現代兵器で異世界無双

wyvern

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陸編

 2.ファーストコンタクト 

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とりあえず、第一村人的な人を探すためだだっ広い草原を歩いていく
何も見えてこないので、歩きスマホ(ダメ絶対)のごとくLiSMを開く
LiSMを操作してみてわかったことは、まず軍事関係では銃のような小火器から、榴弾砲などの重火器、戦車や装甲車のような車両関係、戦闘機や戦艦まで多岐にわたり、それ以外では食料、日用品など多種多様なものが召喚できる(コーラとか低反発ベットとかホントに色々)。
ついでにP226をズボンとベルトの間に挟んだままだったので、腰につけるナイロンタイプのホルスターも召喚しておいた。
 
他の気になることを見ながら、草原を歩いていくと途中獣のような道があった。
その道の続く方向を見ると、200mほど離れたところに人の集団のようなものを発見した

(これはまさかと思うけど……)

すかさず、スリング(吊り紐)で肩にかけていたSIG716を伏射(地面に伏せて撃つこと)で構え、さっきの戦闘のあと召喚して装着しておいたACOGタイプ(倍率無可変で4倍率)のスコープで観察する。
よく見ると馬車を取り囲む一団と、その一団をさらに取り囲む一団がいる
(えっ……これってもしかしてテンプレなイベント発生ですか)
そう、まさしく目の前では盗賊?に襲われる馬車とその護衛が戦闘を開始寸前状態であった

(ここは、救出すべきか?)

救出すべきか、悩んでいるうちにも事態は進んでゆく
自体が急変したのは、馬車から一人の女性が出てきてからだった。
その女性が号令のようなのを発したのか、周りの護衛たちはいっせいに斬りかかる。
しかし多勢に無勢でおそらく10名ほどいた護衛は怪我をしたのか、息絶えてしまったかで、残るは指揮官と思われる女性含め4人となってしまっていた。

(くそっ、人はヤリたくなかったが……)

ついには女性が盗賊の手に渡りそのまま人質になってしまっていた、その護衛たちはもはやこれまでと思ったのか、降伏を示すように武器を捨て両手を上げている。
そんな状態を見て、覚悟を決め、SIG716に新たなマガジンを装填しチャージングハンドルを引き、弾を薬室内に送り込む、そうしてから、セレクタをセーフティからセミオートにして、盗賊のリーダーと思われる奴の頭に照準を合わせる。
 一呼吸置いた後、トリガーに指をかけ、その指に徐々に力をかけてゆく……

ダンッ!

撃った弾は狙いを違わず、標的の頭に赤い花を咲かせる。

ダンッダンダン……

7.62㎜NATO弾という大き目の弾丸を撃っているため、大きな破裂音を響かせながら次々に標的へと弾を当てていく。
その後はさながらルーティンワークのように次々に敵を屠ってゆく。
弾を撃ち切るころには人質となった女性の首に刃を突き付けているもの以外は、物言わぬ塊となっていた。

「くそッ、今日はなんて日だ!」

不満を吐露しながらも、俺は“現場”まで駆けていく

次々盗賊が何者かに倒され形勢逆転したのを知ってか、先ほどまで両手を上げていた護衛たちはすぐさま武器を拾い最後まで生き残っていた盗賊から人質を奪還しすぐさま盗賊に反撃し全滅させた。

現場に近づくと、あちらから女性が護衛一人とともに向かってくる

「お前がさっきの攻撃でこいつらを倒したのか?」

そう話す女性は、今まではサイトを通してしか見ていなかったのでわからなかったが、息を飲むほどの美女で、透き通った金色の髪を背中まで伸ばし、今は警戒しているためか少し強張ってしまっているが、それでも見惚れてしまうほどの顔つきだ、特に女性の象徴は大きく膨らんでおり防具をつけていてもはち切れんばかりである。
しかも、隣にいる護衛の女性も金髪美人とは違って、髪は蒼く背中まで伸ばした髪を馬の尾のように一本に束ねてあり、金髪美人よりは少しかすんでしまうが学級一の美少女と言われるぐらいのレベルではある、ただ胸は金髪美人同様大きく主張している。
傍から見れば誰もが見惚れてしまうような姉妹のようである。

そういえば、ここは日本ではないはずなのに日本語のように聞こえている、これはLiSMによって付与された能力なのだろうか?

「どうした?この私に変な気でも起こしたか?まぁ良い……しかしどうやったらあの距離からこんなに正確に頭だけを狙って倒すことができたんだ?」

俺は、常にトリガーの近くに指を置き、ローレディポジション(銃口を下に向けた状態)で持ち続けたまま警戒する
「確かにあの距離から攻撃し助けたのは、俺だ、だが悪いが、それを答える前にあんたがたは何者なんだ?」

「“あんたがた”か……我々は冒険者ギルド所属クラン“ローズナイツ”そして、そのクランリーダーであり冒険者ギルドマスターでもあるこの私アーノルディア・エレザだ、そして隣にいるのが妹のミレイユだ、先ほどの礼も言わせてもらおう、これで満足か?」

(おっと!来ましたね、美人姉妹!このまま……)

「で、こちらは名乗ったのだからそちらも名乗ってもらおうか?」

「そうしたいところだが、ここに来てからの記憶がなくてどこから来たかは俺でもわからないんだ(嘘だけど)、ただ覚えているのは俺の名前は“ワタ”っていうことぐらいかな?」

「そうか、それで自分探しの旅でもしていると?そんなところか、それで携えている黒いその物体はなんだ?」

「ああ、これか?これは“銃”って言って小さな金属をこの筒のような場所から撃ち出して、それを標的に当てることによって攻撃する武器さ、さっきのもこれによって倒したのさ、ちなみにこの武器は弓より遠くを撃つことができるぞ」

「そうなのか、そんなものは見たことないな、原理や使い方はいまいちわからないが、あの一方的な戦い方を見ていたら私もほしいぐらいだ、しかしすまんなこんな体たらくで、先ほどは本当に助かった、最強とうたわれる我らがまさか、奇襲してきた帝国軍によもやあそこまでやられるとは。しかも自分が人質に取られてしまった」

話によるとどうやらさっきの襲撃は、今この国が敵対する国の兵士たちの強襲であったらしい。

残念そうにエレザがそう言うと、今まで沈黙していた妹のミレイユがかばうように話し出す
「あれは姉様の失態ではなく偽情報をよこしたゲオルグのせいです、きっと奴は裏で……」
「ミレイユ、その話はもういい。それよりワタといったな?良ければ町まで送ってやろうか」
「駄目です姉様。信用にならない者を連れていくのは……」
「良いではないか。事実我々を救ってくれた恩人でもあるんだぞ?救ってもらった奴にそもそも何故そこまで恐れる?」
「それだから姉様は……わかりました。姉様がそこまで言うなら」

何故か話が勝手に進んでいるような気がするが、町に連れて行ってくれるようなので好都合だ、LiSMで調べてみるとこの近くには王都アルダートがあるようだ。

「それでいてどうする?ついてくるか?」
「ああ、お言葉に甘えさせてもらおう」
何か目的があるわけでは無いのでついて行くことにした

そのまま馬車まで一緒に歩いて行く
その周りでは怪我していた護衛たちが包帯を巻かれ休んでいた、幸いなことに死者はなく負傷者だけだった。
ただ、ここにいる護衛隊は全員が女性で構成されていた。
このことをエレザに聞くと、この“ローズナイツ”は女性限定で結成されたクランで、冒険者ギルド内最強で勢力も最大規模であるらしい。
また、クランは複数のグループによって構成されている。
そのグループも各パーティーで別れていて、各グループ・パーティーで依頼を受ける。
ただし、基本的な行動は母体となっているクランの方針に従い、さらに大規模な討伐や戦闘、依頼があったときは全グループを招集し一つの集団(クラン)として行動する時もあるようだ。
この“ローズナイツ”は構成員の中には戦闘要員だけでなく政治家や研究員などの非戦闘員も含まれている。そのため冒険者ギルドというより女性の支援団体のような性格もある。しかし現状は討伐や護衛で稼ぐことが多いので、そうした戦闘行為以外の行為では目立ったことはしていないようである。
また有事の際は軍隊やその土地の領主とともに戦うこともあるようだ。

「それで、エレザ……さん?この後何処へ向かうつもりです?」
「堅苦しい言い方はよせ。エレザで良い。この後はセレデアへ向かうつもりだが?」
「その町は大きいのか?」
「そうだな。ここら辺の物がそこに集まってくるからある程度の大きさはある。いろんなものがそろう市場や商店なんかがあるぞ。そうだいい機会だから、そこでその変な身なりも変えた方がいいぞ。そのままだと完全に浮いてしまうからな。ちょうどいいからセレデアのギルド集会所で登録も済ませておけ。そのままだと危険も伴うからな。あと……」
「どうしたんですか姉様?いつもはそんなにしゃべらないのに……ま・さ・か?」
いつもはこんなに言葉を発さないのか、ミレイユは不思議そうな顔つきで姉を窺っている
「な、なにをい、言っているそんなことなど、そんなことよりすぐに出立するぞ!」
エレザは何故か顔を薄く朱色に変え、慌てたように命令を出す

(なんだか、よくしゃべる人だなぁ……ただ、さっきのうろたえかたは一体?)

 本来であれば馬車にのせてもらい同行する予定であったが負傷者を優先的に乗せた為、仕方がなく俺は馬車の後ろに歩いてついて行くことにした。
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