46 / 53
第4章 「木星」
「ガキ」は「少女」へ
しおりを挟む
「明日、気分転換がてら街に出てみるか?」
「そやなー。こんなギラギラしたとこ、かえって気疲れするし、ええんちゃう?」
含みがあるのか本音かわからないが、ガキも同意する。
「といっても、こんな格好で歩いてたら、追いはぎのいい的だ」
「したら?」
「船乗りには船乗りの服装があるだろう」
ライトスーツのことだ。
ガキはドレス姿の自分を惜しんで躊躇したのか、少し嫌がる。
「ドレスコードのある店とか入れひんで?」
「ファストフードの店で食うのに、ドレスコードなんかない!
オマエも気取ったフレンチよりも、そろそろハンバーガーが恋しくなってきたんじゃないか?」
言われてガキはゴクンと喉を鳴らし、拳を握りしめた。
「食う!」
俺は部屋に備え付けられている電話を使い、明日外出することと、外出着にライトスーツを使いたいと伝えた。
あと、万一に備えて、護身用ピストルの手配も頼んだ。
俺の腕では襲われたときに当てられるかあやしいが、時間は稼げる。
ほんの数分、なんなら数秒でも稼げれば、どうせ護衛を兼ねた尾行が付いてくるだろうから、そいつらに任せればいい。
パラスで発砲したという情報は届いているだろうし、俺の真意を夜を徹して考えるだろう。
この家の幹部や参謀を眠らせず、判断力をマヒさせること自体が目的とは、考えれば考えるほど絶対にたどり着けない。
…………頃合いか?
俺は少し大きな声を出した。
「おい! どうせ聞こえているんだろう?
こんな格好じゃ眠れねえ。パジャマを持ってこい!
サイズは小さくなければ、でかいぶんには気にしない。
5分以内に届かなかったら、このまますぐに街に出る!」
ガキが無言で、脇腹の横で親指を立てた。
こちらも同じポーズで返す。
レディとやらの教育はできないが、船乗りと世渡りなら、それなりには教えられるぜ!
はたしてほんの数分で、パジャマは届けられた。
コンコンとノックがあって、執事とメイドが入室してきた。
折りたたまれて渡されたパジャマの上には、ステンレス製のリボルバー拳銃と、38口径の弾丸が未開封の箱に入って乗せられていた。
いいチョイスだ。
オートマチック拳銃の場合、安全装置などのギミックはそれぞれに違う。
スライド後端のセーフティをオフにしても、グリップセーフティやマガジンセーフティが邪魔をして、いざというときに発砲されなかったり、逆にセーフティが甘くて、懐の中で暴発するリスクもある。
が、リボルバーなら引き金を引くだけだし、撃鉄が起きなければ発砲されることもない。
俺は弾を込めず、壁に銃口を向けて、2回引き金を引いた。
カチンカチンと撃鉄が起きて、落ちた。
ガキにはメイドがついて、ドレスを脱がしている。
正直ありがたい。
俺はドレスの構造なんて知らないし、隠しボタンや隠しファスナーに悪戦苦闘せずにすむ。
と。ドレスのスカートがすとんと床に落ちたところで、ガキがトテトテと走ってきて、俺の前で胸を張って見せた。
「ほら! ブラしてんで!」
「そのまな板のどこが胸か、目印をつけてもらったんだな」
どすっ!
ガキのパンチが俺の鳩尾に入った。
「あははははは……」
ガキは笑いながらメイド達の方に戻った。
着替えが終わったところで、執事とメイドが深く頭を下げて、部屋を出た。
俺たちはそれぞれ別のベッドに横たわり、照明を落とした。
闇にまぎれて、頭の中を整理する。
今でこそVIP待遇だが、逆目を出せば間違いなく俺は消される。
ガキにしても、委任状を書いたあとは「生きてさえいればいい」。
薬で昏倒させておいて、開票後に「処理」するのもアリだ。
……いや、それはないか。
「支持者」にそんな処遇をすれば、他の支持者が離反して、逆に地位を危うくする。
むしろ「昏睡する異母妹の面倒をきちんと看る兄」の方が受けがいい。
勝ち馬か負け馬か、乗る馬は今更選べない。
アンドリュー達の出方もわからないし、俺たちへの処遇もわからない。
……逆に考えよう。
「わかる」ことは何がある?
「できる」ことは何がある?
全負けで素寒貧になったとして、それでも守らないといけないものは?
