闘破蒼穹(とうはそうきゅう)

きりしま つかさ

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第0954話 0009天雷獄陣

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光の輝きが空を切り裂き、流星のように瞬時に天北城の上空に現れたその影は、やや痩せた青年の姿だった。

「轟!」

その存在が現れた直後、天北城の空は次第に暗くなり、重い雲が広がり雨が降り始め、水の幕で街を包み込んだ。

激しい雨が建物に打ち付けられ、清々しい音を立てながら連続した滴答という音が街全体を支配する。

しかし大雨が突然降ったにもかかわらず人々は屋内に入らず、皆が天高く輝くその影を見上げていた。

日光の熱さを感じながらも、この名前も知らぬ若者が龍潭虎穴と呼ばれる天北城に現れたことに驚きを隠せない。

その瞬間、多くの人々の胸中には敬意の色が浮かんだ。

少なくともこの男の気概だけは称賛に値する。

「シュ!」

雨幕が天地を繋ぐように突然破風音が響き、十数人の敏捷な影が高層建築物の上を駆け回り、冷たい目つきで空を見上げた。

先頭の青色の衣装の男が低い声で叫んだ。

「貴様は誰だ!」

「蕭炎……」

空高くに立つ青年は手を組み、彼の周囲一丈の範囲に入った雨滴は瞬時に消滅し、無形の罩子のように彼を包んでいた。

静かな声が降り注ぐ。

「風雷閣長老の名で、蕭炎を捕縛せよ!」

その言葉に先頭の男の目が冷たくなった。

「はっ!」

命令が途切れるより早く周囲から十数人の影が飛び出し、銀色の槍が雨幕を切り裂き鋭い風圧で蕭炎に向かって突進した。

その光景を見て蕭炎の唇端に冷笑が浮かび、彼は手を曲げ伸ばし碧緑の炎が爆発的に噴出!驚異的な高温で数十丈四方の雨水を金属化させた。

十指を弾くと碧緑の炎が分裂し無数の火蛇となって天高く広がり、その速度は光速に近い。

「琉璃蓮心火」の火蛇は瞬時に風雷閣の強者たちの前に到達した。

灼熱の熱で彼らが驚愕する間も容赦なく尾を振り胸元に直撃!次々と苦悶の声と共に体が空から落ち、地面に転がりながら苦しみを訴える。

蕭炎が手を動かすだけで風雷閣の十数名の斗王級強者を一蹴したことに天北城中で驚嘆の声が上がった。

その余裕と技術は斗皇級でも見られないものだった。

この男は数日前とは明らかに成長していた。

「風雷北閣の連中、それだけか。

些細な存在など無駄だ。

三位長老よ、貴様らが蕭炎を捕まえるなら自ら手を下せ」

**

随手打ち破る風雷閣の強者十数名、蕭炎は鋭い視線を韓家の方へ向けた。

雨幕に隔てられてもその冷たい叫び声は天北城全体に轟き渡った。

「我々三人が北閣長老となった以来、貴方のような後輩で我々の力を合わせさせるのは初めてだ」雷鳴を帯びた薄い声がゆっくりと響く。

次の瞬間、空を覆う雨幕は無形の手によって裂かれたように三名の老人が虚空を踏みしりながら近づいてくる。

その三人の気配を見た蕭炎の瞳孔が僅かに縮まった。

彼らの実力は沈雲よりも上らざるを得ず、おそらく五星斗宗級であると推測した。

特に銀色の長眉を持つ老人は五星斗宗最上位の域まで達しているようだ。

一撃で三名の五星斗宗を動員する風雷北閣の力が驚異的だが、四閣が集結すればどれほどの強さになるか想像に耐えない。

中州屈指の勢力である風雷閣が虚名ではない理由はここにある。

「貴方こそ風雷電三位長老でしょう。

北閣が貴方を重用するのも無理ない」蕭炎は静かに言った。

「沈雲を殺したという点で、貴方は凡人とは言えない。

我々三人が集まるのは些とも過不足はない」

その銀色の長眉老人の声には雷鳴が宿っていた。

圧倒的な重さを感じさせる。

「それは彼の運命だ」蕭炎は淡々と答えた。

「三千雷動を身に帯びつつ風雷北閣長老を殺した貴方、この罪は許されない。

小生などでは済まぬが、北雷塔で永久囚禁し、外敵にも警戒させよう」

道紋の刻まれた青袍老人が冷酷な声で言い放つ。

「そこへ行けば本当に死に絶やされるだろう」蕭炎は笑みを浮かべた。

「無駄な議論は止めるべきだ。

先に捕らえてから考えるのが北閣の流儀だ。

殺した者には必ず報復する。

その身を折り、斗気を奪い、北雷塔で永遠に監禁させる。

外敵にも警戒させよう」

青袍老人の目は鋭く光った。

その言葉に蕭炎の顔が冷たくなった。

斗気を奪うという罰は極めて恐ろしい。

手を振ると地妖傀が現れ、無表情に彼の側に立つ。

地妖傀が青袍老人を見詰めるや否や蕭炎は笑みを浮かべた。

「貴方の資格で私の斗気を奪うつもりか?」

長眉老人は仔細に観察し、頷いた。

「確かに五星斗宗級の傀儡だ。

我々風雷閣にもない類のものだが、これだけでは命が保証されない」

「それじゃあこうしよう」

蕭炎が白銀の納戒を撫でると、途端に厖大な霊力が彼の体内へと流れ込んでいった。



**の代わりに補うべき単語を考慮しつつ、原文の緊張感と描写力を維持した翻訳:**

「その圧倒的な霊魂力が流れ込むにつれ、蕭炎の気魄は全城の驚愕視線の中で爆発的に上昇し始めた。



「その勢いは天をも横切り、傾注する雨さえ停滞させるほどに。

彼の漆黒の瞳孔が銀色に変化した瞬間、その勢いはようやく緩やかに収束を始めた。



「これで十分か?」

「銀色の目で風雷電三位長老を見据えながら、彼は平静な声で問いかける。

その言葉は人々の魂に直接響き渡るようだ。



「やはり洪天啸が言った通り、自身の実力を飛躍的に高めるこの勢いは七星斗宗最上級に近い、八星に迫る領域にある。

そしてこの力は純粋な霊魂エネルギーであり、彼の体内には強大な霊魂体が存在しているはずだ。

そうでなければこの程度の実力は達成できないだろう」

「その目力は驚異的だ。

沈雲よりさらに狡猾な老者であることを悟った蕭炎は、眉を僅かにひそめた。



「そのような実力なら確かに強敵だが、今日ここで天北城から脱出できるとは限らない」

「洪天啸よ、傀儡はお前に任せる」

「ははは、雷長老様ご安心あれ。

この大戦が終結するまで、この傀儡は貴方たちの戦いには関わらぬようだ」

「その人物の出現に眉をひそめた蕭炎は、韓家から現れた新たな影を見つめる。

すると長眉老者は冷酷な声で叫んだ」

「韓非よ、もしも今日この戦いに手を出すなら、私は貴方の韓家を粉々に踏み潰すと約束しよう」

「その殺意に満ちた喝破に、影は動きを止めた。

韓非は拳を握りしめながら苦悩の表情を見せた」

「蕭炎よ、我々風雷北閣天罡堂が命令する!九天雷槌陣結成!」

「全城から畏敬の声が響き、その瞬間、八角形の雷光の幕が蕭炎を包み込んだ。

雷電は雲間に突入し、銀色の稲妻が四方八方に降り注ぐ牢獄を作り出す」

「貴様の来歴に関わらず、ただちに降伏するか、それとも死を選ぶか!」

「輝く電光が長眉老者の三人から噴出し、巨大な雷柱となって雲間に昇る。

その周囲はさらに濃密な雷光で包まれた」

「それ以外の選択肢はない!」

「雷鳴の中で冷たい喝破が響き、殺気は人々の心を震わせる」

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