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大賢者の研究所
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「うっ…」
目が覚めるとそこは森だった。
あれ、扉の先がここか?
「まあ転生もののラノベだったら、ここからすぐイベントが発生するだろうし気長に待機するか。」
しかし、いつまでたっても何も起きない。
次第に夜がふけていく。
「しょうがないから周辺を探索してみるか…」
しばらく歩いていると看板を見つける。
「ここからは研究所。危険な魔物も出るため腕に自信のあるもの以外近寄るべからず」と古ぼけた文字で書いてある。
どうやらこの世界の言葉は認識できるようだ。
「うーん。神界の果実とかよくわからないもん食ったし勝てるだろ」
そうカズトは思い赤い線の方向へと歩いていく。
しばらく歩くと獣の唸り声が聞こえてくる。
どうやらこちらに近づいてきているようだ。声がどんどん大きくなっていく。
すると現れたのは真っ赤な赤鬼だった。
ゆうに2mは超えているその巨漢にカズトは身震いする。
「あ、あんなの勝てるわけないだろ…逃げるしかないのか??」
そうこうしているうちに赤鬼は襲ってくる。
「えーい!もうどうにでもなれ!」
覚悟を決めたカズトは赤鬼の腹部めがけて蹴りをいれる。
刹那、時間は止まったように思えた。
赤鬼の攻撃は止まっているように見える
カズトは赤鬼の攻撃をかわし、腹部に蹴りをいれることに成功する。
その瞬間、ドコーンと音と共に赤鬼が木に身体を打ちつける。
「えっ?」
するとド◯クエに似たあのレベルアップした時の効果音が聞こえる。
カズトにも何が起きているのかわからなかった。
赤鬼の腹部には風穴が空いていた。
「これ、俺がやったのか?」
まさかあの果実の力がこれ程だとは思っていなかった。あの屈強そうな赤鬼が蹴り一撃で??
カズトは冷静になり、人里に降りた時に換金できそうな物を剥ぎ取ることにした。
素材を剥ぎ終えるとこの素材を持ちきれない事に気づく。
カズトはもしかしたらと思い
"無限収納"を頭の中で思い浮かばせる。
すると赤鬼ごと収納されていく。
「ステイシア様バンザーイ!」
喜びに満ちたカズトは空が暗くなってきたので足を早める。
しばらく歩いていると古ぼけた円形の魔方陣を見つける。
調べてみると人の手形をかたどったものを見つける。カズトは手をかざしてみる事にした。
手をかざした瞬間、体の中から何かが抜けている様な感覚に襲われる。
しかし不思議と底が尽きる様子はない。
どうやらこれは魔力のようだ。
しばらくすると魔方陣は光だし、階段のようなものが現れる。
階段はほこりっぽくかなり長いようだ。
階段をしばらく進んでいくと鉄製の扉が現れた。
ギィーッと音と共に中へ入る。
そこは何らかの研究室跡のようであった。
本が床に沢山落ちている。
その中から本を一つ手にする事にした。
どうやらこれは日記のようだ。
この本を手に取っている者へ
私はかの大賢者ケッセル・フェルモンドである。
私はある病を患っている。色々な治癒魔法を試してはみたが、どうにも治りそうにない。この本を読んでいる頃には私はもうこの世から旅立っている事だろう。
私はある王国で極秘で禁呪を研究をしていた。禁呪の研究の代償により病にかかってしまった。
これは呪いといっても差し支えないかもしれない。
呪いに怯えた研究員達は次々と研究所から脱走してしまい、とうとう私一人となってしまった。
もう誰もこの施設に入れないように魔法陣には、私の魔力レベルの者しか入れないような結界を貼っておいた。
この本を読んでいるということは私と同等いや、それ以上の者が読んでいる事だろう。
この施設のxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
これ以上は文字が古びてしまい解読不可能であった。
「さて…ここからどうするか…」
とりあえずはここを色々と調べてみるとしよう。
少し探すとこの施設の地図を見つける。
ここは中央で南に行くとここに来た階段がある。北に行くと実験室。西と東には多くの本が貯蔵されているようだ。
どうやらここは大図書館でもあり研究もできる研究者にとっては天国の様な場所のようだ。
とりあえず実験室を目指す事にした。
実験室前の扉に着くと古びた文字で、
「悪いことは言わない。今すぐここから出ていけ」と書かれていた。
出口がわからないのに帰りようがないしかといって行きの入り口をぶち破る訳にはいかない。
カズトは扉を開けていく。
するとそこは実験室のはずが玉座が1つ後ろ向きに置いてあるだけだった。
「あれ?ここって実験室じゃ」
すると玉座が反転し白骨化したローブを纏ったスケルトンが現れる。
カズトは危険を察知し逃げようとするが扉は急にしまってしまう。
ギ、ギギギという音と共にスケルトンの目が赤く光り、何も無かった場所からスケルトン達が現れる。
「う、嘘だろ…俺昔からオバケは苦手なんだよな…」
そんな事を知らないスケルトンは次々とカズトを襲う。
仕方なくカズトは応戦する事を決意する。
スケルトン自体は脆くすぐ倒せるが数が一向に減らない。
どうやらどんどん生成されているようだ。このままだとこっちの体力がもたない気がしてくる。
「ここからどうすればいいんだ…」
目が覚めるとそこは森だった。
あれ、扉の先がここか?
「まあ転生もののラノベだったら、ここからすぐイベントが発生するだろうし気長に待機するか。」
しかし、いつまでたっても何も起きない。
次第に夜がふけていく。
「しょうがないから周辺を探索してみるか…」
しばらく歩いていると看板を見つける。
「ここからは研究所。危険な魔物も出るため腕に自信のあるもの以外近寄るべからず」と古ぼけた文字で書いてある。
どうやらこの世界の言葉は認識できるようだ。
「うーん。神界の果実とかよくわからないもん食ったし勝てるだろ」
そうカズトは思い赤い線の方向へと歩いていく。
しばらく歩くと獣の唸り声が聞こえてくる。
どうやらこちらに近づいてきているようだ。声がどんどん大きくなっていく。
すると現れたのは真っ赤な赤鬼だった。
ゆうに2mは超えているその巨漢にカズトは身震いする。
「あ、あんなの勝てるわけないだろ…逃げるしかないのか??」
そうこうしているうちに赤鬼は襲ってくる。
「えーい!もうどうにでもなれ!」
覚悟を決めたカズトは赤鬼の腹部めがけて蹴りをいれる。
刹那、時間は止まったように思えた。
赤鬼の攻撃は止まっているように見える
カズトは赤鬼の攻撃をかわし、腹部に蹴りをいれることに成功する。
その瞬間、ドコーンと音と共に赤鬼が木に身体を打ちつける。
「えっ?」
するとド◯クエに似たあのレベルアップした時の効果音が聞こえる。
カズトにも何が起きているのかわからなかった。
赤鬼の腹部には風穴が空いていた。
「これ、俺がやったのか?」
まさかあの果実の力がこれ程だとは思っていなかった。あの屈強そうな赤鬼が蹴り一撃で??
カズトは冷静になり、人里に降りた時に換金できそうな物を剥ぎ取ることにした。
素材を剥ぎ終えるとこの素材を持ちきれない事に気づく。
カズトはもしかしたらと思い
"無限収納"を頭の中で思い浮かばせる。
すると赤鬼ごと収納されていく。
「ステイシア様バンザーイ!」
喜びに満ちたカズトは空が暗くなってきたので足を早める。
しばらく歩いていると古ぼけた円形の魔方陣を見つける。
調べてみると人の手形をかたどったものを見つける。カズトは手をかざしてみる事にした。
手をかざした瞬間、体の中から何かが抜けている様な感覚に襲われる。
しかし不思議と底が尽きる様子はない。
どうやらこれは魔力のようだ。
しばらくすると魔方陣は光だし、階段のようなものが現れる。
階段はほこりっぽくかなり長いようだ。
階段をしばらく進んでいくと鉄製の扉が現れた。
ギィーッと音と共に中へ入る。
そこは何らかの研究室跡のようであった。
本が床に沢山落ちている。
その中から本を一つ手にする事にした。
どうやらこれは日記のようだ。
この本を手に取っている者へ
私はかの大賢者ケッセル・フェルモンドである。
私はある病を患っている。色々な治癒魔法を試してはみたが、どうにも治りそうにない。この本を読んでいる頃には私はもうこの世から旅立っている事だろう。
私はある王国で極秘で禁呪を研究をしていた。禁呪の研究の代償により病にかかってしまった。
これは呪いといっても差し支えないかもしれない。
呪いに怯えた研究員達は次々と研究所から脱走してしまい、とうとう私一人となってしまった。
もう誰もこの施設に入れないように魔法陣には、私の魔力レベルの者しか入れないような結界を貼っておいた。
この本を読んでいるということは私と同等いや、それ以上の者が読んでいる事だろう。
この施設のxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
これ以上は文字が古びてしまい解読不可能であった。
「さて…ここからどうするか…」
とりあえずはここを色々と調べてみるとしよう。
少し探すとこの施設の地図を見つける。
ここは中央で南に行くとここに来た階段がある。北に行くと実験室。西と東には多くの本が貯蔵されているようだ。
どうやらここは大図書館でもあり研究もできる研究者にとっては天国の様な場所のようだ。
とりあえず実験室を目指す事にした。
実験室前の扉に着くと古びた文字で、
「悪いことは言わない。今すぐここから出ていけ」と書かれていた。
出口がわからないのに帰りようがないしかといって行きの入り口をぶち破る訳にはいかない。
カズトは扉を開けていく。
するとそこは実験室のはずが玉座が1つ後ろ向きに置いてあるだけだった。
「あれ?ここって実験室じゃ」
すると玉座が反転し白骨化したローブを纏ったスケルトンが現れる。
カズトは危険を察知し逃げようとするが扉は急にしまってしまう。
ギ、ギギギという音と共にスケルトンの目が赤く光り、何も無かった場所からスケルトン達が現れる。
「う、嘘だろ…俺昔からオバケは苦手なんだよな…」
そんな事を知らないスケルトンは次々とカズトを襲う。
仕方なくカズトは応戦する事を決意する。
スケルトン自体は脆くすぐ倒せるが数が一向に減らない。
どうやらどんどん生成されているようだ。このままだとこっちの体力がもたない気がしてくる。
「ここからどうすればいいんだ…」
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