柳薄荷〜Hyssop〜

🍄Shimeji🍄

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プロローグ

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 はるか昔。世界には様々な悪霊や妖怪、モンスターなどが現れ人間を喰い尽くしていった。

 当時の人間はまだ倒すすべが無い為、人間が居なくなるのは時間の問題だと思われた。

 しかし、人間は必死にあらがいそれらを研究し彼等を倒すことが出来るすべを見つける。

 日本や中国などのアジアでは『陰陽術おんみょうじゅつ』、アメリカやヨーロッパの方では『魔法まほう』が発達し、人間は再び勢力を拡大していった。

 だが、人間は殺されると『あの世』に行くと言われているが、死んだ彼等は何処へ行くのだろうか?

 人間と同じように『閻魔大王』に裁かれるのか?それとも人間にだから全員『地獄』行きなのか?

 それらは全部違っていた。

 彼等はいや、のであった。

 彼等の怨念は次第に集まっていき、全世界共通のあるバケモノが生まれた。それは『妖魔ようま』である。

 怨念で強化された妖魔は陰陽術や魔法でも効かず、世界の人類はまたもや危機に晒されてしまう。

 それでも諦めなかった人類はとある方法を思いつく。

 それは『陰陽術や魔法などを合体させる』事だった。

 そうして出来たのが、『退魔術式たいまじゅつしき』である。

 退魔術式の効果は絶大だったが1つの欠点があった。

 それは才能のある人間にしか出来ないのである。

 そこで人類が考えたのはその才能を集め、1つの組織を作ったのである。

 それが現在も存在している組織、『退魔術式者協会』なのである。
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