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冒険に出掛けるまでのお話
僕の幼馴染はめちゃめちゃ強い
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僕にはユースという幼馴染がいる。
ユースは平民の夫婦から生まれた平民の子だが、父様の幼馴染の息子ということで、よく一緒に遊んでいた。
僕は国王の息子ということであまり友達と遊べなかったため、ユースと遊ぶ時間がとても楽しかった。
初めて会ったときに比べると、とても仲良くなったと思う。
初めて会ったときは確か6歳のときで、父様がユースの父親と大事な話があるからとお城の中に消えていき、僕とユースは庭にポツンと置いて行かれた。
ユースはこちらをキッと睨んでいた。
僕は彼と会ったのは初めてだったし、嫌われるようなことなんてした覚えはなかった。
「…ぼ、僕なんか悪いことしたかな。」
戸惑いながら僕はユースに尋ねた。
「…お前だってわかってんだろ!俺の父さんとお前の父親がそういう関係だって!…その息子と何がどうして仲良くできるってんだよ!!」
そういう関係?仲良いってこと?
「…良いことじゃない?僕もユースとそういう関係になりたい!」
「っおい、お前何言ってんだ……!」
え、そんなに真っ赤になってまで照れることかな?
友達になりたいって普通じゃない?
僕がユースに近づくと同じぶんだけユースが離れてく。
え?なにこれ新しい遊び?
ニコニコしながらユースに近づき続けると、ユースの背中がりんごの木についた。
更に近づくと、後ろに逃げられなくなったユースはその場にずるずるとしゃがみ、尻餅をつく。
僕もしゃがんでユースに抱きつく。
「…っ」
「ユースの顔りんごみたい。」
「…っうるせえ離れろ。」
「やだよ!だってユース逃げるんだもん。」
僕が離れたらまたあのゲーム始めるんでしょ?
僕が勝ったのに負けを認めてくれないと困るよ!
「…認めてくれなきゃ離れないもん。」
「………くそっ…!」
結局、ユースは負けを認めないワガママさんだったけど、僕の父様とユースの父親はそんな僕達を見ていたみたいで、ユースの父親が来るたびにユースも連れて来られるようになった。
「ユースが貴方の息子と仲良くしているようでよかったです。」
「流石私達の息子だ。私達同様惹かれ合うようだな!」
ユースと仲良くしていると父様の機嫌がよく、ユースの父親も嬉しそうだ。
ユースも自分の父親の前だとニコニコと別人のようだ。
褒められて嬉しそうにしている。
「…父さんの前でだけだったら、お前と仲良くしてやらんこともない。」
「本当!?」
「あ、ああ…。」
そこから僕がいつもユースに話しかけていたけど、ユースが父様達の前でだけだけど話しかけてくれるようになった。
それからもっと仲良くなったのは13歳のとき。
僕とユースが庭で追いかけっこをして、たまたま開いていた柵から庭の外の薄暗いとこまで二人して行ってしまった。
僕は足を引っ掛けて転んでしまう。
立ち上がるとユースは居なくなっていた。
「ユースー!どこー?」
出て来ないのはわかっているけど薄暗くて怖かったこともあり、呼んでしまう。
後ろからガサガサと草木が揺れる音がして、ユースかと思い立ち止まった。
「…ひっ…!?」
ユースより明らかに背の大きい大柄な男に後ろから抱きしめられている。
「…ハァ…ハァ…こんなところに、ぼくひとりでどうしたの?」
「…だ、だれ。」
「…ハァ…ハァ…怯えなくても大丈夫だよ…!お兄さんが気持ちよくさせてあげるから…!」
「…ゃぁっ…!」
僕のパンツと肌の間に手を突っ込まれズルっと全部下ろされる。
やだ…やだ…!ユース…!助けて!!
そんな願いが届いたのか、木の上からユースが降ってきた。
「そいつは!俺のだ!!」
「グハッ…!」
ユースは木から降りた勢いでそのまま後ろのやつに飛び蹴りした。
ふらついた僕をユースが抱きとめる。
「将来俺のものになるやつが、こんなやつに触られてんじゃねえよ。」
「…うん。」
知らない人に近づいちゃいけないって言われてたもんね。
…すごい怖かった。
無意識に震える。
俺はスボンを上げることも忘れそのままユースに抱きつく。
「…おい。」
顔を真っ赤にしながらもユースは優しくズボンを上げてくれる。
「…ユースに肌を触られるのは嫌じゃないみたい。…さっきは怖かった。助けてくれてありがとう。」
「そんなの…当たり前だろ。」
不審者を縛って連れ帰った僕達は父様にこってり叱られたけど、怒られながらも手を繋いだままのユースに僕はとっても嬉しい気持ちになった。
そこからユースは僕が近づいても離れなくなったし、会話もしてくれるようになった。
今では抱きついたら頭を撫でてくれるぐらいだ。
でも今度はユースと兄様が仲が悪くなっちゃったみたいなんだよなぁ。
なんでだろ。
ユースは平民の夫婦から生まれた平民の子だが、父様の幼馴染の息子ということで、よく一緒に遊んでいた。
僕は国王の息子ということであまり友達と遊べなかったため、ユースと遊ぶ時間がとても楽しかった。
初めて会ったときに比べると、とても仲良くなったと思う。
初めて会ったときは確か6歳のときで、父様がユースの父親と大事な話があるからとお城の中に消えていき、僕とユースは庭にポツンと置いて行かれた。
ユースはこちらをキッと睨んでいた。
僕は彼と会ったのは初めてだったし、嫌われるようなことなんてした覚えはなかった。
「…ぼ、僕なんか悪いことしたかな。」
戸惑いながら僕はユースに尋ねた。
「…お前だってわかってんだろ!俺の父さんとお前の父親がそういう関係だって!…その息子と何がどうして仲良くできるってんだよ!!」
そういう関係?仲良いってこと?
