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国王接待編
第28話 通信アイテム
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フィルとマイルスが日本へ旅立つ前日
ヒデとマナブのパワーレベリングは終わりを迎えようとしていた。
オレ達はフィルとマイルスとの密談の翌日から、魔王の棲家付近の高レベルの魔物が生息するポイントへ移動した。
初日は低レベルだった為、徳ポイントのアイテムのステルス迷彩を利用して、ヘイトを彼等に向けさせない様にして、オレが敵を倒していった。
2日目からは二人のレベルと魔物のレベルが適正レベルまで上がったので、ヒデとマナブも戦闘に参加する形で乱獲を続けた。
最終日の3日目にはレベル60台まで到達して、マナブが言うラインバールで1番強い人間にはなった。
オレが日本にいる間は、ラインバールどころか世界で1番強い人族だ。
たった2日でその域に達してしまったのは、パワーレベリングはもちろんだが、稀人の成長速度のおかげだろう。
これは今後日本からの客向けに『俺TUEEEプラン』として売り出せそうだな。
二人の様子を見てみると人族の領土では最高レベルの魔物をいとも簡単に倒している。
二人が一段落ついたところで、パワレベを終えるために声をかけた。
「そろそろ終わりにしようか!」
「もうおしまい?」
「まだ丸一日あるだろ。もう少しやらないか?」
二人はレベル上げよりも戦いを楽しんでいる様だった
「もうレベル60超えたろ。間違いなくオレの次に強くなってるよ」
「でもシュウはレベル85でしょ?まだまだ低いよ!」
「今回の乱獲で86まで上がったよ」
「ああ…そりゃああれだけ倒したらレベル上がるか…でも1レベルしか上がってないんだね…」
「オレのレベルは完全に適正じゃないからな…二人もこの辺りの魔物は適正超えてるから、このまま続けてもレベルは上がらないと思うよ」
「なるほどな…ただレベルよりも戦法を色々試したいんだ…もう少しやらせてくれないか?」
マナブはこういう時は本当に真面目だな。
「…わかった。じゃあオレは一度日本に戻って準備してるわ。オレがいなくても楽勝だろ?」
「ああ!問題ない。すまんな」
「ねえ。準備って何するの?」
「準備って言うか…先立つ物がないから接待出来ないだろ?だから貴金属買取の店に金貨売ってみようかなって…」
「今のシュウの財力じゃ自宅でテレビ見せる位しか出来ないね」
「…こんなにお金ないのは君の散財のせいでもあるがな!」
「まぁまぁ!いくらで売れたかは直ぐに教えろな!」
「わかってるって…あ、そうだ!」
オレは道具袋から黒い革で作られたブレスレットを出し、二人に手渡した。
「そのブレスレットを装備しておいてくれ」
「なんだこれ?」
「さっきポイントで交換したんだが…」
-リンクブレスレット
所持する者同士の通話が可能(距離無制限)
「トランシーバーみたいな物か…距離無制限ってのはすごいが…」
「そう。もしこれが日本に転移しても使えたら、何処にいても連絡が取れると思ってね」
「でもどうやって使うんだ?」
「えーと…装備後に親となる者がグループを作成。子となる者を設定。会話は銀の部分がマイクになってるって…」
「グループチャットみたいなものか…」
なるほど…オレはメニューを開いてみた。すると項目の中にリンクブレスレットが追加されていた。
「お!メニューが増えている」
「本当だ!ここからグループを作成するのか」
『グループ作成』をタップすると、マナブとヒデの名前が表示されていたので二人とも選択して『作成』ボタンをタップした
「これで出来るかな…」
ヒデがブレスレットの銀色の部分を口元に寄せた
「おーい…聞こえる~?」
『おーい…聞こえる~?』
ヒデの声が頭の中で響き渡った
「うお!ちゃんと聞こえた…」
「ああ…音質もクリアで問題ないな。後は日本から連絡が出来れば完璧だな」
「だな。日本に着いたら直ぐに試してみるよ。んじゃあ行ってくるわ!」
オレはそう言うと日本への転移を開始した。
◇
自宅へ戻ってきたオレは早速リンクブレスレットで会話を試みた
「二人とも日本へ戻ったぞ。聞こえているか?」
その後間髪入れずにマナブから返事が返ってきた。
『もしもし?バッチリ聞こえてるぞ!』
『俺にも聞こえてるよ~!』
「よかった!通信のラグも無さそうだな!」
『ああ!全く無いな!どんな仕組みになってるんだか…とんでもないアイテムだな…』
「考えた所で答えは出なさそうだよな…まあ実験は成功したし、今後別行動する時はこれで連絡を取ろう」
『了解!金貨いくらで売れたかは直ぐに連絡するようにな!通信終了!』
