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04 聖女の力は清浄です
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「これは……なんてことでしょう」
洞穴の内部を見たベルは驚きの声を上げた。
死体を見た驚きと、それが全員黒髪であることへの驚きが混じっている。
日本から来た僕たちは全員、黒髪黒眼だ。
カイトだけは色素が若干薄い体質で、肌も日本人にしては白く、髪もやや茶色寄りだが。
あと、チャバさんは髪の内側だけショッキングピンクだ。
「こちらの方は、またひときわ珍しい……」
「それ染めてあるだけだよ」
この世界には髪を染めるという文化は無いらしく、染髪の技術に驚いていた。
「目も確認してもらって構わないよ。カイトだけちょっと薄茶だったかも」
「いいえ、これほど髪の黒い方々は他におりません。瞳を確認するまでもないでしょう」
ベルは皆を一通り見ると、その場に跪いて両手を組み、目を閉じた。
鎮魂の祈りを捧げてくれているらしい。
そういえば、僕は皆に手も合わせていなかった。
どうか安らかに、なんて心のなかでも言ってしまうと、皆が死んだという事実を受け入れることになる気がして、できなかったのだ。
僕はお経ひとつ唱えることができないので、立ったまま、ただ目を閉じて合掌した。
ものの数分でベルは立ち上がり、僕に向き直った。
「このようなことになった経緯を、詳しくお聞かせ願えませんか。何かお力になれるかもしれません」
会ったばかりのベルが、こんなことを言ってくれる。
信じても大丈夫だろうか。
<信用:大成功 聖女フィンベル・ミヒャエルは信用できる協力者である>
ダイスロールはクリティカルを出したが、そこにベルの本質は加味されているのだろうか。
でも、他に頼れそうな人もいないし。
話すくらいなら大丈夫だろう。
僕は、ドルズブラという城で異世界から召喚され、城を出されてすぐに皆が死んでしまった経緯を掻い摘んで話した。
ダイスチートのことはなんとなく伏せておいた。
「そのようなことが……」
「あの、会ったばっかりの人に頼むのは申し訳ないんだけどさ。この世界のことを詳しく教えてくれないかな。ある程度は城の人から聞いたり、ルールブック……じゃなくて、えっと、こっちに来る前に基礎資料みたいなものは読み込んだんだけど、現実とは掛け離れてて……」
思わずルールブックなんて単語を出してしまったが、ベルは気に留めなかった。
「それはお困りでしょう。わたくしで良ければ……その前に、町へ向かいませんか? 今から歩けば、日暮れ前には最寄りの町に着くはずです」
「あ、そっか……」
僕は迷った。皆をここへ放置していくのは気が引ける。
かといって、僕は生きているわけだから、このままでは腹が減るし眠たくもなる。トイレにも行きたい。
「皆様のことでしたら、わたくしが保存魔法をお掛けしましょう。蘇生の時にも新鮮であるほど成功率が……」
「蘇生!? 生き返らせることができるの!?」
思わずベルの肩を掴んで揺さぶってしまった。
盲点だった。
TRPGでは、蘇生できるか否かは、ゲームによって異なる。
D&Tはできる方だったんだ。
「は、はい、条件は、ありますが……デガさん、お、落ち着いてくださいませ!」
ベルの必死の訴えで僕は我に返り、ベルから手を離した。
「ご、ごめん。あのでも、是非詳しく」
「道すがらお教えします」
ベルの顔が赤い。揺さぶりすぎてしまったようだ。
「ごめんね、大丈夫?」
「はいっ、大丈夫です!」
皆に保存魔法をかけてもらい、洞穴の入り口を土や草で隠した後、僕とベルが倒したオークの死体をそれぞれルートした。
<ルート:大成功 オークの牙×10 オークアックス>
それから、ベルの案内で最寄りの町へ向かいながら、蘇生のやり方を教えてもらった。