くそう。目がさえて眠れない。
…………すさっ。
布のこすれる音!
闇に紛れて、今のうちに俺を昏倒させ、俺を人質にしてガキを御する可能性を失念していた。
とっさに、さっき渡された拳銃に手を伸ばすが、弾を込めていないどころか、弾丸の箱を開封すらしていない。
ならば鈍器として使うか?
闇の向こうで声がした。
「おっちゃん。一緒に寝てかめひん?」
ドレスなんて着て、一丁前に化粧をして、妙な色気を覚えたのかとも考えたが、それにしても階段をすっ飛ばしすぎだ。
俺は闇の中で目をこらしたが、ガキのシルエットがおぼろに浮かぶだけで、表情は見えない。
あ!
ガキは「レディ」ではなく「船乗り」だ。
世間にはにわかに信じてもらえないが、広くて暗いところが苦手な船乗りは少なくない。
無限の広がりを持つ宇宙を生活の拠点にしているからこそ、だだっ広い空間に恐怖を覚える。
闇にしても……船の中では「夜」と言っても、実際はオレンジ色の「赤灯」がついているし、計器類の光がある。
全くの闇となると、やはり深遠の宇宙空間を思い出させる。
その2つがそろっていて、腰にベルトの1本もないとなると、「死」を連想させるのには十分だ。
俺はガキに手を伸ばし、勘で掴んだ手首を引いて、ベッドに倒した。
照明をつけ、ダブルベッドの天蓋に手を伸ばして、留め紐をほどく。
すとんとカーテンが落ちて、2.5m四方の「狭い部屋」のできあがりだ。
照明を絞って、船の中に近いかすかなオレンジにしてやる。
ガキの表情が、見てわかるほど緩んだ。
ならんで、額に手のひらを当ててやる。
ほどなく寝息が聞こえ始めた。
その顔を見て、俺は自分の計算ミスに気がついた。
「定数」「変数」「代数」を根本的に間違えている。
それで正解が出てしまったら「出題ミス」だ。
目を閉じて、今気がついたものを代入する。
パズルのピースが待っていたかのようにパチパチとはまる。
部屋の広さと大きさに圧倒されていたのは、ガキだけではなかったようだ。
すらすらと解ける方程式を頭の中で走らせながら、その快感に乗って、俺もいつの間にか意識を失っていた。
「そやなー。こんなギラギラしたとこ、かえって気疲れするし、ええんちゃう?」
含みがあるのか本音かわからないが、ガキも同意する。
「といっても、こんな格好で歩いてたら、追いはぎのいい的だ」
「したら?」
「船乗りには船乗りの服装があるだろう」
ライトスーツのことだ。
ガキはドレス姿の自分を惜しんで躊躇したのか、少し嫌がる。
「ドレスコードのある店とか入れひんで?」
「ファストフードの店で食うのに、ドレスコードなんかない!
オマエも気取ったフレンチよりも、そろそろハンバーガーが恋しくなってきたんじゃないか?」
言われてガキはゴクンと喉を鳴らし、拳を握りしめた。
「食う!」
俺は部屋に備え付けられている電話を使い、明日外出することと、外出着にライトスーツを使いたいと伝えた。
あと、万一に備えて、護身用ピストルの手配も頼んだ。
俺の腕では襲われたときに当てられるかあやしいが、時間は稼げる。
ほんの数分、なんなら数秒でも稼げれば、どうせ護衛を兼ねた尾行が付いてくるだろうから、そいつらに任せればいい。
パラスで発砲したという情報は届いているだろうし、俺の真意を夜を徹して考えるだろう。
この家の幹部や参謀を眠らせず、判断力をマヒさせること自体が目的とは、考えれば考えるほど絶対にたどり着けない。
…………頃合いか?
俺は少し大きな声を出した。
「おい! どうせ聞こえているんだろう?
こんな格好じゃ眠れねえ。パジャマを持ってこい!
サイズは小さくなければ、でかいぶんには気にしない。
5分以内に届かなかったら、このまますぐに街に出る!」
ガキが無言で、脇腹の横で親指を立てた。
こちらも同じポーズで返す。
レディとやらの教育はできないが、船乗りと世渡りなら、それなりには教えられるぜ!
