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恋
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私は雑誌などの編集をする会社に勤めてもう3年が経とうとしていた。私には密かに片思いしている人がいる。かっこよくて仕事もでき何かあれば守ってくれる誰からも頼りにされている上司だ。私が恋に落ちなのはちょうど2年前だ。その頃自分は何がしたいのか、何をするべきなのか分からないでいた。ただ言われたことをこなす毎日を過ごしていた。特に編集の仕事をしたいわけでもない、ただこの世に自分の望む仕事についている人は少ないのでこれが当たり前なのかと思っていた。だが城島という上司が来てから私の考えは変わった。その人は私をみて「そんなに仕事つまらないかい?」と聞いてきた正直に答えると怒られると思ったので「いいえ、つまらないとは思いません。」と答えると「嘘だね。君はここにいる誰よりもつまらなそうだよ。目に光がないからすぐわかるよ」あまりにひつこかったので「ええ、上司がおっしゃる通りつまらないです。ですが、私と同じ思いしている人はたくさんいますよ。だからこれが私にとってあたり前なんです。」と言うと「君は楽しそうにしようとしていないからじゃないかい。結局つまらないと言う気持ちは楽しいと思うことで変えられるんだよ。まぁ今はこの考えの意味はわからないと思うけど、とりあえず笑顔でやってごらんよ、これは上司命令だからね」私はなぜこんなに強引なのか意味がわからずとりあえず分かりましたとだけ言いました。それからと言うもの上司に言われた通り笑顔でやってみると周りから「なんか変わったね!前よりもずっと楽しそう」と言われ自分でもつまらないなど考えなくなったと思いました。上司のたった一言で私はつまらないと思っていた仕事が楽しくなったのです。それから上司に目がいくようになりました。新人のミスを優しくフォローしたりする姿やみんなを誘って食事に連れて行き面倒を見たりする姿に少しずつ惹かれていきました。この思いが後で自分を苦しめるとも思わずに…
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