「…良いことじゃない?僕もユースとそういう関係になりたい!」
「っおい、お前何言ってんだ……!」
え、そんなに真っ赤になってまで照れることかな?
友達になりたいって普通じゃない?
僕がユースに近づくと同じぶんだけユースが離れてく。
え?なにこれ新しい遊び?
ニコニコしながらユースに近づき続けると、ユースの背中がりんごの木についた。
更に近づくと、後ろに逃げられなくなったユースはその場にずるずるとしゃがみ、尻餅をつく。
僕もしゃがんでユースに抱きつく。
「…っ」
「ユースの顔りんごみたい。」
「…っうるせえ離れろ。」
「やだよ!だってユース逃げるんだもん。」
僕が離れたらまたあのゲーム始めるんでしょ?
僕が勝ったのに負けを認めてくれないと困るよ!
「…認めてくれなきゃ離れないもん。」
「………くそっ…!」
結局、ユースは負けを認めないワガママさんだったけど、僕の父様とユースの父親はそんな僕達を見ていたみたいで、ユースの父親が来るたびにユースも連れて来られるようになった。
「ユースが貴方の息子と仲良くしているようでよかったです。」
「流石私達の息子だ。私達同様惹かれ合うようだな!」
ユースと仲良くしていると父様の機嫌がよく、ユースの父親も嬉しそうだ。
ユースも自分の父親の前だとニコニコと別人のようだ。
褒められて嬉しそうにしている。
「…父さんの前でだけだったら、お前と仲良くしてやらんこともない。」
「本当!?」
「あ、ああ…。」
そこから僕がいつもユースに話しかけていたけど、ユースが父様達の前でだけだけど話しかけてくれるようになった。
それからもっと仲良くなったのは13歳のとき。
僕とユースが庭で追いかけっこをして、たまたま開いていた柵から庭の外の薄暗いとこまで二人して行ってしまった。
僕は足を引っ掛けて転んでしまう。
立ち上がるとユースは居なくなっていた。
「ユースー!どこー?」
出て来ないのはわかっているけど薄暗くて怖かったこともあり、呼んでしまう。
後ろからガサガサと草木が揺れる音がして、ユースかと思い立ち止まった。
「…ひっ…!?」
ユースより明らかに背の大きい大柄な男に後ろから抱きしめられている。
「…ハァ…ハァ…こんなところに、ぼくひとりでどうしたの?」
「…だ、だれ。」
「…ハァ…ハァ…怯えなくても大丈夫だよ…!お兄さんが気持ちよくさせてあげるから…!」
「…ゃぁっ…!」
僕のパンツと肌の間に手を突っ込まれズルっと全部下ろされる。
やだ…やだ…!ユース…!助けて!!
そんな願いが届いたのか、木の上からユースが降ってきた。
「そいつは!俺のだ!!」
「グハッ…!」
ユースは木から降りた勢いでそのまま後ろのやつに飛び蹴りした。
ふらついた僕をユースが抱きとめる。
「将来俺のものになるやつが、こんなやつに触られてんじゃねえよ。」
「…うん。」
知らない人に近づいちゃいけないって言われてたもんね。
…すごい怖かった。
無意識に震える。
俺はスボンを上げることも忘れそのままユースに抱きつく。
「…おい。」
顔を真っ赤にしながらもユースは優しくズボンを上げてくれる。
「…ユースに肌を触られるのは嫌じゃないみたい。…さっきは怖かった。助けてくれてありがとう。」
「そんなの…当たり前だろ。」
不審者を縛って連れ帰った僕達は父様にこってり叱られたけど、怒られながらも手を繋いだままのユースに僕はとっても嬉しい気持ちになった。
そこからユースは僕が近づいても離れなくなったし、会話もしてくれるようになった。
今では抱きついたら頭を撫でてくれるぐらいだ。
でも今度はユースと兄様が仲が悪くなっちゃったみたいなんだよなぁ。
なんでだろ。
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