素質があるみたいだ。いい目をしている。君、女王様になってみないか?」



「なるわけないでしょ!?この豚野郎!ここから出たいから出口を教えて!」



 美桜はおじさんに向かって叫んだ。すると、それを聞いた女王様が口を開いた。



「それはできないわ。あなた達はもうここから出られないのよ。」



「はぁ?意地でも出てやるから!っていうか、やっと喋った。あなた、何者よ!?」



 美桜にそう聞かれた女王様は答えた。



「私の名前はジャクリーヌ。『SMの間』のフロアマスター。そして…あなたの飼い主になる者よ!」



「!?飼い主?なにいってんの?あんた!」



「お姉ちゃん、あの人のペットなの?」



 沙羅は不思議そうな顔で美桜に聞いた。



「はぁ!?違うから!」



「そうよ。あなたのお姉ちゃんは私のペット…いや、奴隷になるのよ。しかも、自分から望んでね!」



「なるわけないでしょ!?それなら、死んだ方がマシ!」



「フフッ!強気ね、あなた!素質があるわ。最初はみんなそう言うのよ。でも、あなたみたいなタイプほど、ハマるのよ。飼われる立場にね!」



 そう言ってジャクリーヌは指をパチンと鳴らした。すると、ステージの裾から大量の女王様と上半身を縄で縛られたおじさん達がぞろぞろと出てきた。



「お前達!やっておしまい!!」



 ジャクリーヌはそう言っておじさんのお尻を鞭で思いっきり叩いた。



「おぉん!!」



 おじさんのうめき声と共に女王様とおじさん達が全速力で追いかけてきた。



「お姉ちゃん!来るよ!」



「…もう!またぁ!?」



 美桜は沙羅の手を引いて走り出した。
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