騎士アレフと透明な剣

トウセ

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第八章

騎士アレフとウサギの友達 (1)

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時節は春となり、アレフは毎日のように勉学と決闘騎士の練習に明け暮れていた。

そんな日常を過ごしているアレフであったが、ここ最近は一段と身を引き締めて決闘騎士の練習に勤しんでいた。

「あと、三日後だぜ。楽しみだよな。ワット」

「ワッカは決闘騎士だからだろ」

アレフの右隣で決闘騎士用の金属の籠手と胸当てを付けているのは、いつものように騒がしいフルーマニ家の双子だ。

その会話の聞きながら、アレフも胸当てと籠手を装着していた。

「アレフ、大丈夫カ?」

アレフの左隣にいるリィンが声をかけてきた。

「何が?」

「何がって、手だヨ。手」

リィンは、籠手を装着するために結んでいたアレフの手を指差してそう言った。

アレフが自身の手を見ると、自分の手とは思えないほど震えていた。

アレフは慌ててリィンに言葉を返した。

「大丈夫だよ。緊張しているだけ」

「どう見ても、大丈夫そうには見えないけド」

アレフはぎこちない笑顔をリィンに向けながら、籠手の紐を結んだ。

重たい胸当てと籠手は、決闘騎士の試合で着けるのが習わしであり、アレフたちは一ヶ月前から装着しながら、練習を行っていた。

なので、アレフも慣れた手つきで、籠手を装着できるはずだが、どうにもアレフの手は言うことを聞いてくれなかった。

見かねたリィンが「ちょっと貸しテ」と言うと、アレフの籠手を半ば強引に奪うと、アレフの手首に着け始めた。

「ごめん」

「本番が近いから緊張するのは分かル。でも流石に緊張しすぎダ。なんかあるのカ?」

「別に何もないよ。ただ緊張してるだけ」

リィンは少しばかりアレフに疑いの目を向ける。

しかし、アレフが言っていることが本心であり、それを見抜けないほど、二人の仲は軽薄ではなかった。

「なら、今日は俺と練習ダ。普段からワッカやワットに鍛え上げられてるしナ」

既に胸当てと籠手を着けたリィンは威勢よく立ち上がった。

アレフはリィンを見上げながら「お願いするよ」と立ち上がった。

この時期なると、卒業試験に向けて三年生が闘技場を使用することがある。

普段であれば校庭などで練習を行うのだが、より実践的な戦闘をしたいがために、皇帝のアーティファクトの恩恵を受けれる闘技場に足を運んでは、決闘騎士たちと試合をした。

そういった環境でアレフも三年生と試合をしては、経験値を積んでいた。

だが、今日は珍しく練習に来る三年生がおらず、闘技場には数十名の決闘騎士だけが練習をしていた。

「人は少ないし、大きく場所を取ろウ。今年の決闘騎士の試合形式はまだ分からなイ。普段のように足場の狭い場所で一対一で戦うカ、それとも、六対六で広い場所で戦うカ。どんな状況にも慣れておこうゼ」

「そうだね」

アレフとリィンはいつもなら使えないほどの空間を確保しては、お互いに騎士の礼を行った。

アレフは左手のグローブに装着した、鏡のアーティファクトのことを考えながら、剣を構えた。

逃げ道のない足場の狭い場所で戦うのであれば、タイミングよく鏡のアーティファクトで、相手のアーティファクトの能力を跳ね返せば、それで試合が決まっていた。

だが、広い場所で戦うと、そういう訳にも行かなかった。

「〝アクーア・フルークス(水流よ)〟」

「〝スぺクルム・リフレクト(鏡よ)〟」

リィンが勢いよく放った水の玉をアレフはキッチリ跳ね返すが、その水流がリィンに届くことはなかった。

相手のアーティファクトの能力を跳ね返すと言っても、遠ければ遠いほど、簡単に避けれてしまう。

結局、どんなに広い場所で戦っても、お互いに近寄って、剣と剣の打ち合いになってしまう。

アレフとリィンは互いの間隔を詰めて、鍔迫り合いを始める。

「やっぱり、使っていいアーティファクトの数増やさない? 二個とかに。俺、この決闘騎士の練習始めてから、火の玉とか水の玉とか飛ばしたことないんだけど。いっつも、剣での打ち合いしかしてない気がする」

「二個にしたら、アレフの独壇場になっちゃうだロ。遠くてアーティファクトを唱えてればいいだけだしサ。それに……」

リィンが鍔迫り合いから素早くアレフの籠手に向かって剣を振った。

アレフはその素早い攻撃に反応できず、「いたぁ」と情けない声を出しながら、持っていた木剣を落とす。

「接近戦なら、アレフに負けなイ」

リィンはニヤニヤ笑った。

アレフはそんなリィンの姿にため息をついては、木剣を拾い直した。

「なんで、俺が決闘騎士に選ばれたんだろ。発表されてから、ろくに剣術で勝てたことないのに」

「使えるアーティファクトの種類の多さでしょうヨ。ローレンス学院長やリーフ先生みたいに素質はあるんだから、実戦経験を積ませたいってこともあるでしょうヨ。羨ましいナァ」

「それに俺が負けたら、先輩たちの進路に響くかも」

「そんなこと心配しているのカ? 案外女々しい所があるんだナ」

リィンに言われ、アレフは頭を掻いた。

確かに、決闘騎士に選ばれて嫌なわけがなかった。

絵物語のような世界に胸を踊らせて、怪我がない戦いが出来て、周りに褒められるほどの才能があって。

しかし、アレフ自身がこの世界で学びを受けて、剣を持って気づくことがあった。

心の中で強く縛られる感覚、その正体にはアレフ自身、考えがついていた。それは傷つける覚悟がアレフにはなかった。

もし、皇帝のアーティファクトが無かったら。もし、この世界に騎士学院が無かったら……。

そういう風に考えだすと、小学生の時にいじめっ子から逃げ回っていたが自分が、一番お似合いなんじゃないかと考えてしまう。

そう考えていると、アレフの手の震えは止まらなかった。

「負けてもいいさ。だが、戦う以上は後悔だけはするな。アレフ」

アレフは背後から声をかけられた。

その声の主は、決闘騎士の赤の寮の大将を務めるショーの姿だった。

坊主姿で、つやのある褐色の肌、真面目な人相は、半年以上見てきたアレフでさえ、未だに表情が強張ってしまう。

「お疲れ様です。ショーさん」

「お疲れ様でス」

アレフとリィンは挨拶をするが、ショーは大きな鼻息をたてて返事を返した。

「アレフ。お前は何かをやって後悔するのと、やらないで後悔するのとでは、どちらが嫌か?」

「えっと、やらないで後悔する方ですかね」

いきなりの質問に、アレフは戸惑いながらも答えた。

「リィンは?」

「やって後悔する方ですかネ」

リィンの言葉にアレフは思わず声が出た。

「え、やらないで後悔する方が嫌でしょ。やって失敗しても、それはそれでいい経験になるし」

「そうとは限らないぞ」

ショーは眉一つ変えず、話を続けた。

「何かをやって後悔するということは、その努力した分、否定されたという意味だ。どれだけ努力しても、どれだけ身を削っても、結果が来なければ、今までの努力が全て水の泡になる。やらないで後悔する方は、その努力の重みを知らない。だからそのうち、やらないで後悔したことを忘れられる。だけど、やって失敗して後悔する。それがいい経験になるかどうかなんて言いきれない。下手をしたら、生きていくうえでずっと気にしてしまうかもしれない。違うか?」

堂々と語るショーの言葉に、アレフは真剣に聞いていた。

「深いこと言いますね」

「私の師の言葉だ。やってもやらなくても、後悔しない方を選べとね。アレフは今、決闘騎士となって後悔しているのか?」

ショーに聞かれ、アレフは口をつぐんだ。

少しの間の後、アレフは口を開いた。

「決闘騎士になって後悔はしてません。けど、試合に立つことは後悔しています」

「中々贅沢な人間だナー」

リィンが茶々を入れるが、アレフは反応をしなかった。

アレフはショーの言葉を頭の中で反芻しながら、自分の気持ちに整理を付けていた。

「私は、やって後悔しろ、と言っている人たちをよく見てきた。その者たちは決まって、努力というものを知らなかった。だからだろう、その者たちが口だけの人間に見えてしまうのは」

