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第4章 「木星」
深慮遠謀
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ブースターにはまだアルミ燃料が残っているが、俺は6時間で加速をやめた。
ブースターにはドローンのようにオートリターンがプログラムされていて無人でも帰れるが、人も乗れるように設計されている。
オートリターンにして帰途につくなら、速度にもよるが2~3日の「密室」が作れる。
使い方次第では、ラブホテルを貸し切りで、それも金を貰って2泊3日使えるようなもので、若いカップルには人気のアルバイトだ。
が。ダラスは相方となるべきメイドの1人も連れてきていなかった。
男盛りのあいつの歳では、あまり一人で悶々とさせても可哀相だ。
今、このタイミングなら、一晩我慢するだけでいい。
ヘルメットをかぶって船の外に出て、命綱とリングをブースターに繋ぎ直す作業をしているダラスに、有線通信を入れた。
「次があるんなら、ブースターに相方を乗せておくんだ。帰りも退屈しないぞ」
「そういうテクニックは先に教えておいてくれ、おっさん」
「じゃあな!」
そう言って、通信を切った。
火星に帰るか。
ガキに顔を向ける。
気づいたガキが、親指を立てた。
「ダラスがブースターに着くのを確認してからパージだ。
無駄に慌てるなよ!」
ガキは頬を膨らませて、親指を下に向けた。
「わかってる」ってか?
あえて口を開かないあたり、本当にわかっているようだ。
そう。まだ油断はできない。
◇ ◇ ◇ ◇
「機嫌良さそうやな?」
ガキの言い方にかすかにトゲを感じたが、ニヤニヤが止まらない。
すでに船は木星から4光秒も離れている。
センサーでスキャンする限りは、この船から電波は出ていない。
電波スキャンをするのは海賊対策という意味もある。
盗聴をされていないという安心感も得られるし、電波を逆探知されて海賊に絡まれてはたまらない。
ただし、受信オンリーなら問題はない。
俺が今手にしてにやついているのは、ブックメイカーの配当表だ。
アタリだ!
「アンドリューのヤツ、2番目の兄貴と組んで、大逆転しやがった」
「やっぱり賭けてたんや。けど、したらアンドリューが当主になるん? 5倍やっけ?」
オマエまで俺を見下すな!
「いや。アンドリューは降りた。それで2番目の兄貴と組んだんだ」
「不戦敗やんか?」
「バクチにはな、1着を当てる単勝と、勝ち方を当てる複勝がある。
複勝の方がオッズが高くて、それがピタリとハマった」
ガキは汚物を見るような目で「オッサンがいてる」と呟きやがった。
まるっきり人ごと。むしろ関わりになりたくないという様子だ。
そんなガキをちらりと見て「オマエにも、たぶん面白い結果だぜ」と笑ってやった。
「いあ。ヒトゴトやしー」
「リンドバーグは割れる。それも2つや3つじゃなく、下手したら粉々に!」
ガキの目つきが変わった。
「血統だけのボンボンの下に、やり手のアンドリューだ。
この船で言うなら、オマエの部下に俺がいるようなもんだ」
「やったら、そのまんまやん」
言い方が婉曲すぎたか。
「船長のオマエが雇われで、部下の俺がオーナーだぞ。
ケンカはしても取り分で揉めるほどの財産はないし、そのケンカもせいぜい殴り合いどまりだ」
ガキが無言で話を促した。
「アンドリューは、かなりの空手形を切っている。
が、俺たちの取り分が後ろの船1隻しかないってことは……ヤツはケチだ!
少し……金塊の1つでも積んでおけば俺たちを完全に黙らせることもできたろうに、ヤツはそれすら惜しんだ」
「金持ちほどケチとかいうやつ?」
「かもしれんが、そんなヤツが支持者に配当を出すとき、どこから出すと思う?」
「そら、負けた側からぶんどって、それを配って……あ!」
気がついたか。
とったのを全部支持者に回せば、アンドリューの手元には何も残らず、兄貴にこれからも頭が上がらない。
この惣領選の結果に大人しく従って一生を終えるつもりなどないだろう。
なら……組んだ兄貴をおだてて財産を吐き出させ、支持者と、何より自分の財布を太らせる。
そうして、兄貴をマリオネットにして、自分が総ての実権を握ろうという企みだ。
支持者連中が兄貴に心酔していれば、当主の個人資産が目減りしてもついていくだろうが、「血のカリスマ」ならもう一人ライバルが残っている。
アンドリューをこの選挙のキーマン、キングメイカーにしたのは金と力をバックにした「調整力」で、だからこそヤツは自分の資産の目減りを嫌う。たとえそれが相対的なものであっても。
結果、2人の兄貴のどちらからも疎まれて、どちらからも命を狙われる。
だが、それで本当にキーマンを消してしまえば、組織は瓦解する。
「したら、私の仕込みも効くかな?」
「オマエ、何かやらかしてたのか!」
「委任状が2通」
あっ!
妙に大人しくペンを走らせたと思ったら、俺よりももっと具体的に読んで、具体的な手を打っていやがった。
万が一にでも選挙がこじれて再投票となったとき、火星に消えたガキを探すまでもなく、手元にもう1枚あれば、それで足りる。
アンドリューが今回どちらの「委任状」を出したのかまでは知らないが、ヤツなら「決選投票」も視野に入れて、もう1枚も有効活用しようとするだろう。
それがガキの「罠」と思わずに、後生大事に金庫にでもしまっているに違いない。
……それだけか?
はっとして、ガキの顔を見直した。
もし再投票があるなら、ガキの1票を無効票としないためには、最低限、ガキに生きていて貰わなければならない。
死んでしまえば選挙権は消滅するし、相続する子供も、まだガキにはいない。
あの「委任状」は、ガキ自身の命を担保させるための、文字通り保険だ。
いや。さすがに考えすぎだな。俺はかぶりを振った。
策に含みを持たせすぎれば、同じだけ露見しやすくなる。
自衛効果は、たまたまついてきたオマケ……ほどにも思っていないだろう。
「悪党が!」
笑って言う俺に、ガキは自分の肩まで伸びた髪を指でもてあそびながら、「ピン! って抜かれたの、痛かってんからな!」と笑った。
俺は拳を作った右手を伸ばし、親指を立てた。それから手首を捻って下を指す。
ガキも全く同じ動作をして……どちらからともなく失笑が漏れた。
それはほどなく爆笑へと変わった。
クソ! 小悪魔……いや。場合によっては魔王クラスの大悪魔だ。
アンドリュ-がどう立ち回るかは知ったコトではないが、無傷ではすまないだろう。
屋敷に殴り込みや押し入りがあるかもしれない。
その後、現場検証や財産確認やらの名目で踏み込んだ連中が、同じ日付とサインがあって文面の違う「委任状」を見つけたら……。
疑心暗鬼どころか不信感に凝り固まっている連中は、ガキの髪の毛から「人質」を連想するだろうが、それは「人質を無事に奪還する」よりも、「人質を取る悪党を成敗する」という、自己正当化をまず考えるだろう。
何より連中には、会ったこともない「妹」よりも、目の前の財産と権力の方が魅力的だ。
なんならアンドリューに「妹殺し」の汚名を着せることもできる。
対して、「殺された異母妹」には、連中にとって何の価値もない。
……それだけか?
俺は手元の配当表を見ながら、さらに不幸なシナリオに気がついた。
元々コロニーの代表選挙のような公的な選挙ではなく、一族内の序列争いに過ぎない。
買収も暴力も何でもありだが、唯一絶対のルールが「一人1票」だ。
このルールが崩されれば、選挙そのものが成立しない。
不正選挙や選挙無効を訴えるヤツは必ず出るし、そうなればブックメイカーのメンツは丸つぶれだ。
さらに、この選挙に便乗してブックメイカーで賭けている奴らは、少なからずリンドバーグ家の内情を知っている、それなりの情報力と資金力と権力という、「力」を持つ連中だ。
そんな連中が、黙って再選挙を受け入れるはずはない。
話はリンドバーグ家の一族内にとどまらない。
それでも、リンドバーグ家が団結した一枚岩なら手や口を出すことは躊躇するだろうが、分裂してしまえば格好の狩り場だ。
特に、暴力を看板に掲げている連中にとっては、リンドバーグ家の金看板に立ち向かうのは名を売るチャンスで、しかも勝ち目は十分にある。
まるっきり関係のない連中もよってたかって、獲物に襲いかかる。
その布石が、あの「2通の委任状」か。
俺は逃げ延びることだけを考えて人畜無害の小悪党を装ったが、ガキは人畜無害を装って、リンドバーグ家への復讐のチャンスを、虎視眈々と狙っていたんだ。
これから起こる騒動の黒幕は、目の前にいるガキだ!
ブースターにはドローンのようにオートリターンがプログラムされていて無人でも帰れるが、人も乗れるように設計されている。
オートリターンにして帰途につくなら、速度にもよるが2~3日の「密室」が作れる。
使い方次第では、ラブホテルを貸し切りで、それも金を貰って2泊3日使えるようなもので、若いカップルには人気のアルバイトだ。
が。ダラスは相方となるべきメイドの1人も連れてきていなかった。
男盛りのあいつの歳では、あまり一人で悶々とさせても可哀相だ。
今、このタイミングなら、一晩我慢するだけでいい。
ヘルメットをかぶって船の外に出て、命綱とリングをブースターに繋ぎ直す作業をしているダラスに、有線通信を入れた。
「次があるんなら、ブースターに相方を乗せておくんだ。帰りも退屈しないぞ」
「そういうテクニックは先に教えておいてくれ、おっさん」
「じゃあな!」
そう言って、通信を切った。
火星に帰るか。
ガキに顔を向ける。
気づいたガキが、親指を立てた。
「ダラスがブースターに着くのを確認してからパージだ。
無駄に慌てるなよ!」
ガキは頬を膨らませて、親指を下に向けた。
「わかってる」ってか?
あえて口を開かないあたり、本当にわかっているようだ。
そう。まだ油断はできない。
◇ ◇ ◇ ◇
「機嫌良さそうやな?」
ガキの言い方にかすかにトゲを感じたが、ニヤニヤが止まらない。
すでに船は木星から4光秒も離れている。
センサーでスキャンする限りは、この船から電波は出ていない。
電波スキャンをするのは海賊対策という意味もある。
盗聴をされていないという安心感も得られるし、電波を逆探知されて海賊に絡まれてはたまらない。
ただし、受信オンリーなら問題はない。
俺が今手にしてにやついているのは、ブックメイカーの配当表だ。
アタリだ!
「アンドリューのヤツ、2番目の兄貴と組んで、大逆転しやがった」
「やっぱり賭けてたんや。けど、したらアンドリューが当主になるん? 5倍やっけ?」
オマエまで俺を見下すな!
「いや。アンドリューは降りた。それで2番目の兄貴と組んだんだ」
「不戦敗やんか?」
「バクチにはな、1着を当てる単勝と、勝ち方を当てる複勝がある。
複勝の方がオッズが高くて、それがピタリとハマった」
ガキは汚物を見るような目で「オッサンがいてる」と呟きやがった。
まるっきり人ごと。むしろ関わりになりたくないという様子だ。
そんなガキをちらりと見て「オマエにも、たぶん面白い結果だぜ」と笑ってやった。
「いあ。ヒトゴトやしー」
「リンドバーグは割れる。それも2つや3つじゃなく、下手したら粉々に!」
ガキの目つきが変わった。
「血統だけのボンボンの下に、やり手のアンドリューだ。
この船で言うなら、オマエの部下に俺がいるようなもんだ」
「やったら、そのまんまやん」
言い方が婉曲すぎたか。
「船長のオマエが雇われで、部下の俺がオーナーだぞ。
ケンカはしても取り分で揉めるほどの財産はないし、そのケンカもせいぜい殴り合いどまりだ」
ガキが無言で話を促した。
「アンドリューは、かなりの空手形を切っている。
が、俺たちの取り分が後ろの船1隻しかないってことは……ヤツはケチだ!
少し……金塊の1つでも積んでおけば俺たちを完全に黙らせることもできたろうに、ヤツはそれすら惜しんだ」
「金持ちほどケチとかいうやつ?」
「かもしれんが、そんなヤツが支持者に配当を出すとき、どこから出すと思う?」
「そら、負けた側からぶんどって、それを配って……あ!」
気がついたか。
とったのを全部支持者に回せば、アンドリューの手元には何も残らず、兄貴にこれからも頭が上がらない。
この惣領選の結果に大人しく従って一生を終えるつもりなどないだろう。
なら……組んだ兄貴をおだてて財産を吐き出させ、支持者と、何より自分の財布を太らせる。
そうして、兄貴をマリオネットにして、自分が総ての実権を握ろうという企みだ。
支持者連中が兄貴に心酔していれば、当主の個人資産が目減りしてもついていくだろうが、「血のカリスマ」ならもう一人ライバルが残っている。
アンドリューをこの選挙のキーマン、キングメイカーにしたのは金と力をバックにした「調整力」で、だからこそヤツは自分の資産の目減りを嫌う。たとえそれが相対的なものであっても。
結果、2人の兄貴のどちらからも疎まれて、どちらからも命を狙われる。
だが、それで本当にキーマンを消してしまえば、組織は瓦解する。
「したら、私の仕込みも効くかな?」
「オマエ、何かやらかしてたのか!」
「委任状が2通」
あっ!
妙に大人しくペンを走らせたと思ったら、俺よりももっと具体的に読んで、具体的な手を打っていやがった。
万が一にでも選挙がこじれて再投票となったとき、火星に消えたガキを探すまでもなく、手元にもう1枚あれば、それで足りる。
アンドリューが今回どちらの「委任状」を出したのかまでは知らないが、ヤツなら「決選投票」も視野に入れて、もう1枚も有効活用しようとするだろう。
それがガキの「罠」と思わずに、後生大事に金庫にでもしまっているに違いない。
……それだけか?
はっとして、ガキの顔を見直した。
もし再投票があるなら、ガキの1票を無効票としないためには、最低限、ガキに生きていて貰わなければならない。
死んでしまえば選挙権は消滅するし、相続する子供も、まだガキにはいない。
あの「委任状」は、ガキ自身の命を担保させるための、文字通り保険だ。
いや。さすがに考えすぎだな。俺はかぶりを振った。
策に含みを持たせすぎれば、同じだけ露見しやすくなる。
自衛効果は、たまたまついてきたオマケ……ほどにも思っていないだろう。
「悪党が!」
笑って言う俺に、ガキは自分の肩まで伸びた髪を指でもてあそびながら、「ピン! って抜かれたの、痛かってんからな!」と笑った。
俺は拳を作った右手を伸ばし、親指を立てた。それから手首を捻って下を指す。
ガキも全く同じ動作をして……どちらからともなく失笑が漏れた。
それはほどなく爆笑へと変わった。
クソ! 小悪魔……いや。場合によっては魔王クラスの大悪魔だ。
アンドリュ-がどう立ち回るかは知ったコトではないが、無傷ではすまないだろう。
屋敷に殴り込みや押し入りがあるかもしれない。
その後、現場検証や財産確認やらの名目で踏み込んだ連中が、同じ日付とサインがあって文面の違う「委任状」を見つけたら……。
疑心暗鬼どころか不信感に凝り固まっている連中は、ガキの髪の毛から「人質」を連想するだろうが、それは「人質を無事に奪還する」よりも、「人質を取る悪党を成敗する」という、自己正当化をまず考えるだろう。
何より連中には、会ったこともない「妹」よりも、目の前の財産と権力の方が魅力的だ。
なんならアンドリューに「妹殺し」の汚名を着せることもできる。
対して、「殺された異母妹」には、連中にとって何の価値もない。
……それだけか?
俺は手元の配当表を見ながら、さらに不幸なシナリオに気がついた。
元々コロニーの代表選挙のような公的な選挙ではなく、一族内の序列争いに過ぎない。
買収も暴力も何でもありだが、唯一絶対のルールが「一人1票」だ。
このルールが崩されれば、選挙そのものが成立しない。
不正選挙や選挙無効を訴えるヤツは必ず出るし、そうなればブックメイカーのメンツは丸つぶれだ。
さらに、この選挙に便乗してブックメイカーで賭けている奴らは、少なからずリンドバーグ家の内情を知っている、それなりの情報力と資金力と権力という、「力」を持つ連中だ。
そんな連中が、黙って再選挙を受け入れるはずはない。
話はリンドバーグ家の一族内にとどまらない。
それでも、リンドバーグ家が団結した一枚岩なら手や口を出すことは躊躇するだろうが、分裂してしまえば格好の狩り場だ。
特に、暴力を看板に掲げている連中にとっては、リンドバーグ家の金看板に立ち向かうのは名を売るチャンスで、しかも勝ち目は十分にある。
まるっきり関係のない連中もよってたかって、獲物に襲いかかる。
その布石が、あの「2通の委任状」か。
俺は逃げ延びることだけを考えて人畜無害の小悪党を装ったが、ガキは人畜無害を装って、リンドバーグ家への復讐のチャンスを、虎視眈々と狙っていたんだ。
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