222 / 262
0200
第0222話 女は男に劣らぬ
しおりを挟む
部屋の中、楊徳山は待ち焦がれるように身を乗り出していた。
ドアの音に反応し慌てて扉を開けると、韓成奎が背負った葉惜平を見て興奮のあまり声を上げた。
「よしや、お前たちよくやった!この子はすぐにベッドにでもってこい。
俺は存分に味わうんだから……」
二人が部屋に入ると、意識を取り戻さない葉惜平を床に下ろした韓成奎が立ち上がり笑みを浮かべた。
「楊校長、我々兄弟が素晴らしいお方をお持ちしましたよ。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ」
「はい、はい……よくやったことだ」褒美として高級ブランドのバッグから二万円札を取り出し差し出すと、二人は偽らしく断りながらも喜びを隠せない様子で受け取った。
安再天が恐縮そうに言う。
「楊校長、お楽しみくださいませ。
我々兄弟は外でお見守りします」
その申し出に楊徳山は快く頷いた。
「よかっただろう?秋羽那厮が突然現れたら大変だ」
二人は金をポケットに突っ込みドアを開けた。
廊下で忠犬のように校長の身辺を警護するように立っている。
その時、楚雲萱の手下全員が出動した。
二百人余りのバイク隊が江陽市内を巡回し、ナンバー江A10168の黒いメルセデスを探していた。
一人の部下が発見すると直ちに本部へ報告。
楚雲萱は秋羽に連絡した。
部屋では楊徳山が意識不明の美しい女性を見つめながら、その顔と身体をじっくり眺めていた。
「葉先生……お前の言う通り敬酒不吃吃罰酒だよ。
今度こそ逃げられないわ」
自制心を振りほどこうとした瞬間、暴君的な欲望に駆られるが「そんなのではただの死体じゃないか」と思い直す。
彼は葉惜平をベッドに縛り付けた。
束の間、美しい女性が大字型で横たわり、楊徳山の視線を釘付けにする。
我慢できずに水を差そうとペットボトルを持ってきた。
水滴が肌に落ちる様子は花びらに露がついたように美しかった。
「ん……」葉惜平が目を開けた瞬間、楊徳山の醜い笑みが浮かんだ。
「あっ!校長先生?どうしてここに」
偽善的な仮面を剥ぎ取られ、その下から露骨な欲望が溢れ出す。
「ふふふ……葉先生よ。
すぐにお前の身を癒すわ」
葉惜平は自分が知らない場所にいることに気づき、動けない状態であることを悟り震えながら訴えた。
「校長!どうしてこんなこと?早く解いてください!」
「放してやるなど無理だよ、愛しの子。
毎日君を想っているんだ。
今こそ天が与えたチャンスだ。
どうか従ってくれないか」
楊徳山は恥知らずにそう言い放ち、醜悪な表情で葉惜平を威嚇した
葉惜平は驚きのあまり必死に腕足を動かし布条から逃れようとしたが顔色が蒼白くなり叫んだ「来人よ!助けてください……」
楊徳山は手にしていたミネラルウォーターのボトルを投げ捨て狂笑いを上げた「ははは、もっと大きな声でいいんだ。
誰も助けに来ないからね。
大声ほど気持ちがいいものはない。
君を激しく犯してやるわ。
そのくらい喜んでくれよ」
年老の獣のように葉惜平の外見を剥ぎ取ろうとする楊徳山は校長らしからぬ醜態を見せていた
外着のボタンが外れ白いシャツが露になった瞬間、肥えた野兽が驚きのあまり体を震わせた。
楊徳山は興味深げに見入り「ほんとにおっきいんだな」
葉惜平は無力な涙を流しながら必死に身を捩り懇願した「校長様、どうか……許してください。
私はまだ恋愛したことないんです。
どうか」
獲物を手に入れた狼のような目つきで楊徳山は皮肉げに笑った「許すなど無理だよ。
君が私の目に留まったのは運命だわ。
未経験の子ならなおさらいい。
何年も少女と遊ぶ機会がなかったからね。
ようやく本格的な楽しみができる」
その魔の手は葉惜平のシャツを乱暴に引きちぎり始めた
一方、葉惜平の部屋では──
1000
警官たちは緊張しながらも冷静に対応していた。
特に若い巡査は震える声で指示した「どうか……」
彼女が旅券を調べ始めると「警官様、楊徳山氏は1147号室に宿泊しております。
11階です」
秋羽は拳銃を持って急いでエレベーターへ向かった。
幸運にもその時エレベーターが戻ってきた。
扉が開くと高級服を着た男女数人が出てきたが、彼らは拳銃を持つ青年を見て驚き顔をした
「警察の業務です」と秋羽が言い放ち堂々と乗り込んだ。
11階へ向かう間彼は心の中で祈った「平ちゃん、頑張って!私は君を救いに来たんだ……」
ドアの音に反応し慌てて扉を開けると、韓成奎が背負った葉惜平を見て興奮のあまり声を上げた。
「よしや、お前たちよくやった!この子はすぐにベッドにでもってこい。
俺は存分に味わうんだから……」
二人が部屋に入ると、意識を取り戻さない葉惜平を床に下ろした韓成奎が立ち上がり笑みを浮かべた。
「楊校長、我々兄弟が素晴らしいお方をお持ちしましたよ。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ」
「はい、はい……よくやったことだ」褒美として高級ブランドのバッグから二万円札を取り出し差し出すと、二人は偽らしく断りながらも喜びを隠せない様子で受け取った。
安再天が恐縮そうに言う。
「楊校長、お楽しみくださいませ。
我々兄弟は外でお見守りします」
その申し出に楊徳山は快く頷いた。
「よかっただろう?秋羽那厮が突然現れたら大変だ」
二人は金をポケットに突っ込みドアを開けた。
廊下で忠犬のように校長の身辺を警護するように立っている。
その時、楚雲萱の手下全員が出動した。
二百人余りのバイク隊が江陽市内を巡回し、ナンバー江A10168の黒いメルセデスを探していた。
一人の部下が発見すると直ちに本部へ報告。
楚雲萱は秋羽に連絡した。
部屋では楊徳山が意識不明の美しい女性を見つめながら、その顔と身体をじっくり眺めていた。
「葉先生……お前の言う通り敬酒不吃吃罰酒だよ。
今度こそ逃げられないわ」
自制心を振りほどこうとした瞬間、暴君的な欲望に駆られるが「そんなのではただの死体じゃないか」と思い直す。
彼は葉惜平をベッドに縛り付けた。
束の間、美しい女性が大字型で横たわり、楊徳山の視線を釘付けにする。
我慢できずに水を差そうとペットボトルを持ってきた。
水滴が肌に落ちる様子は花びらに露がついたように美しかった。
「ん……」葉惜平が目を開けた瞬間、楊徳山の醜い笑みが浮かんだ。
「あっ!校長先生?どうしてここに」
偽善的な仮面を剥ぎ取られ、その下から露骨な欲望が溢れ出す。
「ふふふ……葉先生よ。
すぐにお前の身を癒すわ」
葉惜平は自分が知らない場所にいることに気づき、動けない状態であることを悟り震えながら訴えた。
「校長!どうしてこんなこと?早く解いてください!」
「放してやるなど無理だよ、愛しの子。
毎日君を想っているんだ。
今こそ天が与えたチャンスだ。
どうか従ってくれないか」
楊徳山は恥知らずにそう言い放ち、醜悪な表情で葉惜平を威嚇した
葉惜平は驚きのあまり必死に腕足を動かし布条から逃れようとしたが顔色が蒼白くなり叫んだ「来人よ!助けてください……」
楊徳山は手にしていたミネラルウォーターのボトルを投げ捨て狂笑いを上げた「ははは、もっと大きな声でいいんだ。
誰も助けに来ないからね。
大声ほど気持ちがいいものはない。
君を激しく犯してやるわ。
そのくらい喜んでくれよ」
年老の獣のように葉惜平の外見を剥ぎ取ろうとする楊徳山は校長らしからぬ醜態を見せていた
外着のボタンが外れ白いシャツが露になった瞬間、肥えた野兽が驚きのあまり体を震わせた。
楊徳山は興味深げに見入り「ほんとにおっきいんだな」
葉惜平は無力な涙を流しながら必死に身を捩り懇願した「校長様、どうか……許してください。
私はまだ恋愛したことないんです。
どうか」
獲物を手に入れた狼のような目つきで楊徳山は皮肉げに笑った「許すなど無理だよ。
君が私の目に留まったのは運命だわ。
未経験の子ならなおさらいい。
何年も少女と遊ぶ機会がなかったからね。
ようやく本格的な楽しみができる」
その魔の手は葉惜平のシャツを乱暴に引きちぎり始めた
一方、葉惜平の部屋では──
1000
警官たちは緊張しながらも冷静に対応していた。
特に若い巡査は震える声で指示した「どうか……」
彼女が旅券を調べ始めると「警官様、楊徳山氏は1147号室に宿泊しております。
11階です」
秋羽は拳銃を持って急いでエレベーターへ向かった。
幸運にもその時エレベーターが戻ってきた。
扉が開くと高級服を着た男女数人が出てきたが、彼らは拳銃を持つ青年を見て驚き顔をした
「警察の業務です」と秋羽が言い放ち堂々と乗り込んだ。
11階へ向かう間彼は心の中で祈った「平ちゃん、頑張って!私は君を救いに来たんだ……」
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる