ガゼル

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始まり

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始まりはありふれた幸福だった。
幼馴染に恋をして
好きになって
告白して
付き合って。
高校1年の夏、順風満帆の青春
そんな日常を謳歌していた
「あなたの願いはなに?」
微笑んで聞いてくる彼女に
「あなたの愛があればいい」
何て恥ずかしいことを言っていた。

そんな青春がずっと続けばいいのに

この国は血に濡れている。

始まりは、彼女が青い血を流した時、

青い血の少女が触れた者の願いを何でも叶えること。

しかしそれは、祝福ではなく呪いとして、
少女は触れた者の願いを無差別に叶える
意識なものも無意識な願いも無差別に叶える
世界の理さえも捻じ曲げて

少女自身の願いさえも

それに対して、国が取った行動は
薬による彼女の思考を停止させること
封印を施した。

それに対して、少女が取った行動は

世界の改変

世界は日本しか国はない

その結果他の国は人ごと消滅

日本のみが地球上に残った。

幸い、食糧不足、エネルギー不足などの大きな問題は起こらなかった。

では、何故?

ここが血に濡れているのか?

それは、少女が願ったから

参加は自由

日本を利用したバトルロワイヤル

殺し合い

「生き残った一人の願いを何でも兼ねてあげる」

参加者は知らない異空間にと囚われた

そして、僕はそのバトルロワイヤルに参加した。

参加者にはランダム異能が原則一つ与えられる。




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