二人との会話を終えたオレはラフな服装に着替えて、近所の貴金属買取店へ向かった。
ヒデとマナブのパワーレベリングは終わりを迎えようとしていた。
オレ達はフィルとマイルスとの密談の翌日から、魔王の棲家付近の高レベルの魔物が生息するポイントへ移動した。
初日は低レベルだった為、徳ポイントのアイテムのステルス迷彩を利用して、ヘイトを彼等に向けさせない様にして、オレが敵を倒していった。
2日目からは二人のレベルと魔物のレベルが適正レベルまで上がったので、ヒデとマナブも戦闘に参加する形で乱獲を続けた。
最終日の3日目にはレベル60台まで到達して、マナブが言うラインバールで1番強い人間にはなった。
オレが日本にいる間は、ラインバールどころか世界で1番強い人族だ。
たった2日でその域に達してしまったのは、パワーレベリングはもちろんだが、稀人の成長速度のおかげだろう。
これは今後日本からの客向けに『俺TUEEEプラン』として売り出せそうだな。
二人の様子を見てみると人族の領土では最高レベルの魔物をいとも簡単に倒している。
二人が一段落ついたところで、パワレベを終えるために声をかけた。
「そろそろ終わりにしようか!」
「もうおしまい?」
「まだ丸一日あるだろ。もう少しやらないか?」
二人はレベル上げよりも戦いを楽しんでいる様だった
「もうレベル60超えたろ。間違いなくオレの次に強くなってるよ」
「でもシュウはレベル85でしょ?まだまだ低いよ!」
「今回の乱獲で86まで上がったよ」
「ああ…そりゃああれだけ倒したらレベル上がるか…でも1レベルしか上がってないんだね…」
「オレのレベルは完全に適正じゃないからな…二人もこの辺りの魔物は適正超えてるから、このまま続けてもレベルは上がらないと思うよ」
「なるほどな…ただレベルよりも戦法を色々試したいんだ…もう少しやらせてくれないか?」
マナブはこういう時は本当に真面目だな。
「…わかった。じゃあオレは一度日本に戻って準備してるわ。オレがいなくても楽勝だろ?」
「ああ!問題ない。すまんな」
「ねえ。準備って何するの?」
「準備って言うか…先立つ物がないから接待出来ないだろ?だから貴金属買取の店に金貨売ってみようかなって…」
「今のシュウの財力じゃ自宅でテレビ見せる位しか出来ないね」
「…こんなにお金ないのは君の散財のせいでもあるがな!」
「まぁまぁ!いくらで売れたかは直ぐに教えろな!」
「わかってるって…あ、そうだ!」
オレは道具袋から黒い革で作られたブレスレットを出し、二人に手渡した。
「そのブレスレットを装備しておいてくれ」
「なんだこれ?」
「さっきポイントで交換したんだが…」
-リンクブレスレット
所持する者同士の通話が可能(距離無制限)
「トランシーバーみたいな物か…距離無制限ってのはすごいが…」
「そう。もしこれが日本に転移しても使えたら、何処にいても連絡が取れると思ってね」
「でもどうやって使うんだ?」
「えーと…装備後に親となる者がグループを作成。子となる者を設定。会話は銀の部分がマイクになってるって…」
「グループチャットみたいなものか…」
なるほど…オレはメニューを開いてみた。すると項目の中にリンクブレスレットが追加されていた。
「お!メニューが増えている」
「本当だ!ここからグループを作成するのか」
『グループ作成』をタップすると、マナブとヒデの名前が表示されていたので二人とも選択して『作成』ボタンをタップした
「これで出来るかな…」
ヒデがブレスレットの銀色の部分を口元に寄せた
「おーい…聞こえる~?」
『おーい…聞こえる~?』
ヒデの声が頭の中で響き渡った
「うお!ちゃんと聞こえた…」
「ああ…音質もクリアで問題ないな。後は日本から連絡が出来れば完璧だな」
「だな。日本に着いたら直ぐに試してみるよ。んじゃあ行ってくるわ!」
オレはそう言うと日本への転移を開始した。
◇
自宅へ戻ってきたオレは早速リンクブレスレットで会話を試みた
「二人とも日本へ戻ったぞ。聞こえているか?」
その後間髪入れずにマナブから返事が返ってきた。
『もしもし?バッチリ聞こえてるぞ!』
『俺にも聞こえてるよ~!』
「よかった!通信のラグも無さそうだな!」
『ああ!全く無いな!どんな仕組みになってるんだか…とんでもないアイテムだな…』
「考えた所で答えは出なさそうだよな…まあ実験は成功したし、今後別行動する時はこれで連絡を取ろう」
『了解!金貨いくらで売れたかは直ぐに連絡するようにな!通信終了!』
二人との会話を終えたオレはラフな服装に着替えて、近所の貴金属買取店へ向かった。
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