ショーは天井の明かりを見ながら呟いた。

その表情には少しばかり寂しさが感じられた。

「つまり、何を言いたいんだろうカ」

リィンがアレフの耳元で囁いた。

「多分、試合に立つ俺に対して後悔するな、って言いたいんだと思う」

「ナルホド」

アレフもリィンに聞こえるくらいの声で返事をした。

「さて、話は終わりだ。二人ともでいい、かかってこい」

天井を見ていたショーがアレフたちに向き直ると木剣を構えた。

アレフとリィンもショーの行動に、困惑しながら二人とも木剣を構えた。

「ふ、ふたりでですか?」

「それでも、勝てるか怪しいけド」

「それはやってみないと分からない」

お互いが木剣を構えたことを確認すると、ショーは勢いよく、リィンに切りかかった。

ショーの重い一撃をリィンは受けきった後、軽快なステップで後退する。

すかさず、アレフがショーに向かって木剣を振るうが、アレフの行動を手に取るように、ショーはアレフの攻撃をかわしていく。

「アレフ、君に剣の振り方を教えたのは私だ。そんな型に沿った攻撃をしても、簡単に見切れるぞ」

「分かってますって」

「意外と強面の割に面倒見良いよナー」

「聞こえてるぞ」

アレフは一度、ショーから距離を取り、リィンと合流した。

ショーは軽く飛んではアレフたちの方を見ているだけで、攻撃の意志はなかった。

それを見て、アレフたちはショーから目を離さずに作戦を練り始めた。

「俺、何の役にも立てないわ。ショーさんは全然アーティファクト使わないし。鏡のアーティファクトじゃ何も出来ない。それに剣だって勝てたことない」

「お前、相手がアーティファクト撃ってこないと役に立たないからナ」

リィンの言葉にアレフは持っている木剣をリィンの尻に叩き透けた。

驚いて飛び上がるリィンの姿を見ていたショーが「話し合いは終わりか?」と尋ねてくる。

「本番当日のルールはまだ不明だが、前例には集団戦もチーム個人戦もあった。今ほど考える時間はないぞ」

ショーの呼びかけに、アレフは「とりあえず」とリィンに声をかけた。

「俺が囮になるから。その隙にショーさんに一発重いのを叩きこんでよ」

「んー、分かっタ」

アレフたちはお互いに見合っては頷くと、ショーの方に向き直った。

アレフはショーに向かって走り、リィンはアーティファクトを使って水の玉を何発も飛ばした。

適当に飛んでくる水の玉に対して、ショーは左手のアーティファクトを向けると、リィンと同じように火の玉を飛ばし、火の玉は水の玉と打ち消し合うように向かっていった。

ショーがアーティファクトを撃っている間に、アレフが近づき、ショーに向かって下段から木剣をすくい上げるように切り込んだ。

だが、ショーはそれに気づき、右手で持っていた木剣を使って、アレフの剣を弾いていった。何度も弾かれるが、アレフは諦めずにショーに叩き込んだ。

ショーの視線がアレフに釘付けになった頃に、今度はリィンがショーに向かって飛び掛かってきた。

ショーはリィンが既に水の玉を撃つことを止めていたことに気づかず、適当に火の玉を撃っては、全てが闘技場の壁へと当たっていた。

「隙アリ!」

リィンがカエルのように跳んでは、ショーに向かって木剣を切り込むが、ショーはアレフを強引に木剣で突き飛ばすと、その勢いで、リィンに向かって木剣を叩きつけるように、リィンへ切り込んだ。

リィンはショーの攻撃に反応が出来ず、ものすごい勢いでお腹に木剣を貰うと、ボールのように何度か床に弾かれながら床に伏せた。

突き飛ばされたアレフも、尻もちをついては、手放してしまった木剣をすぐさま拾おうとするが、ショーに右腕を叩かれ、痛みのあまりに反射的に手を引っ込めてしまう。

怪我をしないといえ、瞬間的に来る痛みに抵抗することは難しかった。

「勝負ありだな」

アレフの眼前に、ショーは木剣の剣先を向けるとそう言った。

アレフは「参りました」と額に汗を垂らしながら両手を上げた。

遠くで呻き声を上げながらリィンは立ち上がった。

「もうちょっと、優しくしてくださいヨ」

「本番じゃそうはいかないぞ」

ショーは木剣を下ろすと、リィンの方を見た。

「二人ともいい動きはしてた。リィンは剣術だけなら二年生と肩を並べられるだろう。故郷の師匠は、面白い動きを覚えさせたな。猿のような動き、捉えづらい」

「猿って、褒めてまス?」

珍しくショーが口角を上げて鼻で笑うと、次にアレフを見て感想を述べた。

「次にアレフ。最初の時と比べたら、動きはかなり良くなったな。特に剣にビビらなくなったのはいいことだ。この勇気があれば、集団戦になっても奮闘できるだろう」

「それは、ありがとうございます」

アレフはゆっくりと腰を上げ、立ち上がった。

「それにお前の強みは、使えるアーティファクトの幅の広さだ。相手が普段使わないであろうアーティファクトを選び、優位に立てれば、実力の差も埋まるはずだ」

「頑張ります」

先ほどの戦闘の疲れで、アレフは崩れた表情をして返事をした。

それを見たショーはアレフの肩に手を置くと、「当日はよろしく頼む」と言って、闘技場を後にした。

アレフとリィンはショーの背中を見送った後、アレフは一つ大きな深呼吸をした。

「リィン、もう一戦だけ付き合って」

「アーティファクトハ?」

「変える。色々試したい」

二人はお互いに向き合い剣を構えた。

アレフは自分が思っていたよりも、褒められるとやる気になるタイプなんだなと実感していた。
 
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