はたしてほんの数分で、パジャマは届けられた。
コンコンとノックがあって、執事とメイドが入室してきた。
折りたたまれて渡されたパジャマの上には、ステンレス製のリボルバー拳銃と、38口径の弾丸が未開封の箱に入って乗せられていた。
いいチョイスだ。
オートマチック拳銃の場合、安全装置などのギミックはそれぞれに違う。
スライド後端のセーフティをオフにしても、グリップセーフティやマガジンセーフティが邪魔をして、いざというときに発砲されなかったり、逆にセーフティが甘くて、懐の中で暴発するリスクもある。
が、リボルバーなら引き金を引くだけだし、撃鉄が起きなければ発砲されることもない。
俺は弾を込めず、壁に銃口を向けて、2回引き金を引いた。
カチンカチンと撃鉄が起きて、落ちた。
ガキにはメイドがついて、ドレスを脱がしている。
正直ありがたい。
俺はドレスの構造なんて知らないし、隠しボタンや隠しファスナーに悪戦苦闘せずにすむ。
と。ドレスのスカートがすとんと床に落ちたところで、ガキがトテトテと走ってきて、俺の前で胸を張って見せた。
「ほら! ブラしてんで!」
「そのまな板のどこが胸か、目印をつけてもらったんだな」
どすっ!
ガキのパンチが俺の鳩尾に入った。
「あははははは……」
ガキは笑いながらメイド達の方に戻った。
着替えが終わったところで、執事とメイドが深く頭を下げて、部屋を出た。
俺たちはそれぞれ別のベッドに横たわり、照明を落とした。
闇にまぎれて、頭の中を整理する。
今でこそVIP待遇だが、逆目を出せば間違いなく俺は消される。
ガキにしても、委任状を書いたあとは「生きてさえいればいい」。
薬で昏倒させておいて、開票後に「処理」するのもアリだ。
……いや、それはないか。
「支持者」にそんな処遇をすれば、他の支持者が離反して、逆に地位を危うくする。
むしろ「昏睡する異母妹の面倒をきちんと看る兄」の方が受けがいい。
勝ち馬か負け馬か、乗る馬は今更選べない。
アンドリュー達の出方もわからないし、俺たちへの処遇もわからない。
……逆に考えよう。
「わかる」ことは何がある?
「できる」ことは何がある?
全負けで素寒貧になったとして、それでも守らないといけないものは?
くそう。目がさえて眠れない。
…………すさっ。
布のこすれる音!
闇に紛れて、今のうちに俺を昏倒させ、俺を人質にしてガキを御する可能性を失念していた。
とっさに、さっき渡された拳銃に手を伸ばすが、弾を込めていないどころか、弾丸の箱を開封すらしていない。
ならば鈍器として使うか?
闇の向こうで声がした。
「おっちゃん。一緒に寝てかめひん?」
ドレスなんて着て、一丁前に化粧をして、妙な色気を覚えたのかとも考えたが、それにしても階段をすっ飛ばしすぎだ。
俺は闇の中で目をこらしたが、ガキのシルエットがおぼろに浮かぶだけで、表情は見えない。
あ!
ガキは「レディ」ではなく「船乗り」だ。
世間にはにわかに信じてもらえないが、広くて暗いところが苦手な船乗りは少なくない。
無限の広がりを持つ宇宙を生活の拠点にしているからこそ、だだっ広い空間に恐怖を覚える。
闇にしても……船の中では「夜」と言っても、実際はオレンジ色の「赤灯」がついているし、計器類の光がある。
全くの闇となると、やはり深遠の宇宙空間を思い出させる。
その2つがそろっていて、腰にベルトの1本もないとなると、「死」を連想させるのには十分だ。
俺はガキに手を伸ばし、勘で掴んだ手首を引いて、ベッドに倒した。
照明をつけ、ダブルベッドの天蓋に手を伸ばして、留め紐をほどく。
すとんとカーテンが落ちて、2.5m四方の「狭い部屋」のできあがりだ。
照明を絞って、船の中に近いかすかなオレンジにしてやる。
ガキの表情が、見てわかるほど緩んだ。
ならんで、額に手のひらを当ててやる。
ほどなく寝息が聞こえ始めた。
その顔を見て、俺は自分の計算ミスに気がついた。
「定数」「変数」「代数」を根本的に間違えている。
それで正解が出てしまったら「出題ミス」だ。
目を閉じて、今気がついたものを代入する。
パズルのピースが待っていたかのようにパチパチとはまる。
部屋の広さと大きさに圧倒されていたのは、ガキだけではなかったようだ。
すらすらと解ける方程式を頭の中で走らせながら、その快感に乗って、俺もいつの間にか意識を失っていた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる