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陸編
18.ハミルトン城
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今窮地に立たされているハミルトン城は、首都ガンダートより北方に位置し、古来より王国を守るための“壁”となってきた城である、今は帝国との最前線に位置する。
このハミルトン城は町を丸ごと城壁で囲む城塞都市で、領内の住民約3分の1が住んでいてこの城壁内には大きな練兵場や大きな食料貯蔵庫や国内の者が一挙に集まる巨大市場などもあり王都に引けを取らないほどの規模を誇る。
今このハミルトン地方一帯を治めているのは、陸軍大臣でもあるハミルトン・エレシアが務めている
彼女の家は、王国が建国以来長らく国王に仕えてきた公爵家で王国貴族四天王に名を連ねている、領土も他の貴族領よりもはるかに広く、予算も規模も巨大な貴族である、しかしそれには理由があり、このハミルトン領の多くを帝国の国境と接しており、常に帝国の侵攻に警戒しなくてはならない土地でもあるので王都からの支援がなくても単独で対抗できるよう特別に現地王国駐屯軍の緊急指令権、私設軍の保有権、防衛施設建設権などの本来であれば国王に許可をもらってではないと行使できない権利を行使できる立場にある。
ただ、今現在このハミルトン領はハミルトン城周辺でさえその権利を行使してでも対処できない状態にまで陥ってしまった。
何故かというと、当初は帝国が侵攻して来ていても本来の役目を十二分に発揮できていたが、途中で予期せぬ事態になってしまった、それは帝国の“多方面侵攻作戦”である。
過去何度も帝国の侵攻や挑発があったが、それは“恒例”のようにハミルトン領に対して行うことが多かった、それが今回は完全に不意を突かれた状態になってしまった。
今回の帝国が起こした侵攻は王国が想定していた北部からの侵攻ではなく西部の都市ビルクスから侵攻が始まってしまった、侵攻されても何とか抵抗してはいたが、その最中に今度は東部や南部への侵攻も始まり王都からの支援が分散してしまい効果的な援軍も送れなくなってしまった、最初は何処も頑強に抵抗していたが、帝国の数の暴力に耐えきれずついには領土内まで侵攻されてしまい各方面を守る四天王も城に籠城せざるを得ない状態に、そのおかげで比較的余裕のある北部の支援はなくなり、支援が受けられなくなってしまった北部もほかの方面と同じく籠城する。
「くそっ!!我が、ハミルトン家ももはやここまでか!いっそのこと単身で突撃してひと花咲かせてみようか……」
「お気を確かにエレシア様!たった今王都から援軍がやってきております!」
「到着するまで、ここはもたないかもしれないのだぞ!」
焦るエレシアを落ち着かせようと必死に声をかけ続けるのは、ハミルトン家に長く仕えてきているガレア家当主で北部方面軍司令長を務める、ガレア・アナスタシア。
彼女の家も建国当時から存在する名門貴族で北東部の要塞都市ガレアをハミルトン家から管理を委託されている。
この二人は幼い時から、仲が良く他の貴族から姉妹と間違われるほどだった。
エレシアは蒼髪の肩まで伸びたセミロングで出るところは程よく出ていて全体的に整った感じである、対するアナスタシアは黒髪のポニーテイルで、胸はエレシアより大きく、服は今にもはちきれんばかりである。
「まぁいい、今の状況は?」
「はっ!今この城にいる総戦力はざっと1万、対する帝国兵は先遣隊だけでも約4万、後ろに控えている本隊も合わせるとしたら、おそらく10万は軽く超えるものかと……」
「援軍はどのぐらい来る予定だ?」
「約3万かと思われます」
「それでは、やっと帝国の先遣隊の兵数と同等になるだけではないか! ディア砦やガレア城の奴らはどうなっている?」
「ガレアには私の部下が守将として残るのみで援軍が厳しいかと……ディア砦はあちらも籠城するのがやっとのようで、それ以上の動きはないかと」
「ギルドは動かせないのか?」
「一応、商人ギルドを通じて現地防衛隊を編成中ではありますが最大でも2千が限界かと思います、冒険者ギルドは王国中心部でのモンスター討伐に向かってしまい手薄になってしまっています」
「ノアでもそれ以上は動けないか、しかもこんな時にモンスター討伐ときた」
ノアはエレシアの従妹に当たるハミルシア・ノアのことで商人ギルドのハミルトン支部長をしている
「このままでは、ハミルトン城自体も消滅しかねないな……」
「情報によると、メリア女王陛下は異世界からとある人物を召喚したとのことです、しかも今回援軍として一緒に行動しているようです」
「陛下には悪いがそんな奴が来たってこの状況は変わらないさ」
ハミルトンからさらに北、王国と帝国との国境付近、帝国軍本隊が陣を張っていた
その中心に位置するテントの中にとある二人の女性がいた
「敵の状況は?」
「はっ!斥候によりますと敵約1万は城に立て籠もり徹底抗戦の構えをとっています」
「ふっ、いい気味だ!このままここをつぶし、首都への侵攻を開始しようか……なぁ、リレイよ」
「御意」
「頼むぞ、リレイ、貴様の昇進もかかっているからな……、そうだ、ここを攻め落とした暁にはこの城を貴様にくれてやろう、どうだ?良い案だろう?」
「ありがたきお言葉」
「失礼します!」
すると、伝令が一人走りこんできた、彼は返り血を浴びたのかどこかを怪我しているのか、全身が血まみれになっている
「何事だ!」
「はっ!恐れながら申し上げます!先ほど敵の首都から北部に増援するとみられる軍勢を発見いたしました!おそらく本隊は2日後には到着するとみられます!」
「貴様のほかの斥候隊はどうした!」
「それが残念なことに、突然音がしたかと思うと皆体から血を出しながら倒れてしまい、私以外全滅してしまいました」
「まぁ、良い、ほかには何かあるか?」
「敵の司令官は恐らく、リメリア中将かと思われます」
「ご苦労、再度斥候隊を編成し偵察に当れ」
伝令は深く礼をした後早々とテントから出ていく
「リレイよ、どうやら王国側に不思議な能力を持つものがいるらしい……見つけ次第そいつを生け捕りにして来い、そうすれば我が帝国も安泰だ」
「何故そのようなものが存在するのでしょうか?」
「いずれ解る」
リレイも伝令と同じく礼をして、その場を離れていく
場所は戻ってハミルトン城、現在籠城に向けて兵士たちは城門前や城下町のいたるところに塹壕や柵を設置して陣地を構築中である、また兵士数を少しでも補うため住民から募集もしている。
城の執務室ではエレシアはノアとともに食料に頭を悩ませていた
「こうも膠着状態が続いて王都からの補給が少なくなると食料が持たんかもなぁ」
「こっちも裏ルートを使って何とか食料を調達しようと試みてはいるんだけどなかなかうまくいかなくて……」
「このご時世だ、皆生きていくのに精一杯なのさ、それでもまだ貯蔵庫には食料が残っているから当面はしのげるしな」
「ところでシア姉、今回の援軍誰が指揮してるの?」
「おそらく、リメリアの奴だろう他の指揮官は出払っているしな、力量的に彼女しかいないだろう、メリアのこともあるし、それに…」
ドドドドッ
遠くの方から馬蹄の音が聞こえてくる
「敵襲!城門を閉じろー!」
下の方からは城への敵襲に備えて、現場で指揮を執っていた防衛隊長の声が聞こえる
「義勇兵を非常呼集!全員武器をとれ!」
「弓兵は射撃準備急げ!」
各部署からの指示が飛び交い、城は緊迫した空気に包まれる
「ついに攻めて来ましたね」
「何とか援軍が間に合えばよいのだがな、それまで本当に持ちこたえられるか解らないな」
「最期まで我々は姉さまについていきます、ですから最後の最後まで待ってみましょう」
敵は1時間もしないうちに城の目の前に到達し、陣形を整えるような行動をとったと思いきやすぐに門前まで行軍を再び開始し始めた。
城からは、敵が矢の射程圏内に入るとすぐに矢を飛ばし始めた、この攻撃である程度の帝国兵たちは斃れたり傷ついたりしていくが、進撃の勢いは止まらない
帝国兵は城の塹壕まで到着し、敵の弓兵たちは射撃を始め、ある帝国兵たちは破城槌を使おうと城門までゆっくり進んでゆく。
時間がたつにつれ、最初こそ有利だった王国の弓兵たちは戦線離脱をし始め、城壁からの攻撃が少なくなると、本格的に城門が壊され始めてきた。
「あと、もう少しだてめぇら!後で中のものはお前らの好きにさせてやる!」
「おおおっ!」
帝国兵は目の前の餌を目当てに一目散に城門へと集まってゆく
その力に押されたのかついに城門が壊され城門で白兵戦が展開される。
数に劣る守備兵や、寄せ集めの義勇兵では、数の多い帝国兵に徐々に徐々に押され始め、すぐに守備兵たちは後退を始める。
「撤退!城に逃げ込め!ここは俺が時間を稼ぐ早く行け!」
「小隊長一人おいていけませんここは私も残ります!」
「うるさい!お前は家族がいるだろ!早く行け!俺はもう愛する人は誰もいないんだ!」
「そ、そんな、隊ちょ…」
ドドドドドドッ
何処からともなく耳をつんざくような音が聞こえたと思うと、目の前にいた帝国兵たちが次々に倒れてゆく、あるものは腕が飛び、あるものは肩から上がなくなり、またあるものは足が吹っ飛ばされ、さっきまで猛威を振るっていた兵たちは一瞬にして混乱に陥った
音がやむとそこはもう“地獄”だった。
このハミルトン城は町を丸ごと城壁で囲む城塞都市で、領内の住民約3分の1が住んでいてこの城壁内には大きな練兵場や大きな食料貯蔵庫や国内の者が一挙に集まる巨大市場などもあり王都に引けを取らないほどの規模を誇る。
今このハミルトン地方一帯を治めているのは、陸軍大臣でもあるハミルトン・エレシアが務めている
彼女の家は、王国が建国以来長らく国王に仕えてきた公爵家で王国貴族四天王に名を連ねている、領土も他の貴族領よりもはるかに広く、予算も規模も巨大な貴族である、しかしそれには理由があり、このハミルトン領の多くを帝国の国境と接しており、常に帝国の侵攻に警戒しなくてはならない土地でもあるので王都からの支援がなくても単独で対抗できるよう特別に現地王国駐屯軍の緊急指令権、私設軍の保有権、防衛施設建設権などの本来であれば国王に許可をもらってではないと行使できない権利を行使できる立場にある。
ただ、今現在このハミルトン領はハミルトン城周辺でさえその権利を行使してでも対処できない状態にまで陥ってしまった。
何故かというと、当初は帝国が侵攻して来ていても本来の役目を十二分に発揮できていたが、途中で予期せぬ事態になってしまった、それは帝国の“多方面侵攻作戦”である。
過去何度も帝国の侵攻や挑発があったが、それは“恒例”のようにハミルトン領に対して行うことが多かった、それが今回は完全に不意を突かれた状態になってしまった。
今回の帝国が起こした侵攻は王国が想定していた北部からの侵攻ではなく西部の都市ビルクスから侵攻が始まってしまった、侵攻されても何とか抵抗してはいたが、その最中に今度は東部や南部への侵攻も始まり王都からの支援が分散してしまい効果的な援軍も送れなくなってしまった、最初は何処も頑強に抵抗していたが、帝国の数の暴力に耐えきれずついには領土内まで侵攻されてしまい各方面を守る四天王も城に籠城せざるを得ない状態に、そのおかげで比較的余裕のある北部の支援はなくなり、支援が受けられなくなってしまった北部もほかの方面と同じく籠城する。
「くそっ!!我が、ハミルトン家ももはやここまでか!いっそのこと単身で突撃してひと花咲かせてみようか……」
「お気を確かにエレシア様!たった今王都から援軍がやってきております!」
「到着するまで、ここはもたないかもしれないのだぞ!」
焦るエレシアを落ち着かせようと必死に声をかけ続けるのは、ハミルトン家に長く仕えてきているガレア家当主で北部方面軍司令長を務める、ガレア・アナスタシア。
彼女の家も建国当時から存在する名門貴族で北東部の要塞都市ガレアをハミルトン家から管理を委託されている。
この二人は幼い時から、仲が良く他の貴族から姉妹と間違われるほどだった。
エレシアは蒼髪の肩まで伸びたセミロングで出るところは程よく出ていて全体的に整った感じである、対するアナスタシアは黒髪のポニーテイルで、胸はエレシアより大きく、服は今にもはちきれんばかりである。
「まぁいい、今の状況は?」
「はっ!今この城にいる総戦力はざっと1万、対する帝国兵は先遣隊だけでも約4万、後ろに控えている本隊も合わせるとしたら、おそらく10万は軽く超えるものかと……」
「援軍はどのぐらい来る予定だ?」
「約3万かと思われます」
「それでは、やっと帝国の先遣隊の兵数と同等になるだけではないか! ディア砦やガレア城の奴らはどうなっている?」
「ガレアには私の部下が守将として残るのみで援軍が厳しいかと……ディア砦はあちらも籠城するのがやっとのようで、それ以上の動きはないかと」
「ギルドは動かせないのか?」
「一応、商人ギルドを通じて現地防衛隊を編成中ではありますが最大でも2千が限界かと思います、冒険者ギルドは王国中心部でのモンスター討伐に向かってしまい手薄になってしまっています」
「ノアでもそれ以上は動けないか、しかもこんな時にモンスター討伐ときた」
ノアはエレシアの従妹に当たるハミルシア・ノアのことで商人ギルドのハミルトン支部長をしている
「このままでは、ハミルトン城自体も消滅しかねないな……」
「情報によると、メリア女王陛下は異世界からとある人物を召喚したとのことです、しかも今回援軍として一緒に行動しているようです」
「陛下には悪いがそんな奴が来たってこの状況は変わらないさ」
ハミルトンからさらに北、王国と帝国との国境付近、帝国軍本隊が陣を張っていた
その中心に位置するテントの中にとある二人の女性がいた
「敵の状況は?」
「はっ!斥候によりますと敵約1万は城に立て籠もり徹底抗戦の構えをとっています」
「ふっ、いい気味だ!このままここをつぶし、首都への侵攻を開始しようか……なぁ、リレイよ」
「御意」
「頼むぞ、リレイ、貴様の昇進もかかっているからな……、そうだ、ここを攻め落とした暁にはこの城を貴様にくれてやろう、どうだ?良い案だろう?」
「ありがたきお言葉」
「失礼します!」
すると、伝令が一人走りこんできた、彼は返り血を浴びたのかどこかを怪我しているのか、全身が血まみれになっている
「何事だ!」
「はっ!恐れながら申し上げます!先ほど敵の首都から北部に増援するとみられる軍勢を発見いたしました!おそらく本隊は2日後には到着するとみられます!」
「貴様のほかの斥候隊はどうした!」
「それが残念なことに、突然音がしたかと思うと皆体から血を出しながら倒れてしまい、私以外全滅してしまいました」
「まぁ、良い、ほかには何かあるか?」
「敵の司令官は恐らく、リメリア中将かと思われます」
「ご苦労、再度斥候隊を編成し偵察に当れ」
伝令は深く礼をした後早々とテントから出ていく
「リレイよ、どうやら王国側に不思議な能力を持つものがいるらしい……見つけ次第そいつを生け捕りにして来い、そうすれば我が帝国も安泰だ」
「何故そのようなものが存在するのでしょうか?」
「いずれ解る」
リレイも伝令と同じく礼をして、その場を離れていく
場所は戻ってハミルトン城、現在籠城に向けて兵士たちは城門前や城下町のいたるところに塹壕や柵を設置して陣地を構築中である、また兵士数を少しでも補うため住民から募集もしている。
城の執務室ではエレシアはノアとともに食料に頭を悩ませていた
「こうも膠着状態が続いて王都からの補給が少なくなると食料が持たんかもなぁ」
「こっちも裏ルートを使って何とか食料を調達しようと試みてはいるんだけどなかなかうまくいかなくて……」
「このご時世だ、皆生きていくのに精一杯なのさ、それでもまだ貯蔵庫には食料が残っているから当面はしのげるしな」
「ところでシア姉、今回の援軍誰が指揮してるの?」
「おそらく、リメリアの奴だろう他の指揮官は出払っているしな、力量的に彼女しかいないだろう、メリアのこともあるし、それに…」
ドドドドッ
遠くの方から馬蹄の音が聞こえてくる
「敵襲!城門を閉じろー!」
下の方からは城への敵襲に備えて、現場で指揮を執っていた防衛隊長の声が聞こえる
「義勇兵を非常呼集!全員武器をとれ!」
「弓兵は射撃準備急げ!」
各部署からの指示が飛び交い、城は緊迫した空気に包まれる
「ついに攻めて来ましたね」
「何とか援軍が間に合えばよいのだがな、それまで本当に持ちこたえられるか解らないな」
「最期まで我々は姉さまについていきます、ですから最後の最後まで待ってみましょう」
敵は1時間もしないうちに城の目の前に到達し、陣形を整えるような行動をとったと思いきやすぐに門前まで行軍を再び開始し始めた。
城からは、敵が矢の射程圏内に入るとすぐに矢を飛ばし始めた、この攻撃である程度の帝国兵たちは斃れたり傷ついたりしていくが、進撃の勢いは止まらない
帝国兵は城の塹壕まで到着し、敵の弓兵たちは射撃を始め、ある帝国兵たちは破城槌を使おうと城門までゆっくり進んでゆく。
時間がたつにつれ、最初こそ有利だった王国の弓兵たちは戦線離脱をし始め、城壁からの攻撃が少なくなると、本格的に城門が壊され始めてきた。
「あと、もう少しだてめぇら!後で中のものはお前らの好きにさせてやる!」
「おおおっ!」
帝国兵は目の前の餌を目当てに一目散に城門へと集まってゆく
その力に押されたのかついに城門が壊され城門で白兵戦が展開される。
数に劣る守備兵や、寄せ集めの義勇兵では、数の多い帝国兵に徐々に徐々に押され始め、すぐに守備兵たちは後退を始める。
「撤退!城に逃げ込め!ここは俺が時間を稼ぐ早く行け!」
「小隊長一人おいていけませんここは私も残ります!」
「うるさい!お前は家族がいるだろ!早く行け!俺はもう愛する人は誰もいないんだ!」
「そ、そんな、隊ちょ…」
ドドドドドドッ
何処からともなく耳をつんざくような音が聞こえたと思うと、目の前にいた帝国兵たちが次々に倒れてゆく、あるものは腕が飛び、あるものは肩から上がなくなり、またあるものは足が吹っ飛ばされ、さっきまで猛威を振るっていた兵たちは一瞬にして混乱に陥った
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