闘破蒼穹(とうはそうきゅう)

きりしま つかさ

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第0745話 威信!

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手印が落雁天の胸元に降りかかると、蕭炎の顔色は急に冷たい表情をした。

その瞬間、彼の掌から凄まじいエネルギーの波動が爆発的に放出され、全てが相手の身体に集中していった。

「ドン!」

無数の視線が注がれる中、驚異的な雷鳴が空を震わせた。

二つの人間の交差点から肉眼で確認できる恐ろしいエネルギーの波紋が発生し、四方八方に拡散していく。

落雁天が手印を受け入れるその刹那、彼の顔色は極端に暗くなった。

蕭炎が斗皇級の実力でこれほどの強大な武技を繰り出すとは予想外だったからだ。

しかし彼は確かに斗宗級の実力者である。

萧炎の掌から溢れ出る圧倒的な気力のその瞬間、全身に輝く金色の羽根が覆い尽くした。

胸元を中心に雁形の金甲が形成され、鋭利な金色の羽根で完全に保護された。

その金色の羽根が現れた直後、蕭炎の掌から予定通りの力が襲いかかった。

「プチ!」

この至近距離での全力の一撃を受けたにもかかわらず、落雁天は緊急時に召喚した金甲をもって全ての力を防ぎきることはできなかった。

金色の羽根が破壊され、その身体に直接衝撃が伝わった瞬間、彼は喉から血を噴き出した。

この鮮血の一滴が飛び散るや、下方の三軍連合軍の兵士たちが驚愕の声を上げた。

交戦開始から数分しか経っていないというのに、この斗宗級の実力者が吐血しているとは到底信じられなかったのだ。

半空に浮かぶ三軍連合軍の陣地で、慕蘭二老はその光景を見て顔が引きつった。

彼はニヤリと笑みを浮かべながら、内心で「やっぱり」と呟いた。

早々にこの若者を普通の斗皇とは見なしていたのだ。

この男が身軽さを利用して至近距離まで接近したのは明らかに無謀だった。

一方、要塞では静寂から驚天動地の歓声へと一変した。

毒宗宗主の恐怖はその光景で完全に消し飛んだ。

「この若者、この掌は完璧だ。

一点の余分もない」

海波東らが笑みを浮かべて絶賛する中、落雁天は顔色を変えた。

要塞からの喝采声を聞いた瞬間、彼は怒りで顔を歪めた。

「ちんぴら!」

その直後、彼の体内から金色の光が爆発的に放出され、指先や肘、足関節など十数箇所に鋭利な金色の棘が生えた。

全身がトゲだらけの刺猬のように覆われた瞬間、落雁天は目を血走らせた。

「この野郎!」

彼の目は怒りで赤く染まりながら、牙を剥いて叫んだ。



**雁落天**の声が途切れた瞬間、その背後の巨大な雁翼が一振し、蕭炎へと鋭く突進してきた。

五本の金色指剣は全身の要害を直撃するように高速で舞い、暴怒に身を焦がす落雁天は白髪の女への約束さえ忘れ去っていた。

**狼狽**して後退る蕭炎だが、速度は相手と互角。

衣袍は金の棘で裂け散り、赤黒い血痕が体を縦横に走り抜ける。

再び回避した瞬間、地面から**玄重尺**を取り上げた。

「轟!」

巨大な尺身が鈍い音を立てて雁落天の連続攻撃を弾く。

しかしその衝撃は手首まで伝わり、掌が痺れそうになる。

発狂した斗宗級の棘付き強敵は本当に厄介だった。

要塞では美杜莎と毒宗の戦いも激化し、観戦中の海波東らが心を締め付けられる。

彼らは蕭炎の傷跡を見れば胸が震える。

彼は命懸けで耐えているのだ。

「頑張れ!」

別の戦場では二人の女がさらに激しく打ち合う。

その凶暴な攻撃は観客を凍らせるほどだった。

この世界、女の凄まじさは男を超えよう。

**鈴音**と共に五本の棘が重尺に絡みつき、雁落天の顔が歪んだ。

腕を捩ると同時に蕭炎の手首から解放される。

瞬間、膝蹴りで小腹を叩きつけた。

苦痛で蒼白になった蕭炎は血を流しながら拳を握りしめ、鈍い音と共に雁落天の腰に殴り込んだ。



一撃で膝を交換するように、蕭炎は銀光が突然爆発的に暴走したように身を爆発的に後方に飛ばした。

その瞬間、残影だけが残された。

「逃げられるか?」

蕭炎の姿が消えた直後、雁落天は鋭敏に察知し、獰悪な笑みを浮かべながら身体を奇妙な弧度で曲げた。

背中の金色の雁羽翼が一振動すると、その瞬間にはもう蕭炎の背後に立っていた。

雁落天が後方に現れたと同時に、蕭炎は直感的に気配を感じ取ったが、この時こそ三千雷動を発動させる前に、雁落天の拳が背中に激しく打ち付けられた。

「プチッ!」

その一撃で蕭炎は鮮血を噴き出し、地面に落ちていく。

雁落天はさらに獰悪な笑みを浮かべ、金色の雁羽翼を振って落下する蕭炎へと猛スピードで迫り寄った。

要塞の上では驚愕の声が連鎖的に広がり、海波東らも顔色が一瞬白くなった。

しかし「まだやられるのか?」

という疑問はすぐに消えた。

「海老、三弟を救うために手を貸せ!」

と蕭鼎が険しい表情で叫んだ。

海波東は頷き、背中の白い氷の翼が瞬時に現れ、爆発的に加速して蕭炎の位置へ向かっていった。

空高く、蕭炎は急速に墜落しつつあり、耳を風切り音が包み込む。

彼の目は閉じられていたが、口許からは低く「もうすぐだ、すぐに終わる」という言葉が洩れていた。

金色の雁羽翼が広がり壮覇な光景を作り出す中、雁落天は近づきすぎてからさらに獰悪な笑みを浮かべた。

この斗皇の男が堂々と吐血させたという屈辱は、彼にとって公開の侮辱そのものだった。

だからこそ、必ずやこの男を捕らえ、拷問にかけてやろうと考えていた。

急速に近づいてくる海波東を見ながら、雁落天はさらに加速した。

彼の掌が蕭炎の頭部へと鋭く伸びた瞬間、蕭炎は突然首を横に向けてその攻撃を回避した。

「あれ? もう意識がないはずだ」という驚きが一瞬だけ雁落天に浮かんだが、すぐに憎悪が湧き上がり、彼の足が背中に激しく蹴り込んだ。

しかし次の瞬間、蕭炎は突然体勢を変え、雁落天に向かって獰悪な笑みを浮かべながら掌を開いた。

三色の火蓮が掌から爆発的に飛び出したその時、海波東もようやくそれを視認し、驚愕の表情で動きを止めた。

彼は必死に要塞へと引き返すように反転した。

この男が明らかに時間を稼いでいたことが分かったのだ。

蕭炎は火蓮を放った瞬間にさらに加速して地面に向かって墜落させた。

雁落天を見下ろしながら冷ややかな笑みを浮かべ、掌で空気を切り裂くように手勢を動かした。

「爆発!轟然と!」



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