前提条件として、蘇生できる対象は魔物に殺された人間で、頭と胸部が残っていること。
更に、死体がある程度新鮮であること……これは、ベルが保存魔法を掛けてくれたので、ベルに何かあって魔法が切れない限り、一年は保つとのことだ。
「そうだったんだ……改めて、ありがとう。助かったよ」
「いえ、お役に立てて何よりです。それから、蘇生に必要なものですが……蘇生には教会の聖者様がお作りになられる聖石が必要です」
「ベルは作れないの?」
「作ろうと思えば作れるのですが、材料に手が出ませんので、作ったことはありません」
「材料はどうやって調達するの?」
「危険度SS級以上の魔物を倒して手に入れられる魔核十個を錬成して、一つ作れるというものです」
「えっと、じゃあ、それをお金で買おうとすると、いくらくらい?」
「一億マグはします」
マグはこの世界の共通通貨だ。銅貨一枚が一マグで、銀貨は百マグ、大銀貨は千マグ、金貨は一万マグ、大金貨は十万マグ、だったかな。
この世界の物価についてはまだよく知らないが、べらぼうに高そうだということくらいは想像がつく。
「一億マグって、具体的にどのくらいのもの?」
「平民の一家が孫の代まで一生不自由なく暮らせるくらいの額ですね」
「大金じゃん……どうやったら稼げるんだ……」
話をしているうちに、目の前に壁が迫ってきた。王城と城下町を囲っている壁よりは材質が脆そうで範囲も狭いが、高さは変わらない。
「ベル、お金を稼ぐのに良い手段ってある?」
「はい。デガさんならきっと楽勝です」
先程からベルが蘇生費用に関して全く不安を抱いていない様子だったのは、僕をあてにしてのことだった。
「僕が? そうだ、ここまで良くしてもらっておいて今更なんだけど、僕が救世主ってのは、多分何かの間違いじゃないかと思うんだ」
ベルが良い人だからすっかり甘えてしまっていたが、僕は救世主なんてだいそれた人間じゃない。
日本じゃ普通の大学生をしていた。
武術どころかスポーツもかじっていないから、自分で言うのも何だがヒョロガリだ。
危険度S級とかいういかにも強そうな魔物を倒せるわけがない。
ダイスチートでなんとかできるかもしれないが、物事には限度というものもある。
僕の懊悩を知ってか知らずか、ベルは首を横に振った。
「いいえ。デガさんは間違いなく救世主です。わたくしは……聖女は時折、神の声を聞くことがあります。その神が、わたくしが出会う黒髪黒眼の方は救世主であると仰いました。間違いはありません」
ベルは真面目な口調で、きっぱりと言い切った。
「そっかぁ……。でも、魔物を倒すための力なんて……心当たりはあるけど、物理的に無理ゲーというか」
「むりげー?」
「無理、不可能ってこと。だって僕、魔物と戦えるように見える?」
僕は自分の体を披露するように、両手を広げてみせた。
「デガさんは見たところ、技術職ですよね。でしたら、わたくしとパーティを組みましょう。倒す魔物の属性さえ選べば、わたくしが倒せます」
技術職……どうやらシーフやローグ、レンジャー系のことらしい。
そして一見嫋やかに見えるベルだが……そういえば、オークをひとりで倒してたもんなぁ。
聖属性の攻撃魔法でも使えるのだろう。
「ありがたいけど、ベルに利がなさすぎない?」
色々話している間にも、ベルは宿屋を探し、受付して、現在既に宿の一室だったりする。部屋は一つしか取らなかったが、ベッドは2つある。ベルに「いいの?」と訊いたが「問題ありません」とのこと。本当にいいのかな。
僕はベルに会ってから、彼女の世話になりっぱなしなのだ。
「救世主様をお世話し、導くことが、わたくしに与えられた役割ですので」
ベルはそう言って、顔に慈母のような笑みを浮かべた。まぶしい。
「で、でも、僕としてはもらいっぱなしで気になるというか」
「でしたら、どうか世界を救ってくださいまし」
「それも、できるかどうかわからないのに」
「デガさんならきっとできます!」
ベルが純粋すぎてつらい。
城を出て速攻で仲間を全員殺され一人になったとおもったら、聖女のベルと行動を共にすることになった。
色々ありすぎたこの日は、夕食を食べて部屋に戻ってからの記憶がない。
洞穴の内部を見たベルは驚きの声を上げた。
死体を見た驚きと、それが全員黒髪であることへの驚きが混じっている。
日本から来た僕たちは全員、黒髪黒眼だ。
カイトだけは色素が若干薄い体質で、肌も日本人にしては白く、髪もやや茶色寄りだが。
あと、チャバさんは髪の内側だけショッキングピンクだ。
「こちらの方は、またひときわ珍しい……」
「それ染めてあるだけだよ」
この世界には髪を染めるという文化は無いらしく、染髪の技術に驚いていた。
「目も確認してもらって構わないよ。カイトだけちょっと薄茶だったかも」
「いいえ、これほど髪の黒い方々は他におりません。瞳を確認するまでもないでしょう」
ベルは皆を一通り見ると、その場に跪いて両手を組み、目を閉じた。
鎮魂の祈りを捧げてくれているらしい。
そういえば、僕は皆に手も合わせていなかった。
どうか安らかに、なんて心のなかでも言ってしまうと、皆が死んだという事実を受け入れることになる気がして、できなかったのだ。
僕はお経ひとつ唱えることができないので、立ったまま、ただ目を閉じて合掌した。
ものの数分でベルは立ち上がり、僕に向き直った。
「このようなことになった経緯を、詳しくお聞かせ願えませんか。何かお力になれるかもしれません」
会ったばかりのベルが、こんなことを言ってくれる。
信じても大丈夫だろうか。
<信用:大成功 聖女フィンベル・ミヒャエルは信用できる協力者である>
ダイスロールはクリティカルを出したが、そこにベルの本質は加味されているのだろうか。
でも、他に頼れそうな人もいないし。
話すくらいなら大丈夫だろう。
僕は、ドルズブラという城で異世界から召喚され、城を出されてすぐに皆が死んでしまった経緯を掻い摘んで話した。
ダイスチートのことはなんとなく伏せておいた。
「そのようなことが……」
「あの、会ったばっかりの人に頼むのは申し訳ないんだけどさ。この世界のことを詳しく教えてくれないかな。ある程度は城の人から聞いたり、ルールブック……じゃなくて、えっと、こっちに来る前に基礎資料みたいなものは読み込んだんだけど、現実とは掛け離れてて……」
思わずルールブックなんて単語を出してしまったが、ベルは気に留めなかった。
「それはお困りでしょう。わたくしで良ければ……その前に、町へ向かいませんか? 今から歩けば、日暮れ前には最寄りの町に着くはずです」
「あ、そっか……」
僕は迷った。皆をここへ放置していくのは気が引ける。
かといって、僕は生きているわけだから、このままでは腹が減るし眠たくもなる。トイレにも行きたい。
「皆様のことでしたら、わたくしが保存魔法をお掛けしましょう。蘇生の時にも新鮮であるほど成功率が……」
「蘇生!? 生き返らせることができるの!?」
思わずベルの肩を掴んで揺さぶってしまった。
盲点だった。
TRPGでは、蘇生できるか否かは、ゲームによって異なる。
D&Tはできる方だったんだ。
「は、はい、条件は、ありますが……デガさん、お、落ち着いてくださいませ!」
ベルの必死の訴えで僕は我に返り、ベルから手を離した。
「ご、ごめん。あのでも、是非詳しく」
「道すがらお教えします」
ベルの顔が赤い。揺さぶりすぎてしまったようだ。
「ごめんね、大丈夫?」
「はいっ、大丈夫です!」
皆に保存魔法をかけてもらい、洞穴の入り口を土や草で隠した後、僕とベルが倒したオークの死体をそれぞれルートした。
<ルート:大成功 オークの牙×10 オークアックス>
それから、ベルの案内で最寄りの町へ向かいながら、蘇生のやり方を教えてもらった。
前提条件として、蘇生できる対象は魔物に殺された人間で、頭と胸部が残っていること。
更に、死体がある程度新鮮であること……これは、ベルが保存魔法を掛けてくれたので、ベルに何かあって魔法が切れない限り、一年は保つとのことだ。
「そうだったんだ……改めて、ありがとう。助かったよ」
「いえ、お役に立てて何よりです。それから、蘇生に必要なものですが……蘇生には教会の聖者様がお作りになられる聖石が必要です」
「ベルは作れないの?」
「作ろうと思えば作れるのですが、材料に手が出ませんので、作ったことはありません」
「材料はどうやって調達するの?」
「危険度SS級以上の魔物を倒して手に入れられる魔核十個を錬成して、一つ作れるというものです」
「えっと、じゃあ、それをお金で買おうとすると、いくらくらい?」
「一億マグはします」
マグはこの世界の共通通貨だ。銅貨一枚が一マグで、銀貨は百マグ、大銀貨は千マグ、金貨は一万マグ、大金貨は十万マグ、だったかな。
この世界の物価についてはまだよく知らないが、べらぼうに高そうだということくらいは想像がつく。
「一億マグって、具体的にどのくらいのもの?」
「平民の一家が孫の代まで一生不自由なく暮らせるくらいの額ですね」
「大金じゃん……どうやったら稼げるんだ……」
話をしているうちに、目の前に壁が迫ってきた。王城と城下町を囲っている壁よりは材質が脆そうで範囲も狭いが、高さは変わらない。
「ベル、お金を稼ぐのに良い手段ってある?」
「はい。デガさんならきっと楽勝です」
先程からベルが蘇生費用に関して全く不安を抱いていない様子だったのは、僕をあてにしてのことだった。
「僕が? そうだ、ここまで良くしてもらっておいて今更なんだけど、僕が救世主ってのは、多分何かの間違いじゃないかと思うんだ」
ベルが良い人だからすっかり甘えてしまっていたが、僕は救世主なんてだいそれた人間じゃない。
日本じゃ普通の大学生をしていた。
武術どころかスポーツもかじっていないから、自分で言うのも何だがヒョロガリだ。
危険度S級とかいういかにも強そうな魔物を倒せるわけがない。
ダイスチートでなんとかできるかもしれないが、物事には限度というものもある。
僕の懊悩を知ってか知らずか、ベルは首を横に振った。
「いいえ。デガさんは間違いなく救世主です。わたくしは……聖女は時折、神の声を聞くことがあります。その神が、わたくしが出会う黒髪黒眼の方は救世主であると仰いました。間違いはありません」
ベルは真面目な口調で、きっぱりと言い切った。
「そっかぁ……。でも、魔物を倒すための力なんて……心当たりはあるけど、物理的に無理ゲーというか」
「むりげー?」
「無理、不可能ってこと。だって僕、魔物と戦えるように見える?」
僕は自分の体を披露するように、両手を広げてみせた。
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技術職……どうやらシーフやローグ、レンジャー系のことらしい。
そして一見嫋やかに見えるベルだが……そういえば、オークをひとりで倒してたもんなぁ。
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僕はベルに会ってから、彼女の世話になりっぱなしなのだ。
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ベルはそう言って、顔に慈母のような笑みを浮かべた。まぶしい。
「で、でも、僕としてはもらいっぱなしで気になるというか」
「でしたら、どうか世界を救ってくださいまし」
「それも、できるかどうかわからないのに」
「デガさんならきっとできます!」
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