現代兵器で異世界無双

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空編

80.空軍大規模空爆演習!

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 話を終えた一行は、セレンデンス空軍基地まで陸軍特殊部隊などの輸送を担当していた、陸軍第34兵員輸送支援師団のUH-60に乗って、基地より北の大規模射爆撃場に移動することにした。
 ここで、陸軍のヘリを使って移動したのは、今回の訓練の準備の影響で、空軍のヘリコプター部隊が出撃出来ないからだ。

 ヘリによって移動した先は、王国と帝国国境の間のほぼ全てに、まるで壁をつくるようにある巨大なメリヤル山脈の中でも3番目に高いトタイ山(11879mで国内第4位)のふもとにあるだだっ広い場所だ。
 俺たち見学組は、トタイ山が真正面に見える場所にあるテントで作られた指揮所で見ることにした、その指揮所内には部隊の近況状況がわかるように大型ディスプレイや通信機器が置かれていた。
 本来、俺らの護衛につくはずだった、ミスティア隊はまだこちらに向かってきている途中なので、今は応急的にセレンデンス基地警務隊の隊員に警護してもらっていた、警務隊の隊員たちはM4A1とSIG226を装備している。
 
ここで行う訓練の想定は、まず当該地域は領空権を敵に完全に奪われた状態で、且つ地上には敵勢力が占領している状態とする。

訓練の流れは以下の通り。
1. 第22早期警戒管制隊所属E767空中管制機(以下AWACS)一機にて空域の情報収集、この管制機周辺には護衛として第1航空団第101飛行隊のF-15SE(12機)がつく。
2. AWACSから敵機情報を得た第二航空団所属のF-22(24機)全機は敵竜騎兵隊に見立てた無人機目標を殲滅、航空優勢に持ち込む。
3. 航空優勢が確保された後、戦闘空域周辺で上空待機していた第1爆撃航空軍第443飛行隊所属のB-2ステルス爆撃機(20機)による敵地上部隊に対して爆撃を開始。万が一に備え第1航空団第102飛行隊が護衛につく。
4. 敵地上部隊に爆撃によって致命傷を負わせた後、地上で待機していた空軍特殊部隊第11特殊航空団所属アルファ大隊が爆撃地点の偵察を開始、その偵察により残存兵力を確認(その数およそ千以上)、それを前線航空管制により指示を受けた第23近接航空支援団第231飛行隊所属のA-10近接航空支援機(20機)による敵残存兵への掃討戦を開始。ここでも第1航空団第102飛行隊が護衛につく。

 今回の訓練の主力部隊を務める第二航空団には、世界初のステルス戦闘機であるF-22(通称ラプター(猛禽類))を召喚して配備した、このF-22の特徴は、機体にレーダー波をある程度吸収してしまう特殊な塗料や素材・構造を持っていて高いステルス性能を持ち、さらに、アフターバーナー(ジェットエンジンにさらに燃料を吹き付け,高推力を得ること)を使わずにスーパークルーズ(超音速巡行)ができること、STOL(短距離離着陸)が可能なことである、このほかにミサイル(AIM-120 AMRAAM)や爆弾などはウェポンベイと呼ばれる兵器庫に収納されることによりステルス性をフルに発揮できる(主翼下のハードポイントにミサイルを取り付けることも可能)、そしてこの高いステルス性能と遠距離の敵を探知できるレーダー、長距離ミサイル、さらにはAWACSや僚機などとデータリンクすることによって、この戦闘機のキャッチコピーでもある「Fast Look.Fast Shoot.Fast Kill」ができる。
 そのため、遠距離から一方的に攻撃を仕掛けようとしている今作戦にぴったりな戦闘機なのだ
 
 AWACSのエスコート任務についている、F-15SEは簡単に言ってしまえば、アメリカ空軍などで使われているF-15を改良、派生したF-15Eをベースに開発されたもので、F-22匹敵するステルス性能を持ち、最新のアビオニクスを搭載し、F-22と同じく機体下部と下側面にウェポンベイを備えていて、これによりレーダーに映りづらくなる。
 F-15SEの大元となったF-15はアメリカのマクダネル・ダグラス社(現ボーイング社)が制空戦闘機として開発したもので、軽量な機体に高出力のターボファンエンジンを二基搭載し、開発から40年以上たち後継機であるF-22が配備された今でも最強の戦闘機として君臨し続ける戦闘機だ。

 今回の訓練に地上での前線航空管制を行うための部隊として、空軍所属特殊部隊である第11特殊作戦航空団を参加させている。
この部隊を創設するにあたって参考にしたのがアメリカ空軍特殊部隊第24特殊作戦航空団というところで、この部隊の任務のなかで、コマンド&コントロール(周辺空域の航空管制を行い地上部隊との共同作戦を行う)、情報収集、強行偵察を第11特殊作戦航空団に取り入れた。
第11特殊作戦航空団には兵員輸送のUH-60が予備を含めて50機配備され、地上部隊は武装前線航空管制連隊が所属していて、この部隊は陸軍特殊部隊に準ずる装備をしている。

そんなことを、テント内で空軍大臣でもあるコンダート・エリカ第三王女が俺とメリアに説明してくれた。
そんな彼女は姉二人と比べて大人しいく物静かな印象を受けた、見た目は姉のメリアそのもので、姉との違いがゆっくりとしたしゃべり方と眼鏡をかけていることだけだ。

「そろそろ訓練開始時刻ですが、他に何か質問はございますか?」
「いや、大丈夫だよ、ありがとう」
「旦那様のお役に立てて何よりです」
「エリカ、後は頼んだわよ」
「はい、お姉さま、では訓練を開始させます、訓練開始!!」
「訓練開始!!」


訓練開始直後にAWACS(コールサイン:ビックイーグル)が空域情報の通信をテント内に設けた指揮所(コールサイン:ケラノウス)にいれてきた。

「ビックイーグルよりケラノウス。ポイントトタイより北部20㎞、高度2500mの位置に敵機100機発見、攻撃開始します」
「了解した、健闘を祈る」
「ビックイーグル、ミーティア(第二航空団)。バンディット100シップス、ロースピード、ブルズアイ、010、フォー012、ターゲットエンジェルス、25」
「ミーティアリーダー、ビックイーグル、ラジャー」

AWACSからLiSMのデータリンクシステムを使って送られてきた敵の位置が、テント内のディスプレイにはっきりと示されていた。
空域の指揮所への情報伝達や周辺空域にいる友軍機に指示を出しているこのAWACS(早期警戒管制機)は、アメリカの大手航空機メーカーのボーイング社がボーイング767をもとに製造した軍用機で、航空自衛隊が唯一保有、運用しているもので、機体上部には大きな回転するロートドームが搭載されていて、その中にAN/APY-2レーダーとそれと反対側にIFF(敵味方識別装置)のアンテナが装備されている、このAN/APY-2レーダーは空対空監視としてだけではなく空対地、艦監視能力も持つ。
そして、この早期警戒機の大きな役割としてあるのが、大きなレーダーを生かした索敵能力はもちろんのこと、友軍機や遠距離にいる友軍艦艇・地上部隊などとデータリンクを通じて情報共有をして、それらの情報を整理・分析し、それをもとに攻撃や迎撃を含む指揮管制ができることだ、それを可能とするために機内には多くの機材と人員を有している。
乗員は操縦士2名とレーダーや通信機器などの操作員を含めて21名、航続距離10370㎞、連続警戒滞空時間(行動半径1000nm時)約9時間、最高速度800㎞/h以上、巡航速度722㎞/h。

AWACSはさっそく自前のレーダーで探知した情報をもとに、すぐさま今回主力の第二航空団に敵の情報を伝達する。
その情報を受け取った、第二航空団は敵がいると思われる空域に機首を一斉に向けた。

「ミーティアリーダー、ビックイーグル、バンディットレーダーコンタクト!」
「ビックイーグル、ミーティアリーダー、ラジャー、攻撃を許可する」
「ラジャー」

AWACSから通信を受けた直後に、第二航空団の機体がその情報をもとに敵機の位置を割り出し、すぐに攻撃態勢に入った。
これをうけて、AWACSは当空域から護衛機隊とともに離脱し始めた。
敵役の無人機は、竜とほぼ同寸の大きさになっていて材質は竜の硬さと同じものを使っている、動きやスピードも似せて作っている。

 「ミーティアリーダーよりミーティア隊各機、全機攻撃開始!」
 「「「「ラジャー!」」」」
 
 ミーティア隊の隊長機からの攻撃命令が下った瞬間、一斉に各機のウェポンベイが開きAIM-120Dを4本発射した。
 そのミサイルが一斉に発射された状況が地上の指揮所のモニターに映し出され、そのミサイルがまっすぐ目標に向かっていくのがわかる。
 発射したAIM-120のすべてが命中したが、4機だけ生き残っていた。

 「ミーティアリーダーより各機、敵未だに4機残存、これより接近戦に移る、第201飛行隊は高速接近して機銃で叩き落せ!」
 「「「「ラジャー」」」」

 その命令を聞いた、第201飛行隊各機は、我先にと言わんばかりにアフターバーナーをふかして一気に最高速度までスピードを上げ、敵に向かって突進していった。
 生き残った敵は味方が一瞬にして爆散していったのを見て驚き、すぐに反転して逃げ帰ろうといていたが、それすらできずに、高速接近してきたF-22の機銃の嵐によって次々と墜とされていった。

 「ビックイーグルより、ミーティアリーダー、敵機全機撃墜を確認、周辺空域にも敵影無し、第二航空団は帰投されたし」
 「ミーティアリーダー、ラジャー、RTB!」
 
 役割を終えた第二航空団は、乱れていた編隊を綺麗に組みなおし、悠々と基地へと引き返していった。

「レグルス(第1爆撃航空軍第443飛行隊)より、ビックイーグル、戦闘空域に到着した、指示を!」
「ビックイーグルより、レグルス、こちらから目標の座標を送る、それをもとに爆撃せよ」
「ラジャー、爆撃を開始する」
 
 今度は第二航空団とすれ違うようにしてきた、B2ステルス爆撃機20機による爆撃が始まる。
 



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