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4章 港街騒乱
099 領主の依頼
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「…ふむ、大体の話は分かった、ブロスタ船長の言っていた巨人についてはもう安心していい様だな、これでまたユイト達に街の危機を救ってもらった事になる、何か報酬を考えなければいけないな」
海竜様に街の近くの海岸まで送ってもらった俺達はすぐにザラキマクの港湾管理局へクラブさんを訪ねに行った、ブロスタさんが海魔神の事を報告した様で街は避難する人で混乱していたがこれでいつも通りに戻るだろう。
「そんな!この前の報酬で十分過ぎる程ですよ、それに今回1番活躍したのは海竜様です、今までもこの街を海のモンスターから守ってきた海竜様こそ真の救世主です」
「とは言っても海竜様は我々の前に姿を見せてはくださらん、ブロスタ船長は一目会えたと言っていたが私も是非直接礼を伝えたいものだ」
「本人は自分が姿を見せると街の人を怖がらせてしまうと言ってました、何しろとんでもない大きさですからね」
海竜様は俺達を送り届けた後ある物を渡して海へと帰って行った、しばらくは用心の為にザラキマク近海にモンスターの残党がいないか見回るそうだ。
「ユイト、もしかして海竜様に連絡を取れたりするのか?要は住民が海竜様を見て怯えなければ問題は無いのだろう?」
「はい、特に人間と接触するのがダメって感じではありませんでした、海竜様と連絡は取れますがどうかしましたか?」
「一つ頼まれて欲しい事があるんだが…」
クラブさんのお願いは俺の予想外の話だった、流石はこの街の領主様だ、話のスケールが大きい。
「失礼します、クラブ様、ブロスタ船長がお見えになられておりますがお通ししてもよろしいでしょうか?」
職員さんがドアをノックして執務室へと入ってきた、この前俺達を案内してくれた職員さんだ。
「丁度良い、私もブロスタ船長と話をしたい事があったんだ、通してくれ」
しばらくしてブロスタさんが執務室に姿を現わす、俺達の顔を見て安心した表情だ、心配をさせてしまったみたいだな。
「おおっ!お前さん達が帰って来たと聞いてここにいると思って来たんじゃ、良かった、怪我もしとらんみたいじゃな…?」
ブロスタさんの視線がメリッサで止まった、クラブさんには紹介したがブロスタさんとは初対面だったな。
「はじめまして、素敵なお爺様、私はメリッサ、ユイトくんの仲間です、よろしくお願いしますね」
「ほっほ、美しい上に優しそうなお嬢さんじゃ、それに胸が素晴らしい!こりゃ辛抱たまらんわ!」
マズい、ブロスタさんの発作が始まった、メリッサは年配の男性にウケの良さそうな、所謂おじさんキラーっぽい雰囲気がある、2人が出会えばこうなるのは必然だったな。
「むほーっ!たまらん!たまらんわい!」
ブロスタさんがメリッサの胸を目掛けて飛び込む、目にも見えないスピードだ。
「あらあら、困ったお爺さんですね…そいっ!」
メリッサが空中のブロスタさんを抱きしめて頭から床へ叩きつけた、プロレス技のパワーボムだ。
「メリッサ、良くやった、グッジョブ」
アイギスがメリッサの肩を叩き親指を立てる、しばらくの間ブロスタさんは叩きつけられままの体制で身体を痙攣させていたのだった。
海竜様に街の近くの海岸まで送ってもらった俺達はすぐにザラキマクの港湾管理局へクラブさんを訪ねに行った、ブロスタさんが海魔神の事を報告した様で街は避難する人で混乱していたがこれでいつも通りに戻るだろう。
「そんな!この前の報酬で十分過ぎる程ですよ、それに今回1番活躍したのは海竜様です、今までもこの街を海のモンスターから守ってきた海竜様こそ真の救世主です」
「とは言っても海竜様は我々の前に姿を見せてはくださらん、ブロスタ船長は一目会えたと言っていたが私も是非直接礼を伝えたいものだ」
「本人は自分が姿を見せると街の人を怖がらせてしまうと言ってました、何しろとんでもない大きさですからね」
海竜様は俺達を送り届けた後ある物を渡して海へと帰って行った、しばらくは用心の為にザラキマク近海にモンスターの残党がいないか見回るそうだ。
「ユイト、もしかして海竜様に連絡を取れたりするのか?要は住民が海竜様を見て怯えなければ問題は無いのだろう?」
「はい、特に人間と接触するのがダメって感じではありませんでした、海竜様と連絡は取れますがどうかしましたか?」
「一つ頼まれて欲しい事があるんだが…」
クラブさんのお願いは俺の予想外の話だった、流石はこの街の領主様だ、話のスケールが大きい。
「失礼します、クラブ様、ブロスタ船長がお見えになられておりますがお通ししてもよろしいでしょうか?」
職員さんがドアをノックして執務室へと入ってきた、この前俺達を案内してくれた職員さんだ。
「丁度良い、私もブロスタ船長と話をしたい事があったんだ、通してくれ」
しばらくしてブロスタさんが執務室に姿を現わす、俺達の顔を見て安心した表情だ、心配をさせてしまったみたいだな。
「おおっ!お前さん達が帰って来たと聞いてここにいると思って来たんじゃ、良かった、怪我もしとらんみたいじゃな…?」
ブロスタさんの視線がメリッサで止まった、クラブさんには紹介したがブロスタさんとは初対面だったな。
「はじめまして、素敵なお爺様、私はメリッサ、ユイトくんの仲間です、よろしくお願いしますね」
「ほっほ、美しい上に優しそうなお嬢さんじゃ、それに胸が素晴らしい!こりゃ辛抱たまらんわ!」
マズい、ブロスタさんの発作が始まった、メリッサは年配の男性にウケの良さそうな、所謂おじさんキラーっぽい雰囲気がある、2人が出会えばこうなるのは必然だったな。
「むほーっ!たまらん!たまらんわい!」
ブロスタさんがメリッサの胸を目掛けて飛び込む、目にも見えないスピードだ。
「あらあら、困ったお爺さんですね…そいっ!」
メリッサが空中のブロスタさんを抱きしめて頭から床へ叩きつけた、プロレス技のパワーボムだ。
「メリッサ、良くやった、グッジョブ」
アイギスがメリッサの肩を叩き親指を立てる、しばらくの間ブロスタさんは叩きつけられままの体制で身体を痙攣させていたのだった。
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